エログロ

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エログロとは、エロチックグロテスクを足して作られた和製英語。エロチックでグロテスクなこと[1]

言葉としては "eroticism" と "grotesque" を並記しているとおり、高尚な芸術と違って、双方でこの方向性の刺激を優先したような作品について形容する。例としては、ホラー映画などで恐怖シーンはおざなりなのにスプラッタ描写とセックスシーンを売りにしている作品は、エログロと呼ばれる。

日本におけるエログロ文化[編集]

日本においてエログロ文化が花開いたのは、1960年代から1970年代ピンク映画ホラー映画である。これはテレビの普及によって映画館の観客動員数の減少した事に対抗した映画関係者が「テレビでは実現できないこと」を標榜したのに起因する。代表作品としては、石井輝男東映ポルノ異常性愛路線」の一環で発表した『徳川女系図』(1968年)・『徳川女刑罰史』(1968年)・『異常性愛記録ハレンチ』(1969年)・『徳川いれずみ師 責め地獄』(1969年)などの作品がある。また、ホラー映画におけるエログロの先駆的作品に江戸川乱歩原作の『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969年)が挙げられる。また、エログロを全面に押し出したアダルトアニメの先駆的作品としては東京テレビ動画が制作した谷岡ヤスジ原作の劇場用作品『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』(1971年)がある。1980年代以降の映画界においてエログロ・スプラッタ・バイオレンス系の映像作品を得意とする映画監督には園子温白石晃士松村克弥がいる。

一方で客足が伸び悩み、映画製作自体が困難になった日活は「エロ路線」を前面に押し出した日活ロマンポルノによって経営危機を乗り越えた。ロマンポルノは1971年11月に『団地妻 昼下りの情事』(白川和子主演)でスタートし、映画斜陽期の日活を支えロマンポルノは20年以上続く人気シリーズとなった。また、ロマンポルノ出身の女優がテレビでも活躍するようになり、多くのスターが生れた。芸能界へのステップと考える女優も少なくなかった。

成人向け漫画などのサブカルチャーにおいては、SM緊縛強姦屍姦獣姦カニバリズムスカトロジー触手責め拡張プレイ異物挿入身体欠損孕ませ蟲責めなどの性的倒錯描写が「エログロ」(あるいは鬼畜系)に相当する。代表的なエログロ漫画家丸尾末広佐伯俊男山野一早見純根本敬蛭子能収前田俊夫町野変丸掘骨砕三氏賀Y太大越孝太郎駕籠真太郎がいる。一方で漫画家の永井豪は1970年代前半に複数のメジャー少年誌で大胆な性描写やエログロを含むストーリーを展開し、教育委員会に糾弾されるなど社会問題になった事例もある。

日本独自のエログロ文化である「触手責め」は国内において1982年SFホラー映画遊星からの物体X』の公開以降、前田俊夫などの漫画菊地秀行などの小説、『くりいむレモン SF超次元伝説ラル』・『SF新世紀レンズマン』などのアニメ、またアダルトゲームに触手描写が取り入れられ、定番の表現のひとつとなった。

出典[編集]

関連項目[編集]