三國志III

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三國志III
ジャンル 歴史シミュレーションゲーム
対応機種 PC-9801
X68000[X68]
FM-TOWNS
スーパーファミコン[SFC]
メガドライブ[MD]
メガCD[MCD]
PCエンジンSUPER CD-ROM2[PCE]
PlayStation[PS]
Windows95XP[Win]
Macintosh[Mac]
開発元 光栄
発売元 光栄(コーエー)
人数 1-8人
メディア 3.5インチFD[PC98]
5インチFD[PC98・X68]
ROMカセット[SFC・MD]
CD-ROM[FMT・MCD・PCE・PS・Win]
発売日 1992年2月5日[PC-98]
1992年11月8日[SFC・MD]
1993年4月23日[MCD]
1993年10月1日[PCE]
2001年2月22日[PS]
2001年6月8日[Win]
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三國志III』(さんごくし・スリー)は、光栄(現・コーエーテクモゲームス)から発売された歴史シミュレーションゲーム。「三國志シリーズ」の第3作。パソコン版で発売された後、さまざまな家庭用ゲーム機に移植された。音楽は前作に引き続き向谷実が担当している。

2006年2月23日に別タイトルで発売された『三國志DS』は、本作がベースとなって製作されている。

概要[編集]

前作までと違い、国の支配から都市の支配に目的が変更になった。古代中国の主要な都市をすべて支配すればゲームのクリア条件は達成される。最大8人までマルチプレイ可能で、前作までは一部の君主はプレイヤーが選べなかったが、本作から全ての君主をプレイヤーが選べるようになった。

家臣にした武将に身分を決定できるようになり、武将の能力値も「知力」「政治」「武力」「陸指」「水指」など細分化されている。諸葛亮死後のシナリオが初登場したことにより、登場武将数は前作よりも大幅に増加した531人(イベントで武将として登場する貂蝉を含めると532人)となった。ただし、孔明死後の人物はまだまだ少なく、最後のシナリオは手早く統一を進めないと、武将数が不足するためゲームオーバーになることもある(『三國志DS』では武将の追加により解消されている)。また、本ゲームで最後に登場する司馬炎は登場武将数制限の影響を最も受けやすく「幻の武将」と呼ばれていた。前作に引き続き新君主と配下の新武将も登場させる事ができるが、本作からゲーム開始前に君主・武将を登録し、初期設定で登場の是非を選択するよう変更され、後のシリーズのスタンダードとなった。

戦略フェイズでは出せる命令が細分化(軍事では「徴兵」「募兵」「訓練」「戦争準備」、内政では「開発」「耕作」「治水」(灌漑含む))されるとともに、身分に応じて実行できるコマンドの種類や期間が細かく分かれている。内政や人事などのコマンドの成果は、決定した期間が終了した時に報告され明らかになる。

戦術フェイズでは、基本的には侵略した都市において市街戦を展開することになるが、攻撃側と防御側の境界線上に戦場がある場合は、その戦場において野戦が展開されることになる。また、前作においては合戦の初めのときしか行えなかった一騎打ちが通常コマンドの一つとなり、相手の武将が応じればいつでも行えるようになった。計略関係では「落とし穴」「偽伝」「同士討ち」などが新設されている。

身分について[編集]

前述の通り、シリーズで初めて一般の現役武将に身分の概念が導入された(ただし『三國志II』では1勢力に1人軍師を任命できた)。本作での身分は「軍師」「将軍」「武官」「文官」の4つである。「武官」「文官」は全武将がなることが出来るが、「軍師」「将軍」になるには以下のように能力値の制約があった。

  • 「軍師」:知力または政治が80以上
  • 「将軍」:次の1,2のいずれかを満たす
    1. 武力85以上
    2. 武力70以上、かつ「魅力+(陸指と水指の平均)」120以上

また、各身分には以下のように制約が細かく決められていた。

  • 「武官」または「文官」が太守になる場合、その都市は自動的に委任状態になる
  • 「軍師」と「将軍」は全コマンドが実行できるが、1ヶ月しか実行できない
  • 「文官」は内政系、「武官」は軍事系のコマンドのみ実行できる。ただし、一部のコマンドは最高6ヶ月まで連続で実行可能

太守が「軍師」「将軍」でなければ都市が強制的に委任状態になる仕様なため、この対策としてか「将軍」に就任できる最低ライン付近の能力を持つ武将が数多く存在する。これが、前作を大幅に超える武将数の登場に繋がったと言われている。

また、PC版のみ将軍には将軍号を授けることが可能。「驃騎将軍」「左将軍」などの実在する将軍号をはじめ、オリジナルの将軍号を入力する事も出来る。

シナリオ[編集]

  1. 霊帝没し董卓の暴政極まる(反董卓連合軍の結成) 189年
  2. 天下乱れ群雄全土に割拠す(群雄割拠、乱世再び) 194年
  3. 劉備雌伏し、新野に借城す(曹孟徳、覇道を往く) 201年
  4. 臥龍中原に舞い天下を望む(知謀の人、諸葛孔明208年
  5. 孫権独立し三国の鼎立成る(劉玄徳、蜀漢を建国) 221年
  6. 姜維、亡き孔明の志を継ぐ(三国鼎立崩壊の予兆) 235年

()内はSFC、MD、MCDPCE版のタイトル。

一部機種のみ存在

  1. 黄巾興りて英雄青雲を抱く(黄巾の乱184年
  • MCD、PCE、DS版のみ存在。()内はMCD、PCE版のタイトル。黄巾の乱を題材にしたシナリオだが、MCD、PCE版は肝心の張角一党が存在しない(乱鎮圧に当たった何進は君主に追加されている)。DS版では張角の他、丁原士燮が君主として追加されている。

MCDとPCEは家庭用ゲーム機でCD-ROMを搭載した先駆機種であり、発売当時の容量は他機種を圧倒していたため、特別にシナリオが追加されたものである。『三國志』シリーズで黄巾の乱のシナリオが登場したのはこれらが初めてである。この他、武将の略歴を書いた武将列伝も追加された。なお、DS版は他の家庭用機種版と同じロムカセットであるが、技術の向上によりロムカセット自体の容量が大幅に増えたため、同等の機能やオリジナル要素が追加されている。

音楽[編集]

サウンドトラックが1991年CDで発売されている。曲名は以下のとおり。

1.星辰
オープニング曲。
2.蒼天黄土
ゲーム開始直後、国力が未熟な場合のメイン画面で流れる曲。
3.英傑決起
国力第2段階でのメイン画面の曲。
4.使者奉迎
使者の来訪を告げる曲。
5.旗鼓の間
野戦の時に流れる曲。
6.勝利の喊声
勝利を称えるファンファーレ。
7.蛟竜雌伏
国力第3段階でのメイン画面の曲。
8.現下喫緊
イベント発生の時に流れる曲。
9.疾風迅雷
国力第4段階でのメイン画面の曲。
10.劣勢
戦闘で不利な状況で流れる曲。
11.落陽
敗北した時に流れる曲。
12.彷徨
放浪中のメイン画面での曲。
13.深憂
君主死亡、後継者選択の場面で流れる曲。
14.傾国の美姫
15.空水悠久
国力第5段階でのメイン画面の曲。
16.焔の城壁
攻城戦で流れる曲。
17.帝
帝のイベントで流れる曲。
18.皇宮の宴
最高位・皇帝になった時に流れるメイン画面の曲。
19.波濤の攻防
海戦シーンで流れる曲。
20.星辰――リプライズ

また、スーパーファミコン音源を使用したCDも発売されている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]