ベリー

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子房上位が発達した4種のベリー(true berry)。右から時計回りにブドウコンコード)、セイヨウスグリフサスグリ(上)。
一般的な「ベリー」のうち数種が示されている。これらのうち一種のみ(ブルーベリー)が植物学的定義におけるベリーである。ブラックベリーは多くの核果からなる集合果 (Aggregate fruitであり、イチゴは集合偽果である。

ベリー英語:berry)の植物学的な定義は、単一の子房から生み出される多肉果である。ブドウが一例である。

概要[編集]

ベリーは多肉果で最も一般的な種類で、全体の子房壁が食べられる果皮へと成熟する。日本語では漿果(しょうか)とも訳される。トマトといった多くのベリーは食用とされるが、同じナス科に分類されるベラドンナの果実やジャガイモの果実はヒトに対して有毒である。トウガラシといった一部のベリーは種子の周りに果肉よりもむしろ空洞がある。

日常的には「ベリー」は、イチゴ(ストロベリー)、ブルーベリーラズベリーセイヨウスグリ(グーズベリー)、ブラックベリークランベリーなど、多肉質の小果実の総称である。

英語の日常会話における"Berry" は単に "fruit" の中でも "nut" のような殻を持たない、汁の多い小果実を指すものであって、厳格に植物学的な分類を指す名称ではない。実際、上記の例でいえばストロベリー(バラ科)、ブルーベリー(ツツジ科)、グーズベリー(スグリ科)は植物分類上からは全くの別種である。また、英語の場合、日本人の語感よりも「ベリー」の示す範囲が広いことにも留意する必要がある。

以下の分類例はウィキペディア英語版に基づくものである。

生物学上の果実の分類
漿果 (Berry) 状果 (Pepo) 柑果 (Hesperidium) 偽果(子房下位) (False berry (Epigynous)) 集合果 (Aggregate fruit) (Multiple fruit) 他の偽果 (Other accessory fruit)
一般的な分類 ベリー クロスグリ, アカスグリ, グースベリー クランベリー, ブルーベリー ブラックベリー, ラズベリー, ボイセンベリー クワノミ(マルベリー) イチゴ(ストロベリー)
ベリー以外 トマト, ナス, グアバ, ルクマ, トウガラシ, ザクロ, アボカド, キウイ, ブドウ カボチャ, ヒョウタン, キュウリ, メロン オレンジ, レモン, ライム, グレープフルーツ バナナ アメリカハリグワ パイナップル, イチジク リンゴ, モモ, サクランボ, グリーンビーンズ, ヒマワリの種