全国高等学校野球選手権奈良大会

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全国高等学校野球選手権奈良大会（ぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんならたいかい）は、毎年夏に奈良県で開催される夏の甲子園の県予選。なお第2回大会から第59回大会までは、紀和大会に参加していた（第40回・第45回・第50回・第55回の各記念大会を除く）。

概要

奈良県高野連加盟校で争われる（2013年からは42校）。審判員の審判服は、第81回大会より現在のスタイルである（球審は80回大会までアウトサイドプロテクター）。第97回大会からスラックスが、チャコールグレーに変更。

使用球場

2007年までは複数の球場で開催されており橿原球場がメイン球場であったが、2008年の第90回大会以降、県内の学校再編により出場校が減少したために橿原球場のみで開催されている。 命名権の公募により佐藤薬品工業がこれを取得し、2010年7月1日から3年間（その後2013年7月に再び3年間延長）の契約で「佐藤薬品スタジアム」の愛称が付けられている。

過去に使用していた球場

但し天候不良等が続き試合日程が遅延した場合、メインの橿原球場と同時に郡山球場を使用する事もある。

歴代優勝校

1県1代表制前（戦後・太字は甲子園大会出場校）

1県1代表制後

年度 校数 代表校 決勝 全国大会成績 備考
これ以前の詳細は上記と紀和大会を参照
1978年（第60回大会） 36 天理（2年ぶり8回目） 6-4 郡山 1回戦 6-0 松商学園（長野）
2回戦 1-0 南陽工（山口）
3回戦 5-0 日田林工（大分）
準々決勝 2-5 中京（愛知） 		ベスト8進出
1979年（第61回大会） 36 天理（2年連続9回目） 11-1 智辯学園 1回戦 5-4 日大三（西東京）
2回戦 3-4 浜田（島根）
1980年（第62回大会） 39 天理（3年連続10回目） 2-0 広陵 2回戦 5-4 新発田農（新潟）
3回戦 6-3 熊本工（熊本）
準々決勝 4-2 広陵（広島）
準決勝 1-3 横浜（神奈川） 		ベスト4進出
1981年（第63回大会） 38 智辯学園（4年ぶり3回目） 3-2 畝傍 1回戦 1-6 岐阜南（岐阜）
1982年（第64回大会） 40 智辯学園（2年連続4回目） 5-0 郡山 1回戦 2-3 法政二（神奈川）
1983年（第65回大会） 43 天理（3年ぶり11回目） 1-0 斑鳩 1回戦 0-7 岐阜第一（岐阜）
1984年（第66回大会） 47 智辯学園（2年ぶり5回目） 6-0 橿原 1回戦 8-9 浜松商（静岡）
1985年（第67回大会） 48 智辯学園（2年連続6回目） 9-8 天理 1回戦 1-x2 東農大二（群馬）
1986年（第68回大会） 49 天理（3年ぶり12回目） 6-3 広陵 2回戦 8-4 新湊（富山）
3回戦 7-2 米子東（鳥取）
準々決勝 4-2 佐伯鶴城（大分）
準決勝 8-6 鹿児島商（鹿児島）
決勝 3-2 松山商（愛媛） 		優勝（奈良県勢初の全国制覇）
1987年（第69回大会） 52 天理（2年連続13回目） 6-3 御所工 1回戦 7-3 明野（三重）
2回戦 0-1 横浜商（神奈川）
1988年（第70回大会） 52 天理（3年連続14回目） 7-0 郡山 1回戦 10-1 滝川西（北北海道）
2回戦 8-1 堀越（西東京）
3回戦 3-6 江の川（島根）
1989年（第71回大会） 52 智辯学園（4年ぶり7回目） 5-4 斑鳩 1回戦 6-1 新潟南（新潟）
2回戦 6-2 東農大二（群馬）
3回戦 0-2 海星（三重）
1990年（第72回大会） 52 天理（2年ぶり15回目） 5-0 香芝 1回戦 6-1 愛工大名電（愛知）
2回戦 3x-2 成田（千葉）
3回戦 6-0 仙台育英（宮城）
準々決勝 7-0 丸亀（香川）
準決勝 5x-4 西日本短大付（福岡）
決勝 1-0 沖縄水産（沖縄） 		優勝（4年ぶり2回目）
1991年（第73回大会） 52 天理（2年連続16回目） 3-1 高田商 1回戦 4-1 宇都宮学園（栃木）
2回戦 1-3 佐賀学園（佐賀）
1992年（第74回大会） 51 天理（3年連続17回目） 5-4 智辯学園 1回戦 11-3 秀明（埼玉）
2回戦 3x-2 樹徳（群馬）
3回戦 7-4 東海大甲府（山梨）
準々決勝 4-5 東邦（愛知） 		ベスト8進出
1993年（第75回大会） 52 郡山（19年ぶり5回目） 4-1 智辯学園 1回戦 2-1 享栄（愛知）
2回戦 2-4 京都西（京都）
1994年（第76回大会） 52 天理（2年ぶり18回目） 1-0 桜井商 2回戦 4-x5 仙台育英（宮城）
1995年（第77回大会） 52 智辯学園（6年ぶり8回目） 4-3 高田 2回戦 10-0 高岡商（富山）
3回戦 5-2 青森山田（青森）
準々決勝 8-6 PL学園（大阪）
準決勝 1-3 星稜（石川） 		ベスト4進出
1996年（第78回大会） 52 天理（2年ぶり19回目） 1-0 郡山 1回戦 6-0 日大東北（福島）
2回戦 2-6 仙台育英（宮城）
1997年（第79回大会） 52 智辯学園（2年ぶり9回目） 2x-1 天理
（延長14回サヨナラ） 		2回戦 12-3 酒田南（山形）
3回戦 1-6 前橋工（群馬）
1998年（第80回大会） 52 智辯学園（2年連続10回目） 6-3 高田 1回戦 6-2 滝川西（北北海道）
2回戦 3-x4 桜美林（西東京）
1999年（第81回大会） 52 智辯学園（3年連続11回目） 6-1 高田 2回戦 9-2 県岐阜商（岐阜）
3回戦 5-9 桐蔭学園（神奈川）
2000年（第82回大会） 52 郡山（7年ぶり6回目） 5-3 智辯学園 1回戦 0-12 中京大中京（愛知）
2001年（第83回大会） 52 智辯学園（2年ぶり12回目） 11-2 片桐 1回戦 13-2 静岡市立（静岡）
2回戦 3-0 前橋工（群馬）
3回戦 3-4 松山商（愛媛）
2002年（第84回大会） 52 智辯学園（2年連続13回目） 9-3 奈良大附 1回戦 6-0 拓大紅陵（千葉）
2回戦 5-0 海星（長崎）
3回戦 3-7 智辯和歌山（和歌山）
2003年（第85回大会） 51 天理（7年ぶり20回目） 8-3 郡山 2回戦 3-2 秋田（秋田）
3回戦 3-7 聖望学園（埼玉）
2004年（第86回大会） 52 天理（2年連続21回目） 5-1 高田商 1回戦 4x-3 青森山田（青森）
2回戦 9-3 福井（福井）
3回戦 6-1 浜田（島根）
準々決勝 3-10 東海大甲府（山梨） 		ベスト8進出
2005年（第87回大会） 51 天理（3年連続22回目） 7-2 広陵 1回戦 3-7 国士舘（東東京）
2006年（第88回大会） 46 天理（4年連続23回目） 4x-3 斑鳩法隆寺国際
（9回逆転サヨナラ） 		1回戦 7-5 本荘（秋田）
2回戦 3-5 熊本工（熊本）
2007年（第89回大会） 44 智辯学園（5年ぶり14回目） 13-2 奈良大附 1回戦 12-2 尽誠学園（香川）
2回戦 5-2 仙台育英（宮城）
3回戦 0-6 帝京（東東京）
2008年（第90回大会） 44 智辯学園（2年連続15回目） 3-1 奈良大附 1回戦 5-4 近江（滋賀）
2回戦 4-x5 報徳学園（東兵庫）
2009年（第91回大会） 42 天理（3年ぶり24回目） 7-2 郡山 1回戦 15-1 南砺総合福野（富山）
2回戦 6-7 長野日大高（長野）
2010年（第92回大会） 42 天理（2年連続25回目） 14-1 智辯学園 2回戦 1-4 履正社（大阪）
2011年（第93回大会） 43 智辯学園（3年ぶり16回目） 8-3 桜井 2回戦 2-1 鶴岡東（山形）
3回戦 9-4 横浜（神奈川）
準々決勝 6-7 作新学院（栃木） 		ベスト8進出
2012年（第94回大会） 43 天理（2年ぶり26回目） 13-6 畝傍 1回戦 3-1 宮崎工（宮崎）
2回戦 6-2 鳥取城北（鳥取）
3回戦 6-2 浦和学院（埼玉）
準々決勝 1-8 大阪桐蔭（大阪） 		ベスト8進出
2013年（第95回大会） 42 桜井（初出場） 4-1 奈良大附 1回戦 5-17 作新学院（栃木）
2014年（第96回大会） 42 智辯学園（3年ぶり17回目） 8-6 天理 1回戦 4-10 明徳義塾（高知）
2015年（第97回大会） 42 天理（3年ぶり27回目） 8-1 大和広陵 1回戦 3-x4 創成館（長崎）
  • かつて奈良県勢は1971年・第53回大会から2012年・第94回大会までの42年間、天理（23回）・智辯学園（15回）・郡山（4回）の合計3校だけが県大会を優勝し、その後夏の甲子園出場という状況が続いており、当時の3校は「奈良御三家」とも呼ばれていた（なお鹿児島県勢も、1981年の第63回大会から2005年の第87回大会の25年間、樟南<旧・鹿児島商工>・鹿児島実・鹿児島商の3校のみが、甲子園出場という状況が続いていた）。
  • しかし2013年の第95回大会で桜井が初優勝、春夏通じての甲子園初出場を果たし、1969年の第51回大会・御所工（現・御所実）以来44年ぶりに3校独占を阻止。さらに奈良代表の夏の甲子園への初出場校は、1968年・第50回大会の智辯学園以来45年ぶりの出来事だった。
  • 2015年・第97回大会現在、奈良県勢で夏の甲子園出場を果たしているのは、郡山・御所工（現・御所実）・天理・高田商・智辯学園・桜井の合計6校のみである。
  • 奈良市内の高校は一度も優勝したことが無い。都道府県庁所在地の学校が夏の全国大会に未出場なのは、47都道府県で奈良県の1県だけである。

放送体制

  • 奈良テレビ放送は奈良県立橿原公苑野球場で行われる試合を生中継している。2010年から放送体制が変更され、地上波放送では開会式ならびに3回戦から決勝戦までの放送となり、1回戦と2回戦についてはワンセグ2サービス「ならセグ」のワンセグ独自編成（S1）のみの放送になる。
    • 2011年は近鉄ケーブルネットワーク（HFC形式の「KCNファミリーチャンネル」向け。KCNグループのほかのCATV各局<KCN京都、こまどりケーブル、eo光テレビ=FTTH形式は対象外）[1]の中継も行う。
    • なお、2009年までは開会式から決勝戦までの全日程（2008年と2009年は大会期間中の全試合）を地上波放送で中継していた。
    • また、かつて橿原公苑野球場以外で行われた他球場の試合は、当日夜22:00から奈良テレビで放映するダイジェスト番組「ドラマティックナイン」内で流していた。（「ドラマティックナイン」が始まる以前の1980年代の一時期は試合当日の夜に録画ハイライトで放送されていたこともあった。）
  • なおNHK奈良放送局は、県内向けの総合テレビで、開会式・準決勝・決勝戦、FMラジオで準々決勝[2]の試合が生放送されている。
  1. ^ 近鉄ケーブルネットワーク公式ホームページ
  2. ^ 但し、総合で中継出来ない日はテレビの代わりにラジオで準決勝以降の試合も中継する場合がある（2012年準決勝第一試合、2015年決勝。両日とも国会中継と日程が重なったため）。

関連項目

外部リンク


主要大会
男子
硬式
軟式
女子
硬式
軟式
統括組織
関連項目
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