日本とコスタリカの関係
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日本とコスタリカの関係(にほんとコスタリカのかんけい、スペイン語: Relaciones entre Costa Rica y Japón、英語: Japan–Costa Rica relations)では、日本とコスタリカの関係について概説する。
両国の比較[編集]
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両国の差 | |
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人口 | 504万7561人(2019年)[1] | 1億2711万人(2015年)[2] | 日本はコスタリカの約25.2倍 |
国土面積 | 5万1100 km²[3] | 37万7972 km²[4] | 日本はコスタリカの約7.4倍 |
首都 | サンホセ | 東京都 | |
最大都市 | サンホセ | 東京都区部 | |
政体 | 共和制[3] | (民主制) 議院内閣制[5] |
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公用語 | スペイン語 | 日本語 | |
国教 | なし | なし | |
GDP(名目) | 618億138万米ドル(2019年)[6] | 5兆817億6954万米ドル(2019年)[7] | 日本はコスタリカの約82.2倍 |
歴史[編集]
日本とコスタリカは1935年に外交関係を樹立したものの、第二次世界大戦中の1941年にコスタリカが対日宣戦した事により国交が断絶した[3]。その後、コスタリカに居住する僅かな日本人は拘束されアメリカの強制収容を経て強制送還された[8]。しかし、日本が主権を回復すると1952年に外交関係が復活した[3]。なお、両国は現代において軍隊を放棄した国としての共通点が存在する[9]。
現況[編集]
1974年以降、国際協力機構(JICA)はコスタリカへの支援・協力の為、600人近くのボランティアを派遣し、地熱発電所の開設に際し2億4000万ドルを寄付している。また、日本はコスタリカの主要援助国である。2017年度にはコスタリカに対し3897万ドルの経済支援を行っており、これは続くアメリカの954万ドルやフランスの445万ドル、ドイツの272万ドル、韓国の184万ドルを大きく引き離して金額で第一位であった[3]。一方でコスタリカはクリーンエネルギーに関する指導国であり、エネルギー政策の多様化を日本に支援している[10]。
貿易面では対日輸出が427.6億円、対日輸入が307億円となっておりコスタリカ側の黒字が続いている[11]。輸出品としては、医療機器や特産品である熱帯フルーツ、コーヒー、医薬品が多い。日本からの輸入には、自動車製品が大きな割合を占め、次いで石油製品や携帯電話などである[3]。しかし、コスタリカにとっては輸入・輸出ともに最大の貿易相手国はアメリカ合衆国であり、次いで中南米諸国や中国が並ぶなか、日本は輸入面で第四位の貿易相手国に留まっている[3]。
外交面では、コスタリカと日本は自由主義、民主主義・資本主義、平和・軍縮、法の支配、環境等の基本的価値を共有する国際社会におけるパートナーであり、国連をはじめとした国際機関において協力を深めている[11]。コスタリカも加盟する中米統合機構(SICA)に日本は域外オブザーバーとして参加した経験があり、両者は1995年より毎年、政策協議(日本・中米「対話と協力」フォーラム)を実施している[12][13]。さらに、日本とコスタリカは中南米とアジアの36カ国が参加する中南米アジア協力フォーラム(FEALAC)のメンバー国でもあり、2015年には外相会合がサンホセで開催され、日本からは中山副大臣(当時)が参加してアジアと中南米協力深化に向けた「サンホセ宣言」が採択された[14]。
外交使節[編集]
駐コスタリカ日本大使・公使[編集]
駐日コスタリカ大使・公使[編集]
駐日コスタリカ公使[編集]
- (臨時代理公使)ヘルマン・ガゴ・ペレス(1964~1966年)[15]
駐日コスタリカ大使[編集]
- フェデリコ・ボリオ・ゴンサレス(1966~1970年)[15]
- ジェームズ・W・フルニス・セグレダ(1970~1972年)
- ヘルマン・ガゴ・ペレス(1975~1978年)
- ハイメ・ボテイ・ブレネス(1978~1981年)
- ガストン・コガン・コガン(1982~1986年)
- (臨時代理大使)アナ・ルシア・ナサール・ソト(~1989年[16])
- アルフレド・オルトゥーニョ・ビクトリー(1989~1990年、信任状捧呈は12月12日[17])
- (臨時代理大使)アナ・ルシア・ナサール・ソト(再任、1990年)
- アントニオ・ロブレス・オレムノ[18](1990~1993年、信任状捧呈は9月14日[19])
- ペドロ・ゴエナガ・エルナンデス(1993~1994年、信任状捧呈は3月29日[20])
- クリスティナ・ロハス・ロドリゲス(1994~1995年、信任状捧呈は11月22日[21])
- (臨時代理大使)アナ・ルシア・ナサール・ソト(再任、1995~1999年)
- リカルド・アルベルト・セケイラ・ラミレス(1999~2003年、信任状捧呈は9月6日[22])
- (臨時代理大使)アナ・ルシア・ナサール・ソト(再任、2003~2005年)
- アレクサンダー・サラス・アラヤ(2005~2006年、信任状捧呈は9月13日[23])
- (臨時代理大使)ホルヘ・エンリケ・バレリオ・エルナンデス(2006~2007年)
- マリオ・フェルナンデス・シルバ(2007~2011年、信任状捧呈は8月23日[24])
- アルバロ・アントニオ・セデーニョ・モリナリ(2011~2014年、信任状捧呈は10月4日[25])
- (臨時代理大使)リリアン・ロドリゲス・ヒメネス(2014~2015年)
- ラウラ・マリア・エスキベル・モラ(2015~2018年、信任状捧呈は7月31日[26])
- (臨時代理大使)イルダ・マリア・サンティエステバン・モンテロ(2018~2019年)
- アレクサンダー・サラス・アラヤ(再任、2019年~、信任状捧呈は12月19日[27])
脚注[編集]
- ^ Population, total - Costa Rica, the world bank
- ^ 平成27年国勢調査人口速報集計 結果の概要 - 2016年2月26日
- ^ a b c d e f g コスタリカ共和国(Republic of Costa Rica)基礎データ 外務省
- ^ 日本の統計2016 第1章~第29章 | 総務省統計局
- ^ 日本国憲法で明確に定められている。
- ^ GDP (current US$) - Costa Rica, the world bank
- ^ GDP (current US$) - Japan, the world bank
- ^ Correa, Giannina (2010). «Relación con Costa Rica favorece a Japón». Universidad de Costa Rica. (スペイン語)
- ^ 山岡 加奈子 (2012). “コスタリカ外交-理念と現実-”. コスタリカ総合研究序説
- ^ 『Costa Rica Offers Assistance to Japan in Diversifying Energy Policies Costa Rican chief offers 'green' energy expertise.』 The Japans Times Online. 2011.
- ^ a b 日本・コスタリカ関係概観 在コスタリカ日本大使館
- ^ Sistema de la Integración Centroamericana SICA(スペイン語)
- ^ 日本・中米「対話と協力」フォーラム外務省
- ^ FEALAC(アジア中南米協力フォーラム)Forum for East Asia - Latin America Cooperation外務省
- ^ a b 鹿島守之助『日本外交史 別巻3』(鹿島研究所出版会、1974年)、p.675
- ^ List of Official Mourners Representing Foreign Countries and International Organizations at the Funeral Ceremony of Emperor Showa | Diplomatic Bluebook 1989 (英語)
- ^ 信任状捧呈式(平成元年) - 宮内庁
- ^ Foreign Representatives, Heads of Missions and Accompanying Persons at the Ceremony of the Enthronement of the Emperor at the Seiden | Diplomatic Bluebook 1991 (英語)
- ^ 信任状捧呈式(平成2年) - 宮内庁
- ^ 信任状捧呈式(平成5年) - 宮内庁
- ^ 信任状捧呈式(平成6年) - 宮内庁
- ^ 信任状捧呈式(平成11年) - 宮内庁
- ^ 外務省: 新任駐日コスタリカ共和国大使の信任状捧呈について
- ^ 外務省: 新任駐日コスタリカ共和国大使の信任状捧呈について
- ^ 外務省: 新任駐日コスタリカ共和国大使の信任状捧呈
- ^ 新任駐日コスタリカ大使の信任状捧呈 | 外務省
- ^ 駐日コスタリカ大使の信任状捧呈 | 外務省
参考文献[編集]
- コスタリカ共和国(Republic of Costa Rica)基礎データ 外務省
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 在コスタリカ日本国大使館、同 (スペイン語)