NECアベニュー
NECアベニュー(エヌイーシーアベニュー、NEC Avenue Ltd.)は、かつて存在したNECグループのレコード会社。ビデオソフトやゲームソフトの開発・販売も行っていた。正式な法人名は「NECアベニュー株式会社」。本社は東京都千代田区に置かれ、後に神奈川県川崎市高津区へ移転した。
沿革[編集]
1987年にNECグループのレコード会社として設立(販売・ナガオカ→日本コロムビア)。
設立発表会の質疑応答でゲーム開発に関する質問が出たときには「開発する予定はありません。」と返答する予定であったが、関連する質問そのものが無かったため多部田俊雄が申請することで同年に発売されたPCエンジン用のゲームソフトや周辺機器の開発・販売も手がけることとなる[1]。
初期はセガ(後のセガ・インタラクティブ)やカプコン、タイトーなどのアーケードゲーム移植を行い、後に『ドラゴンナイトIII』や『卒業 〜Graduation〜』などパソコンの美少女ゲーム移植を手がける。オリジナル作品にはクイズアベニューシリーズなどが有る。だがプログラムなどの実開発作業は下請けへの外注が殆どでありメインはプロデュースやパブリッシング業である。
レコード会社としてはゲームミュージックのサウンドトラックを多く発売した。葉山宏治『超兄貴 〜兄貴のすべて〜』(NACL-1088)は、後年にコロムビアミュージックエンタテインメントより「アベニューコレクション」と題して復刻された。
1995年、新会社・NECインターチャネルにゲームソフト・周辺機器の開発事業を移管。NECアベニュー本体は「制作宣伝部」セクションのみを残してレコードのリリースを続けた後、1998年を以て全ての活動を休止。1999年1月21日付で清算結了し消滅した。
但し、関連会社のNECアベニュー音楽出版はアイシーアベニュー音楽出版→インデックスミュージック→ティー ワイ エンタテインメントと三度の社名変更を経て現在も存続している。
保持していた音源(クラシック)については一部が2002年12月にカメラータ・トウキョウよりカメラータ・クラシック・アヴェニュとして再発された。
ビデオゲーム[編集]
在籍したクリエイター[編集]
所属していたアーティスト[編集]
- 八神純子
- 久石譲
- 東祥高
- 大浦みずき
- 川越美和
- 幕末塾
- 太田貴子
- 原田真二
- 国安わたる
- 中川勝彦
- 高橋貴代子
- アイ・ジョージ
- クレヨン社
- DOME(ドーム)
- ブラボー
- THE COMING SOON!
- セメントミキサーズ
- VAXPOP
- スーザン・オズボーン
- HUMMING BIRD
脚注[編集]
- ^ NintendoDREAM 2008年3月号 77ページ