ヤング・ピープルズ・コンサート
ヤング・ピープルズ・コンサート(Young People's Concerts)は、ニューヨーク・フィルハーモニックが主催する演奏会シリーズである。子どもが演奏会に親しみやすいように企画されている。レナード・バーンスタインが企画・指揮・司会を務めたシリーズが広く知られている。
概要[編集]
1924年3月27日にアーネスト・シェリングによって初演され、各地を巡回した。オーケストラの演奏に解説を加える形式は初期の頃からのものである。
バーンスタインは1958年1月18日に同楽団とカーネギー・ホールで初演した後、1962年よりリンカーン・センターでの公演がテレビ中継されるようになった。
1971年にマイケル・ティルソン・トーマスが引継ぎ、1977年に一旦終了したが、その後再開されて現在に至っている。
日本での公演[編集]
日本では山本直純が同公演を手本とした『オーケストラがやってきた』を企画してクラシック音楽の普及に貢献した。
バーンスタインによる同公演台本が日本語に翻訳されており、パシフィック・ミュージック・フェスティバルにおいて『青少年のための演奏会』と題して公演されている他、佐渡裕が日本語による公演権を所有しており、各地での公演と毎日放送によるテレビシリーズ、同シリーズをまとめたDVDをリリースしている。佐渡は自身が司会者を務めていた『題名のない音楽会』についても「本コンサートを下敷きにしていた」と語っている[1]。
他にも大植英次など、同種の演奏会は各地で開催されている。
脚注[編集]
- ^ 「題名のない」まま50年の音楽会 黛敏郎から佐渡裕まで - 日本経済新聞・2014年12月24日