はらぺこあおむし

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

はらぺこあおむし』(原題: The Very Hungry Caterpillar )は、アメリカ合衆国の絵本作家エリック・カール1969年に出版した幼児向け絵本。

アメリカ・グラフィックアート協会賞を受賞。鮮やかで大胆な色使いの絵と、シンプルで判りやすいストーリーから、全世界で累計3,000万部を販売するベストセラーとなった。日本では1976年に、もりひさし(森比左志)訳で偕成社より発売されている。

あらすじ・造本[編集]

日曜日の朝に生まれたあおむしが、月曜日にはりんご、火曜日には梨と、いろいろな食べ物を食べながら成長していく。土曜日には食べ過ぎでお腹を壊してしまうが、やがてさなぎになり、最後には美しい蝶へと変身する。

いわゆる仕掛け絵本で、あおむしが食べた箇所は穴が開いている。この部分は幼児が指を入れても破れにくいように、丈夫な厚紙で作られている。

出版情報[編集]

カールは、1985年に初期の絵本『はらぺこ あおむし』の絵を全て書き直した。現在出回っている絵本の多くは、その新しい原画をもとに作り直した改訂新版。

日本[編集]

日本では、1976年初版。通常版のほか、「ボードブック版」や「ビッグブック版」が発売されている。

2007年9月時点で、日本では通常の絵本版は290万冊、ボードブック版は93万冊が発行されていた[1]。2015年現在では、発行部数は368万部に伸びている[2]

公益財団法人全日本私立幼稚園幼児教育研究機構主催の「ようちえん絵本大賞」では、第1回(2009年開催)[3]と第2回(2010年開催)[4]で大賞を2年連続で受賞した。

関連商品[編集]

日本では関連商品として、ランチプレートやマグカップお茶碗スプーンフォークトランプ、ペンスタンドなどが販売されている。さらに、ぬりえ絵本「わたしだけのはらぺこあおむし」も発売されており、当該絵本はカールの説明の横に「色を塗った人」として自分の説明も書ける。

映像作品[編集]

音楽作品[編集]

ゲーム作品[編集]

  • Wii ウェア「はらぺこあおむしのABC」(任天堂Wiiのゲームダウンロードサービスである Wiiウェア用ゲーム:サイバード http://harapeko-abc.jp

トランプ[編集]

  • はらぺこあおむし トランプ
はらぺこあおむしのイラストを用いたカラフルに作ったトランプ(英米式カード)[5]
このトランプの4種類の基本カードには「スペード」「ハート」「ダイヤ」「クラブ」は使用されておらず、4種類の基本カードには「梨」「すもも」「苺」「オレンジ」が使用されている[5]。「J」「Q」「K」のカードには主人公であるあおむしが載っている[5]。「JOKER」のカードには蛹姿のあおむしが載っている[5]

エピソード[編集]

  • ジョージ・W・ブッシュ米元大統領が、子供の頃に読んで印象に残った本として、この作品を挙げた。しかし、この作品が最初に出版されたのはブッシュ大統領が大学生の頃だった事から、彼が子供時代にこの本を読んでいなかった事が暴露されてしまった。[6]
  • 1969年にアメリカではじめて発売された版を印刷・製版したのは日本の会社だった。当時穴を開けたりページを小さく切った仕掛け絵本はコストがかかるため、アメリカでは引き受けてくれる会社が見つからなかった。そこで担当編集者が日本の会社を見つけてきたという[7]
  • 穴開けパンチで紙に穴を開けているとき、虫が本を食べるという絵本のアイデアを思い付いた[7]

参照[編集]

  1. ^ 企画:トーハン『ミリオンぶっく 2008年版』。
  2. ^ http://kot-book.com/picture-book-ranking/
  3. ^ https://youchien.com/ehon/2009/
  4. ^ https://youchien.com/ehon/2010/
  5. ^ a b c d はらぺこあおむし トランプ | みんなの声あり | 絵本ナビ
  6. ^ Maybe it's fear of flying”. St. Petersburg Times. 2002年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月15日閲覧。
  7. ^ a b WEB特集 絵本 はらぺこあおむし 誕生秘話”. NHKオンライン (2017年5月15日). 2017年5月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年5月15日閲覧。