アマゾンエコー

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アマゾンエコー
AmazonEchoLogo.png
Amazon Echo.jpg
Amazon Echo
開発元 Amazon.com
製造元 Amazon.com
種別 スマートデバイス 音声コマンドデバイス ワイヤレススピーカー
発売日
  • 2014年11月6日 (2014-11-06) (Amazonプライム会員と招待メンバー)
  • 2015年6月23日 (2015-06-23) (米国)
  • 2016年9月28日 (2016-09-28) (英国)
  • 2016年10月26日 (2016-10-26) (ドイツ)
標準価格 US$179.99
ポンド149.99
EUR€179,99
OS Fire OS
入力機器 音声認識
外部接続 WiFi and Bluetooth
ウェブサイト Amazon Echo (US)
Amazon Echo (UK)
Amazon Echo (Germany)

アマゾンエコー(英語: Amazon Echo)Amazon.comが開発したスマートスピーカー。デバイスは7つのマイクアレイが搭載されている高さが23.5cmのシリンダースピーカで構成されている[1] 。エコーは音声コントロールのAIアシスタントAlexa(アレクサ)に接続しており、名前のアレクサで反応する。「起動ワード」はユーザーによって「アマゾン」、「エコー」、「コンピューター」に変更可能である[2][3] 。エコーは音声交流や音楽のプレイバック、to-doリストの作成、アラームの設定、ポッドキャストのストリーミング、オーディオブックの再生と天気や交通情報、リアルタイム情報などの提供ができる。また、エコー自体をホームオートメーションハブとして使用し複数のスマートデバイスを操作可能である。

アマゾンは少なくとも2010年以降からマサチューセッツ州のケンブリッジとシリコンバレーのLab126のオフィス内部でエコーを開発している 。エコーは2016年のアマゾンの最初のスーパーボウルでの広告で注目された [4]

エコーは当初、アマゾンプライム会員か招待者のみに購入が制限されていたが、2015年の6月23日に米国で幅広く入手できるようになった[5] 。アマゾンがアレクサの開発者向けの求人情報を掲載しトロントのハッカソンで共同司会を務めた後に記者はカナダでの発売は2016年の中盤から下旬になると推測した[6] 。2016年9月28日にはエコーはイギリスで入手可能になった[7][8] 。更にアレクサの音声サービスが他のデバイスや他の企業のデバイスとサービスで利用可能になり、エコーと接続することを推奨された[9]

機能[編集]

操作概要[編集]

デフォルトのモードではエコーは連続して全ての会話を聞き、「起動ワード」が話されていないかをモニターしているが、起動ワードは「アレクサ」(アマゾンが所有するネットインデックス企業のアレクサ・インターネットから由来)が優先的に設定されている。エコーは「起動ワード」の代わりに手動かつ音声で動作するリモコンが付属している。エコーのマイクは音声処理サーキットをオフにするミュートボタンを押すことで手動で無効にすることができる。

エコーの起動には無線インターネット接続が必要である。エコーの声認識性能はAmazon Web ServiceとアマゾンがYap[10]やEvi、IVONA(ポーランドを拠点とする音声技術のスペシャリストでKindle Fireで使われている)から買収したボイスプラットフォームに基づいている[11][12]

エコーは最小の通信ラウンドトリップ、ストリーミング可能な応答、および地理的に分散されたサービスエンドポイントによる処理時間を最小限に抑える「良好な」(低遅延の)インターネット接続で上手く機能する。 アプリは無料であるが、アマゾンのアカウントは必要であり、セットアップ作業はアカウントが無ければできない。

利用可能なサービス[編集]

エコーはAccuWeatherから天気情報、ローカルラジオのiHeartRadioやNPRとTuneIn RadioESPNを含む様々なソースからのニュースを提供している[13] 。エコーはユーザーのアマゾンミュージックアカウントから音楽を再生することができ、Pandora RadioとSpotifyストリーミング音楽サービスをビルトインサポートしており[14] 、IFTTTとネストのスマートスタットをサポートしている[15] 。エコーは携帯やタブレットからのApple MusicやGoogle play musicのようなストリーミングサービスの音楽も再生できる。エコーは音声操作のアラームや、タイマー、ショッピング、to-doリスト、ウィキペディアの記事にアクセスできる。エコーはグーグルカレンダーにあるアイテムについて質問に答える。また、Yonomii[16] Philips Hue、Belkin Wemo、SmartThings、InsteonとWinkが統合されている[17][18] 。加えて、エコーにはOrange Chef、Sonos、[19] Scout Alarm、Garageio、Toymail、MARAとMojioのようなキッチン向けのアプリが統合されている[20]

ローカルのUPnP / DLNAメディアサーバーからストリーミングされた音楽を再生することはできないとみられる。

エコーはアレクサ・スキルキットで作成されたスキルにアクセスできる。これはサードパーティーが開発したボイス体験があり、アレクサ対応のどのデバイスにも導入できる。スキルの例として音楽を再生、一般的な質問に回答、アラームのセット、ピザの注文、Uberの注文などがある。ユーザーの利便性を高めるためにスキルは継続的に追加されている。アレクサ・スキルキットはセルフ・サービスAPIやツール、ドキュメントやコードサンプルの寄せ集めで、開発者がスキルを追加するのを容易かつ迅速にする。開発者はアレクサ・スキルキットに新規追加された「スマートホームスキルAPI」を使用することもできる[21] 。ホームスキルAPIはアレクサにクラウド操作の照明や温度調節装置の操作方法を簡単に教えられる。全てのコードはクラウド上で起動しており、ユーザーのエコーには全く存在しない。開発者はチュートリアルで新しいもしくは既存のアプリケーションに音声体験を素早く構築する方法を学ぶことができる[22]

ボイスシステム[編集]

エコーの生きているかのような自然な声はスピーチ・ユニット技術によるものである。高い正確性はエコーの音声合成エンジンに内蔵されている洗練された自然言語処理アルゴリズムを通じて実現された[23] 。

ソフトウェア更新[編集]

エコの機能はアマゾンがリリースする新規ソフトウェアによって周期的に進化を遂げている[24] 。大半の新規アップデートはバグ修復であるが、それに加えて機能の向上も含まれる。新規リリースは数日~1週間以上かけて緩やかにエコーに導入される。エコーの大半の知性はクラウド上にあるため、実行しているソフトウェアのバージョンを更新することなくエコーに重要な機能を導入できる。例えば2015年4月に、ソフトウェア更新を行わないままスポーツの現在スコアを提供する機能がエコーに追加された[25]

ハードウェア[編集]

アマゾンエコー 2015年1月

エコーのハードウェア内部にはテキサス・インスツルメンツのDM3725のARM CortexA-8プロセッサーとLPDDR1RAM256MB、内部記憶スペースが4GB含まれている [26]

接続性[編集]

エコーは接続されたモバイルデバイスの音声制御のためにデュアルバンドのWi-Fi 802.11a/b/g/nと、オーディオストリーミングをサポートするBluetooth プロファイルの「Advanced Audio Distribution Profile (A2DP) 」と接続されたモバイル端末からの音声操作をサポートするプロファイル「Audio/Video Remote Control Profile (AVRCP)」に対応している[27]

入力[編集]

エコーは音声で操作することを意図していたが、マイク対応のリモコンはFire  TVを購入したときに同梱させれるものと類似していた。ユニットの上部のアクションボタンは新しい場所でのユーザーセットアップとマイクを停止させるミュートボタンが提供された[28] 。エコーの上部のリングを回転させることで音量の調整ができる。[29]エコーは内部バッテリーがないため、動作させるにはコンセントにプラグを差し込む必要がある [30]

関連デバイス[編集]

アマゾンエコー・ドット(Amazon Echo Dot)[編集]

2016年3月、アマゾンはアマゾンエコー・ドットを公開した[31] 。ホッケーのパックサイズ版エコーで、内蔵スピーカーのサイズのため、外部スピーカーとの接続や、ベッドルームのような部屋でフルサイズのエコーの代替品としてデザインされた。アマゾンエコー・ドットはアマゾンエコーで使える機能の全てを使える [32]

第二世代のアマゾンエコー・ドットは2016年10月20日にから入手可能になった。より低価格になり、音声認識機能が向上し、黒と白の2色を入手できるようになった。新しい「Echo Spatial Perception (ESP) 」技術により、質問に対して一つのデバイスのみが答えるように複数のエコーやドットが連携できるようになった。

アマゾンタップ(Amazon Tap)[編集]

アマゾンタップは[33]エコーの小形で持ち運べるバージョンでありデュアルスピーカーを内蔵している。

アマゾンタップはエコーと同じことができるが、持ち運べるようにするためにバッテリーの充電が必要である。当初、音声コマンドを喋るためにユーザーはタップの前面にあるアクティブボタンを押す必要があったが、2017年2月のソフトウェア更新でエコーやドットと同じように声でタップを起動させる事ができるオプションが追加された。

アマゾンエコー・ルック(Amazon Echo Look)[編集]

2017年4月、アマゾンはアレクサを搭載した通常よりも20ドル高いカメラ型のエコーを紹介した[34] 。このデバイスは通常のエコーの機能に加えて、人工知能による服装の推薦、セルフィー、ビデオ録画ができる[35] 。アマゾンの主要機能とフルレンジの写真と360度映像を撮影するカメラにファッションアドバイス用のAIが搭載されている [36][37] 。消費者の製品としてファッションスペシャリストからのアドバイスを受けた「機械学習機能」に基づき、服装の目録を作るのを手伝ったり、外見を評価したりする[38]

2017年4月時点で、米国では招待メンバーのみ端末の購入ができる。 [39]

アマゾンエコー・ショー(Amazon Echo Show)[編集]

2017年5月、アマゾンはAIアシスタントのアレクサに準拠した新型デバイス「エコー・ショー(Echo Show)」を紹介した。エコー・ショーはメディアの再生や、ビデオ電話(5MPの前面カメラ)や他の機能に使える7インチの液晶ディスプレイを持つ[40] 。エコー・ショーは2017年6月28日に229.99ドルで提供され、当面は米国でのみ販売される [41]

プライバシーの懸念[編集]

エコーについては家庭のプライベートな会話についてのアクセスや足音やテレビやラジオ番組をきっかけにして誰が家にいて誰がいないかを特定できるのではないかといった懸念が示された[42][43] 。アマゾンはこれらの懸念に対し、エコーはユーザーの「起動ワード」でエコーを動作させた時のユーザーの自宅の声を録音しているだけであるが、技術的には常に声を録音することができ、また実際はユーザーが起動ワードを喋るかを探知するため常に聞いている。と述べた。

エコーはユーザーがクラウトサービスに送った過去の言葉を利用して将来のユーザーの質問に応答するために。プライバシーの懸念に対処するために、ユーザーはアカウントから録音を削除することが可能であるが、削除すると音声検索を使用体験が低下してしまう可能性がある。これらの録音を削除するにはユーザーはアマゾン上の「マイデバイスの管理」ページを訪れるか、アマゾンのカスタマーサービスに連絡を取ることができる。

エコーはユーザーのロケーション情報を必要とした時にコンパニオンアプリに設定された住所を使用する[44] 。アマゾンとサードパーティーのアプリやウェブサイトはロケーションに基づいたサービスの提供をするために現在地情報を使い「the Maps app」や「Find Your Device」の音声サービスに提供するために情報を保管し、パフォーマンスとロケーションサービスの正確性をモニターする。例えば、エコーの音声サービスはユーザーの近くのレストランやストアのリクエストに応答するためにユーザーのロケーション情報を使う。同様に、エコーはユーザーのマップに関連した要求の処理やマップの操作性を改善するためにユーザーの現在地情報を使用する。収集された全ての情報はアマゾンのプライバシーに関する通知の対象となる [45]

犯罪の証拠としてのエコー[編集]

警察は2015年11月22日にアーカンソー州ベントンビルのジェームズ・アンドリュー・ベイツの自宅で起きたビクター・コリンズの死について調査していた。プライバシーについての懸念を引き合いに出し、アマゾンはエコーのデータを当局に提出するのを拒んだ。[46][47] この対立はベイツがアマゾンが保有していた彼の個人情報の提供に同意したため終了した。[48][49]

制限[編集]

アパレルやシューズ、ジュエリー、時計の商品購入することができない[50] 。加えて、Amazonフレッシュ、プライムパントリー、プライムナウ、アドオン商品などはアレクサの注文機能がサポートしていない。また、ショッピングリスト機能は一度に複数の商品を追加できない[51]

エコーはユーザーがより良い回答を期待して一般的な質問をする時に一貫性のない答えを提供する。エコーは特定の同音異義語(同じに聞こえるが違う意味を持つ言葉)にしばしば混乱する[52]

デバイスの現在地はデフォルトではシアトル(アマゾン本社)に設定されており、手動で変更しなければならないが、現在は、米国、英国、ドイツの国内に限り設定可能である。内蔵のGPS受信機を通じて現在地を特定できるスマートフォンベースの音声アシスタントと異なる点である。この自動場所決定の欠如は、「(周囲の)天気は何?」や「午前10時にアラームを設定して」など場所や時間を想定した質問に対して「間違った」結果をもたらす可能性がある。

欧州やオーストラリアのユーザーにより米国限定の制限を回避しようとするいくつかの試みがあった。これらの一人はエコーのタイムゾーンを現地と12時間異なる時間帯にセットした。例えばロンドンの現地時間は午前11時30分の時ユーザーはエコーを午後11時30分のハワイ・アリューシャン標準時間に設定できる。この設定はエコーに正確な時間を報告をさせることができる。このアマゾンの地域制限を迂回しようとする試みは2つの望ましくない副作用を生んだ。

  1. 不正確な時刻表示と
  2. 不正確な日付

エコーを地域制限の外へ移動させるより洗練された方法はアマゾンのサーバーから送受信されるデータを操作することであった。これはアマゾンエコーの非公式フォーラム上のユーザー「stonewater」によって述べられたものである[53] 。この手法は正確な結果を得るが、Chrome向けのRequest Makerを使うなど専門技術が必要である、

エコーとの相互会話は現在は英語とドイツ語で利用可能である。

参考文献[編集]

  1. ^ Amazon Unveils a Listening, Talking, Music-Playing Speaker for Your Home”. Bloomberg L.P. (2014年11月6日). 2014年11月7日閲覧。
  2. ^ Amazon.com Help: Set Up Your Amazon Echo”. Amazon.com. 2015年3月4日閲覧。
  3. ^ Bohn, Dieter. “You can finally say ‘Computer’ to your Echo to command it”. The Verge. http://www.theverge.com/tldr/2017/1/23/14365338/amazon-echo-alexa-computer-wake-word-star-trek 2017年1月28日閲覧。 
  4. ^ Amazon’s first-ever Super Bowl commercial stars Alec Baldwin, Dan Marino, Missy Elliott / Geekwire, February 7, 2016
  5. ^ "Amazon Echo is now available for everyone to buy for $179.99, shipments start on July 14". Android Central. 
  6. ^ New Amazon job postings fuel speculation about possible Echo Canadian launch”. Postmedia Network Inc.. 2016年7月4日閲覧。
  7. ^ Amazon launches voice-powered Echo speakers in Britain and Germany / Reuters, Sep 14, 2016
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  9. ^ "Amazon Unbundles Alexa Virtual Assistant From Echo With New Dev Tools". TechCrunch. AOL. 25 June 2015. 
  10. ^ Star Performers: Amazon's on Fire”. Speech Technology Media. 2014年7月29日閲覧。
  11. ^ Amazon Echo is an always-on personal assistant that is also a speaker.”. Slate Magazine. 2014年11月17日閲覧。
  12. ^ Amazon Gets Into Voice Recognition, Buys Ivona Software To Compete Against Apple’s Siri”. TechCrunch. 2014年11月17日閲覧。
  13. ^ RetailWire News Article: What does Amazon Echo have to do with shopping?”. Retailwire.com. 2014年11月17日閲覧。
  14. ^ "Amazon Echo". Amazon.com. 2016-08-02閲覧. 
  15. ^ Kevin Tofel. "Amazon Echo just became much more useful with IFTTT support". ZDNet. 
  16. ^ "Hey Alexa, Meet Yonomi". Yonomi. March 22, 2016. 
  17. ^ "Amazon Echo controls Belkin WeMo and Philips Hue with your voice". Engadget. April 8, 2015. 
  18. ^ Tofel, Kevin (July 9, 2015). "Amazon Echo can now control Wink smart home products". ZDNet. 
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  22. ^ Noelle LaCharite (2016年3月29日). “Updated: Alexa Skills Kit Fact Template: Step-by-Step Guide to Build a Fact Skill - Amazon Mobile App Distribution Blog”. 2016年8月2日閲覧。
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