園子温

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その しおん
園 子温
園 子温
本名 同じ[1]
生年月日 (1961-12-18) 1961年12月18日(60歳)
出生地 日本の旗 日本愛知県豊川市[2]
国籍 日本の旗 日本
職業 映画監督脚本家
ジャンル 映画
活動期間 1985年 -
配偶者 神楽坂恵
公式サイト SONOSION.COM
主な作品
紀子の食卓
愛のむきだし
冷たい熱帯魚
地獄でなぜ悪い
 
受賞
ベルリン国際映画祭
国際映画批評家連盟賞
2009年愛のむきだし
カリガリ賞
2009年『愛のむきだし』
その他の賞
日本映画批評家大賞
審査員特別監督賞
2006年気球クラブ、その後
東京フィルメックス
観客賞
2009年愛のむきだし
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園 子温(その しおん、 1961年12月18日 - )は、日本映画監督脚本家愛知県豊川市出身[2][3]

来歴[編集]

1961年愛知県豊川市生まれ[2][3]。父である園音巳英語を教えていた愛知大学の教授であった[1]豊川小学校豊川東部中学校を卒業[3]。とても厳格な家庭で育った反動で17歳の時に実家を飛び出し、上京したとされるが[1]豊橋東高校は卒業している[3]。17歳で詩人デビューし、『ユリイカ』と『現代詩手帖』に詩が掲載された。

漫画家志望から映画監督へ[編集]

映画監督として活動する以前は漫画家志望でもあり、法政大学入学後、20歳の時に『ガロ』に漫画の持ち込みを行うも長井勝一から1996年に「まだ他人の気持ちがよく判らないんじゃないかな」とボツを喰らう[4]

その後、リベンジのため本を読み漁り、映画を年間何百本と鑑賞したことがきっかけで8mm映画を撮り始める。

1986年、8mm映画『俺は園子温だ!』がぴあフィルムフェスティバル(PFF)入選。翌年、8mm映画『男の花道』でグランプリを受賞[3]

1990年ぴあフィルムフェスティバルスカラシップ作品として制作された16mm映画『自転車吐息』は、第41回ベルリン映画祭正式招待された[3]

1993年、『部屋』を制作。翌年、サンダンス映画祭審査員特別賞を受賞。

『桂子ですけど』(1996年)、『風』(1998年通産省制作)など、映画制作を続ける。

一方、街頭詩パフォーマンス「東京ガガガ」を主宰する。4000人のパフォーマーが渋谷のストリートで展開。このドキュメントを収めたジャン=ジャック・ベネックスのテレビ番組はフランスで視聴率40パーセントを超える。 ファッションデザイナー荒川真一郎とのプロデュース、短編『0cm4』(1999年)を上映した。

1994年3月10日〜17日、吉祥寺バウスシアター全館を貸し切り「園子温降臨祭」を開催。

1995年、100時間に及ぶ素材からなる大長編映画『BAD FILM』制作に取りかかる(2012年完成)。

2000年、『うつしみ』を制作、劇場公開。

2001年、『自殺サークル』を公開。新宿武蔵野館における過去最高の観客動員数となった。カナダファンタ映画祭(ファンタジア2003)にて“観客賞”を獲得。同時に“今年、最も優れた映画に贈る賞”も獲得。2002年度日本映画プロフェッショナル大賞第10位 。

2002年、『HAZARD』という ニューヨークを舞台にオダギリジョー扮する不良青年の青春映画を制作した。

2003年、前作に続けてオダギリ田中哲司村上淳市川実和子等が出演した『夢の中へ』を制作。さらに同年、宮崎ますみ主演でR18指定の家族劇『奇妙なサーカス』を制作。

2006年『紀子の食卓』を公開。第40回カルロヴィヴァリ映画祭・コンペティション部門の“特別表彰賞”と、国際シネマクラブ連盟による“ドン・キホーテ賞”を受賞。また韓国で開催された第10回プチョン国際ファンタスティック映画祭コンペティション部門の観客賞と主演女優賞受賞した。

2007年、テレビ朝日系ドラマ『時効警察』に監督として参加した。

2008年、『愛のむきだし』を公開。第9回(2008年)東京フィルメックスにおいて観客の投票によって選出される「アニエスベー・アワード」を受賞。第59回(2009年)ベルリン映画祭に出品され、「カリガリ賞」「国際批評家連盟賞」を受賞した[3]。続く『ちゃんと伝える』では故郷・豊川を舞台にした。

2011年、『冷たい熱帯魚』を公開。第67回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に正式出品した[3]。さらに同年『恋の罪』を公開。

結婚以後[編集]

2011年10月23日、監督した映画『冷たい熱帯魚』『恋の罪』に出演した神楽坂恵と婚約した旨が報じられた。結婚以降も妻の神楽坂を多くの自身の作品に出演させている。

2012年、『ヒミズ』を公開。古谷実の同名漫画を映画化で映画監督と脚本を担当した。園にとって、初の漫画原作物の映画化担当であった。第68回ヴェネチア国際映画祭コンペティションに出品され、主演の染谷将太二階堂ふみが「最優秀新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)」を受賞した[3]

10月、原発事故を描いた『希望の国』を公開。 第37回トロント国際映画祭にて「NETPAC アジア最優秀映画賞」を受賞。主演の夏八木勲は第63回芸術選奨・文部科学大臣賞並びに第67回毎日映画コンクール男優主演賞を受賞した。

2013年4月、テレビ東京系ドラマ『みんな!エスパーだよ!』にて総合監督を務めた。同月、「芸人」宣言をし舞台デビュー。9月、『地獄でなぜ悪い』を公開。 第70回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に正式出品された[3]。第38回トロント国際映画祭では、ミッドナイト・マッドネス部門観客賞を受賞[3]

2014年6月、小説「毛深い闇」を河出書房新社より出版。8月、井上三太原作の『TOKYO TRIBE』を公開。11月、雑誌「GQ JAPAN」が「GQ MEN OF THE YEAR 2014」を受賞した。

2015年5月、和久井健原作、綾野剛主演で『新宿スワン』を公開。園作品最大のヒットを記録。同年6月、「魂の集大成」と謳ったSFファンタジー怪獣映画『ラブ&ピース』を公開。第5回北京国際映画祭にて日本映画として初の出品作になった。カナダ・モントリオールの第19回ファンタジア国際映画祭では観客賞を受賞したものの[3]、翌2016年公開されて81億円の興収を出した『シン・ゴジラ』と同じ長谷川博己主演の映画であるが興収は5300万円であった[5]

2015年7月、山田悠介の原作にオリジナル要素を加えた『リアル鬼ごっこ』を公開。同じく第19回ファンタジア国際映画祭にて最優秀作品賞(シュバル・ノワール賞)、審査員特別賞を受賞した[3]スペイン・マラガ・ファンタスティック映画祭では最優秀作品賞と特殊効果賞を受賞[3]

同年9月、テレビドラマシリーズも監督(3人)と脚本(4人)の一人として担当した『みんな!エスパーだよ!』の映画化時には、脚本を田中眞一と共に[6]、監督は一人で務め、全面愛知県の東三河でロケしている[3][6]

2015年7月、初の個展「ひそひそ星」展を開催。同時期にワタリウム美術館オン・サンデーズにて絵本「ラブ&ピース」の原画展も開催。9月、Chim↑Pom発案の「Don’t Follow the Wind」展(ワタリウム美術館)にて映像インスタレーションを発表した。

2015年に地元の「とよかわ広報大使」に就任する[3]

2016年4月、美術館では初の個展、園子温展「ひそひそ星」をワタリウム美術館にて開催。5月、第40回トロント国際映画祭にてNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した『ひそひそ星』を劇場公開する。大島新監督のドキュメンタリー映画「園子温という生きもの」が公開される。

心筋梗塞による入院以後[編集]

2019年2月7日、心筋梗塞を発症し、病院に救急搬送され手術を受ける[7]。同月21日、退院[8]。6月25日、「Netflixオリジナル作品祭」に出席し、病後初めて公の場に姿を見せた[9]

2021年10月8日、ハリウッド初挑戦となる映画である、「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」が公開された[10]ニコラス・ケイジを主演として起用し、2019年に撮影を終えていた「エッシャー通りの赤いポスト」のワークショップ参加者も多数参加した作品である。

2021年12月25日、原点回帰のインディーズ作品として2019年に撮影が完了していた「エッシャー通りの赤いポスト」が公開された[11]。51名の無名役者が参加するワークショップで制作された映画作品であり、出演者が店舗や路上で宣伝活動やチケットの手売りを行ったり、関東の複数のミニシアターで多数回の舞台挨拶も行った。

人物・主張[編集]

洋画好き[編集]

著書によれば幼少期・少年期から映画好きであり、それも洋画ばかり見ていた。少年期から好きな作品にアメリカンニューシネマアーサー・ペン俺たちに明日はない』『左利きの拳銃』やフランス映画ジャン・ギャバン主演『望郷』や『ジャンヌ・ダルク裁判』にフランソワ・トリュフォー作品、1960年代までのアメリカ映画はかなり見ていたと述べている。好きな監督にウィリアム・ワイラーやイタリアのヴィットリオ・デ・シーカ、好きな役者・スターにジョン・ウェインリチャード・ウィドマークやジャン・ギャバン、アラン・ドロンソフィア・ローレンリリアン・ギッシュポール・ニューマンイングリッド・バーグマンなどを挙げ、とりわけイングリッド・バーグマンとは本気で結婚したいほど好きな思いを抱いていたという[12]

出演したラジオ『スカパー!日曜シネマテーク』でルネ・クレマン監督のフランスの反戦映画の名作『禁じられた遊び』を好きな映画に挙げ、「この映画は小学生の時にテレビで見ました。当時はほぼ毎日、地上波で夜9時から映画番組があって、ゴダールやトリュフォーすらも放送していたんです。家族で『ウルトラマン』を見た後にゴダールを見るなんて、今ではちょっと信じられないですよね(笑)」と述べている[13]

深作作品・格好良いヤクザ好き[編集]

また別の回のラジオ『スカパー!日曜シネマテーク』では深作欣二監督の『仁義なき戦い』を選んでおり「深作監督とお話する機会はなかったんですが、僕にとっては心の師匠。映画を作る時は常に深作監督のことが頭にあり、『地獄でなぜ悪い』でも「深作警察署」が登場したり、『仁義なき戦い』の音楽が流れたりします。それくらいずっと憧れてきた、影響を受けてきた監督です。」「ヤクザ映画なんですが、実は深作監督も菅原文太さんもすごく真面目なタイプで、ヤクザに対して距離感を持っている人です。でも実はそれがヤクザが格好良く描ける秘訣。コッポラが『ゴッドファーザー』を撮った時も同じで、ヤクザやマフィアをまったくリスペクトしてない人が撮ると、客観的に描けるので格好良くなるんです。」と評している[14]

永井豪との相互ファン関係[編集]

2015年7月11日に放送されたNHKSWITCHインタビュー 達人達』で、園は尊敬する漫画家の永井豪と対談した。永井も園作品のファンであり、また昔から大の映画ファンで知られており、園の『冷たい熱帯魚』を好きな作品の一つにあげ、永井は「(『冷たい熱帯魚』は)サム・ペキンパーの『わらの犬』やトビー・フーパー悪魔のいけにえ』に匹敵する作品」と評している。

ジャパニーズアニメ嫌悪[編集]

2016年は「近年稀に見る邦画の当たり年と言われた本年」と呼ばれたが、そのなかでも話題を一手に集めたのは、新海誠の「君の名は」と庵野秀明の「シン・ゴジラ」であり、『君の名は。』は興行収入200億円突破というダントツの1位、「シン・ゴジラ」は3位であるが例年なら邦画興行収入1位とされる81億円を記録した。しかし、園子温はどちらも2016年12月9日に突如、「糞ジャパアニメ、すべて死ね。」「あとよ、怪獣映画のリメイクで儲けたクズどもも。」「二度と怪獣映画のリメイクごときで現代の311を語るな、クズども」、と共に下記の島国辺境ツイートと共に暴言をツイッターに四時間にわたって連続で書き込んで罵倒している[15]。後に上記のツイートは削除された。ネット上では「シン・ゴジラ」と同じ長谷川博己を主演で前年に撮られた自身の怪獣映画「ラブ&ピース」が興収5300万円だったことから、「園が嫉妬のあまり中2病を発症させた」と園を批判するツイートが殺到した[5]。ただし、リテラは園による「君の名は。」「シン・ゴジラ」批判について、「まさに正論だと思うが、しかし、こうした意見はしょせん異端に過ぎない。」と賛意的な報道をした[5]

護憲・SEALDS支持・日本批判[編集]

自民党2016年の参院選で改憲を現実のモノにしようとしているとして、2015年9月11日安倍晋三内閣における特定秘密保護法集団的自衛権行使容認への反対や護憲、「従来の政治的枠組みを越えたリベラル勢力の結集」を訴える『TAKE BACK DEMOCRACY(民主主義を取り戻せ)#本当に止める SEALDs 5時間SPECIAL!!!!!』に、磯部涼(司会)、SEALDs中野晃一上智大学教授、日本学術会議廣渡清吾前会長らと共に出演した[16]

2016年12月に上記のジャパニーズアニメーションへの批判の際に、「評論家のための評論しやすい映画ばかり。狙ってんのかお互い癒着して。革命家も産めない肉体のない言葉、、乾いた言葉を。」「去年見たSEALDSの何倍も何倍も薄めた小さなセカイ系とやら。セカイ系の正体は地球上の規模じゃねえ。このセカイの小さな島国辺境の、空想されたせ・・か・・い・・やめろ。」と日本国批判とSEALDs支持のツイートをしている[5]

日本女優は裸の出し惜しみし過ぎ[編集]

2011年のインタビューで、「裸になれない女優は今すぐ実家に帰れ!」と発言したことを認め、「日本は他の国の女優に比べて出し惜しみが激しいから、そういうのも含めてそう言った」との持論を答えている[17]

作品・サブカル業界への批判[編集]

宇野維正キネマ旬報にて、2021年12月に園が映画監督を務めた「エッシャー通りの赤いポスト」について、「現実から浮遊したスモールワールドで若い女優が暴れ回り、反体制的なイメージと戯れる」という園子温自身のシグネチャー・モデルに回帰した作品で5段階中星1という完全否定的な評価をしている。園の帰属する「日本のサブカル村」についても演者も含んだ村内で互いに誉め合っている2010年以前と変わっておらず、園の作品は客観性の徹底的な欠如はずっとそのままであるとし、「ここまでの作家的増長の責任は、本人よりもそれを看過してきた業界にあるのではないか」と業界を含めた批判をした[18]。後述の園による性加害が告発された後である2022年3月28日に、宇野は「園子温監督については4ヶ月前にこの短評で書いた通り。『それを看過してきた業界』の問題だと思います。」と述べている[19]

園子温作品の著名なファン・友人[編集]

ファンであり友人である著名な者として、水道橋博士[20]や『映画秘宝』を創刊した映画評論家コラムニスト町山智浩が知られる。町山は2009年のベスト10を選んだ際に、園の『愛のむきだし』を一位に選んだ。同年に日本で公開されたクリント・イーストウッド監督・主演『グラン・トリノ』を二位にして「『グラン・トリノ』は『愛のむき出し』を見るまで一位の作品」「どちらも(『グラン・トリノ』と『愛のむきだし』)「不在の聖母」を描いた作品。」と評した[21]。水道橋博士とは親交が深く[22]、お笑いライブを二人で開催したりしている[23]。水道橋博士は園子温を「映画監督として圧倒的に天才」と絶賛している[24]。他に園と親交が深い友人として、茂木健一郎会田誠[25]宮台真司がいる。宮台真司はあいちトリエンナーレの「表現の不自由展」に対する批判意見への反論に友人・園子温の作品を例にあげ、「そもそもアートは心に傷を付ける。心を回復させる娯楽とは違う」「こうした基本的なことでさえ、行政、政治家、そして市民までもが分かっていないことに驚きました」と開催を擁護している[26]

2009年のキネマ旬報のオールタイムベストの日本映画編のアンケートにおいて、熊切和嘉は自身のベスト10に園の『紀子の食卓』を選んでいる。熊切は『紀子の食卓』を鑑賞した日の夜に興奮のあまり園に電話をし、「あの妹役(吉高由里子)って誰ですか!?」と直接聞いたと述べている[27]

不祥事[編集]

セクハラ・性行為強要告発[編集]

2022年3月、週刊文春による性加害告発の流れが起きている中、日本人ハリウッド俳優で、映画『硫黄島からの手紙』等に出演した松崎悠希が、Twitterにて園のセクハラ・性行為強要を告発した。松崎によると、知人が園とその取り巻きのワークショップに通い始めた際に、「事務所やマネージャーを信用するな」と教えられ、1人になったところで身体を要求されたことや、性行為強要他これが常套手段であり、被害者は何十人もいると告発。また「泊まらせてくれたら、君のために明日の朝、ホットケーキを作ってあげる」これが園が女優を口説く時の常套句とも暴露した[28]。告発された後、アクターズヴィジョンは園のワークショップ映画第二弾に向けて行われる予定だったオーディションの中止を発表した[28]

2022年4月4日、週刊女性PRIMEが、園の性加害を出演女優らが告発した記事を掲載。園の作品に出演経験のある女優Aによると「女はみんな仕事が欲しいから俺によって来る」と普段から話していたという。また「主演女優にはだいたい手を出した」「ある女優(現在売れっ子)は俺のおかげで売れた」等の発言もしていたという[29]

女優Bの話では、イベントで出会いLINE交換し、飲みに誘われ複数人と飲んでいたところ園は「俺はたくさんの女優に手を出しているけど、手を出したやつには仕事を与えている。だからほかの監督とは違うんだ」と発言したという。悪びれる様子もなく堂々と公言していた為、女優Bも当時は問題だとは気づけていなかった。その後、女優Bは役者として売れたいため仕事をもらえるという言葉を信じて園から連絡が来た際にホテルへ向かい関係を持った後、実際に園監督映画のオーディション案内が事務所に届き、仕事は貰えたという。撮影終了後は誘いを断っていると連絡が来なくなった[29]

音楽活動もしていた元女優Cは、10年ほど前に枕営業公言している女優に誘われて、俳優Tの飲み会に参加した。その後、帰ろうとすると俳優Tの後輩が追いかけてきて、「(俳優)Tが帰らないでほしいと言っています」と言われ、腕をつかまれ口論になった後になんとかタクシーで帰宅できた。それから数日後、俳優Tがお詫びをしたいということで、直接会いランチをした後に誘われたのが園の家だった。園の家では俳優Tの携帯に着信があり部屋から出ていったところ、園と2人きりになり「有名女優と別れて落ち込んでいたとき、今の奥さんに俺は救われたんだよ。だからすごく感謝してる」等と話した後にだんだん近づいてきて突然キスをされ、抵抗すると今度は抱きついてきたという。女優Cが抵抗を続けていると園は「俺は業界で有名なヤリチンだよ?(間違えて)違う、違う! 有名なアゲチン」と発言。その後、帽子コレクションを見せると案内され部屋に入らないように見ていると女優Cは強引に腕を引っ張られ、ベットで馬乗りになりキスをされたり胸をもまれたりした後、何とか床に転がり落ちることができた。園は酔っぱらっており、服を脱いで「見て見て」と言っている隙に逃げることができたという。その後も一方的に連絡が続き、園から「曲をエンディングをドラマに使わせてほしい」という連絡が来たためマネージャーの連絡先を教えると、後日、「政治で負けて曲使えませんでした」と連絡をしてきたり、「舐めたい」とか「今何してるの?」といったLINEが届いていたという[29]

週刊女性PRIMEが園に性加害について電話取材をすると動揺した様子で「そんなことはありえない」と回答後、突然女性が電話に出て文書で質問するように要求してきたため文書で質問を送ったが期限までの回答はなかった[29]

2022年4月5日、園の制作プロダクション「シオンプロダクション」は松崎悠希が告発した4月1日時点で、謝罪コメントを掲載していたことが分かった。事実関係を整理して、改めて発表いたしますとしているが何についての謝罪なのかは書かれていない[30]

2022年4月6日、週刊女性PRIMEの性加害告発報道を受け、園子温が謝罪文を発表。関係者や作品の視聴者にお騒がせしたことを謝罪し監督として今後の在り方を見直したいと記した。一方で性加害の報道内容については事実と異なる点が多く、自分以外の関係者にも迷惑が掛かっていることを考慮し、法的措置をとる姿勢を示した[31]

作品[編集]

映画監督作品[編集]

テレビドラマ[編集]

  • 時効警察
    • 第4話 (2006年2月3日) 「犯人の575は崖の上」
    • 第6話 (2006年2月17日)「恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第」
  • 帰ってきた時効警察
    • 第3話 (2007年4月27日)「えっ!? 真犯人は霧山くん!?」
    • 第6話 (2007年5月18日) 「青春に時効があるか否かは熊本さん次第!」
  • みんな!エスパーだよ! - 総合監督
    第7話・番外編では自らもカメオ出演
    • 第1話 (2013年4月12日) 「なんで僕に超能力だん?バス停の風、大作戦!」
    • 第6話 (2013年5月24日) 「エスパー抗争勃発?縛られたあの娘を救え、大作戦!」
    • 第7話 (2013年5月31日) 「禁断のコーヒー!?"セクシー女"大量生産を止めろ、大作戦!」
    • 第10話 (2013年6月21日) 「(最終章・序)恋の罪!?モーニングコーヒーはあなたと!」
    • 第11話 (2013年6月28日) 「(最終章・破)時は来た!善と悪の最終決戦…チームエスパー解散!?」
    • 第12話 (2013年7月5日) 「(最終回・青春の夢)僕が世界を救うんだ!ワンワンワン大作戦!?」
    • 番外編〜エスパー、都へ行く〜(2015年4月3日)

ビデオ・オン・デマンド[編集]

ミュージックビデオ[編集]

書籍[編集]

受賞歴[編集]

映画賞[編集]

俺は園子温だ!

男の花道

  • ぴあフィルムフェスティバル入選

自転車吐息

  • 第4回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品
  • 第41回ベルリン映画祭フォーラム部門正式出品

部屋 THE ROOM

  • サンダンス映画祭 in Tokyo 審査員特別賞

自殺サークル

  • 第7回ファンタジア国際映画祭(カナダ) 画期的映画部門観客賞・画期的映画賞審査員賞

StrangeCircus奇妙なサーカス

紀子の食卓

気球クラブ、その後

  • 第16回日本映画批評家大賞審査員特別監督賞

エクステ

  • 第3回オースティン・ファンタスティック映画祭 ホラー審査員賞

愛のむきだし

冷たい熱帯魚

  • 第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門正式出品
  • 第43回シッチェス・カタロニア国際映画祭 カーサ・アジア最優秀作品賞
  • 第6回ファンタスティックフェスティバル 長編部門脚本賞
  • 第13回ドーヴィル・アジア映画祭 批評家賞
  • 第15回ファンタジア国際映画祭(カナダ) 観客賞(アジア映画部門金賞)
  • 第35回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞(でんでん
  • 第54回ブルーリボン賞 作品賞
  • 第66回毎日映画コンクール 男優助演賞(でんでん)
  • 第36回報知映画賞 作品賞・助演男優賞(でんでん)
  • 第21回東京スポーツ大賞 作品賞・監督賞・助演男優賞(でんでん)
  • 第85回キネマ旬報ベスト・テン 監督賞・助演男優賞(でんでん)
  • 第33回ヨコハマ映画祭 監督賞・助演男優賞(でんでん)
  • 第16回日本インターネット映画大賞 作品賞・監督賞・助演男優賞(でんでん)

恋の罪

ヒミズ

  • 第68回ヴェネチア国際映画祭 マルチェロ・マストロヤンニ賞(染谷将太二階堂ふみ
  • 第14回ドーヴィル・アジア映画祭 批評家賞
  • 第30回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭オービットコンペティション部門 グランプリ
  • 2012年映画芸術日本映画ワーストテン2位

希望の国

地獄でなぜ悪い

リアル鬼ごっこ

ひそひそ星

  • 第40回トロント国際映画祭 NETPACアジア最優秀映画賞[34]

映画賞以外[編集]

  • GQ MEN OF THE YEAR 2014(2014年)[35]

出演[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

  • 園子温のズバリ!ラジオ(2013年1月25日、ニッポン放送)
  • スカパー!日曜シネマテーク 特別版(2014年5月5日、TOKYO FM)

ドキュメンタリー映画[編集]

  • 園子温という生きもの(大島新監督 2016年)

伝記[編集]

参考文献[編集]

  • 東方出版『KAMINOGE』vol.64

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c “厳しいを通り越して異常!? 園子温の「犬神家の一族」みたいな実家とは”. AERA dot.. (2016年5月16日). https://dot.asahi.com/wa/2016051300171.html?page=2 2020年7月29日閲覧。 
  2. ^ a b c “愛知)園子温監督の復帰作品、豊橋市でロケ”. 朝日新聞DIGITAL. (2019年8月12日). https://www.asahi.com/articles/ASM894DFMM89OBJB001.html 2020年7月29日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p とよかわ広報大使 - 園子温氏の紹介 - 豊川市公式HP
  4. ^ 月刊漫画ガロ』(青林堂1996年4月号
  5. ^ a b c d 園子温が『シン・ゴジラ』『君の名は。』を罵倒!「金儲け映画ごときで3.11を安易に暗喩にしたてるな」 (2016年12月18日)” (日本語). エキサイトニュース. 2022年4月4日閲覧。
  6. ^ a b https://sgttx-sp.mobile.tv-tokyo.co.jp/static/html/bangumi/esper/introduction.php テレビ東京
  7. ^ “園子温監督、心筋梗塞で入院し手術、命に別条なし”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年2月7日). https://www.hochi.co.jp/entertainment/20190207-OHT1T50337.html 2019年2月7日閲覧。 
  8. ^ “園子温監督が退院「これからも作品をつくり続けます」 事務所通じコメント”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年2月21日). https://www.hochi.co.jp/entertainment/20190221-OHT1T50088.html 2019年2月21日閲覧。 
  9. ^ “園子温監督 心筋梗塞後、初の公の場で「1回死んでよみがえって来ました」”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2019年6月25日). https://www.daily.co.jp/gossip/2019/06/25/0012459056.shtml 2019年6月25日閲覧。 
  10. ^ 映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』” (日本語). bitters.co.jp. 2022年2月7日閲覧。
  11. ^ 映画『エッシャー通りの赤いポスト』オフィシャルサイト”. 映画『エッシャー通りの赤いポスト』オフィシャルサイト. 2022年2月7日閲覧。
  12. ^ 『非道に生きる』(2012年10月 朝日出版社)13p-16p
  13. ^ http://www.tfm.co.jp/movie/index.php?itemid=79809&catid=1737
  14. ^ http://www.tfm.co.jp/movie/index.php?itemid=69985
  15. ^ 園子温監督、過去には「糞ジャパアニメ、すべて死ね」ツイッターで暴言事件も | リアルライブ”. archive.ph (2022年4月9日). 2022年4月10日閲覧。
  16. ^ DOMMUNE PROGRAM INFORMATION 2015/09/01 (火)”. DOMMUNE. 2022年4月4日閲覧。
  17. ^ 株式会社ローソンエンタテインメント. “『冷たい熱帯魚』 園子温監督 インタビュー” (日本語). www.hmv.co.jp. 2022年4月4日閲覧。
  18. ^ a b 映画鑑賞記録サービス KINENOTE|キネマ旬報社”. www.kinenote.com. 2022年4月4日閲覧。
  19. ^ 宇野維正@uno_kore 園子温監督については4ヶ月前にこの短評で書いた通り。『それを看過してきた業界』の問題だと思います。これでも、毎回かなり身を削って書いてるんですよ” (日本語). Twitter. 2022年4月4日閲覧。
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外部リンク[編集]