平戸海雄貴
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基礎情報 | ||||
四股名 | 坂口 → 平戸海 | |||
本名 | 坂口 雄貴 | |||
生年月日 | 2000年4月20日(24歳) | |||
出身 | 長崎県平戸市 | |||
身長 | 174.9cm | |||
体重 | 133.8kg | |||
BMI | 43.7 | |||
所属部屋 | 境川部屋 | |||
得意技 | 押し | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 西前頭16枚目 | |||
最高位 | 西前頭16枚目 | |||
生涯戦歴 | 185勝136敗8休(40場所) | |||
幕内戦歴 | 17勝13敗(2場所) | |||
データ | ||||
初土俵 | 2016年3月場所 | |||
入幕 | 2022年9月場所 | |||
備考 | ||||
2022年11月27日現在 |
平戸海 雄貴(ひらどうみ ゆうき、2000年4月20日 - )は、長崎県平戸市出身で、境川部屋所属の現役大相撲力士。本名は坂口 雄貴(さかぐち ゆうき)。身長174.9cm、体重133.8kg、血液型はB型[1]。得意技は寄り。最高位は西前頭16枚目(2022年9月場所-)。
来歴
平戸市立紐差小学校1年次から地元の紐差相撲クラブで相撲を始めた[1]。小学校4年次から6年次にわんぱく相撲全国大会に3年連続で出場している[1]。小学校時代は野球とバレーボールにも取り組んだ[1]。平戸市立中部中学校在学中は2年次と3年次に全国中学校相撲選手権大会(全中)と全国都道府県中学生相撲選手権大会に出場し、3年次に全中でベスト8まで勝ち上がっている[1]。中学校卒業後の進路は、複数の高校からの勧誘もあった中で大相撲入りを決断し、中学時代の全国大会で宿泊したことのある境川部屋に入門した[2]。
中学校卒業に合わせて、2016年3月場所で初土俵を踏んだ。初土俵同期生には朝乃山、豊山、美ノ海らがいる[3]。2017年初場所に郷里に因んだ四股名の「平戸海」に改名[4]。入門から3年後の2019年3月場所で幕下に初めて昇進し、同年11月場所以降は定着。2021年に入ると1月場所から5場所連続で勝ち越し、自己最高位の東幕下2枚目となった同年9月場所は5勝2敗の成績としたことで、ご当所の九州開催となる翌11月場所での新十両昇進が確実な状況になった[5]。場所後に行われた番付編成会議により11月場所での新十両昇進が正式に決定した[6]。
10月28日に相撲教習所で行われた合同稽古の後で勝ち越しを目指す旨を控えめに語ったが、ここで兄弟子の佐田の海に促されてすかさず十両優勝を宣言した[7]。
十両昇進後
2021年11月場所、西十両13枚目で新十両となった。
しかし11月27日の14日目、王鵬に敗れた際に負傷した。日本相撲協会に「右足関節靱帯損傷でおよそ3週間の加療を要する見込み」との診断書を提出した。
14日目に診断書を提出したため、翌28日千秋楽の取組には組まれていないため、この場所は7勝7敗1休の成績で終えた[8]。2022年1月場所は、千秋楽に関取として初めての勝ち越しを決めた。3月場所は7勝8敗と15日間出場して初の負け越しとなったが、5月場所では番付据え置きとなり、初日から4連勝するなど10日目迄に7勝を挙げたもののその後4連敗し千秋楽でようやく勝ち越しを決めた。東十両8枚目で迎えた7月場所では11日目に勝ち越し、最終的に初の2桁勝利となる10勝5敗の好成績を収め、他の十両及び幕内力士の成績との兼ね合いで、9月場所に新入幕を果たした。長崎県出身力士の新入幕は、兄弟子だった佐田の富士が2011年九州場所で新入幕を果たして以来およそ11年ぶりとなった[9]。7月場所後に師匠の境川は60歳の誕生日を迎えており、丁度師匠の還暦祝いを自身の新入幕で行う形となった。新入幕会見では「ここまで上がれると思っていなかった。うれしいです」と語る一方、所要6年半での新入幕については「長く感じた」と感想を述べた。自身は2桁白星を目標に掲げ、師匠も三役昇進を期待した[10]が、幕尻の西前頭16枚目で7勝8敗の負け越しに終わり、翌場所は十両陥落確実と思われたものの、他幕内力士、ならびに十両上位力士の成績との兼ね合いで、11月場所では西前頭16枚目据え置き、ご当地場所を幕内力士として迎えることとなった[11]。11月場所は12日目に勝ち越しが確定し、自身初の幕内勝ち越し[12]、最終的に2桁の10勝を挙げ、同場所の敢闘賞候補に挙がったが、三賞選考委員会による投票の得票数が出席過半数に満たず見送られた[13]。15代武蔵川は場所終了直後のコラムで、審判部に三賞を渋られてはいるが十分受賞が相当だという趣旨の発言をしている[14]。
人物
取り口
押し相撲を得意とし、新入幕会見における記事によると決して引かない相撲が持ち味で、本人も「自分に技はできない。死ぬ気でいくくらい、引いたら負けと思ってとっている」と会見で語っていた[10]。2022年9月場所3日目の豊山戦でイメージ通りに前褌を引いて押し出しで快勝した相撲に表れるように、前褌を取っても強い[16]。
彼を知る多くの者から無類の稽古好きで知られ、2022年9月場所中の北の富士のコラムでも「体はさほど大きくはありませんが、鍛え上げた体はまるで写真で見た栃木山関のようだ」とまで評された[17]。
エピソード
- 兄弟子の元三段目・響龍が取組中の事故で頸椎を損傷して入院していた際、平戸海はLINEで「一緒に頑張りましょう」とメッセージを送り、響龍は事故で手足が不自由な中「お前が(十両に)上がったら元気出るわ」と返信したが、響龍はそのまま帰らぬ人となった。「絶対決めます」と誓った2021年9月場所は、5勝目を挙げた場所13日目、既にこの世を去っていた響龍のアカウントに向けて、昇進確実の報告をLINEで送った[18]。
主な成績
2022年11月場所終了現在
- 通算成績:185勝136敗8休(40場所)
- 幕内成績:17勝13敗(2場所)
一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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2016年 (平成28年) |
x | (前相撲) | 西序ノ口19枚目 5–2 |
西序二段62枚目 休場 0–0–7 |
東序ノ口22枚目 6–1 |
西序二段41枚目 4–3 |
2017年 (平成29年) |
東序二段46枚目 2–5 |
東序二段46枚目 5–2 |
東序二段9枚目 4–3 |
東三段目91枚目 3–4 |
西序二段19枚目 3–4 |
東序二段40枚目 6–1 |
2018年 (平成30年) |
西三段目74枚目 4–3 |
東三段目55枚目 4–3 |
西三段目40枚目 3–4 |
西三段目55枚目 5–2 |
西三段目29枚目 4–3 |
西三段目16枚目 4–3 |
2019年 (平成31年 /令和元年) |
西三段目5枚目 4–3 |
西幕下55枚目 3–4 |
東三段目筆頭 5–2 |
東幕下41枚目 2–5 |
西三段目3枚目 5–2 |
東幕下45枚目 5–2 |
2020年 (令和2年) |
西幕下30枚目 2–5 |
西幕下50枚目 5–2 |
感染症拡大 により中止 |
東幕下34枚目 4–3 |
西幕下24枚目 5–2 |
西幕下13枚目 3–4 |
2021年 (令和3年) |
東幕下19枚目 5–2 |
西幕下12枚目 5–2 |
西幕下6枚目 4–3 |
西幕下4枚目 4–3 |
東幕下2枚目 5–2 |
西十両13枚目 7–7–1[19] |
2022年 (令和4年) |
東十両14枚目 8–7 |
東十両11枚目 7–8 |
東十両11枚目 8–7 |
東十両8枚目 10–5 |
西前頭16枚目 7–8 |
西前頭16枚目 10–5 |
2023年 (令和5年) |
x | x | x | x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
合い口
- いずれも2022年11月場所現在
{I class="wikitable" style="text-align:center;" |- !力士名‼勝数‼負数‼力士名‼勝数‼負数‼力士 名‼勝数‼負数‼力士名‼勝数‼負数 |- !colspan="12"|大関 |- |栃ノ心||1|0 |- !colspan="12"|関脇 |- |碧山||1|1 |隠岐の海|1|0 |隆の勝||0|1 |明生||0|1 |- !colspan="12"|小結 |- |阿武咲||0|1 |遠藤||1|0 |北勝富士||1|0 |竜電||0|1 |- !colspan="12"|前頭 |東龍||0|1 |熱海富士||1|0 |一山本||0|2 |王鵬||1|0 |輝||0|1 |琴恵光||2|0 |琴勝峰||1|0 |千代翔馬||0|1 |剣翔||1|0 |照強||1|1 |錦富士||1|0 |水戸龍||0|1 |豊山||1|0 (太文字は2022年11月場所終了現在、現役力士)
改名歴
- 坂口 雄貴(さかぐち ゆうき)2016年3月場所 - 2017年1月場所
- 平戸海 雄貴(ひらどうみ -)2017年3月場所 -
脚注
- ^ a b c d e 「春場所全新弟子名鑑」『相撲』2016年4月号、ベースボール・マガジン社、109頁。
- ^ 「幕下以下各段報告」『相撲』2016年11月号、ベースボール・マガジン社、59頁。
- ^ 「石橋、小柳ら46人合格 春場所新弟子検査」『日本経済新聞』、2016年3月13日。2021年5月6日閲覧。
- ^ 「花の新十両データバンク」『相撲』2021年11月号、ベースボール・マガジン社、23頁。
- ^ 「平戸海が来場所の新十両昇進確実「最高ですね」地元の九州場所は関取で」『日刊スポーツ』、2021年9月24日。2021年9月24日閲覧。
- ^ 「寺沢改め朝乃若と平戸海が新十両昇進 荒篤山は2場所ぶり再十両」『日刊スポーツ』、2021年9月29日。2021年9月29日閲覧。
- ^ 平戸海、ご当地の九州場所での新十両V宣言 兄弟子の佐田の海の「優勝しますって言っとけ」のハッパに 2021年10月28日 16時50分スポーツ報知 (2021年10月28日閲覧)
- ^ 休場の平戸海は右足負傷 大相撲九州場所 2021年11月28日 時事通信社 (2021年11月28日閲覧)
- ^ “【秋場所新番付】水戸龍が錦戸部屋から初の幕内力士 新十両の金峰山はカザフスタンから初の関取”. 日刊スポーツ. (2022年8月29日) 2022年8月29日閲覧。
- ^ a b 平戸海 同じ長崎出身の師匠・境川親方の還暦祝いに新入幕「2ケタ目指す」11月のご当所場所への弾みに Sponichi Annex 2022年8月29日 14:50 (2022年8月29日閲覧)
- ^ “大相撲九州場所幕内番付表”. 時事通信. (2022年10月31日) 2022年10月31日閲覧。
- ^ 平戸海、幕内で初勝ち越し「ホッとしました」地元長崎・平戸から連日応援団駆けつけ 日刊スポーツ 2022年11月24日19時46分 (2022年11月24日閲覧)
- ^ 九州場所の殊勲賞に高安、敢闘賞は阿炎が決定 技能賞は11勝目を挙げれば豊昇龍 三賞選考委 日刊スポーツ 2022年11月27日14時10分 (2022年11月27日閲覧)
- ^ なぜ? “ご意見番”武蔵丸が珍しく優しい「大関が負けてクヨクヨしてる姿を誰が見たいんだ?」「高安、諦めるなよ!」「三賞はケチくさい」(2/2ページ) Number Web 2022/11/29 17:00 (2022年11月29日閲覧)
- ^ 平戸海 雄貴 - 力士プロフィール 日本相撲協会 (2022年1月14日閲覧)
- ^ 平戸海「本当に完璧な相撲」低い立ち合いから一気の出足で豊山に快勝 日刊スポーツ 2022年9月13日19時27分 (2022年9月13日閲覧)
- ^ 【北の富士コラム】新入幕の平戸海が実に素晴らしい 無類の稽古好きで鍛え上げた体は栃木山関のよう 中日スポーツ・東京中日スポーツ 2022年9月13日 05時00分 (2022年9月13日閲覧)
- ^ 平戸海、亡き兄弟子に届ける新十両昇進「喜んでくれていると思います」 2021年9月29日 11時41分スポーツ報知 (2021年10月28日閲覧)
- ^ 右足関節靭帯損傷のため千秋楽を休場