ウィーン気質

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ウィーン気質』(ウィーンかたぎ、Wiener Blut )作品354は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサートでしばしば演奏される。または、このワルツを中心にシュトラウスの既成曲を多く用いて構成されたオペレッタ。「こうもり」「ジプシー男爵」「ヴェネツィアの一夜」と並ぶ人気作である。

概要[編集]

2007年メルビッシュ湖上音楽祭で行われたオペレッタ『ウィーン気質』の公演

1873年4月にムジークフェラインで、オーストリア大公女ギーゼラバイエルン王子レオポルトの婚礼にあたって催された祝賀舞踏会のために作曲された。初演は同年の4月22日にシュトラウス2世自身の宮廷歌劇場管弦楽団を指揮して行なわれ、大成功を収めた。曲が大好評だったことから、シュトラウス2世は自身の旧作をオムニバス形式に集めた同名のオペレッタを作曲しようと着手した。1899年にシュトラウス2世が死去したため、未完に終わったが、シュトラウス2世の友人であった指揮者アドルフ・ミュラーが完成させた。物語的には19世紀初頭ウィーン会議を背景として、「こうもり」風の人違いコメディに、北ドイツVSオーストリアの地方気質(陽気なウィーン娘に見えるペピは実はプロイセン人として設定されており、最終的には南北の組み合わせで三つのカップルになっていく)を絡ませ、統一ドイツから除外されてしまった斜陽帝国のノスタルジーも反映したものとなっている。第2幕の二重唱や第3幕のフィナーレでワルツ「ウィーン気質」が歌われる。

構成[編集]

短い序奏の中に登場するノスタルジックな旋律が主要主題となり、3つのワルツが順番に登場する。演奏時間は約8分。