Amazon Echo

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Amazon Echo
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Amazon Echo
開発元 Amazon.com
製造元 Amazon.com
種別 スマートデバイス 音声コマンドデバイス ワイヤレススピーカー
OS Alexa Voice Service
入力機器 音声認識
外部接続 WiFiBluetooth
ウェブサイト Amazon Echo (米国)
Amazon Echo (英国)
Amazon Echo (ドイツ)
Amazon Echo (インド)
Amazon Echo (日本)

Amazon EchoAmazon.comが開発したスマートスピーカー。エコーはAIアシスタントAlexa(アレクサ)を搭載しており、名前の「アレクサ」で反応(起動)する(デバイスが反応する言葉はウェイクワード(Wake Word)と呼ばれる)[1]。ウェイクワードはユーザーによってアレクサから「アマゾン」、「エコー」、「コンピューター」に変更可能である[2][3] 。エコーは音声交流や音楽のプレイバック、予定表の作成、アラームの設定、ポッドキャストのストリーミング、オーディオブックの再生と天気や交通情報、リアルタイム情報などの提供ができる。また、エコー自体をホームオートメーションハブとして使用し複数のスマートデバイスを操作可能である。

アマゾンは少なくとも2010年以降からマサチューセッツ州のケンブリッジとシリコンバレーのLab126のオフィス内部でエコーを開発している 。エコーは2016年のアマゾンの最初のスーパーボウルでの広告で注目された [4]

エコーは当初、アマゾンプライム会員か招待者のみに購入が制限されていたが、2015年の6月23日に米国で幅広く入手できるようになった[5] 。アマゾンがアレクサの開発者向けの求人情報を掲載しトロントのハッカソンで共同司会を務めた後に記者はカナダでの発売は2016年の中盤から下旬になると推測した[6] 。2016年9月28日にはエコーはイギリスで入手可能になった[7][8] 。更にアレクサの音声サービスが他のデバイスや他の企業のデバイスとサービスで利用可能になり、エコーと接続することを推奨された[9]

機能[編集]

操作概要[編集]

デフォルトのモードではエコーは連続して全ての会話を聞き、ウェイクワードが話されていないかをモニターしているが、ウェイクワードは「アレクサ」(アマゾンが所有するネットインデックス企業のアレクサ・インターネットが由来)が優先的に設定されている。エコーはウェイクワードの代わりに手動かつ音声で動作するリモコンが付属している。エコーのマイクは音声処理サーキットをオフにするミュートボタンを押すことで手動で無効にすることができる。

エコーの起動には無線インターネット接続が必要である。エコーの声認識性能はAmazon Web ServiceとアマゾンがYap[10]やEvi、IVONA(ポーランドを拠点とする音声技術のスペシャリストでKindle Fireで使われている)から買収したボイスプラットフォームに基づいている[11][12]

エコーは最小の通信ラウンドトリップ、ストリーミング可能な応答、および地理的に分散されたサービスエンドポイントによる処理時間を最小限に抑える「良好な」(低遅延の)インターネット接続で上手く機能する。 アプリは無料であるが、アマゾンのアカウントは必要であり、セットアップ作業はアカウントが無ければできない。

利用可能なサービス[編集]

エコーはAccuWeatherから天気情報、ローカルラジオのiHeartRadioやNPRとTuneIn RadioESPNを含む様々なソースからのニュースを提供している[13] 。エコーはユーザーのアマゾンミュージックアカウントから音楽を再生することができ、Pandora RadioとSpotifyストリーミング音楽サービスをビルトインサポートしており[14] 、IFTTTとネストのスマートスタットをサポートしている[15] 。エコーは携帯やタブレットからのApple MusicやGoogle play musicのようなストリーミングサービスの音楽も再生できる。エコーは音声操作のアラームや、タイマー、ショッピング、to-doリスト、ウィキペディアの記事にアクセスできる。エコーはグーグルカレンダーにあるアイテムについて質問に答える。また、Yonomii[16] Philips Hue、Belkin Wemo、SmartThings、InsteonとWinkが統合されている[17][18] 。加えて、エコーにはOrange Chef、Sonos、[19] Scout Alarm、Garageio、Toymail、MARAとMojioのようなキッチン向けのアプリが統合されている[20]

ローカルのUPnP / DLNAメディアサーバーからストリーミングされた音楽を再生することはできないとみられる。

エコーはアレクサ・スキルキットで作成されたスキルにアクセスできる。これはサードパーティーが開発したボイス体験があり、アレクサ対応のどのデバイスにも導入できる。スキルの例として音楽を再生、一般的な質問に回答、アラームのセット、ピザの注文、Uberの注文などがある。ユーザーの利便性を高めるためにスキルは継続的に追加されている。アレクサ・スキルキットはセルフ・サービスAPIやツール、ドキュメントやコードサンプルの寄せ集めで、開発者がスキルを追加するのを容易かつ迅速にする。開発者はアレクサ・スキルキットに新規追加された「スマートホームスキルAPI」を使用することもできる[21] 。ホームスキルAPIはアレクサにクラウド操作の照明や温度調節装置の操作方法を簡単に教えられる。全てのコードはクラウド上で起動しており、ユーザーのエコーには全く存在しない。開発者はチュートリアルで新しいもしくは既存のアプリケーションに音声体験を素早く構築する方法を学ぶことができる[22]

ボイスシステム[編集]

エコーの生きているかのような自然な声はスピーチ・ユニット技術によるものである。高い正確性はエコーの音声合成エンジンに内蔵されている洗練された自然言語処理アルゴリズムを通じて実現された[23] 。

ソフトウェア更新[編集]

エコーの機能はアマゾンがリリースする新規ソフトウェアによって周期的に進化を遂げている[24] 。大半の新規アップデートはバグ修復であるが、それに加えて機能の向上も含まれる。新規リリースは数日~1週間以上かけて緩やかにエコーに導入される。エコーの大半の知性はクラウド上にあるため、実行しているソフトウェアのバージョンを更新することなくエコーに重要な機能を導入できる。例えば2015年4月に、ソフトウェア更新を行わないままスポーツの現在スコアを提供する機能がエコーに追加された[25]

製品[編集]

エコー (Echo)[編集]

Amazon Echo (第1世代)
Amazon Echo unpacked (15978606333).jpg
アマゾンエコー(2015年1月)
発売日
  • 2014年11月6日 (2014-11-06) (Amazonプライムと招待メンバー)
  • 2015年6月23日 (2015-06-23) (アメリカ)
  • 2016年9月28日 (2016-09-28) (イギリス)
  • 2016年10月26日 (2016-10-26) (ドイツ)
標準価格 US$179.99
ポンド149.99
EUR€179.99
外部接続 WiFiBluetooth
ウェブサイト Amazon Echo (アメリカ)
Amazon Echo (イギリス)
Amazon Echo (ドイツ)
Amazon Echo (第2世代)
発売日
  • 2017年10月31日 (2017-10-31) (アメリカ)
  • 2017年11月15日 (2017-11-15) (日本、招待メンバー)[26]
標準価格 US$99.99
1万1980円(日本)
外部接続 WiFiBluetooth
ウェブサイト Amazon Echo (アメリカ)
Amazon Echo (イギリス)
Amazon Echo (ドイツ)
Amazon Echo (インド)
Amazon Echo (日本)

第1世代の「アマゾンエコー (Amazon Echo)」は高さ23.5cmで7つのマイクアレイが搭載されている円筒型のスピーカーである。エコーのスペックはテキサス・インスツルメンツのDM3725 ARM Cortex-A8プロセッサー、LPDDR1 RAMが256MBでストレージ容量が4GBである[27]。2017年7月時点で第1世代のエコーはレビュー・アグリゲーターの「GearCaliber」で83%のスコアを維持している。

エコーはデバイスでの音声操作を意図しているが、マイク対応のリモコンはFire  TVを購入したときに同梱されるものと類似していた。デバイス上部表面のアクションボタンは新しい場所でのユーザー設定に利用でき、ミュートボタンはマイクをオフにできる[28]。デバイスの最上部(約1.2 cm)のリングを回すことでスピーカー音量を調節可能[29]。バッテリーを内蔵していないため外部電源への接続が必要になる[30]

エコーはデュアルバンドWi-Fi 802.11a/b/g/nに対応し、オーディオストリーミング用にAdvanced Audio Distribution Profile(A2DP)、接続されたモバイルデバイスの音声操作用にAudio/Video Remote Control Profile (AVRCP)をサポートしている[31]

アマゾンエコー・ドット (Amazon Echo Dot)[編集]

黒のアマゾンエコー・ドット(第2世代)

ホッケーのパックサイズ版エコーで、内蔵スピーカーのサイズのため、外部スピーカーとの接続や、ベッドルームのような部屋でフルサイズのエコーの代替品としてデザインされた。アマゾンエコー・ドットはアマゾンエコーで使える機能の全てを使える[32]

第2世代のアマゾンエコー・ドットは第1世代と比べより低価格になり、音声認識機能が向上したほか、新技術「Echo Spatial Perception (ESP) 」により、質問に対して一つのデバイスのみが答えるように複数のエコーやドットが連携できるようになった。

アマゾンタップ (Amazon Tap)[編集]

アマゾンタップ

アマゾンタップ (Amazon Tap)は[33]エコーの小形で持ち運べるバージョンでありデュアルスピーカーを内蔵している。

アマゾンタップはエコーと同じことができるが、持ち運べるようにするためにバッテリーの充電が必要である。当初、音声コマンドを喋るためにユーザーはタップの前面にあるアクティブボタンを押す必要があったが、2017年2月のソフトウェア更新でエコーやドットと同じように声でタップを起動させる事ができるオプションが追加された。日本での発売は未定。

アマゾンエコー・ルック (Amazon Echo Look)[編集]

第1世代のエコーよりも20ドル高いカメラ型のデバイス「アマゾンエコー・ルック (Amazon Echo Look)」は通常のエコーの機能に加えて、人工知能による服装の推薦、セルフィー、ビデオ録画ができる[34] 。アマゾンの主要機能とフルレンジの写真と360度映像を撮影するカメラにファッションアドバイス用のAIが搭載されている[35][36] 。消費者の製品としてファッション専門家からのアドバイスを受けた「機械学習機能」に基づき、服装の目録を作るのを手伝ったり、外見を評価したりする[37]

2017年4月時点で、米国では招待メンバーのみ購入可能[38]。日本発売は未定。

アマゾンエコー・ショー (Amazon Echo Show)[編集]

アマゾンエコー・ショー

エコー・ショーはメディアの再生や、ビデオ電話(5MPの前面カメラ)や他の機能に使える7インチの液晶ディスプレイを搭載している[39] 。2017年6月28日にアメリカで229.99ドルで発売(当面はアメリカ限定販売)[40]

エコー・スポット (Echo Spot)[編集]

エコー・ショーと同機能の「エコー・スポット (Echo Spot)」は2.5インチの円形スクリーンを搭載する目覚まし時計型のデバイスであり、アメリカで129.99ドルで発売予定(日本発売は未定)。

エコー・プラス (Echo Plus)[編集]

デザインは第1世代のエコーと類似しているが、最も一般的な無線プロトコルに接続し家庭内の対応する(接続済の)スマートデバイスを操作できるスマートホーム・ハブとしても機能する。

プライバシーの懸念[編集]

エコーについては家庭のプライベートな会話についてのアクセスや足音やテレビやラジオ番組をきっかけにして誰が家にいて誰がいないかを特定できるのではないかといった懸念が示された[41][42] 。アマゾンはこれらの懸念に対し、エコーはユーザーのウェイクワードでエコーを動作させた時のユーザーの自宅の声を録音しているだけであるが、技術的には常に声を録音することができ、また実際はユーザーがウェイクワードを喋るかを探知するため常に聞いていると述べた。

エコーは将来のユーザーの質問への応答を改善するために過去にユーザーがクラウドサービスに送った(エコーを利用した際の)声の録音を利用している。プライバシーの懸念に対処するためにユーザーはアカウントから録音を削除することが可能であるが、削除すると音声検索のユーザーエクスペリエンスが低下する可能性がある。これらの録音を削除するにはユーザーはアマゾン上の「マイデバイスの管理」ページを訪れるか、アマゾンのカスタマーサービスに連絡を取ることができる。

エコーはユーザーのロケーション情報を必要とした時にコンパニオンアプリに設定された住所を使用する[43] 。アマゾンとサードパーティーのアプリやウェブサイトはロケーションに基づいたサービスの提供をするために現在地情報を使い「the Maps app」や「Find Your Device」の音声サービスに提供するために情報を保管し、パフォーマンスとロケーションサービスの正確性をモニターする。例えば、エコーの音声サービスはユーザーの近くのレストランやストアのリクエストに応答するためにユーザーのロケーション情報を使う。同様に、エコーはユーザーのマップに関連した要求の処理やマップの操作性を改善するためにユーザーの現在地情報を使用する。収集された全ての情報はアマゾンのプライバシーに関する通知の対象となる [44]

犯罪の証拠としてのエコー[編集]

2015年11月22日にアメリカ合衆国アーカンソー州ベントンビルのジェームズ・アンドリュー・ベイツの自宅でビクター・コリンズが死亡した事件について捜査していた州警察は、アマゾンに容疑者のベイツが所有するエコーの音声データを提供するよう令状を出したが同社はプライバシーについての懸念を引き合いに出し提供を拒んだ[45][46][47]。この対立はベイツがアマゾンが保有していた彼の個人情報の提供に同意したため終了した[48][49]

制限[編集]

アマゾンで扱っている商品では、アパレルやシューズ、ジュエリー、時計を購入することができない[50] 。加えて、Amazonフレッシュ、プライムパントリー、プライムナウ、アドオン商品などはアレクサの注文機能がサポートしていない。また、ショッピングリスト機能は一度に複数の商品を追加できない[51]

エコーはユーザーがより良い回答を期待して一般的な質問をする時に、一貫性のない答えを提供する。エコーは特定の同音異義語(同じに聞こえるが、違う意味を持つ言葉)にしばしば混乱する[52]

デバイスの現在地は、デフォルトではアマゾン本社があるシアトル(アメリカ合衆国)に設定されており、手動で変更しなければならないが、2017年現在は、米国、英国、ドイツの国内に限り設定可能である。そこが、内蔵のGPS受信機を通じて現在地を特定できるスマートフォンベースの音声アシスタントと異なる点である。この自動場所決定の欠如は、「(周囲の)天気は何?」や「午前10時にアラームを設定して」など場所や時間を想定した質問に対して「間違った」結果をもたらす可能性がある。

欧州やオーストラリアのユーザーにより、米国限定の制限を回避しようとするいくつかの試みがあった。これらの一人はエコーのタイムゾーンを現地と12時間異なる時間帯にセットした。例えばロンドンの現地時間は午前11時30分の時、ユーザーはエコーを午後11時30分のハワイ・アリューシャン標準時間に設定できる。この設定はエコーに正確な時間を報告させることができる。このアマゾンの地域制限を迂回しようとする試みは2つの望ましくない副作用を生んだ。

  1. 不正確な時刻表示
  2. 不正確な日付

エコーを地域制限の外へ移動させるより洗練された方法は、アマゾンのサーバーから送受信されるデータを操作することであった。これはアマゾンエコーの非公式フォーラム上のユーザー「stonewater」によって述べられたものである[53] 。この手法は正確な結果を得るが、Chrome向けのRequest Makerを使うなど専門技術が必要である、

2017年の時点で、エコーとの相互会話は、英語とドイツ語、日本語で利用可能である。

参考文献[編集]

  1. ^ アマゾンの「Alexa」の由来とは? ウェイクワードは他3種に変更可能 ロボスタ(2017年11月14日)2017年11月28日閲覧
  2. ^ Amazon.com Help: Set Up Your Amazon Echo”. Amazon.com. 2015年3月4日閲覧。
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  4. ^ Amazon’s first-ever Super Bowl commercial stars Alec Baldwin, Dan Marino, Missy Elliott / Geekwire, February 7, 2016
  5. ^ "Amazon Echo is now available for everyone to buy for $179.99, shipments start on July 14". Android Central. 
  6. ^ New Amazon job postings fuel speculation about possible Echo Canadian launch”. Postmedia Network Inc.. 2016年7月4日閲覧。
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  10. ^ Star Performers: Amazon's on Fire”. Speech Technology Media. 2014年7月29日閲覧。
  11. ^ Amazon Echo is an always-on personal assistant that is also a speaker.”. Slate Magazine. 2014年11月17日閲覧。
  12. ^ Amazon Gets Into Voice Recognition, Buys Ivona Software To Compete Against Apple’s Siri”. TechCrunch. 2014年11月17日閲覧。
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  16. ^ "Hey Alexa, Meet Yonomi". Yonomi. March 22, 2016. 
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