大吟醸 (中島みゆきのアルバム)

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大吟醸
中島みゆきベスト・アルバム
リリース 1996年3月21日
2002年2月20日(再発)
ジャンル J-POP
時間 73分50秒
レーベル AARD-VARK
ポニーキャニオン
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1996年度年間40位(オリコン)
中島みゆき 年表
10 WINGS
1995年
大吟醸
1996年
パラダイス・カフェ
1996年
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大吟醸』(だいぎんじょう)は、1996年3月21日に発売された、中島みゆきベスト・アルバムである。

解説[編集]

  • 1996年に発売されたベスト・アルバム。それ以前に発売されていた数枚のコンピレーション群をすべて廃盤にした上で満を持して発売された決定盤であり、オリコンチャートでも1位を記録した。
  • このアルバムが発売された当時の中島は44歳であり、このアルバムが1位になったことによって、彼女はオリコンチャートで1位を獲得した女性アーティストの最高齢記録を更新した。
    なお、この記録は2年後に松任谷由実のアルバム『Neue Musik』によって破られた。2013年現在の最高記録保持者も松任谷である。
  • カバーやタイアップなどで話題を呼んだ曲から構成されているが、シングルヒットを連発していた1980年代前半の作品が少ないのとは対照的に、瀬尾一三とともに創作活動に臨むようになった近年の作品が多い。
  • チャートへの登場週数は18週とさほど多くはなかったが、後年「地上の星」がヒットするようになってから再び地道にセールスを伸ばすようになり、2002年に中島が『第53回NHK紅白歌合戦』に出演して話題になった際にはアルバムチャートに再ランクインしている。
  • ジャケット仕様は、タイトルの「大吟醸」にちなみ、日本酒一升瓶のラベルを思わせるようなもので、中央に金色の墨書で「大吟醸」と認められている。
  • 現行盤は2002年ヤマハミュージックコミュニケーションズから再発されたもので、紅白出演後にオリコンに再チャートインしたのもこのヤマハ盤である。

収録曲[編集]

  1. 空と君のあいだに
    1994年日本テレビ系列で放送されて大ヒットしたテレビドラマ『家なき子』の主題歌として同年5月に発売され、オリコンのシングルチャートで1位、1994年度の年間チャートで5位を記録したメガヒットナンバー。アルバム『LOVE OR NOTHING』にはデヴィッド・キャンベルのアレンジによる別バージョンが収録されている。
  2. 悪女(編曲: 船山基紀
    1981年にシングル発売され、オリコンのウィークリーシングルチャートで1位、翌1982年度の年間チャートで6位を記録した大ヒット曲。同じく1982年に後藤次利のアレンジによる別バージョンの同曲が収録されたアルバム『寒水魚』も年間アルバムチャートで1位を記録しており、同曲が発表されたころが中島にとって人気がピークに達していた時期であることが覗える。
  3. あした
    KDD(現KDDI)のCMソングとして1989年に発表された作品。シングルは最高18位でありながら、33週にわたってチャートインするロングヒットとなった。翌年発表のアルバム『夜を往け』にはミックス違いのアルバムバージョンが収録されている。
  4. 最後の女神
    TBS系列の報道番組『筑紫哲也 NEWS23』のテーマ曲として1993年に発表された作品。シングルのみでリリースされ(「時代」との両A面扱い)、オリコン最高22位を記録した。
  5. 浅い眠り
    フジテレビ系列のテレビドラマ『親愛なる者へ』の主題歌として1992年にリリースされ、オリコン最高2位を記録した作品。中島にとって初のミリオンセラーになるヒットとなった。
  6. ルージュ(編曲: 戸塚修
    1979年発表のセルフカバー・アルバム『おかえりなさい』収録曲。1977年ちあきなおみに提供した作品で、1992年にはフェイ・ウォンが「容易受傷的女人」のタイトルでカバーしてアジア圏で大ヒットした。
  7. 誕生
    映画『奇跡の山 さよなら、名犬平治』の主題歌として1992年に発表され、オリコンのシングルチャートで最高13位を記録したナンバー。同年に発表されたアルバム『EAST ASIA』にも収録された。
  8. 時代
    1975年の『第6回 世界歌謡祭』でグランプリを受賞した中島の出世作であり、初期の代表曲。徳永英明薬師丸ひろ子など、数多くの歌手にカバーされているスタンダード・ナンバーである。このアルバムに収録されているのは、1993年に発表された同名のセルフカバー・アルバムの中でリメイクされたバージョンのシングル・エディット。中島本人が出演する郵政省の年賀はがきのCMソングとして1990年代に長年オンエアされていたため、現在ではこちらのリメイクのほうが広く一般に知られている。
  9. わかれうた(編曲: 吉野金次福井崚
    中島が歌手として最初にヒットチャート1位を獲得した記念すべき作品。70万枚以上を売り上げ、1978年度の年間シングルチャートでもトップ10内に入る大ヒットとなった。アルバム『愛していると云ってくれ』にも収録されている。
  10. ひとり上手(編曲: 萩田光雄
    1980年にシングルでリリースされ、オリコンで最高6位を記録した作品。タイトルの「ひとり上手」は、中島がパーソナリティを務めていたニッポン放送の人気番組『中島みゆきのオールナイトニッポン』内のコーナーの名前としても知られる。翌年発表のアルバム『臨月』にも収録された。
  11. 慟哭(作曲: 後藤次利
    1993年発表のセルフカバー・アルバム『時代-Time goes around-』収録。中島が1992年工藤静香のために書き下ろしたナンバーで、フジテレビ系列のテレビドラマ『あの日に帰りたい』の主題歌としても使用された。工藤の歌ったオリジナルはシングル発売されて90万枚を売り上げる高セールスを記録し(※ポニーキャニオンの発表ではミリオンセラーとされている)、中島が他の歌手に提供した作品としては最大のヒット曲となった。
  12. 狼になりたい(編曲: 石川鷹彦
    1979年のアルバム『親愛なる者へ』収録。歌詞の中には牛丼チェーン店の吉野家と同名の飲食店が登場する(ライナーノーツの歌詞では"吉野屋"と表記)。
  13. 旅人のうた
    安達祐実が主演したテレビドラマ『家なき子』の続編『家なき子2』の主題歌として1995年にシングルでリリースされ、中島にとって3作目のミリオンヒットとなった楽曲。このアルバムの半年後に発表されたオリジナルアルバム『パラダイス・カフェ』にはアレンジを改めて録音されたアルバムバージョンが収録されている。
  14. ファイト!(編曲: 井上堯之
    1983年のアルバム『予感』の最後を締めくくっていた7分の大作。吉田拓郎福山雅治アナム&マキなど幾多のアーティストによるカバーも存在する、中島の代表曲の一つである。アルバムのみに収録された、いわば隠れた人気曲だったが、1994年住友生命のCMソングで使用され、「空と君のあいだに」との両A面でシングルカットされて大ヒットしたことによって、多くの人々に広く認知されるようになった。また、2005年にはパンクロックバンドHIGHWAY61の楽曲「サヨナラの名場面」が、この曲の盗作と指摘されたことによって発売中止に追い込まれるという事件もあった。