携帯電話ゲーム
この記事はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点から説明されていない可能性があります。(2011年1月) |
コンピュータゲーム |
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携帯電話ゲーム(けいたいでんわゲーム)とは携帯電話(フィーチャーフォン)、スマートフォンの機能を用いて遊ぶコンピュータゲーム。モバイルゲームとも呼ばれる。モバイルゲームは携帯電話に限らず、携帯情報端末(PDA)やタブレット (コンピュータ)などを含む。
概要
携帯電話に搭載されたウェブサイト閲覧機能(ウェブブラウザ)を用いた携帯電話ウェブゲームと、アプリケーション(アプリ、携帯アプリ)実行機能を利用した携帯電話アプリゲームがある。携帯電話会社が提供するポータルサイト上の公式サイトにおいては、後者の携帯アプリがほとんどの割合を占めている[要出典]が、Mobageなどのソーシャルネットワーキングサービスにおいて、ソーシャルゲームの提供が開始されたことにより、再び携帯ブラウザゲームが盛り上がりを見せている。
世界初の携帯電話ゲームは、(現在確認されている範囲では)日本で1997年6月14日にバンダイより発売されたPHS「たまぴっち」に搭載されている『たまごっち』である。また、狭義の「携帯電話」に限れば(現在確認されている範囲では)1999年2月22日の「iモード」サービス開始と同時に公開された(ゲームタイトルは不詳)ブラウザゲームである。
なお、現在のアプリケーションソフトをダウンロードするタイプの登場以前から、携帯電話には、携帯電話メーカー各社の機種別によって千差万別のゲームが収録されていることがあった。携帯電話のウェブページ閲覧サービス開始に伴い、1999年頃から携帯電話専用のコンピュータゲームが登場し始めた。これらのゲームソフトはiモードなどの携帯電話会社の提供するネットワークサービスを通じてアプリをダウンロードして使用する場合が多い。これらに提供されるゲームソフトもまた本体の内蔵部品の技術革新により画面表現能力が向上しつつあるほか、実際に携帯を動かして遊べるアプリも登場する。そのため携帯電話ゲームは広く普及する方向に向かいつつあり、家庭用ゲームより開発費が抑えられることから小・中規模もゲームメーカーも多数参入し、シェアも大きく伸ばしつつある。
料金体系
携帯電話ゲームの場合、利用料金は月々の携帯電話利用料金と合算して請求される。このため、携帯アプリ型ゲームにおいては、月額いくらといった形で料金が設定されている。多くは500円以内の安価な値段設定であり、請求は携帯電話所有者に対して行われるので、親の名義で携帯電話を使っている子供が手を出しやすいようになっている。
また、上述したソーシャルゲームにおいては、基本的には(最低限の機能のみでプレイする場合)無料であるが、より有利に進めるためのアイテムを現実世界の通貨(リアルマネー)で購入できるようになっている、いわゆるアイテム課金のゲームが多い。[1]
作品の保存性の課題
- 携帯電話ブラウザゲームはサービス終了によって遊べなくなる。また、携帯電話アプリゲームも会員登録の認証やプレイ中のデータのダウンロードが必要な場合はサービス終了により遊べなくなる。携帯電話ゲームを文化として後世に保存することを考えた場合、以上の点が課題として挙げられる。
- アプリケーションをダウンロードする形態のゲームについては、他の機種ではプレイできないよう著作権の保護(コピーガード)がかけられており、機種変更の際改めてソフトを購入する必要がある場合があるほか、機種変更の際それまでのデータが引き継げないなどの欠点がある(これはゲームに限らず、有料コンテンツサイトなどからダウンロードした画像・着信メロディ・着うたなども、同様にコピーガードがかけられている)。
歴史
(特記のない限り、日本の事象)
- 1997年6月14日 PHS「たまぴっち」(バンダイ)発売
- 1999年
- 2001年
- 2003年2月21日「EZアプリ(BREW)」(au)サービス開始
- 2008年7月11日 iPhone 3G(アップル社、日本での電話事業者はソフトバンクモバイル)発売。同時に専用アプリケーション販売サービス「App Store」(アップル社)も開始された。
- 2011年10月 プレイステーションを展開するソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のライセンスプログラム「PlayStation Certified」搭載のスマートフォンXpeia Playが発売され、同じくPlayStation Certified搭載のタブレット端末、Sony Tabletシリーズが発売された。
脚注
- ^ モバゲーオープンプラットフォームに挑戦!――面白法人カヤック流モバゲーオープンプラットフォーム企画と開発のイロハ 第1回(2ページ)(2010.1、松尾憲、gihyo.jp(技術評論社))