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『ゾンビランドサガ』は、MAPPA、エイベックス・ピクチャーズ、Cygames共同企画による日本のテレビアニメ作品。2018年10月からAT-Xほかにて放送中。ゾンビとして生き返った少女たちが主人公に導かれながら、佐賀県を救うためにご当地アイドルとして活動する様子を描いたオリジナルアニメ。ストーリーについては製作発表から本放送開始まで「新感覚ゾンビ系アニメ」というジャンル以外は伏せられ、先行上映会では来場者に対してネタバレしない旨を記載した誓約書への署名が求められるなど情報統制が行われた[1]。
ストーリー
2008年の九州、アイドルを夢見る少女源さくらは、東京のアイドルオーディションを受ける事を決意し、郵送する履歴書を片手に登校しようとし、玄関先で軽トラックに跳ねられ命を落とす。時は流れて2018年、洋館で目覚めたさくらは突然ゾンビの群れに襲われ洋館から脱出するも、自身もゾンビになっている事に気付き、現れた青年巽幸太郎から、佐賀県の認知度を上げるためにご当地アイドルとして、彼の手により自分を含む7人の少女がゾンビとして蘇った事を知らされる。かくしてアイドルならぬヘビメタグループ「Death娘」として、佐賀県の認知度を上げるためのヘビメタ活動が開始されるのであった。
登場人物
- 巽 幸太郎(たつみ こうたろう)
- 声 - 宮野真守[2]
- 風前の灯火となっているご当地アイドル業界と佐賀県を救うべく、さくら達ゾンビの少女をアイドルとして輩出させようとするプロデューサーを名乗るサングラスをかけた謎の青年。
- 性格は非常に破天荒かつ適当で、なぜさくら達がゾンビとして蘇生したのか等の肝心な部分を詳しく話してくれないといった意地悪な部分がある。しかも諸々の事情によりアイドルグループではなくヘビメタグループ「Death娘」として活動する羽目となったが、それでも認知度が上がればいいかと全く気にせずにさくら達に活動をさせている。
- スーツの上着をマントのように羽織っており、ロメロの餌兼ゾンビ達を落ち着かせる為のスルメをカーディガンの胸ポケットに常備している。
- 源 さくら(みなもと さくら)
- 声 - 本渡楓[2]
- 本編の主人公。2008年当時、高校2年生。アイドルを夢見ていた少女で、家を出た瞬間に猛スピードで走ってきた軽トラックに跳ね飛ばされ即死。その後、2018年の佐賀県町田川近辺にある巽の所有する洋館で、生前の記憶がほとんどない状態でゾンビ第1号として蘇生する。
- 語尾に「~ちゃ」を付けた北九州弁寄りの博多弁で、赤毛のロングストレートで左側頭部にピンクと黄緑の水玉柄のリボンを付けており、ゾンビになってからは、主な死因となった頭部の打撲による、額から眉間にかけて縦に大きな傷が出来ている。また、ライブでの高揚による脳への刺激のせいか、時折生前の記憶がフラッシュバックする。
- 二階堂 サキ(にかいどう さき)
- 声 - 田野アサミ[2]
- 巽の説明では「伝説の特攻隊長」。生前は1990年代に九州地方を制覇した暴走族集団「怒羅美」の首領。
- 膝まである金髪をポニーテールにしており、服装は赤のスカジャンにロングスカート。ゾンビになってからは右頬や腕に縫い跡がある。
- 水野 愛(みずの あい)
- 声 - 種田梨沙[2]
- 巽の説明では「伝説の平成のアイドル」。生前はさくらが憧れていた人気アイドルユニット「アイアンフリル」のセンターヴォーカル。
- 黒髪のショートヘアに花の形をした髪留めを散りばめて付けており、服装はブレザーとミニスカート。ゾンビになってからは目と鼻の周り以外の全身を包帯で巻いている。
- 尚、ゾンビとして蘇生したさくらがゾンビ化した愛と初めて出くわした際、恐慌状態のさくらに火搔き棒を頭に突き刺され、初ライブを行うまで頭に火搔き棒が刺さったままになっていた。
- 紺野 純子(こんのじゅんこ)
- 声 - 河瀬茉希[2]
- 巽の説明では「伝説の昭和のアイドル」。生前は1980年代のアイドルブームの火付け役となった人気アイドル。
- 銀髪のショートボブで一部だけ長く残した後ろ髪を青いリボンでおさげにしており、服装はワンピース型のセーラー服。ゾンビになってからは顔の左半分や首筋等が所々継ぎ接ぎになっている。
- ゆうぎり
- 声 - 衣川里佳[2]
- 巽の説明では「伝説の花魁」。生前は幕末から明治にかけての時代を生き抜いていた模様。
- 茶髪を赤い髪留め布と串団子型の簪を使って頭頂部でハート形に束ねており、服装はオレンジの菱形模様の小袖と緑の袴で構成された明治時代の女学生服。ゾンビになってからは首を一周するように大きな傷跡がある。
- 星川 リリィ(ほしかわ リリィ)
- 声 - 田中美海[2]
- 巽の説明では「伝説の天才子役」。生前は大河ドラマで大ブレイクし、全放送チャンネルのゴールデンタイム放送の番組で主演を経験した子役女優。
- 水色のツインテールで頭頂部に大きな星型の髪飾りをしており、服装は緑のブレザーとプリーツスカート。ゾンビになってからは心臓が体から飛び出している。
- 山田 たえ(やまだ たえ)
- 声 - 不明
- 巽の説明では「伝説の山田たえ」。巽がさくらに他の少女の紹介をする際、彼女だけは何故か説明が省かれた謎の多い少女。
- 膝まである黒髪で両側頭部の髪が鳥の翼のように跳ね上がっており、服装は黒い肩出しのワンピース。ゾンビになってからは愛と同様全身が包帯で巻かれているが、たえの場合は顔の包帯が額の部分のみになっている。
- また、他の少女達と比べて噛み付き癖が顕著で、初ライブ後に愛たちが自我に目覚める中、ただ一人だけ自我に目覚めていなかった。
- 警察官A(けいさつかんエー)
- 声 - 吉野裕行[2]
- 佐賀県警の警察官。ゾンビ化したさくらと出くわした際、恐怖のあまり拳銃でさくらを発砲。動かなくなったさくらの様子を見ている所を背後から巽にスコップで殴り倒された。
- ロメロ
- 声 - 高戸靖広[2]
- 巽が飼っている小型犬だが、こちらもゾンビ化している。スルメが好物で、食べる時に顔がえげつなくなる。
スタッフ
- 原作 - 広報広聴課ゾンビ係[3]
- 監督・音響監督 - 境宗久[3]
- シリーズ構成 - 村越繁[3]
- キャラクターデザイン - 深川可純[3]
- プロップデザイン - 川元まりこ
- 美術監督 - 小倉一男[3]
- 美術設定 - 須江信人、志和史織
- 色彩設計 - 佐々木梓[3]
- 撮影監督 - 柳田貴志[3]
- CGディレクター - 岩崎浩平
- 編集 - 後藤正浩[3]
- 音楽 - 高梨康治[3]、Funta7
- 音楽制作 - avex pictures[3]
- チーフプロデューサー - 飯泉朝一、竹中信広、椛嶋麻菜美、木村誠
- プロデューサー - 村上貴志、生方慎也、森脇誠、飯塚彩
- アニメーションプロデューサー - 大塚学
- アニメーション制作 - MAPPA[3]
- 製作 - ゾンビランドサガ製作委員会
主題歌
- オープニングテーマ「徒花ネクロマンシー」
- 歌 - 源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)
- エンディングテーマ「光へ」
- 作詞 - 古屋真 / 作曲・編曲 - 山下洋介 / 歌 - 源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)
- 挿入歌
-
- 「FANTASTIC LOVERS」(第1話)
- 作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - SHIBU、山田竜平 / 編曲 - SHIBU / 歌 - アイアンフリル
- 「Temptation from the Hell」(第1話)
- 作曲・編曲 - 陶山隼
- 「ようこそ佐賀へ」(第1話)
- 作曲 - 清水昭男、みっき~ / 編曲 - 清水昭男 / 歌 - デス娘(仮)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
第一話 | グッドモーニング SAGA
| 村越繁 | 境宗久 | | | 崔ふみひで |
放送局
Blu-ray
巻 |
発売日[6] |
収録話 |
規格品番
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SAGA.1 |
2018年12月21日予定 |
第1話 - 第4話 |
EYXA-12123/B
|
SAGA.2 |
2019年2月22日予定 |
第5話 - 第8話 |
EYXA-12124/B
|
SAGA.3 |
2019年4月26日予定 |
第9話 - 第12話 |
EYXA-12125/B
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出典
外部リンク
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テレビアニメ | | |
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劇場アニメ | |
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Webアニメ | |
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関連人物 | |
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関連企業 | |
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