バンコク・スカイトレイン

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バンコク・スカイトレイン
Train leaving Asok Station.jpg
基本情報
タイ王国の旗 タイ
所在地 バンコク
種類 高架鉄道
開業 1999年12月5日
運営者 バンコク大量輸送システム社
詳細情報
総延長距離 36.45 km (2015年)
路線数 2路線
駅数 35駅
軌間 1,435 mm (標準軌)
電化方式 直流750V 第三軌条方式
最高速度 80 km/h
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チットロム駅周辺の高架

バンコク・スカイトレインタイ語:รถไฟฟ้าเฉลิมพระเกียรติ 6 รอบพระชนมพรรษา英語:Bangkok Skytrain)はタイの首都・バンコク高架鉄道システムのことである。

概要[編集]

正式名称を和訳すると「国王陛下ご生誕6周支(72歳)記念高架鉄道」といったものになるが、一般にタイではロットファイファー (รถไฟฟ้า) (ロット (รถ) =車、ファイファー (ไฟฟ้า) =電気)とよばれる。 また運営会社の「Bangkok Mass Transit System Public Company Limited.(バンコク大衆輸送システム社)」[1]の頭文字を取ってBTS(บี.ที.เอส)ともよばれる。 親会社の名前をとってタナヨン電車とも呼ばれることもあった。

モノレールではなく通常軌道の鉄道である。なお、タイ国有鉄道の路線と違い、軌間標準軌 (1,435mm) である。電化方式は、直流750Vによる第三軌条集電方式である。

地下鉄とは異なり、乗車時におけるセキュリティ・チェックは行われていない。また、乗車券は磁気式カードであり、自動改札機への投入の際には日本で例えるとテレホンカードのように挿入する方向が決められている(表裏前後を間違えると投入できない)。

各駅ともに終日、各ホームに最低1人ずつ、保安要員が配置されている。全線4両編成の車両で運行されており、全駅でトイレの設備はない。

全駅でベーリング方面が1番線、モーチット方面が2番線、バーンワー方面が3番線、サナームキラーヘンチャート方面が4番線で統一されている。このためシーロム線のみの駅では 1,2 番線が存在せず 3,4 番線のみとなっている。

2011年以降に新規開業したスクムウィット線バーンチャーク駅 - ベーリング駅、シーロム線ポーニミット駅 - バーンワー駅の各駅においては、運転士後方確認用カラーモニターとホームエレベーターが設置されている(それ以外のほぼ全ての駅では運転士後方確認用ミラーと上りエスカレーターのみ)。

計画と建設[編集]

この計画が正式に持ち上がったときは、カナダバンクーバー・スカイトレインの技術を導入し、建設する予定であった。後に計画が変更され、ドイツラヴァリン・スカイトレインの技術を導入することに決め、1992年4月9日タイ仏暦2535年)に正式に計画が成立した。

当時、バンコク都庁および政府に資金がなかったことから、BOT方式(Build-Operate-Transfer)によって建設を行った。建設は1995年タイ仏暦2538年)に開始され、サービス開始は1998年12月タイ仏暦2541年)のアジア大会に間に合わせる予定であったが間に合わず、翌年1999年12月5日の開業となった。

歴史[編集]

経営[編集]

経営主体はバンコク大量輸送システム社(BTS)である。直下の道路を走る路線バスより運賃が割高のため、サービス開始当初から乗客数が伸びず、負債を返済できない状態が続いていたが、競合する路線バスの減便や割引回数券の導入で通勤客の利用が増加し、2002年に初めて黒字を記録した。

車両[編集]

ドイツ製車両
中国製車両

配色にはタイ国旗を思わせる白・赤・青が使われている。車内にはエアコンが完備され、また左右側とも扉間にビデオモニターが設置されており、画面上部でCMが放映され(日本とは異なり音声も出る)、最下部で次駅または現在停車中の駅の表示が出るようになっている。なお、シートはプラスチック製で駅のベンチのように固くて冷たい。

先頭車に運転室を有する有人運転仕様であり、ワンマン運転を行っている。 高架上にあり、よく目に付くため、広告ラッピング車両が多く走っている。

ドイツ製車両[編集]

4両編成(Mc,T,T,Mc)×35本 = 140両

車両はドイツのポルシェ・デザインシーメンス社が共同で開発した、開業当初より使用している車両である。開業時は3両編成であったが、3両編成はラッシュ時の混雑が激しいため、新たに中間車(T車)35両を導入し、2012年10月以降に35編成全てに1両ずつ組み込みMc,T,T,Mcの4両編成にした[4]

中国製車両[編集]

4両編成(Tc1,M1,M2,Tc2)×12本 = 48両

2010年に、長春軌道客車[5]の車両が導入された。新型車両は前面のデザインの変更と、車内ではLED照明の採用、扉上の路線マップがLED併用へと細部が変更されている。

ルート[編集]

路線はスクムウィット(スクムヴィット)線とシーロム線に分かれる。両者はサイアム駅(CEN)で相互に乗り換えが可能である。

スクムウィット線[編集]

順序は北から

駅番号 駅名 タイ語駅名 駅間キロ 累計キロ 所在地 備考
N28 ウォンウエーンループノークタワンオーク駅 วงแหวนรอบนอกตะวันออก -km 0.0km パトゥムターニー県
ラムルークカー郡
計画中
N27 クローンハー駅
(第5運河駅)
คลองห้า -km km パトゥムターニー県
ラムルークカー郡
計画中
N26 クローンシー駅
(第4運河駅)
คลองสี่ -km km パトゥムターニー県
ラムルークカー郡
計画中
N25 クローンサーム駅
(第3運河駅)
คลองสาม -km km パトゥムターニー県
ラムルークカー郡
計画中
N24 クーコット駅 คูคต -km km パトゥムターニー県
ラムルークカー郡
工事中
N23 コーモー25駅
(25km駅)
กม. 25 -km km ドーンムアン区 工事中
N22 ピピッタパンコーンタップアーカート駅
(空軍博物館駅)
พิพิธภัณฑ์กองทัพอากาศ -km km サーイマイ区 工事中
N21 ローンパヤーバーン・ブミポール駅
(ブミポール病院駅)
โรงพยาบาลภูมิพลอดุลยเดช -km km サーイマイ区 工事中
N20 サパンマイ駅 สะพานใหม่ -km km バーンケーン区 工事中
N19 サーイユット駅 สายหยุด -km km バーンケーン区 工事中
N18 ウォンウィアン・ラックシー駅 วงเวียนหลักสี่ -km km バーンケーン区 工事中
N17 ワットプラシーマハタトゥ駅 วัดพระศรีมหาธาตุ -km km バーンケーン区 工事中
N16 クロムタハーンラープティー11駅
(第11軍部局駅)
กรมทหารราบที่ 11 -km km バーンケーン区 工事中
N15 バンブア駅 บางบัว -km km チャトゥチャック区 工事中
N14 クロムパーマイ駅
(森林局駅)
กรมป่าไม้ -km km チャトゥチャック区 工事中
N13 カセサート駅 เกษตรศาสตร์ -km km チャトゥチャック区 工事中
N12 セーナーニコム駅 เสนานิคม -km km チャトゥチャック区 工事中
N11 ラチャヨーティン駅 รัชโยธิน -km km チャトゥチャック区 工事中
N10 パホンヨーティン24駅 พหลโยธิน 24 -km km チャトゥチャック区 工事中
N9 ハーイェーク・ラートプラーオ駅 ห้าแยกลาดพร้าว -km km チャトゥチャック区 工事中
N8 モーチット駅 หมอชิต -km km チャトゥチャック区 地下鉄チャトゥチャック公園駅と接続
N7 サパーンクワーイ駅 สะพานควาย -km km パヤータイ区  
N6 セーナールアム駅(予定駅)   -km km パヤータイ区 計画中
N5 アーリー駅 อารีย์ -km km パヤータイ区  
N4 サナームパオ駅 สนามเป้า -km km パヤータイ区  
N3 アヌサーワリーチャイサモーラプーム駅
(戦勝記念塔駅)
อนุเสาวรีย์ชัยสมรภูมิ -km km ラーチャテーウィー区
N2 パヤータイ駅 พญาไท -km km ラーチャテーウィー区 エアポート・レール・リンクと接続
N1 ラーチャテーウィー駅 ราชเทวี -km km ラーチャテーウィー区  
CEN サイアム駅 สยาม -km km パトゥムワン区 シーロム線と接続
E1 チットロム駅 ชิดลม -km km パトゥムワン区  
E2 プルンチット駅 เพลินจิต -km km パトゥムワン区  
E3 ナーナー駅 นานา -km km    
E4 アソーク駅 อโศก -km km スクムウィット通り-ソイ21(ソイアソーク) 地下鉄スクムウィット駅と接続
E5 プロームポン駅 พร้อมพงษ์ -km km    
E6 トンロー駅 ทองหล่อ -km km スクムウィット通り-ソイ55(ソイトンロー)  
E7 エカマイ駅 เอกมัย -km km スクムウィット通り-ソイ63(ソイエカマイ) 東バスターミナルに隣接
E8 プラカノン駅 พระขโนง -km km    
E9 オンヌット駅 อ่อนนุช -km km  
E10 バーンチャーク駅 บางจาก -km km プラカノーン区 2011年8月12日開業
E11 プナウィティ駅 ปุณณวิถี -km km プラカノーン区 2011年8月12日開業
E12 ウドムスック駅 อุดมสุข -km km バーンナー区 2011年8月12日開業
E13 バンナー駅 บางนา -km km バーンナー区 2011年8月12日開業
E14 ベーリング駅 แบริ่ง -km km バーンナー区 2011年8月12日開業
E15 サムロン駅 สำโรง -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
2017年初旬開業?[7]
E16 プーチャオサミングプライ駅 ปู่เจ้าสมิงพราย -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
2017年初旬開業?[7]
E17 エラワン・ミュージアム駅 พิพิธภัณฑ์ช้างเอราวัณ -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
2018年開業予定[7]
E18 ネーヴァル・アカデミー駅 โรงเรียนนายเรือ -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
2018年開業予定[7]
E19 サムット・プラーカーン・シティホール駅 ศาลากลางจังหวัดสมุทรปราการ -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
2018年開業予定[7]
E20 シーナカリン駅 ศรีนครินทร์ -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
E21 プレックサー駅 แพรกษา -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
E22 サイ・ルアット駅 สายลวด -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
E23 ケーハ・サムット・プラーカーン駅 เคหะสมุทรปราการ -km km サムットプラーカーン県
ムアンサムットプラーカーン郡
工事中[6]
E24 サワンカニワット駅 สวางคนิวาส -km km 計画中[6]
E25 ムアン・ボラン駅 เมืองโบราณ -km km 計画中[6]
E26 シチャンプラディット駅 ศรีจันทร์ประดิษฐ์ -km km 計画中[6]
E27 バンプー駅 บางปู -km km 計画中[6]

シーロム線[編集]

順序は北から

駅番号 駅名 タイ語駅名 駅間キロ 累計キロ 所在地 備考
W1 サナームキラーヘンチャート駅
(国立競技場駅)
สนามกีฬาแห่งชาติ -km 0.0km パトゥムワン区  
CEN サイアム駅 สยาม -km km パトゥムワン区 スクムウィット線と接続
S1 ラーチャダムリ駅 ราชดำริ -km km パトゥムワン区  
S2 サラデーン駅 ศาลาแดง -km km バーンラック区 地下鉄シーロム駅と接続
S3 チョーンノンシー駅 ช่องนนทรี -km km バーンラック区 バンコクBRT英語版と接続
S4 スックサーウィッタヤー駅
(予定駅)
ศึกษาวิทยา -km km    
S5 スラサック駅 สุรศักดิ์ -km km サートーン区  
S6 サパーンタークシン駅 สะพานตากสิน -km km サートーン区 チャオプラヤエクスプレス(水上バス)と接続
工事のため廃止予定
S7 クルン・トンブリー駅 กรุงธนบุรี -km km クローンサーン区 2009年5月15日開業
S8 ウォンウィアン・ヤイ駅 วงเวียนใหญ่ -km km クローンサーン区 2009年5月15日開業
タイ国鉄メークローン線とは徒歩連絡(徒歩15分程度)
S9 ポーニミット駅 โพธิ์นิมิตร -km km トンブリー区 2013年1月12日開業[2]
S10 タラートプルー駅 ตลาดพลู -km km トンブリー区 2013年2月14日開業[2]
バンコクBRT英語版と接続
S11 ウターカート駅 วุฒากาศ -km km トンブリー区 2013年12月5日開業 [3]
S12 バーンワー駅 บางหว้า -km km パーシーチャルーン区 2013年12月5日開業[3]
バンウェーク駅 -km km 計画中[8]
クラチョームトーン駅 -km km 計画中[8]
バンプロム駅 -km km 計画中[8]
イントラワート駅 -km km 計画中[8]
プロムラチャチョンニー駅 -km km 計画中[8]
タリンチャン駅 -km km 計画中[8]
タイ国鉄南本線タリンチャン駅と接続予定

ホームドアの設置[編集]

2014年夏現在、バンコク・スカイトレインの9駅(サイアム駅アヌサーワリーチャイサモーラプーム駅パヤタイ駅チットロム駅アソーク駅プロンポン駅オンヌット駅サラデーン駅チョーンノンシー駅)にホームドアが設置された。将来的には、全駅での設置を目指している[9]

ダイヤ[編集]

平日ダイヤ、土曜ダイヤ、日曜・祝日ダイヤがそれぞれ定められており、各線ごとに時間帯により運行間隔が異なる(平日ラッシュ時は最短2分半程度、早朝・深夜は各線とも8分間隔)。但し駅には具体的な発車時刻は掲示されておらず、ホーム上に掲示されている「●●線の●曜日の●時〜●時の時間帯は●分間隔での運行です」という表記が参考になる程度である。ホームページ上でも各駅ごとの初電・終電と運行間隔は確認できる[1]

運行時間は、開業時よりしばらくは全線06:00より01:00前までであったが2014年3月1日より、スクムウィット線は05:15より01:00前までで、シーロム線は05:30より01:00前までに変更された[10]

乗車券の種類と使用期限(2015年7月1日現在)[編集]

  • 普通乗車券:距離によって15Bから52Bまで
  • ラビット・カード : 乗車運賃の割引がある。
  • スカイパス:100B 手数料30B デポジット30B (チャージ可能なIC型乗車券、最初に使用してから5年間有効。2年間使わなかった場合はチャージされていた金額が0Bになる。2012年5月、ラビット・カードの発行と同時に新規発行を停止)。
  • 50回乗車券:1,250B(30日以内に50回距離に関係なく乗車できる)
  • 40回乗車券:1,040B(30日以内に40回距離に関係なく乗車できる)
  • 25回乗車券:700B(30日以内に25回距離に関係なく乗車できる)
  • 15回乗車券:450B(30日以内に15回距離に関係なく乗車できる)
  • 1日乗車券:140B(1日何回でも利用できる)

購入はBTS各駅か、1日乗車券であれば、アジアホテル(Asia Hotel 、ラーチャテーウィー駅に通じている)Marriott Resort and Spaで購入できる。

延伸計画[編集]

着工済みだが開業日未定の区間

  • スクムウィット線
    • ベーリング駅 - … - ケーハ・サムット・プラーカーン駅 12.6km : 2017年開業予定(9駅を設置予定)[6]

上記以外に、以下のファイル、英語版wikipediaにも詳しい記述がある。

脚注[編集]

  1. ^ 沿革 - BTSC公式サイト
  2. ^ a b c d “BTSトンブリ側延伸、2駅で無料運行開始 全線開通は年末か”. newsclip.be. http://www.newsclip.be/news/2013215_037213.html 2013年2月15日閲覧。 
  3. ^ a b c “BTSシーロム線延伸区間、5日に2駅開業”. newsclip.be. (2013年12月6日). http://www.newsclip.be/article/2013/12/06/20000.html 2013年12月7日閲覧。 
  4. ^ 鉄道ジャーナル2012年11月号「Overseas Railway Topics」。
  5. ^ ボンバルディア・トランスポーテーションMoviaライセンス生産
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “終点ベーリング駅から先のBTS延長部分へ行ってみました”. タイ自由ランド. (2014年7月5日). http://jiyuland5.com/%E7%B5%82%E7%82%B9%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E9%A7%85%E3%81%8B%E3%82%89%E5%85%88%E3%81%AE%EF%BD%82%EF%BD%94%EF%BD%93%E5%BB%B6%E9%95%B7%E9%83%A8%E5%88%86/ 2014年7月31日閲覧。 
  7. ^ a b c d e グロビジ! (2016年1月16日). “BTSスクンビット線、南部の延伸部分は2017年から順次開業予定”. 2016年2月29日閲覧。
  8. ^ a b c d e f “川向こうのBTSをさらに延長へ”. タイ自由ランド. (2014年5月20日). http://jiyuland.com/kakonoshimenkara/377-naa3.gif 2014年6月4日閲覧。 
  9. ^ バンコク高架電車駅に自動ドア設置newsclip.be
  10. ^ “バンコク高架電車BTS 3月から営業時間延長、始発午前5時台に”. newsclip.be. (2014年2月17日). http://www.newsclip.be/article/2014/02/17/20790.html 2014年3月2日閲覧。 

参考文献[編集]

  • 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]