ウェーバーの主題による交響的変容

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Paul Hindemith:Symphonic Metamorphosis on Themes of Weber - Liang Zhang(張亮)指揮上海フィルハーモニー管弦楽団(Shanghai Philharmonic Orchestra)による演奏。当該指揮者自身の公式YouTube。
P.Hindemith - Symphonic Metamorphosis of Themes by Carl Maria von Weber - Yi-An Xu指揮The Buchmann-Mehta School of Music Symphony Orchestraによる演奏。The Buchmann-Mehta School of Music公式YouTube。
Paul Hindemith - Symphonic Metamorphosis《吹奏楽版》 - マイケル・ヘイスコック(Michael Haithcock)指揮ミシガン大学シンフォニック・バンドによる演奏。ミシガン大学シンフォニック・バンド公式YouTube。

ウェーバーの主題による交響的変容(ウェーバーのしゅだいによるこうきょうてきへんよう、ドイツ語Symphonische Metamorphose von Themen Carl Maria von Webers)は、パウル・ヒンデミット1943年に作曲した管弦楽作品。ヒンデミットの作品の中で今日最も演奏される機会の多い作品のひとつでもある。

概要[編集]

1934年3月に交響曲『画家マティス』フルトヴェングラー指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演されて成功を収めて以降、ヒンデミットに対するナチスの攻撃はいっそう激しくなり、ついには亡命へと至る。ヒンデミットは1938年スイスへ移った後、1940年アメリカに渡り、1946年にアメリカの市民権を取得する。ヒンデミットのアメリカ時代は1953年まで続いたが、この間に書かれた作品の中で最も成功を収めたのがこの作品であった。

この作品は1943年8月にニューヘイブンで書き上げられ、ウェーバーピアノ連弾曲『8つの小品』作品60と、『6つのやさしい小品』作品10a、劇付随音楽『トゥーランドット』作品75の序曲の中から主題が採られ、これらとその変容の形で4つからなる楽章が作られている。

初演は1944年1月20日アルトゥール・ロジンスキ指揮のニューヨーク・フィルハーモニックによって行なわれた。

吹奏楽版について[編集]

当楽曲では、ヒンデミット自身がイェール大学にて音楽学部長として教鞭を執っていた頃、同大学でクラリネット科教授を務め、またバンドディレクターも務めていたキース・ウィルソンに依頼し作成された吹奏楽編曲版が存在する。元々当楽曲自体が作曲の段階で管楽器を効果的に活用しているだけに、吹奏楽版に於いてもその際だった色彩が活かされたものとなっている[1]

楽器編成[編集]

構成[編集]

4楽章構成で、演奏時間は約20分ほど。また自由な変奏曲の形式になっている。

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第1楽章 アレグロ
第2楽章 スケルツォ、モデラート
第3楽章 アンダンティーノ
第4楽章 行進曲
島田俊行指揮イェール交響楽団による演奏。イェール交響楽団(イェール大学)公式YouTube。
第1楽章 アレグロ
原曲は4手ピアノのための『8つの小品』作品60の第4曲(J.253)「Allegro, tutto ben marcato」。
第2楽章 「トゥーランドット」 スケルツォ、モデラート
「トゥーランドット」の主題に基づく変奏曲。
第3楽章 アンダンティーノ
原曲は4手ピアノのための『6つの小品』作品10aの第2曲(J.82)「Andantino con moto」。
第4楽章 行進曲
原曲は4手ピアノのための『8つの小品』作品60の第7曲(J.265)「Marcia maestoso」。

脚注[編集]

  1. ^ WMC 2005 THE WINNING CONCERT - KONINKLIJK HARMONIEORKEST 'VOORUIT' HARELBEKE (ハレルベケ・フォーロイト吹奏楽団)吹奏楽 CD”. ミュージックストア・ジェイ・ピー. 2017年2月11日閲覧。 “当該Webページ前半に掲載の『Musicstore JP Review』項より”

参考文献[編集]

『最新名曲解説全集7(管弦楽曲IV)』(音楽之友社、1980年)

外部リンク[編集]