Final Cut Pro

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
Final Cut Pro X
開発元 アップル
最新版 10.3.2 / 2017年1月19日
対応OS OS X El Capitan 10.11.4以降
プラットフォーム Intel Mac
種別 ビデオ編集ソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト Apple - Final Cut Pro
テンプレートを表示

Final Cut Proファイナルカット・プロ)は、アップルの開発・販売するソフトウェアのひとつで、パソコン向けのノンリニアビデオ編集を目的としたmacOS向けのソフトである。アップルのプロフェッショナル向け映像ソリューションの中核となるソフトウェア。

バージョン6とバージョン7は、MotionSoundtrack ProDVD Studio ProCompressorColorなどを含むソフトウェアスイートFinal Cut Studio(ファイナルカット・スタジオ)として販売されていた。

概要[編集]

もともとは、アドビシステムズPremiereを開発していた、Randy Ubillosを中心とするグループが、マクロメディアに移ってコードネームKeyGripと称して開発していたソフトウェアであり、1997年のNAB Showにて開発が発表され"Macromedia Final Cut"として販売されるはずであった[1]

後に、アップルが開発中のKeyGripを購入、1999年4月に"Final Cut Pro"としてVer.1が発売され、2009年7月時点の最新版はIntel Macのみ対応のVer.7となる。

  1. 2003年7月、Final Cut Proの成功により、アドビはMac版Premiereの開発を中止した[2][3](後のIntel Mac版Premiere Proは新規開発の別製品[4])。

Final Cut Studioは、Final Cut Proに加えて、MotionSoundtrack ProDVD Studio ProLiveTypeCompressorCinema ToolsColorを含む、プロ向けのスイート。また、機能を省略した廉価版であるFinal Cut Expressも用意されていた(後述するFinalCutPro Xの登場と価格改定に伴い、Express版はフェードアウトとなった)。

MacBook ProMac ProとFinal Cut Proのみでもかなり実用性の高い編集が可能だが、拡張環境対応に優れておりインタフェースボードやRAIDディスクの追加、Xsanシステムの利用などにより、さらに高性能・高画質な編集も可能である。

優位点[編集]

  • 前述の拡張性によって、廉価かつコンパクトなシステム(MacBookPro本体のみなど)で大筋の編集(旧来のオフライン編集に相当)を行い、仕上げを高価なシステム(MacPro+ビデオインターフェースカード+RAIDディスクシステムなど)に移行して行う(オンライン編集に相当)などの流れが非常に容易である。この場合まったく同じソフトウェアを用いることになるので、オフライン段階で効果などを付けた場合でも、そのままオンラインに反映させることができる。
  • Final Cut ServerとXsanシステムの組み合わせにより、FCPで編集した映像を複数のデスクトップ等から同時作業出来る。
  • テロップを装飾し、自由な位置に配置しアニメーションを加えることができる。

Final Cut Pro X[編集]

2011年6月、アップルはFinal Cut Proの新しいバージョンである"Final Cut Pro X"(FCP X) 10.0をリリース。内部構造が根本的に刷新されたほか、ツールとしての挙動・用語の概念・UIデザイン等が大幅に変更された。

Final Cut Pro XはGrand Central DispatchとOpenCLをサポートをしている64bitアプリケーションである。 これらの機能が追加されたことにより、並列処理及びバックグラウンドでレンダリングを行うことが出来るようになった。

RED ONEなどの4Kの解像度にも対応し、クリップの管理ではクローズアップ、ワイドショットなど自動的にショットによってグループ分けされる機能を持っている。 レンズフレア、手ぶれ補正、ローリングシャッター補正、カラーバランス(色補正)等の映像修正も簡単に行うことが出来るようになった。

Final Cut Pro Xは2011年6月21日からMac App Storeでダウンロード可能になった。初期価格は35,000円で、後に26,000円となった。2016年12月現在、34,800円である。 発売開始当初、App Storeサポートセンターによると、利用規約に記述されている「(i) お客様には、個人的、非商用目的に限って本iTunes商品を利用される権限が与えられるものとします。」を根拠とし、「iTunes Storeでは非商用目的の、個人でご利用を目的としております」と回答しているため、Final Cut Pro Xはプロユースとしての使用できないとされていた。 2012年8月現在は法人向けストアである Apple Store for Business からの決済もできるようになっている(通常のApple Storeや同Educationには表示されない)。

アップルは、今後のアップデートによりマルチカメラなどの機能を追加予定だと発表、Ver.10.0.3のマイナーアップデートでマルチカメラ等の機能が追加された。

  • 2012年6月、10.0.5となりRetinaディスプレイ対応などが行われた。
  • 2013年12月18日、Final Cut Pro X 10.1リリース。4K対応強化、デュアルGPU対応、対応フォーマットの追加など、多数の機能追加が行われた。
    • 10.1.1
    • 10.1.2
    • 10.1.3
    • 10.1.4
  • 2015年4月13日、Final Cut Pro X 10.2リリース。3Dタイトル、高度なエフェクトの追加及びパフォーマンス向上、対応フォーマットの追加。
    • 10.2.1
    • 10.2.2
    • 10.2.3
  • 2016年10月27日、Final Cut Pro X 10.3リリース。広色域対応、マグネティックタイムライン刷新、ダークインターフェイス、MacBook Proのタッチバー対応、他、多数の機能追加が行われた[5]
    • 10.3.1
    • 10.3.2

Final Cut Proの画面(Final Cut Pro 7まで)[編集]

標準設定でFinal Cut Proを立ち上げて現れるのが、「ビューア」「キャンバス」「ブラウザ」「タイムライン」の4つの画面である。動画作成に使う素材(クリップ)は、ブラウザに収納することが出来る。それぞれのクリップを、ダブル・クリックして現れるのがビューアで、そのクリップに関する設定(例えば、透明度、拡大・縮小など)を変更することが出来る。

ビューアとは対照的に、動画全体がどのように画面に現れるかを確認できるのが、キャンバスである。そして実際の動画作成の作業場となるのがタイムラインで、ブラウザに確保してあるクリップを、ここにドラッグ・アンド・ドロップしながら動画全体を編集していく。

出典[編集]

  1. ^ Adobe Plans Its OS X Premiere - Macworld
  2. ^ http://www.itmedia.co.jp/products/0307/08/ne00_premiere.html Mac版Premiereは6.5まで――DTVパイオニアの歴史に終止符] - ITmedia (2003年7月8日)
  3. ^ アドビ、新製品ではMacをサポートせず - CNET (2003年7月7日)
  4. ^ Adobe、次期Production StudioでMac版Premiereを復活 - ITmedia (2007年1月4日)
  5. ^ Final Cut Pro - Mac App Storeプレビュー

外部リンク[編集]