クローズドキャプション

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字幕 > クローズドキャプション(広義) > アメリカ字幕放送などの規格

クローズドキャプション (closed captioning,CC) は、表示・非表示を切り替えることができる字幕のこと。

この項目では、主に、テレビ上に表示された文字により聴覚障害者及び難聴の人がテレビ放送ビデオソフトを楽しむためにアメリカ合衆国(米国)のNational Captioning Institute英語版 (NCI)が開発し米国の連邦通信委員会が承認した米国方式のテレビ画面文字表示技術について説明する。日本字幕放送文字多重放送とは異なる技術である。

技術[編集]

放送している番組台詞などを文字情報に変換し、アナログテレビ信号(NTSC)ではテレビ信号の垂直帰線区間テキストデータとして多重する。聴覚障害者のために音楽効果音が記号や文字でテレビ画面に表示されることが特徴となっている。通常、文字情報の含まれる垂直帰線区間はテレビ受像器では見ることが出来ず、クローズド・キャプション・デコーダと呼ばれる専用のチューナーないしはそれを内蔵するテレビが必要である。デコーダを使用していても、不要であればclosed(非表示)にできる。それが"closed captioning"と呼ばれる由縁となっている。

アナログ放送では垂直帰線区間のうち21Hに多重されている。デジタルテレビ放送では、テレビの映像(MPEG-2のピクチャユーザデータ)にテキストデータとして挿入され、送出される。

利用状況[編集]

アメリカ[編集]

アメリカアナログテレビ放送ビデオテープソフトで使われるNTSCアルファベットなど)や、デジタルテレビ放送(ATSC)やDVDブルーレイディスクで切り替える機能がついている場合がある。

アメリカでは障害を持つアメリカ人法(ADA法)が制定されたため、1990年頃から、アメリカのテレビ受像機にはクローズドキャプションを表示する機能を組み込むことが義務化され、アナログ放送の時代から多くのテレビにその機能が付いてきた。

生放送の時には音声を聞いてその場でタイピングする場合があるため、(日本のリアルタイム字幕放送のようなもの)ちょっとした誤記や話者の間違いがあることがある。

日本[編集]

米国の連邦通信委員会が承認した米国方式のクローズドキャプションは日本語を表示できないので、日本の地上波とBSでは採用例は少ない。CS放送ではスカパー!の標準画質放送で、英語のみだが米国方式のクローズドキャプションがスターチャンネルなどで採用されている。米国方式のクローズドキャプションを採用したビデオソフトは多数販売されているので、英語学習として利用されている。

スカパー!のハイビジョン放送(スカパー!スカパー!プレミアムサービス)などでも、英語による同様なもの(字幕データの挿入形式は異なる)や、日本語によるクローズドキャプションが行われている。[1]

日本の地上波・BS放送で行われている、主に日本語のものについては「文字多重放送」を参照。

脚注[編集]