刑事犬養隼人

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刑事犬養隼人』(けいじいぬかいはやと)は中山七里推理小説のシリーズ。ここでは著者の作品に多岐にわたって登場する警視庁刑事部捜査一課刑事・犬養隼人を主人公とした作品を扱う。

当初はシリーズ化を見込んでの執筆ではなかったが、好評だったために出版社から続編のオファーがあり、シリーズ化が決定した[1]。そのため、単行本にはシリーズの一作であることは明記されておらず、第1作の『切り裂きジャックの告白』と第2作の『七色の毒』が文庫化された際、副題に「刑事犬養隼人」の文字が加えられ、シリーズであることが初めて明確化された。また、このシリーズでは過去の有名なダークヒーローを使うことが決めごととされている[1]

2015年、朝日放送の制作により、テレビ朝日系でテレビドラマ化され、主人公・犬養隼人を沢村一樹が演じた。ドラマシリーズ第2弾が2016年9月に放送。

シリーズ一覧[編集]

切り裂きジャックの告白
七色の毒
短編集。
収録作品:赤い水 / 黒いハト / 白い原稿 / 青い魚 / 緑園の主 / 黄色いリボン / 紫の供花(単行本収録時は『紫の献花』)
ハーメルンの誘拐魔
ドクター・デスの遺産

登場人物[編集]

犬養 隼人(いぬかい はやと)
警視庁捜査一課の巡査部長[2]警部補[3]。麻生班所属[4]。30代半ば。目や唇の動きを見ただけで嘘を見抜く鋭い観察眼を持っており、「野郎の嘘を見抜く名人」と言われ、男の犯人に限るなら検挙率は本庁で1,2位を争う捜査一課のエースだが、なぜか女には滅法弱く、ティーンエイジャーにすら騙されてばかりいる[5][6]。すらりと背が高く、涼しげで目鼻立ちが整った俳優のような顔をしているため、〈無駄に男前の犬養〉と他の部署にも有名[6]。実際、警察の採用試験を受ける寸前までは俳優養成所に通っており、人の動作について学んだことで嘘を見抜く特技もそこで習得した[7]。社交性が服を着て歩いているような男[8]だが、無表情になった途端に静かな殺気を孕む。個人プレーを好むタイプ[9]。現場が好きで、管理職など昇進には興味がない。
男振りの良さもあり、学生時代から女に困ったことが無く、貞操観念が希薄で実はバツ2[10]。現在は再婚している。1番目の妻・成美とは犬養の浮気(相手の女は追っていた事件の重要参考人の妻で家庭内暴力を受けていた)が原因で離婚[10]し、2回目の結婚はわずか1年で破綻した。両親を早くに亡くしており、兄弟もいない[10]
1番目の妻・成美との間にできた娘・沙耶香の養育費と治療費は犬養が払い続けている。
豊崎 沙耶香(とよざき さやか)
犬養と1番目の妻・成美との娘。親権は成美が持っている[10]。腎不全で人工透析が欠かせず、腎移植をしなければ根本的な治療にはならないと言われている。尖った物言いは母親にそっくりで、図星をさされるといつも黙り込む。
豊崎 成美(とよざき なるみ)
犬養の最初の妻[5]で沙耶香の母。すでに再婚している。

テレビドラマ[編集]

刑事犬養隼人
ジャンル テレビドラマ
放送国 日本の旗 日本
制作局 朝日放送泉放送制作
監督 本橋圭太
原作 中山七里
脚本 山岡潤平
プロデューサー 飯田新(朝日放送)、壁谷悌之(泉放送制作)、島崎敏樹(泉放送制作)
出演者 沢村一樹
字幕 文字多重放送
データ放送 データ放送
第1作
放送時間 土曜 21:00 - 23:06(126分)
放送期間 2015年4月18日(1回)
第2作
放送時間 土曜 21:00 - 23:06(126分)
放送期間 2016年9月24日(1回)
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シリーズ第1作の長編『切り裂きジャックの告白』が2015年4月18日 21:00 - 23:06 に朝日放送の制作により、テレビ朝日系で「土曜ワイド劇場特別企画」としてテレビドラマ化された[11]。主演は沢村一樹[12]。『七色の毒』に収録されている短編「白い原稿」を原作とする第2弾が、2016年9月24日21:00 - 23:06に朝日放送の制作により、テレビ朝日系で『土曜プライム[13]のスペシャルドラマとして放送された[14]

キャスト[編集]

警視庁[編集]

犬養 隼人
演 - 沢村一樹
警視庁捜査一課所属の刑事。人の嘘を完璧に見抜く洞察力を持っており[11]、検挙率は警視庁でトップ[15]。寡黙で感情の起伏が少なく[16]、人との慣れ合いを好まない孤高の存在[17]
バツイチで独身[18]。元妻は娘の沙耶香を連れて出ていったが[15]、その後亡くなっている[18]
古手川 和也
演 - 瀬戸康史
新人刑事。埼玉県警から研修のために捜査一課に配属された[18]
麻生警部
演 - 渡辺いっけい
御厨検死官
演 - 温水洋一
鶴崎 宏一
演 - 堀部圭亮
津村一課長
演 - 五代高之

その他[編集]

豊崎 沙耶香
演 - 桜田ひより
犬養の娘。重い腎臓病を患っている[15]
兵頭 晋一
演 - 水橋研二
関東中央テレビ[19]のディレクター。

ゲスト[編集]

第1作(2015年)
第2作(2016年)

スタッフ[編集]

放送日程[編集]

話数 放送日 タイトル 原作 監督
1 2015年04月18日 土曜ワイド劇場特別企画
切り裂きジャックの告白 〜刑事 犬養隼人〜
切り裂きジャックの告白 本橋圭太
2 2016年09月24日 土曜プライム
スペシャルドラマ刑事犬養隼人
七色の毒』所収「白い原稿」 本田隆一

脚注[編集]

  1. ^ a b 杉江松恋中山七里 刊行記念インタビュー ハーメルンの誘拐魔」、『本の旅人』第244巻2016年2月号、角川書店、 14-19頁、2016年9月2日閲覧。
  2. ^ 『七色の毒』単行本20頁。
  3. ^ 『切り裂きジャックの告白』文庫本345頁。
  4. ^ 『切り裂きジャックの告白』文庫本28頁。
  5. ^ a b 『切り裂きジャックの告白』文庫本84頁。
  6. ^ a b 『七色の毒』単行本20-21頁。
  7. ^ 『七色の毒』単行本29-30頁。
  8. ^ 『七色の毒』単行本16頁。
  9. ^ 『切り裂きジャックの告白』文庫本109頁。
  10. ^ a b c d 『切り裂きジャックの告白』文庫本93-94頁。
  11. ^ a b “沢村一樹で「切り裂きジャックの告白」初実写化!役作りでひげも”. SANSPO.COM. (2015年3月9日). http://www.sanspo.com/geino/news/20150309/oth15030905040011-n1.html 2015年3月9日閲覧。 
  12. ^ 「切り裂きジャックの告白」沢村一樹主演でドラマ化”. Smartザテレビジョン (2015年3月9日). 2015年3月9日閲覧。
  13. ^ 『土曜プライム』では『土曜ワイド劇場』も放送しているが、第2弾では第1弾とは異なり、『土曜ワイド劇場』枠外で放送。
  14. ^ 沢村一樹&瀬戸康史バディ再び! 『刑事 犬養隼人』第2弾放送決定”. マイナビニュース (2016年8月26日). 2016年8月26日閲覧。
  15. ^ a b c d e 沢村一樹×瀬戸康史の新コンビ誕生 刑事犬養隼人シリーズドラマ化”. ORICON STYLE (2015年3月9日). 2016年9月2日閲覧。
  16. ^ 沢村一樹×中山七里 (2015年4月13日). 沢村一樹×中山七里氏 “切り裂きジャックの告白 〜刑事 犬養隼人〜”対談. (インタビュー). ORICON STYLE.. http://www.oricon.co.jp/news/2051483/full/ 2016年9月2日閲覧。 
  17. ^ “沢村一樹、スゴ腕医師の次は孤高の刑事”. DAILY SPORTS ONLINE. (2015年3月9日). http://www.daily.co.jp/gossip/2015/03/09/0007802371.shtml 2016年9月2日閲覧。 
  18. ^ a b c 土曜ワイド劇場特別企画「切り裂きジャックの告白 〜刑事 犬養隼人〜」”. 朝日放送. 2016年9月2日閲覧。
  19. ^ 小説では「帝都テレビ」。
  20. ^ a b 瀬戸康史と抜群コンビネーション!沢村一樹がアクションで魅せる”. モデルプレス (2016年8月26日). 2016年9月2日閲覧。
  21. ^ 福原遥、劇場型犯罪に巻き込まれる“超人気アイドル”を熱演「不思議な役でした」”. モデルプレス (2016年9月15日). 2016年9月15日閲覧。

外部リンク[編集]