オペレーションウルフ

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オペレーションウルフ
OPERATION WOLF
ジャンル 3Dガンシューティングゲーム
対応機種 アーケード
開発元 タイトー
発売元 タイトー
デザイナー 岡島英号
プログラマー ひらのかつひこ
こみやさとる
きむらとしひろ
音楽 つだひろし
美術 たむらまさる
おおくらさおり
たなはらなつこ
わたやなおあき
人数 1人
メディア 業務用基板
(1.81メガバイト
稼働時期 日本 1987111987年11月
対象年齢 日本 CEROB(12才以上対象)
アメリカ合衆国 ESRBE10+(10歳以上)
コンテンツ
アイコン
日本 暴力
アメリカ合衆国 Use of Tobacco, Violence
デバイス ライトガン
2ボタン
筐体 アップライト型筐体
CPU MC68000 (@ 12.000 MHz)
Z80 (@ 4.000 MHz)
サウンド YM2151 (@ 4.000 MHz)
MSM5205 (@ 384.000 kHz)×2
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
320×240ピクセル
60.00Hz
パレット8192色
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オペレーションウルフ』 (OPERATION WOLF) は、1987年タイトーから発売されたアーケードガンシューティングゲーム[1]

概要[編集]

エレメカが廃れ、ビデオゲームが主流となって以降のアーケードゲームにおける「ガンシューティングゲーム」というジャンルを確立した作品であると同時に、1980年代後半から1990年代前半にかけて主流だった、いわゆる「マシンガンタイプ」のガンシューティングゲームのパイオニアである。ボタンを操作しての特殊攻撃という概念も本作から生まれたものである。売り上げの面でも、上述した斬新なゲーム性やテロリストの手から人質を救出するというわかりやすい舞台設定などから、国内のみならず海外でも大ヒットを記録している。

弾丸が無制限に使えるわけではなく、撃ってはいけない標的(人質)の存在もあるため、機関銃とはいえ「考え無しにぶっ放す」ことはできない。銃はフルオート射撃のみだが、トリガーストロークが長かったので慣れたプレイヤーはトリガーコントロールでセミオート射撃等を行い、弾薬の節約やボディアーマーを着た敵に対して頭部を狙撃するという芸当も可能であった。ちなみに、弾丸が尽きた場合は数秒後に1発だけ補充され、これを撃つと再び数秒後に1発だけ補充される。弾丸が尽きた状態でゲームオーバーになると、通常と異なり捕虜として捕らえられることになる。

本作の筐体には台上に銃が固定されたタイプがほとんどであったが、銃が分離していてケーブルで接続されているだけの筐体も一部で存在し、実銃さながらに腰だめで構えたり片手で振り回す射撃も可能であった。また、専用特殊筐体だけでなく同社の『NYキャプター』(1985年)や『バイオレントシューティング』(1986年)の筐体を流用したり改造したものも存在する。また、筐体を小児向けにコンパクトにした『ちびっこオペレーションウルフ』も存在する(ゲーム内容の変更点としてはステージ選択が出来ず、海外版と同様にステージの順番が固定になっている点を除いては原典と同一で、表現規制もない)。

ライトガン方式で検出するため、ゲーム中は検出用の画面を頻繁に表示することで激しく画面フラッシュが発生する。このため、ポケモンショックを経た現在、現役での稼働は非常に難しい。

ゲーム内容[編集]

本作には、画面正面にウージーを模したモデルガンを据え付けられた専用の特殊筐体が採用されており、そのトリガーを引くと画面内では弾丸がフルオートで発射されるほか、銃口左側にあるボタンを押すと、破壊力の高いロケット弾が発射される。どちらも弾数に制限があり、アイテムを取ることによって補給しながらゲームを進行する。敵の攻撃を受けるか非戦闘員を撃つことによりダメージが蓄積されていき、ダメージゲージが最大になるとゲームオーバーになる(収容所や空港では、捕虜を全滅させてしまった場合もゲームオーバーとなる)。

ゲーム開始時は4ステージの中から1つを選択し、特定のステージをクリアすることで第5ステージ(収容所)、第5ステージをクリアすることで第6ステージ(空港)が現れる。通信所ステージを攻略しなかった場合はステージが進むごとに敵の数が増えていったり、弾薬庫ステージや集落ステージを早めに攻略すると回復アイテムや弾薬が出現しやすくなるといった要素も含まれている。また、ステージ移動間で敵の待ち伏せに遭い、銃撃戦になることもある。空港ステージをクリアした時点で捕虜を1人以上脱出させることができていれば、1周クリアとなる。最低で3ステージクリアすれば良いが、基板の設定によっては決められた順番で全6ステージをクリアしなければならない。

ほとんどのプラットフォームでは1人プレイ専用だが、PCエンジン版はマルチタップとパッドを増設することで2人同時プレイが可能となり、それに伴って敵数などのバランスも調整される。また、ファミリーコンピュータ版は光線銃対応ソフトになっている。

ストーリー[編集]

南米チェリゴ国にクーデターが発生し、政府要人が次々と捕らえられていった。前大統領エンリコとアメリカ大使館館員達は収容所へと送られ、処刑時間が迫っていた。これに対し、アメリカ大統領CIA長官は「オオカミ作戦」(オペレーションウルフ)を発令。優秀な傭兵による人質救出作戦が開始された。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 OPERATION WOLF
  • アメリカ合衆国 1988年 (1988)
  • ヨーロッパ 1988年
Amiga
Amstrad CPC
Atari ST
コモドール64
MSX
ZX Spectrum
Ocean Software Ocean Software フロッピーディスク
カセットテープ
- -
2 オペレーションウルフ
  • 日本 1989年3月31日 (1989-03-31)
  • アメリカ合衆国 1989年5月
ファミリーコンピュータ タイトー タイトー 2メガビットロムカセット[2] 日本の旗TFC-OW-5900
アメリカ合衆国の旗NES-OW
-
3 OPERATION WOLF
  • アメリカ合衆国 1989年 (1989)
PC/AT互換機 タイトー タイトー フロッピーディスク - -
4 オペレーションウルフ
  • 日本 1990年4月1日 (1990-04-01)
FM TOWNS ビング ビング CD-ROM - -
5 オペレーションウルフ
  • 日本 1990年8月31日 (1990-08-31)
PCエンジン NECアベニュー NECアベニュー 4メガビットHuCARD[3] 日本の旗NAPH-1010 -
6 OPERATION WOLF
  • アメリカ合衆国 1990年 (1990)
セガ・マスターシステム タイトー タイトー ロムカセット 7039 -
7 Taito Legends
  • ヨーロッパ 2005年10月14日 (2005-10-14)
PlayStation 2
Xbox
Windows
タイトー タイトー DVD-ROM PS2:SLES-53438 -
8 タイトーメモリーズII 下巻
  • 日本 2007年3月29日 (2007-03-29)
PlayStation 2 タイトー タイトー DVD-ROM SLPM-66713 -
アーケード版の移植
9 OPERATION WOLF
  • アメリカ合衆国 2008年2月4日 (2008-02-04)
Wii
バーチャルコンソール
タイトー タイトー ダウンロード - -
NES版の移植

スタッフ[編集]

アーケード版
  • ディレクト・オブ・フォトグラフィー:岡島英号
  • 音楽:つだひろし
  • プランナー:岡島英号
  • デザイン
    • オール・キャラクター:たむらまさる
    • OP & ED:おおくらさおり
    • タイトル、キャプチャー:おおくらさおり
    • 1stシーン:たむらまさる、たなはらなつこ
    • 2ndシーン:たむらまさる、たなはらなつこ、おおくらさおり
    • エキストラ・シーン:たむらまさる
    • 3rdシーン:わたやなおあき
    • 4thシーン:わたやなおあき
    • ファイナル・シーン:わたやなおあき
    • ステータス:たなはらなつこ、おおくらさおり
    • エフェクト:たむらまさる、わたやなおあき
    • オール・メカニクス:わたやなおあき
  • プログラム
    • イベント:ひらのかつひこ、こみやさとる
    • 1stシーン:ひらのかつひこ
    • 2ndシーン:こみやさとる
    • エキストラ・シーン:きむらとしひろ
    • 3rdシーン:ひらのかつひこ、きむらとしひろ
    • 4thシーン:こみやさとる
    • ファイナル・シーン:きむらかつひこ
    • システム:ひらのかつひこ

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
AllGame 4.5/5stars (AC)[4]
Computer and Video Games 85% (CPC)[5]
91% (ST)[6]
92% (C64)[7]
90% (SMS)[8]
92% (ZX)[9]
Crash 91% (ZX)[10]
Electronic Gaming Monthly 25/40点 (NES)[11]
ファミ通 22/40点 (FC)[12]
24/40点 (PCE)[13]
IGN 2/10点 (Wii VC)[14]
NintendoLife 1/10点 (Wii VC)[14]
Sinclair User 90% (ZX)[15]
Your Sinclair 9/10点 (ZX)[16]
ファミリーコンピュータMagazine 18.10/30点 (FC)[2]
月刊PCエンジン 80/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン 27/40点 (PCE)
PC Engine FAN 20.42/30点 (PCE)[3]
(総合306位)
The Games Machine 82% (Amiga)[17]
89% (CPC)[5]
77% (ST)[6]
79% (C64)[7]
81% (MSX)[18]
90% (SMS)[8]
89% (ZX)[19]
ACE 984/1000点 (CPC)[5]
894/1000点 (C64)[7]
894/1000点 (ZX)[20]
Commodore User 84/100点 (Amiga)[17]
90/100点 (C64)[7]
Zzap!64 66/100点 (Amiga)[17]
91/100点 (C64)[7]
Atari ST User 7/10点 (ST)[6]
Commodore Force 80/100点 (C64)[7]
ASM 6.5/12点 (C64)[7]
Mean Machines 53/100点 (NES)[11]
Eurogamer.net 3/10点 (Wii VC)[14]
受賞
媒体 受賞
第2回ゲーメスト大賞 年間ヒットゲーム16位[21]
Crash Crash Smash
C+VG CVG Hit
アーケード版
  • 1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「ガンシューティングというジャンルは、ビデオゲームが登場する前から1つのジャンルとしてすでに確立されており、歴史のあるものといえる。(中略)それをビデオゲームに応用させてジャンルを切り開いた作品となったのがこの『オペレーションウルフ』である」、「『ガン』の形をしたコントローラーで敵を狙い、トリガーを引くことにより敵を一掃していく。また、ボムも用意されていて、ボムボタンを押すことにより、一撃で大量の敵を一掃することもできた。この遊び方は後のガンシューティングの基本となるわけだが、現在出てきているゲームを見てもそれほど変わらないところを見ると、すでに完成の域に達していたことがいえるだろう」、「敵を倒すというゲーム性や、フィールドに出現してくる民間人を撃ってはならないとか、ある標的を撃つと弾が補充されるなど、中身においてもこのジャンルの完成度を見ることができる」、「演出もなかなか面白く、このあたりにメーカーの個性が出ていた」と紹介されている[22]
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューではの合計22点[12]、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.10点(満30点)となっている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.06 2.86 2.89 3.20 2.82 3.27 18.10
PCエンジン版

ゲーム誌「ファミコン通信」のクロスレビューでは合計24点[13]、「月刊PCエンジン」では75・90・75・85・75の平均80点、「マル勝PCエンジン」では6・7・8・6の合計27点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.42(満30点)点となっている[3]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で306位(485本中、1993年時点)となっている[3]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.64 3.24 3.33 3.61 3.04 3.58 20.42

続編[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ Operation Wolf”. The International Arcade Museum. 2013年10月3日閲覧。
  2. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店1991年5月10日、 221頁。
  3. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」、『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店1993年10月1日、 72頁。
  4. ^ Operation Wolf for Arcade (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  5. ^ a b c Operation Wolf for Amstrad CPC (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  6. ^ a b c Operation Wolf for Atari ST (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g Operation Wolf for Commodore 64 (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  8. ^ a b Operation Wolf for SEGA Master System (1990) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  9. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=C+VG/Issue086/Pages/CVG08600025.jpg
  10. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=Crash/Issue59/Pages/Crash5900019.jpg
  11. ^ a b Operation Wolf for NES (1989) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  12. ^ a b オペレーションウルフ まとめ [ファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年7月19日閲覧。
  13. ^ a b オペレーションウルフ まとめ [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年7月19日閲覧。
  14. ^ a b c Operation Wolf for Wii (2008) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  15. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=SinclairUser/Issue080/Pages/SinclairUser08000027.jpg
  16. ^ http://www.ysrnry.co.uk/articles/operationwolf.htm
  17. ^ a b c Operation Wolf for Amiga (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  18. ^ Operation Wolf for MSX (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年6月4日閲覧。
  19. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=TheGamesMachine/Issue13/Pages/TheGamesMachine1300059.jpg
  20. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=ACE/Issue15/Pages/ACE1500042.jpg
  21. ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社1998年1月17日、 22 - 23頁、 ISBN 9784881994290
  22. ^ 「ザ・ベストゲーム」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 127頁、 ISBN 9784881994290

外部リンク[編集]