南海31000系電車

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南海31000系電車
31000系電車(2008年08月 極楽橋駅)
31000系電車(2008年08月 極楽橋駅
基本情報
製造所 東急車輛製造
主要諸元
編成 4両[1]
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1500V架空単線式[1]
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 115[1] km/h
起動加速度 2.5[1] km/h/s
減速度(常用) 3.7[1] km/h/s
減速度(非常) 4.0[1] km/h/s
編成定員 210名[1]
編成重量 156t
最大寸法
(長・幅・高)
17,780 × 2,744 × 3,984.5 (mm)[1]
台車 緩衝ゴム式ダイレクトマウント空気ばね台車
住友金属工業FS-518
主電動機 直流直巻電動機
MB-3072
駆動方式 WNドライブ[1]
編成出力 2,320kW
制御装置 抵抗制御、直並列組合せ
MMC-HTB-20ZI
制動装置 発電ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気ブレーキ
備考 山岳線の起動加速度は3.0km/h/s[1]
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南海31000系電車(なんかい31000けいでんしゃ)は、1999年(平成11年)に登場した南海電気鉄道特急形電車である[1]高野線橋本以南の山岳線区直通特急用として投入された[1]

概要[編集]

新製以来4両編成1本の4両(モハ31001-モハ31100-モハ31101-モハ31002)のみの在籍で、30000系の後継車ではなく、「こうや」の冬季運休の解消と「りんかん」8両編成化のための増備車として製造された[1]

外観[編集]

11000系と外観は似ているが、橋本 - 極楽橋間の山岳線区にも乗り入れるため、30000系と同じ17m級の中型車として製造された[1]

前面は貫通型3枚窓で、貫通扉上に種別幕を備える[1]。前面両側の窓下に角形の前照灯・尾灯を収めた灯具を持つ[1]。車体の塗色は30000系や11000系と同じ赤と白のツートンで、側面の客用窓は11000系と同様の連続窓となっている[1]。客扉は折戸式を採用し、各車とも車端部の片側1か所に配置されている。

屋上には分散式の冷房装置が連続したキセに収められており、パンタグラフはモハ31101に下枠交叉形のものを2基、両車端に備える[1]

2015年3月には高野山開創1200周年を記念して「黒こうや」のラッピングが施され、2016年2月まで運行された。

高野山開創1200周年ラッピング車「黒こうや」

機器[編集]

廃車となった21000系の制御装置[1]7100系の主電動機を流用しているために、制御方式は抵抗制御となっている。

車内設備[編集]

貫通扉つきながら、運転台付近の窓は大きく開放的であり、30000系と同様に先頭車両は前面展望がある程度楽しめるようになっている。南海車両は運転台後部と仕切り扉のガラスにスモークフィルムを貼付しているので、運転席後部でも前面展望を楽しめる。

座席はフリーストップ式の回転式リクライニングシートが配置されている。シートピッチはおよそ980mmで、自動回転装置つき。座席には背面テーブルと網袋が設置してある。

車内は禁煙である。当初は極楽橋方1号車(モハ31002)および難波方4号車(モハ31001)は喫煙車であったが、前者は2011年9月1日、後者は2003年5月31日に禁煙化された。

2号車(モハ31101)に飲料自動販売機を備えたサービスコーナー(極楽橋寄り)、3号車(モハ31100)に男子小用トイレ・男女兼用洋式トイレ(極楽橋寄り)がある。かつては3号車の難波寄りデッキ部にカード専用公衆電話が設置されていたが、現在は撤去されている。

車内にはLED式案内表示装置を設置しており、停車駅や車内設備の案内が流れる。かつては読売新聞ニュースも流れていた。

乗降口は各車両とも1箇所のみで、奇数号車が難波寄り、偶数号車が極楽橋寄りで、それぞれ固められている(かつての停車駅での特急券回収方式の名残)。

登場当初より、日英2言語 (いずれも女性の声) による、車内自動放送が行われている。

運用[編集]

高野線の橋本以南の山岳線区直通特急「こうや」、高野線の橋本までの特急「りんかん」に使用される。ラッシュ時は30000系または11000系と併結し8両編成で運用に就く。

30000系とは異なり、南海本線(空港線を含む)に入線したことはない[要出典]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「1999年春のニューフェイス 南海電気鉄道31000系特急車」、『鉄道ジャーナル』第33巻第5号、鉄道ジャーナル社1999年5月、 100-101頁。

外部リンク[編集]