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生きていてもいいですか

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生きていてもいいですか
中島みゆきスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
レーベル AARD-VARK
キャニオン・レコード
プロデュース 吉野金次・中島みゆき
チャート最高順位
中島みゆき アルバム 年表
おかえりなさい
1979年
生きていてもいいですか
1980年
臨月
1981年
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生きていてもいいですか』(いきていてもいいですか)は、1980年4月5日に発表された、中島みゆきの7作目のオリジナルアルバム

解説

中島みゆきのアルバムとしては2作目のオリコン首位獲得作品となり、このアルバムから7作連続(1985年miss M.』まで)で首位を獲得している。

中島曰く“真っ暗けの極致”のアルバムで、「うらみ・ます」、「エレーン」など暗い内容の曲が多くを占めている。

1983年ポニーキャニオン(*当時はキャニオンレコード)よりCD化されており、現行盤のCDは2001年ヤマハ・ミュージック・コミュニケーションズから再発売されたものである(デジタルリマスタリングは施されていない)。

収録曲

  • 全作詞/作曲: 中島みゆき(特記以外)、編曲は各曲の()内を参照。
  1. うらみ・ます(編曲:後藤次利
    嗚咽を伴った歌唱が話題となった作品。そのことを聞かれた際に彼女は「あれはスタジオライブ」と語った。
  2. 泣きたい夜に(編曲:後藤次利)
  3. キツネ狩りの歌(編曲:後藤次利)
  4. 蕎麦屋(編曲:後藤次利・中島みゆき)
    歌詞の中で主人公を誘う人物は、デビュー当時からの付き合いである写真家田村仁であるとされる。
  5. 船を出すのなら九月(編曲:後藤次利)
  6.      (作曲・編曲:後藤次利)
    タイトル無表記、歌詞なしのインストゥルメンタル。作曲も中島みゆきはしておらず、前の曲と次の曲をつなげるインタールードである。
  7. エレーン(編曲:後藤次利)
    同じアパート(定宿にしているホテル)に住んでいた外国人娼婦の思い出が基になっていることが、1987年のコンサートツアーの中で、本人から語られた。ある朝、無惨に殺害された彼女は全裸でゴミ捨て場に遺棄されており、新聞はわずか数行の扱いで、捜査も結局迷宮入りになったとのことである。後に出版された中島執筆の小説『女歌』にもそのことが書かれている。
  8. 異国(編曲:後藤次利・中島みゆき)
    ドラマ『北の国から』において、純の親友の正吉が母親と離れ離れになる場面で挿入歌として使用されている。

演奏者

備考

本アルバムはiTunes Storeにおいても全収録曲が配信されているが、第6曲目は便宜上「無題」というタイトル(ファイル名)が付与されている。JASRACのデータベースでも「(無題)」(管理番号085-2181-6)となっている。

1982年6月19日、よみうりテレビをキー局として放送された木曜ゴールデンドラマ私が殺した女』では作中で使われた音楽がすべてこのアルバムからとられていた。ドラマの内容は『四谷怪談』の舞台を現代(1982年当時)に移して翻案したホラーである。