南海1000系電車 (2代)

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南海1000系電車(2代)
南海電気鉄道1000系5次車 (2005年11月3日 南海本線 天下茶屋駅)
南海電気鉄道1000系5次車
(2005年11月3日 南海本線 天下茶屋駅
基本情報
製造所 東急車輛製造
主要諸元
編成 6両(8編成)、6両(2編成)、4両(1編成・50番台)、2両(6編成)
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1500V架線給電
最高運転速度 南海線空港線:110km/h
高野線:100 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
減速度(常用) 3.7 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
編成定員 588名
全幅 2744mm(1次車)、2850(1次車以外) mm
車体 ステンレス
主電動機 かご形三相誘導電動機
MB-5046-A
MB-5091-A(50番台)
主電動機出力 180kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 7.07
制御装置 1C4MVVVFインバータ制御
GTOサイリスタ素子
VFG-HR1420F
2レベルIGBT素子(50番台)
VFI-HR1240G
制動装置 回生制動併用電気指令式ブレーキ(遅れ込め制御)
全電気ブレーキ(50番台)
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南海1000系電車(なんかい1000けいでんしゃ)は、1992年(平成4年)に登場した南海電気鉄道の一般車両[1]通勤形電車)の一系列である。形式名として、1987年初代1000系が全車廃車となって以来、空番となっていた1000番台を割り当てられた。本項では、なんば方先頭車の車両番号+F(Formation=編成の略)を編成名として表記する。

概要[編集]

南海線用4扉通勤車である9000系の後継系列として、高野線大運転2000系で導入された新技術を採り入れつつ、1994年の関西新空港開業を見据えた南海グループ全体の新CI戦略に従う新しいデザインを盛り込んだ、南海本線・高野線の双方で共通運用可能[2]なハイグレードな次世代汎用通勤車として設計され、1992年より合計76両が東急車輛製造で製造された。

本系列は新造の度に機会を捉えて様々な改良が加えられ続けており、第1次車、第2 - 5次車、第6次車(50番台)の3グループに大別される。

形式[編集]

  • モハ1001形(Mc1)
なんば方の先頭に連結される制御電動車。下枠交差型パンタグラフVVVFインバータを搭載している。2両編成では30番台に区分され、貫通幌を装備している。
  • モハ1051形(Mc1)
第6次車に連結される制御電動車。シングルアーム型パンタグラフとVVVFインバータを搭載し、貫通幌を装備している。
  • サハ1801形(T2)
圧縮機静止型インバータ (SIV) を搭載する付随車
  • サハ1851形(T2)
第6次車に連結される付随車。2両分を賄える圧縮機とSIVを搭載している。
  • モハ1301形(M2)
電動車。下枠交差型パンタグラフとVVVFインバータを搭載している。
  • サハ1601形(T1)
付随車。特別な機器は搭載していない。
  • モハ1101形(M1)
電動車。VVVFインバータを搭載している。
  • モハ1151形(M1)
第6次車に連結される電動車。VVVFインバータを搭載している。
  • クハ1501形(Tc)
和歌山市橋本方の先頭に連結される制御車。
  • クハ1701形(Tc)
2両編成の和歌山市・橋本方の先頭に連結される制御車。
  • クハ1751形(Tc)
第6次車に連結される制御車。2両分を賄える圧縮機とSIVを搭載している。

車体[編集]

2000系で初採用された、有限要素法によって設計された20m級軽量構造ステンレス車体を採用するが、外板はひずみを避けるべく、板厚を増してビードを廃した平滑な仕上げとなっている。

車体断面は第1次車は従来どおり2,744mm幅であったが、第2次車以降は南海空港線開業に伴う車両限界の変更で裾絞りが入った2,850mm幅の大断面車体となった。

窓配置はdD2D2D2D1(d:乗務員扉、D:客用扉)あるいは1D2D2D2D1で、戸袋窓のない幅1,300mmの両開き扉を備える。

前頭部は工作の容易性などを考慮して2000系と同様、FRP製の縁覆いを使用するが、平面的な構成であった2000系と異なり、上部が曲面を描いて後退し貫通扉部も上方が傾斜する、スピード感を強調したデザインとされている。

前照灯と標識灯は横並びで一体型のケースに収められたものが前面左右の腰板部に組み込まれており、標識灯はLEDを使用する。前照灯は2018年3月より、高野線の1001Fと南海本線の1004Fをはじめ1灯式の白熱電球から2灯式のLED電球へ随時交換されている。

南海では長らくライトグリーンとダークグリーンの塗色が一般的であったが、前述のとおり南海グループ全体の新CI戦略展開に伴い、1000系においてはブルーオレンジのニューカラーが採用されたのが特徴である。

この新カラースキームは在来の9000系8200系などのステンレス車や7100系21000系などの鋼製車に対して適用され、高野線の特急「こうや」用30000系と廃車時期が迫っていた1521系1201形を除く全車が塗色変更された[3]

なお、第1 - 5次車については、大手私鉄としては初めて、また2017年に京急1000形17次車が採用するまで唯一であった塗装ステンレス車として、車体全体をグレーで塗装していたが、第6次車では無塗装に変更されている。

接客設備[編集]

座席は従来どおりロングシートを基本とするが、車端部のみはボックス式クロスシートを設置しており、いずれも新設計のバケットシートを採用して1人分ずつ区切った構造の座席とされ、着席マナー向上を誘導するデザインとなっている。

当時、南海では特急車両も含め座席モケットの色は赤色を採用していたが、本系列と特急用の11000系から灰色に変更された。在来車においても更新編成を中心に後に同色に変更されたが、本系列の6次車以降、大半の車両が紺色に近い色に再変更されている。

2000系に続き、南海線の一般車としては11001系(後の初代1000系)以来久々の採用となるアクリル製蛍光灯カバーが復活しているのも目立たないが大きな特徴である。

また、扉上部にマップ型LED停車駅案内表示器およびLED情報案内表示器が千鳥設置されていたが、第6次車でマップ型LED停車駅案内表示器が廃止され、在来車も通常の紙製路線図で塞いでいる。さらに、第6次車では座席端部へのスタンションポール設置と扉開閉時のドアチャイムの設置が実施されている。

冷房装置は冷凍能力14,000kcal/hの東芝RPU-4014を各車3基ずつ搭載する。ただし、外観上は連続したクーラーキセをかぶせて一体化してある。

主要機器[編集]

主電動機[編集]

全電動車がかご形三相交流誘導電動機を各4基ずつ装架する。

第1 - 5次車は三菱電機MB-5046-A[4]を、第6次車は改良型の三菱電機MB-5091-Aを採用する。

駆動システムはWNドライブ方式で、TDカルダンドライブを採用した2000系とは異なる。

歯数比はいずれも99:14 (7.07) で、設計上120km/h運転可能な性能を備える。

主制御器[編集]

第1 - 5次車まではVVVFインバータ制御器日立製作所VFG-HR1420Fを各電動車に搭載する。

このVFG-HR1420Fは設計当時一般的であった耐圧4500V・2500AGTO素子をスイッチング素子として使用し、容量の関係上1制御器で4基の主電動機を制御する構成とされている。

これに対し、第6次車ではGTOに代えて最新の2レベルIGBT素子を使用する日立製作所VFI-HR1420G(3300V/1200A)に変更されて静粛性が大幅に向上し、また純電気ブレーキ使用が可能とされている。

なお、本系列は一世代前の量産通勤車である9000系とも併結可能なよう、制御シーケンスの読替機能などが搭載されている。しかし、実際に営業運転で併結された実績はない。

集電装置[編集]

パンタグラフは、第1 - 5次車は従来どおり下枠交差式の東洋電機製造PT-4826-A-Mを、第6次車はシングルアーム式の東洋電機製造PT-7144-Aをそれぞれ搭載する。

台車[編集]

全車とも、軽量化を目的として、住友金属工業ボルスタレス台車を装着する。

ただし形式は第1・2次車と第3 - 5次車、それに6次車で異なっており、第1・2次車は2枚の板ばねで軸箱を支持する平行支持板式(SU式)のSS-127(電動車)・027(付随車)を、第3 - 5次車は同じく平行支持板式(SU式)で改良型のSS-127A(電動車)・027A(付随車)を、第6次車は新開発のモノリンク式のSS-159(電動車)・059(付随車)を、それぞれ採用する。

ブレーキ[編集]

9000系の三菱電機MBS-Rを基本としつつ、電動車の回生制動能力を有効活用する遅れ込め方式を採用した、MBSA電気指令式電磁直通ブレーキ が採用されている。

次車別解説[編集]

概要は下記のとおり。

第1次車[編集]

1次車
  • 2018年5月現在、6両編成2本、2両編成2本が南海線に、6両編成1本、2両編成1本が高野線に在籍する。
  • 編成ごとの移動歴は以下のとおりである。
  • 1001F(登場時南海本線所属)、1992年7月 - (南海本線) - 1995年8月 - (高野線) - 2018年5月 - 現在まで南海本線
  • 1002F(登場時南海本線所属)、1992年7月 - (南海本線) - 1994年5月 - 現在まで高野線
  • 1003F(登場時高野線所属:ただし、デビュー時は本線仕様であった)、1992年11月 - (高野線) - 2003年5月 - (南海本線) - 2006年4月 - (高野線) - 2006年6月 - (南海本線) - 2009年5月 - (高野線) - 2009年10月 - (南海本線) - 2012年9月 - (高野線)- 2015年7月 - (南海本線) - 2016年2月 -  (高野線) - 2016年3月 - 現在まで南海本線
  • 1031F(登場時南海本線所属)、1992年7月 - (南海本線)- 2012年10月 -(高野線)- 2015年6月 - 現在まで南海本線
  • 1032F(登場時南海本線所属)、1992年7月 - (南海本線) - 1994年5月 - (高野線) - 2003年5月 - (南海本線) - 2005年10月 - 現在まで高野線
  • 1033F(登場時高野線所属:ただし、デビュー時は本線仕様であった)、1992年11月 - (高野線) - 2003年5月 - (南海本線) - 2009年8月 - (高野線) - 2009年11月 - (南海本線)- 2012年10月 - (高野線)- 2015年6月 - 現在まで南海本線
    • 第1次車の6編成はすべて南海本線・高野線双方に所属履歴がある。第1次車のうち一時期1031Fだけが南海線に取り残されたことがあり、第2次車以降の車体拡幅車(1034Fなど)と連結して運用されていたが、第2次車側から見て車体幅が異なって車側灯が見づらいという問題があったことから、のちに車側灯の高さを台座を取り付けるなどして第2次車以降と同一にしている[5][6]
  • 列車種別選別装置は竣工当初、更新準備工事にとどまっていた。

第2 - 5次車[編集]

2次車
  • 1994年(平成6年)登場。2000年(平成12年)まで増備された。

主に南海線(南海本線・空港線・和歌山港線)に配置されている。8200系のリニューアル工事 (IGBT-VVVF化) の間の車両不足対策の為、1004Fと1034Fは2013年4月から高野線に在籍していたが、2015年6月から南海線に復帰し、同年9月末までに引退する7000系の一部を置き換えている。また、2014年7月には約1週間程1005Fも高野線に在籍していた。

  • この編成からCI導入に準拠し先頭車のロゴタイプが変更され、さらに使用されなくなった旧社章に代わってCI章が採用された(これは1993年10月以降に定期検査などを出場した既存車両にも引き継がれた)。
  • 2015年7月現在全車(6両7編成、2両3編成)南海線に在籍する。
  • 第2・3次車と第4・5次車の相違点はATS車上子の取付位置を変更した程度に留まる。
  • 列車種別選別装置は最初から車上子⇔地上子双方向の高速デジタル伝送を可能としたトランスポンダ方式を採用。
  • 第3次車以降の6両組成の1007F以降と2両組成の1036Fは、それまでの第2次車以前の編成とはドアエンジンが異なり、車外からのドア開閉の音が静かになっている。

第6次車(50番台)[編集]

6次車(50番台)
  • 2001年(平成13年)登場。通称1050系
  • 2018年5月までは南海線(南海本線・空港線・和歌山港線)のみの運行であったが、同年5月26日に高野線へ転属した(後述)。
  • 1051Fの4両編成1本のみ在籍。
  • 車端部に設置されているボックスシートのシートピッチが100mm拡大し、565mmとした[7]
  • 運転席のデジタル表示が、従来のアナログ表示に戻されている[7]
  • 7100系1次車のレールオイラー搭載車の置き換え用のため、T2車(サハ1851)にレールオイラー(軌条塗油器)が設置されている[7]
  • T2車(サハ1851)とTc車(クハ1751)には、スキッド時のフラット発生を制御するため、滑走の検知と再粘着制御を行うファインスキッド制御装置を搭載している。
  • 通称「交通バリアフリー法」が施行されたことに伴いバリアフリー対応が求められるようになり、ドアチャイム・開扉誘導鈴・扉開閉警告ランプ・転落防止幌が設置された[8][7]

リニューアル工事[編集]

2次車(1004編成)リニューアル車

本形式は初期車の製造から20年以上が経過しており、それに合わせ近年増加する空港線の需要に対応する接客設備の改善が必要となったため、南海本線所属の1004Fが2016年12月に千代田工場へ入場しリニューアル工事が始まった。2017年5月にはこの工事が完了し、同年5月29日には営業運転に復帰した[9]。2019年6月現在、1002Fを除く6両編成全車両がリニューアル工事を終えている。

リニューアル内容は以下の通り。

但し、VVVF装置素子のIGBT-VVVFへの更新や、シングルアームパンタグラフへの交換、ドア上の開閉用赤ランプの設置や、ドアチャイムと盲導ベルの設置は行われていない。

在籍数[編集]

高野線の1051F[10]
(2018年8月 岸里玉出駅

南海線には1001F、1003F~1010Fの6両編成9本・1031F、1033F~1036Fの2両編成5本の計64両が、高野線には1002Fの6両編成1本・1032Fの2両編成1本・1051Fの4両編成1本(6次車)の計12両が在籍する。(2018年5月時点)

  • 2009年6月から9月の間は6300系6314Fが更新工事のため入場し、補充として本線所属の1003Fが高野線に一時的に配置された。10月には6314Fが更新工事を終え出場したため1003Fは本線へ復帰した。
  • 2012年9月には、1031Fが、同年10月には1003Fが1033Fと組になって再び高野線へ転属、翌2013年4月には1004F、1034Fが8200系のリニューアル工事 (IGBT-VVVF化)等の車両不足対策の為に南海線から転属し、第2次車(広幅車)が高野線でも運用されるようになった。2014年7月には1004Fが車両の不具合を起こしたことにより、本線所属の1005Fも一時的に高野線に貸し出されていた。その後1004Fが運用復帰したため1005Fは本線へ復帰している。1003F、1004F、1031F、1033F、1034Fも2015年6月から7月までに本線に復帰している。
  • 2018年5月には、高野線所属の1001Fが南海本線に、本線所属の1051Fが高野線にそれぞれ転属・回送された[11][12]。1001Fが本線所属となるのは23年ぶり、1051Fが高野線所属となったのは今回が初である。

その後も編成数調整のために貸出を行うことがある。

女性専用車[編集]

本系列は2003年に本線・高野線の朝ラッシュ時の8両編成の4号車に女性専用車が導入された時点では6両編成以下の編成での運転が基本であったため、導入対象外となっていた。

  • 南海線所属車

本系列の8両組成での運用は竣工直後のみで設定の対象外であったが、1007Fのみ2010年1月~2月に一時的に8両組成(和歌山市寄りに2連を併結)で運用されたことから、この編成のみ4号車に当たるサハ1607番車にステッカーが貼り付けられている[13]。その後、2018年5月に高野線より転入復帰してきた1001Fのサハ1601番車にもステッカーが貼り付けられており、2018年6月には1001Fも転入復帰後初めて8両編成運用に用いられた。さらにその後、他の6両編成にも同年末までにこのステッカーが各編成のサハ1601号車に貼付されている。

  • 高野線所属車

導入時点では1001Fと1002Fの6両編成2本のみの所属であったため本線所属車同様に設定の対象外となっていたが、2005年のダイヤ改正で南海線から高野線へ1032Fが再度転属して高野線において本系列による8両編成での運転が可能になった。そのため、まず1001編成のみ難波方から4両目(4号車に当たるサハ1601号車)に設定された。1002Fも高野線所属であったがやや遅れての設定となった。これは同編成が当時専門学校の全面広告車であったため、デザイン上女性専用車ステッカーを貼付できなかったことによる。また、前述の通り1001Fはなんばパークス、1002Fはminapitaのラッピングを施していた時期もあったが、こちらはいずれの広告も自社関連の広告であったので女性専用車ステッカーの貼付には支障がなかった。前述の通り1001Fは本線に転属している。なお、2018年に本線から転属された1051Fは8両編成になる予定がないため女性専用車の設定がない。

1007Fを除く本線所属車も1003F - 1005Fは高野線に貸し出されていた時期があり、その間は設定されていた。なお、現在はいずれも南海本線へ戻っている。

ラッピング[編集]

当系列の6両編成の一部はラッピング電車として運用されている。

南海グループPR列車[編集]

2003年開業のなんば駅前大型商業施設「なんばパークス」をイメージしたラッピングが、当時高野線所属の1001F・南海本線の1003Fにそれぞれ施された。1001Fは2010年2月、1003Fは2008年7月に一般塗装へ戻された。

南海が扱うPiTaPaサービス「minapita」のラッピングが、高野線の1002F・南海本線の1010Fにそれぞれ施された。1002Fは2013年3月、1010Fは2010年に一般塗装へ戻された。

2009年2月から数年間、みさき公園の新イルカ館をイメージしたラッピングが、南海本線の1009Fに施された。この際戸袋部外側に貼られていたステッカーは他の編成にも施されていた。

広告列車[編集]

2007年12月から2009年7月中旬まで、南海本線の1005Fに施された。

2005年頃、高野線の1002Fに施された。

2019年3月より、ヤクルト公式キャラクターがデザインされた側面ラッピングが高野線の1002Fに施されている。

編成[編集]

6両編成の基本編成と2両編成の増結編成を組み合わせて運用される。

2両編成を2本組み合わせた4両編成も存在するほか、試作要素の多い第6次車は例外的にモハ1051-サハ1851-モハ1151-クハ1751の4両固定編成として製造されている。

編成表[編集]

6両編成

 
← 難波
和歌山市・橋本 →
     
形式 モハ1001
(Mc1)
サハ1801
(T2)
モハ1301
(M2)
サハ1601
(T1)
モハ1101
(M1)
クハ1501
(Tc)
所属線区 製造年 改造
車両番号 1001 1801 1301 1601 1101 1501 南海本線 1992年 リニューアル・前照灯LED化
1002 1802 1302 1602 1102 1502 高野線 前照灯LED化
1003 1803 1303 1603 1103 1503 南海本線 リニューアル・前照灯LED化
1004 1804 1304 1604 1104 1504 南海本線 1994年 リニューアル・前照灯LED化
1005 1805 1305 1605 1105 1505 南海本線 リニューアル・前照灯LED化
1006 1806 1306 1606 1106 1506 南海本線 リニューアル・前照灯LED化
1007 1807 1307 1607 1107 1507 南海本線 1995年 リニューアル・前照灯LED化
1008 1808 1308 1608 1108 1508 南海本線 1998年 リニューアル・前照灯LED化
1009 1809 1309 1609 1109 1509 南海本線 1999年 リニューアル・前照灯LED化
1010 1810 1310 1610 1110 1510 南海本線 1999年 リニューアル・前照灯LED化
備考 弱冷車 ・は
8両編成
4号車の場合
女性専用車
非常用
はしご
常備

4両編成

 
← 難波
和歌山市・橋本 →
     
形式 モハ1051
(Mc1)
サハ1851
(T2)
モハ1151
(M1)
クハ1751
(Tc)
所属線区 製造年 改造
車両番号 1051 1851 1151 1751 高野線 2001年 前照灯LED化
備考 弱冷車

2両編成

 
← 難波/
和歌山市・橋本 →
     
形式 モハ1001
(Mc1)
クハ1701
(Tc)
所属線区 製造年 改造
車両番号 1031 1701 南海本線 1992年 前照灯LED化
1032 1702 高野線 前照灯LED化
1033 1703 南海本線 前照灯LED化
1034 1704 南海本線 1994年
1035 1705 南海本線 前照灯LED化
1036 1706 南海本線 1995年 前照灯LED化

運用[編集]

南海線[編集]

6両編成は編成単独で全車一般席特急列車[14]から普通車まで幅広く用いられ、2両編成は2組つないだ4両編成で普通車に、8000系もしくは8300系と組んで6両編成[15]で優等列車などに用いられる。なお、8両編成の運用はごく稀にしか行われない。先述のリニューアル車の他、2両編成も8000系・8300系と併結している場合は全車一般席の特急~各駅停車 (普通車) までの全種別に於いて、車内自動放送を行う。

1051Fは新製以来ほとんど編成単独の4両編成で普通車に用いられてきていたが、2005年10月頃からは2両編成と組んで6両編成で運用されることが多くなった。[16]これは、同年時点の南海線配置の2両編成が5本体制となっており、4両編成を組むと1編成余るためである。ただし、2両編成が検査などや、2008年3月以降は8000系との併結運用に充当されていて余らない場合は、従来どおり編成単独の4両編成で普通運用に充当されていた。しかし、8000系が出揃った2014年頃からは2両編成は殆どが8000系との併結運用に充当されているため、南海線での運用晩年は単独運用がほとんどであった。先述の通り、2018年5月には1001Fと入れ替わる形で高野線に転属している。

なお、8両編成での運用は本系列竣工直後と2010年1月から2月のわずかな期間に留まっている。その後2018年6月より約8年振りに8両編成の運用が再開したが、これも僅かな期間に留まっている。先述の通り女性専用車は8両編成にしか設定されないので、長らく運用のなかった南海線の本系列は基本的にその対象外となっているが、2010年1月から2月の8両運用時に使用された1007Fのみ4号車に当たるサハ1607番車に「女性専用車」ステッカーが貼付されている。2015年のステッカーデザイン変更後もサハ1607番車のみの貼り付けに変更はなかった。その後、2018年5月に転属してきた1001Fのサハ1601号車にもステッカーが貼付されているが、こちらは既に高野線で8両運用に入っていたためこの時に高野線用のステッカーが貼付され、転属時には南海線用のステッカーに貼り直されており、2018年6月に一時期8両運用に用いられた[17]。その他の6両編成にも同年末までにこのステッカーが各編成のサハ1601号車に貼付されている。

8000系や8300系と同様の性能を持つ12000系との併結も可能で試運転を行った実績もあるが、営業運転で「サザン」の一般席(なんば寄りから8〜5号車)に使用された実績はない。

1001Fと1003FはPARKS、1009Fはみさき公園、1010Fはminapitaのラッピング編成であったが、現在はいずれも解除している。また一社貸切のジャック広告が行われることがある。

第1次車登場時には淡路島航路連絡急行「淡路号」[18]が運行されていたため、多奈川線にも入線実績がある。1003Fと1033Fが、新製配置先の高野線から南海線に転属した時期もあったため、在籍全編成が南海線での運用実績を持つこととなった。

高野線[編集]

6両組成と2両組成を併結した8両編成で快速急行・急行・区間急行準急行各駅停車(河内長野駅 - 橋本駅間運転の一部列車、泉北高速線内のみ)に、6両組成の編成単独、または4両組成(1051F)と2両組成を併結した6両編成で急行などの優等列車から各駅停車まで、高野線区間運転の特急系以外の各列車種別に幅広く用いられる。4両編成は1031Fが南海本線へ転属するまで2両組成を2本併結して運行されていたが、現在は4両組成(1051F)単独のみの運行である。

2両組成は基本編成の増結専用 (8両編成の場合は橋本寄りの7〜8号車、6両編成の場合は橋本寄りの5~6号車) となっている。また、6000番台系列で行われていた10両編成運転は、当系での実績はなかった。泉北高速線にも乗り入れるが、20m級大型車両の入線ができない橋本駅以南には乗り入れない。また南海線からの転属時に三日市町以南へ入線出来るように抑速ブレーキなどが追加された。

一時期2両組成の配置がなくなり6両組成単独編成以外には使用されない時期もあったが、2005年に1032Fが南海線から移籍して8両編成での運用が復活した。2009年6月から9月の間は6300系6314Fが更新工事のため入場し、補充として本線所属の1003Fが高野線に一時的に配置された間はオリジナル塗装の8連も見られた(当時1001F、1002Fがラッピング車だったため)。10月には6314Fが更新工事を終え出場したため1003Fは本線へ復帰した。その後、2両編成の1031F、1033F、1034F・6両編成の1003F、1004Fの18両が高野線に配属された時期があったが、本線所属車と異なり2両編成は原則6両編成と8両を組成し、2編成併結の4両編成(各駅停車用)や3編成併結の6両編成は行われていなかった[19]。現在は本線に復帰している。

先述の通り、2018年5月には1001Fが本線に転属し、それと入れ替わる形で1051Fが高野線に転属している。

高野線・泉北線では、車内自動放送は実施されていない。

1002Fはminapitaのラッピング編成であったが、現在はいずれも解除している。

参考文献[編集]

  • 「1000系 解説」『南海電鉄車両大全第1巻』
    南海電気鉄道(2017年11月1日発行)pp3-4
  • 「1000系1051型 解説」『南海電鉄車両大全第1巻』
    南海電気鉄道(2017年11月1日発行)pp9-10

脚注[編集]

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  1. ^ 現在の車両 - 鉄道博物館 - 南海電気鉄道
  2. ^ 7100系の初期車が一時的に(6100系の落成が遅れたため)高野線で用いられたことはあったが、当初から南海線・高野線の双方で運用することを念頭に置いた車両は本系列が初となる。
  3. ^ ただし11000系のみ31000系登場後に30000系の塗色に変更された。
  4. ^ 端子電圧1100V・同期周波数73Hz時定格出力180kW/2,130rpm
  5. ^ 「私鉄車両めぐり」『鉄道ピクトリアル』1995年12月臨時増刊号、電気車研究会、1995年、 242頁。
  6. ^ 藤井信夫 『車両発達史シリーズ 6 南海電気鉄道 下巻』 関西鉄道研究会、1998年12月、125頁。 
  7. ^ a b c d 「南海電気鉄道 現有車両プロフィール」『鉄道ピクトリアル』2008年8月臨時増刊号、電気車研究会、2008年、 260頁。
  8. ^ 「車両総説」『鉄道ピクトリアル』2008年8月臨時増刊号、電気車研究会、2008年、 46頁。
  9. ^ 【南海】1000系1004編成 営業運転に復帰 - RMニュース
  10. ^ 前照灯が2灯式LEDに交換された姿。
  11. ^ 南海1001編成が南海本線を走行 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2018年5月27日
  12. ^ 南海1000系1051編成が高野線へ転属 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2018年5月27日
  13. ^ 1001Fが転入してくるまで、本線用の女性専用車ステッカーを貼り付けた実績があるのはこの編成のみ。
  14. ^ 2012年4月1日のダイヤ改正により、現在は全車一般席の特急は消滅している。
  15. ^ ごくまれに2両編成を3組つないだ6両編成で運転されることもある。
  16. ^ 実際には2002年の年末から一時期、2両編成と併結し6両編成で運転された実績がある。
  17. ^ 試運転にて1051Fも8000系との併結による8両編成が実現しているが、営業運転で8両編成運用に充当された実績はない。また高野線へ転属した現在も8両編成になる予定がない。
  18. ^ 難波駅 - 多奈川駅間を直通運行。1993年廃止。
  19. ^ 但し、一時的に1031Fと1032Fで4両編成を組成して運用されたことはある。

関連項目[編集]