ロビンとマリアン
ロビンとマリアン | |
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Robin and Marian | |
監督 | リチャード・レスター |
脚本 | ジェームズ・ゴールドマン |
製作 | デニス・オデル |
製作総指揮 | レイ・スターク リチャード・シェファード |
出演者 | ショーン・コネリー オードリー・ヘプバーン |
音楽 | ジョン・バリー |
撮影 | デヴィッド・ワトキン |
編集 | ジョン・ヴィクター・スミス |
配給 | コロンビア映画 |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 106分 |
製作国 | ![]() ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $5,000,000(見積値)[1] |
『ロビンとマリアン』(原題: Robin and Marian)は1976年のアメリカ・イギリス合作映画である。
ロビン・フッドとその恋人マリアンの「その後」を描いている。ストーリーの原案は子供向けバラッド『ロビン・フッドの死』でイギリスや英語圏では非常に良く知られた内容である。当初、タイトルも同じであったが、コロンビア映画がマーケティングを考慮して死という不吉な言葉を避け、公開前に変更になったという経緯がある[2]。
また、マリアンを演じたオードリー・ヘプバーンにとっては1967年の映画『暗くなるまで待って』以来の映画復帰作である。
ストーリー[編集]
ロビン・フッドと相棒のリトル・ジョンは、主君であるリチャード獅子心王と共に十字軍の遠征に赴いていたが、ロビンは城主が逃げ去り女や老人だけが取り残された城の攻略を拒否したため、リチャード王の逆鱗に触れ処刑されそうになる。しかし、リチャード王は城の老人が放った矢が原因で致命傷を負い、ロビンの罪を許して崩御する。主君を失ったロビンは、ジョンと共に18年ぶりにシャーウッドの森に戻り、仲間のウィル、タックと再会する。ロビンは恋人のマリアンが修道院の院長になったことを聞かされ、彼女の元を訪れる。ロビンはマリアンとの再会を喜ぶが、長年連絡を寄越さなかったロビンに対し、マリアンは素っ気ない態度をとる。リチャード王の後を継いだジョン王の聖職者追放令を受け、長年の宿敵ノッティンガム代官がラナルフ卿を引き連れ彼女を逮捕しようとする。マリアンは投降しようとするが、ロビンは彼女を連れてシャーウッドの森に逃げ込む。
翌日、マリアンは修道院に戻るが、他の尼僧は代官に逮捕されていた。ロビンは自分を誘き出すために代官が仕掛けた罠だと察知したが、尼僧たちを助けるため、ジョンと共に代官の城に乗り込む。尼僧を逃がした二人は代官の兵と戦うが、二人とも高齢のため体力が落ちて追い詰められる。そこにウィル、タック、マリアンが駆け付け、二人は代官の城から脱出する。ロビンとマリアンは互いに昔の関係に戻ろうと歩み寄るが、そこに代官の制止を振り切ったラナルフが兵を連れて現れる。ロビンはラナルフを追い返すことに成功し、マリアンとの生活を取り戻そうとするが、彼の帰国を知った農民たちが集まり、「ジョン王の悪政と戦おう」と意気込む。ロビンは戦いを嫌うマリアンを気遣い躊躇うが、彼女からの理解を得て戦う決意をする。
ロビンたちは農民に訓練を施して戦いの準備を進めるが、そこにジョン王からの援軍を得た代官とラナルフが兵隊を引き連れてシャーウッドの森に到着する。しかし、代官は森に攻め込むことはせず、ロビンたちを平原に誘い出して戦おうと考える。ロビンは決着を付けるために森から出て戦うことを決めるが、それを聞いたマリアンは森から出て行こうとする。その夜、マリアンはジョンに森から出て行くことを語り、「ロビンを引き止めて欲しい」と依頼する。翌朝、ロビンは森から出て代官に一騎打ちを提案する。二人は「自分が負けたら兵を引く」と約束を交わし、一騎打ちを始める。高齢の二人の戦いは長時間にわたり、決闘を目の当たりにしたマリアンやジョンが固唾を飲んで見守る中、ロビンが代官を討ち取る。しかし、ロビンも瀕死の重傷を負い、それを見たラナルフが約束を破り攻め込んでくる。ジョンはラナルフを討ち取り、マリアンと共にロビンを修道院に連れて行く。マリアンはロビンと二人きりで手当てするが、彼女はロビンに毒薬を飲ませ、自身も毒薬を飲み心中を図る。マリアンはロビンに愛を語り、ジョンが駆け付けた時には既に死んでいた。ロビンは、「私が放った矢が落ちた場所に二人を埋葬してくれ」とジョンに頼み、最後の力を振り絞り天空に矢を放つ。
キャスト[編集]
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
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ソフト版 | テレビ朝日版 | |||
ロビン・フッド | ショーン・コネリー | 佐々木勝彦 | 近藤洋介 | |
マリアン / マザー・ジャネット | オードリー・ヘプバーン | 池田昌子 | ||
ノッティンガムの代官 | ロバート・ショウ | 麦人 | 穂積隆信 | |
リチャード獅子心王 | リチャード・ハリス | 金尾哲夫 | 大木民夫 | |
リトル・ジョン | ニコール・ウィリアムソン | 内田直哉 | 橋爪功 | |
ウィル・スカーレット | デンホルム・エリオット | 北川勝博 | 真木恭介 | |
ラナルフ卿 | ケネス・ヘイ | 谷昌樹 | 山内雅人 | |
タック修道士 | ロニー・バーカー | 辻親八 | 今西正男 | |
ジョン王 | イアン・ホルム | 青山穣 | 玄田哲章 | |
メルカディエ | ビル・メイナード | 武虎 | 郷里大輔 | |
シスター・メアリー | ヴェロニカ・キリガン | 高島雅羅 | ||
ジャック | ジョン・バレット | 小形満 | 北村弘一 | |
イザベラ妃(ジョン王の妃) | ビクトリア・アブリル | |||
シスター | モンセラ・ジュリオ | 沼波輝枝 | ||
シスター2 | ヴィクトリア・ヘルナンデス・サンギーノ | 山田礼子 | ||
砦を守る老兵 | エズモンド・ナイト | 中博史 | 上田敏也 |
- テレビ朝日版 - 初放送1980年3月2日 『日曜洋画劇場』
- 演出:小林守夫、翻訳:森田瑠美、調整:平野富夫、プロデューサー:渡邊一仁、制作協力:丸岡大輔(HEATHER)、制作:東北新社
出典[編集]
- ^ “Robin and Marian (1976) - Box office / business” (英語). IMDb. 2011年7月16日閲覧。
- ^ 「The Death of Robin Hood」
p.178 Norwich, Brahm Dilemmas of Difference, Inclusion and Disability: International Perspectives and Future Directions Routledge, 2008
外部リンク[編集]
- ロビンとマリアン - allcinema
- ロビンとマリアン - KINENOTE
- Robin and Marian - AllMovie
- Robin and Marian - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- Robin And Marian - TCM Movie Database(英語)
- Robin and Marian - Rotten Tomatoes(英語)
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