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慶州市

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慶尚北道 慶州市
ファイル:Korea-Gyeongju-Landmarks-Montage-01.jpg
位置
慶州市の位置
各種表記
ハングル: 경주시
漢字: 慶州市
日本語読み仮名: けいしゅうし
片仮名転写: キョンジュ=シ
ローマ字転写 (RR): Gyeongju-si
統計(2009年
面積: 1,324.39 km2
総人口: 269,343 人
世帯数: 105,579 世帯
行政
国: 大韓民国の旗 大韓民国
上位自治体: 慶尚北道
下位行政区画: 4邑8面13洞
行政区域分類コード: 37020
慶州市の木: マツ
慶州市の花: チョウセンレンギョウ
慶州市の鳥: カササギ
自治体公式サイト: 慶州市
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慶州市(キョンジュし)は、大韓民国慶尚北道の歴史文化都市。東は日本海に面し、西は永川市と清道郡、南は蔚山広域市、北は浦項市に接する。面積1,323,87平方キロ、人口281,662人(2003年)。市のスローガンは'''Beautiful Gyeongju'''

新羅王国の都・金城(クムソン)の地であり、石窟庵と仏国寺が1995年に世界遺産登録された。また、2000年には南山ベルト・月城ベルト・大陵園(古墳公園)に含まれる膨大な遺跡と皇芬寺などが慶州歴史地域として世界遺産登録された。さらに、2010年には市の北部・江東面に位置する両班の伝統的民俗村である良洞村が、安東河回村とともに世界文化遺産に登録された。

韓国(朝鮮半島)の古都という点では日本の京都や奈良に相当し、韓国国内はもちろん、世界各地からたくさんの観光客が訪れる。現代的な建造物が遺構の周辺にないという点で、ある意味で当時のまま街並みが残っている都市であるといえる。

また、市街地東方にある普門湖(ポムンホ)地域では、新しい観光拠点としての開発が行われており、特級ホテルが立ち並ぶ。慶州市は全体に桜の木が多い。毎年春に、慶州さくらマラソンという大会が開催され、日本からも参加者がある。

沿革

慶州は古代には新羅王国の首都・金城(クムソン)として発展し、高麗太祖王建が慶州と改称した(東京等と呼ばれていた時代もあった)。李氏朝鮮時代は慶州府と呼ばれ、1895年に慶州郡となり、1931年慶州面(村)が邑(町)に昇格、1955年慶州邑が市に昇格した。1995年に慶州市・郡が合併した。

慶州市

  • 1955年9月1日 - 慶州邑・内東面および川北面・内南面の各一部が合併し、慶州市が発足。
  • 1975年10月1日 - 月城郡内南面・川北面・陽北面・外東面の各一部を編入。
  • 1987年1月1日 - 月城郡見谷面の一部を編入。
  • 1995年1月1日 - 慶州市・慶州郡が合併し、慶州市が発足(4邑8面)。

慶州郡(月城郡)

  • 1914年4月1日 - 郡面併合により、長鬐郡の一部(内南面・陽南面)が慶州郡に編入。慶州郡に以下の面が成立(12面)。
    • 府内面・内東面・外東面・内南面・山内面・西面・見谷面・江西面・江東面・川北面・陽南面・陽北面
  • 1917年10月1日 - 府内面が慶州面に改称(12面)。
  • 1931年4月1日 - 慶州面が慶州邑に昇格(1邑11面)。
  • 1937年7月1日 - 陽北面の一部が分立し、甘浦邑が発足(2邑11面)。
  • 1949年5月20日 - 江西面が安康邑に昇格(3邑10面)。
  • 1955年9月1日(2邑9面)
    • 慶州邑・内東面および川北面・内南面の各一部が合併し、慶州市となり、郡より離脱。
    • 慶州郡が月城郡に改称。
  • 1973年7月1日(3邑9面)
    • 西面の一部が分立し、乾川邑が発足。
    • 川北面の一部が安康邑に編入。
  • 1975年10月1日 - 内南面・川北面・陽北面・外東面のそれぞれ一部が慶州市に編入(3邑9面)。
  • 1980年12月1日 - 外東面が外東邑に昇格(4邑8面)。
  • 1987年1月1日 - 見谷面の一部が慶州市に編入(4邑8面)。
  • 1989年1月1日 - 月城郡が慶州郡に改称(4邑8面)。
  • 1995年1月1日 - 慶州郡が慶州市と合併し、慶州市が発足。慶州郡消滅。

行政区画

慶州市の行政区画
慶州市の行政区画
  1. 山内面
  2. 西面
  3. 見谷面
  4. 安康邑
  5. 江東面
  6. 川北面
  7. 陽北面
  8. 甘浦邑
  9. 陽南面
  10. 外東邑
  11. 内南面
  12. 乾川邑
  13. 仙桃洞
  14. 城乾洞
  15. 隍城洞
  16. 龍江洞
  17. 普徳洞
  18. 仏国洞
  19. 皇南洞
  20. 中部洞
  21. 皇吾洞
  22. 東川洞
  23. 月城洞

産業

古都という歴史的背景から観光業、慶州法酒に見られる食品産業、近年ではIT産業など立地企業は多彩。日本海に面した海岸には月城原子力発電所も存在する。

交通

2010年11月1日に京釜高速線の東大邱駅釜山駅間が開業し、慶州駅より南西9kmの地点に新慶州駅が設けられた。同駅にはKTXの約半数が停車し、ソウル駅まで2時間10分・釜山駅まで27分で結ぶ。

慶州駅からソウル特別市への直通列車は、中央線経由の清凉里駅行き(1日2往復)のみとなった。大邱線経由でソウル駅または東大邱駅浦項駅を結ぶセマウル号があるが、慶州駅を通らない短路線を通過するため、市内への停車は西慶州駅となる。

その他のセマウル号・ムグンファ号は、東大邱駅~釜田駅(釜山広域市)間の運転が中心となっている。

  • 京釜高速道路
    • 慶州サービスエリア(釜山方向のみ)- 慶州インターチェンジ - 乾川サービスエリア - 乾川インターチェンジ
  • 高速バスバスターミナルと市外バスバスターミナルは隣接している。
  • 最寄り空港は浦項空港および蔚山空港で、韓国の時刻表ではそれぞれ「浦項/慶州」「蔚山/慶州」と表記されている。また、釜山の金海国際空港から直行のリムジンバスが運行されており、高速バスターミナルに発着する。

教育

大学

専門大学

主な名所

メディア

ギャラリー

姉妹都市

観光友好都市

慶州市を舞台とした作品

関連項目

外部リンク


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