ヴァイ文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています詳細
ヴァイ文字
Vaiscript-fiveexamples.png
類型: 音節文字
言語: ヴァイ語
発明者: モモル・ドゥワル・ブケレ
時期: 19世紀-現在
Unicode範囲: U+A500 - U+A63F
ISO 15924 コード: Vaii
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
現代ヴァイ文字表の一部。 Ehoh は広母音[ɛ, ɔ]。下の列のjg[ŋɡ]g, h, w, m, n, ny, ng [ŋ], と母音で始まる音節は書かれていない。

ヴァイ文字(ヴァイもじ)は西アフリカリベリアで話されるヴァイ語を表記するために作られた、左から右へ書く音節文字。西アフリカ固有の表記体系としてはンコ文字と並んで多く用いられている[1]

概要[ソースを編集]

ヴァイ文字は、1833年ごろにモモル・ドゥワル・ブケレによって考案された。ブケレは、アラビア文字ラテン文字の存在、およびおそらくチェロキー文字に関する知識を持っていた[2]。1899年と1962年に標準化されたものの、ヴァイ文字は私信や個人の記録として使われることが多く、文字を正式に習うわけではないので、現実にはあまり標準に従っていない[2]

1962年の標準では200あまりの文字が存在するが、音節表を埋めるために人工的に文字を作ったところがあり、多くの人は40から60程度の字しか区別しないという[3]

音節文字と呼んでいるが、日本の仮名と同様に、実際に表すのは音節ではなくモーラである。音節末鼻音は仮名の「ん」と同様に特別の文字で表記されるし、長母音や二重母音を持つ音節は2文字で表記される。ヴァイ語にある4つの声調は区別されない[3]。単語の分かち書きはしない。

Unicode対応状況[ソースを編集]

Unicode 5.1 にて以下の文字が収録された。対応フォントは少数で、「Ebrima」「Dukor」「Wakor」などがある。

U+ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
A500
A510
A520
A530
A540
A550
A560
A570
A580
A590
A5A0
A5B0
A5C0
A5D0
A5E0
A5F0
A600
A610
A620
A630

脚注[ソースを編集]

  1. ^ Singler (1996) p.593
  2. ^ a b Singler (1996) p.594
  3. ^ a b Singler (1996) p.596

参考文献[ソースを編集]

  • Singler, John Victor (1996). “Scripts of West Africa”. In Peter T. Daniels; William Bright. The World's Writing Systems. Oxford University Press. pp. 593-598. ISBN 0195079930. 

関連項目[ソースを編集]

外部リンク[ソースを編集]