ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜
ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 | |
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Oblivion Island HARUKA AND THE MAGIC MIRROR | |
監督 | 佐藤信介 |
脚本 |
安達寛高 佐藤信介 |
製作 | 関口大輔 |
製作総指揮 | 亀山千広 |
出演者 |
綾瀬はるか 沢城みゆき |
音楽 | 上田禎 |
主題歌 | スピッツ『君は太陽』 |
編集 | 今井剛 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2009年8月22日 |
上映時間 | 93分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』(ホッタラケのしま はるかとまほうのかがみ)は、2009年8月22日に公開された日本映画。フジテレビジョン(フジテレビ開局50周年記念作品)、Production I.G製作、東宝配給。
概要
子供のころに大切にしていたものの、いつしか放置されてしまったおもちゃや絵本といった宝物。「ホッタラケの島」は、そうした“ほったらかし”にされた宝物を集めて作られた不思議な“ほったらけの島”に、不思議なきつね「テオ」の後を追う内に迷い込んでしまった女子高生「はるか(遥)」の冒険が描かれる。 このストーリーのベースは、武蔵野(埼玉県入間郡)に古くから伝わる民話。なくなったものを探すとき、ハタヤ稲荷という神社にお参りして卵を授けると、探していたものが帰って来るという不老川流域の言い伝えをプロデューサーと監督が膨らませたオリジナル・ストーリー。
この映画制作のため、製作チームは、ソフトウェアの開発から始め4年をかけて映画を完成させた。今までにない新しい映像表現を模索し、CGアニメを見事に作り上げている。ピクサー映画ではなく、日本のアニメーションにある暖かさ、可愛い女性の表現に辿り着くまで3年を要している。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー
高校生の遥は、亡くなった母親から貰った手鏡がなくなってしまったことで、神社にお参りに行き手鏡を返してほしいと祈る。そこに狐があらわれ、人がほったらかした物をこっそり持ち去る姿を目撃する。狐を追いかけると、神社の裏に不思議な穴がある。実は狐の世界へと通じる穴だった。遥は手鏡が狐の世界にあるかもしれないと思い、不思議な「ホッタラケの島」での冒険が始まる。
登場キャラクター
この節の加筆が望まれています。 |
- 遥 - 綾瀬はるか、大瀧舞(幼少期)
- 本作の主人公。明るく活発的かつ繊細な性格。
- テオ - 沢城みゆき
- ホッタラケの島の住民で本作のキーキャラクター。ほったらかしにされた物を集める仕事をしている。
- コットン - 松元環季
- 遥にほったらかしにされたヒツジのぬいぐるみ。鏡のかけらによって自我を有している。ホッタラケシアター内で遥と再会、当初は遥を拒絶するも、遥と和解して冒険に加わる。
- 遥の母 - 戸田菜穂
- 遥が幼い頃に病死した。
- 遥の父 - 大森南朋
- 妻を亡くした後、男一手で娘の遥を育てた。だが仕事で家を空けることが多く、物語の序盤に些細な事で遥と喧嘩してしまう。
- 美穂 - 谷村美月
- 遥の友人。序盤で遥の住むマンションに遊びに来る。
- ピカンタ - うえだゆうじ、ビッキ - 甲斐田裕子、デカゴー - 宇垣秀成
- ホッタラケの島の住民で、リーダー格で冷静なピカンタと、紅一点のビッキ、体は大きいくのろまなデカゴーの3人組。テオの事を馬鹿にしていじめている。テオと共にいる遥が人間だと知り、2人を追い回す。
- 兵士兄弟 - (兄)塩屋浩三、(弟)岩崎ひろし
- ホッタラケの島の住民で男爵の家来。
- 男爵 - 家弓家正
- ホッタラケの島の住民。城や巨大な飛行船を所有するなど、住人達とは一線を画する文明を有する。鏡の力を使って人間より進化した存在になろうと画策し、遥達の妨害を企てる。
登場するホッタラケ・アイテム
スタッフ
- 監督 - 佐藤信介
- 製作 - 亀山千広、石川光久
- エグゼクティブプロデューサー - 石原隆、石川みちる、高田佳夫、尾越浩文
- プロデューサー - 関口大輔、森下勝司
- 脚本 - 安達寛高、佐藤信介
- 演出 - 塩谷直義
- キャラクターデザイン - 石森連、ヒラタリョウ
- 遥デザインスーパーバイザー - 黄瀬和哉
- ヴィークルデザイン - 竹内敦志
- プロップデザイン - 石森連
- コンセプトデザイン - 宮沢康紀
- CG監督 - 長崎高士
- 美術設定 - 青木薫(ホッタラケの島パート)、加藤浩(現実パート)
- 美術監督 - 野村正信
- コンポジットスーパーバイザー - 田中宏侍
- カラーリングスーパーバイザー - 広瀬いづみ
- 音楽 - 上田禎
- 音響監督 - 宇井孝司
- 企画設定協力 - JINCO
- 協力 - 埼玉県入間市、フジテレビ
- 協賛企業 - 西武鉄道
- 制作 - Production I.G
- CG製作 - ポリゴン・ピクチュアズ
- 製作 - フジテレビジョン、Production I.G、電通、ポニーキャニオン
- 配給 - 東宝
キャスト
ソフト化
2010年2月26日発売。発売元はフジテレビジョン、販売元はポニーキャニオン。
- ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 DVD ファミリー・エディション(1枚組)
- 映像特典
- 特報・劇場予告編・TVスポット集・プロモーション映像・FNSチャリティーCM
- 音声特典
- オーディオコメンタリー(脚本・監督:佐藤信介×演出:塩谷直義)
- 映像特典
- ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 DVD ほったらかしBOX(3枚組・完全初回限定生産)
- ディスク1:本編DVD(ファミリー・エディションと同様)
- ディスク2:特典DVD1
- 映画の達人(「脚本・監督:佐藤信介」 / 「キャラクターデザイン編 石森連・ヒラタリョウ」 / 「絵コンテ編 塩谷直義」)
- イベント映像集(完成披露試写会 / 初日舞台挨拶 / 切符deアート)
- ディスク3:特典DVD2
- 「ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 ワーク・イン・プログレス」(絵コンテやアニマティクスで構成された制作途中の本編を2バージョン収録)
- 封入特典
- "コットン"オリジナル携帯ストラップ
- "ホッタラケの島"完全ガイドMAP
- ブックレット(12P)
- 特製アウターケース&デジパック仕様
- ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 ブルーレイ スタンダード・エディション(1枚組)
- 音声特典(DVD版と同様)
- ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜 ブルーレイ コレクターズ・エディション(2枚組・完全初回限定生産)
- ディスク1:本編BD(スタンダード・エディションと同様)
- ディスク2:特典BD
- 映画の達人(「脚本・監督:佐藤信介」 / 「キャラクターデザイン編 石森連・ヒラタリョウ」 / 「絵コンテ編 塩谷直義」)
- キツネをめぐる冒険
- イベント映像集(綾瀬はるか 浴衣姿で伏見稲荷大社を参拝♪ / 綾瀬はるか軍艦島へ行く♪ / 演出・塩谷直義in NEW YORK / 完成披露試写会 / 初日舞台挨拶 / 切符deアート)
- 特報・劇場予告編・TVスポット集・プロモーション映像・FNSチャリティーCM
- 封入特典
- 美術設定集(100P)
- 特製アウターケース付き
作品のモデル
-
出雲祝神社-1(埼玉県入間市)
-
出雲祝神社-2(埼玉県入間市)
-
出雲祝神社-3(埼玉県入間市)
-
ハタヤの稲荷(埼玉県入間市)
埼玉県入間市にある出雲祝神社、その傍の「ハタヤの稲荷」、不老川などがモデルとなっている。
その他
- 映画公開に合わせて、西武鉄道各駅構内にポイ捨て禁止の啓発ポスターが掲示されていた。
- 西武鉄道主催のウォーキングイベント「ホッタラケの島の舞台を歩こう」が9月13日、西武池袋線入間市駅スタート、武蔵藤沢駅ゴールで行われ、1,500人を超える参加者でにぎわった。現地では特製絵馬や「ハタヤの稲荷まんじゅう」などの販売も行われた。
- 埼玉県が舞台であるため、埼玉県のマスコット・コバトンがカメオ出演している。[1]
- 第33回日本アカデミー賞では、『アニメーション作品賞』の『優秀賞』を受賞した。[2]
- 2010年10月5日、入間市観光協会から「入間市観光大使」にテオが任命された[3][4]。
- キャストは人間世界は俳優のみ、ホッタラケの島は声優のみで配役されている[5]。
ホッタラケの島 遥と島の秘密
2009年7月〜8月までお台場で開催されているフジテレビ主催のイベント「お台場合衆国」内に設置されたアトラクション。
アトラクションの内容
ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡
ジャンル | ナゾときアクションRPG |
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対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 | クライマックス |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
発売日 | 2009年8月6日 |
対象年齢 | CERO: A(全年齢対象) |
『ホッタラケの島 カナタと虹色の鏡』は、バンダイナムコゲームスより2009年8月6日に発売されたニンテンドーDS用アクションロールプレイングゲーム。
キャラクターデザインや主人公が『遥と魔法の鏡』と異なるが、舞台は映画同様ホッタラケの島であり、テオも重要キャラクターとして登場する。
特別ゲストとして、『太鼓の達人』に出てくる和田どんと和田かつが出演している。
ストーリー
運動会にお母さんが来てくれず、カナタはすねていました。
お母さんはそんなカナタの機嫌をなおす為、絵本を読んであげる事になりました。
カナタはお母さんの声を聞きながら『ボクはホッタラケなんだ!』と、思いました。
そんな時…カナタは不思議な空間で謎の住民に声をかけられます。
そしたら突然、本の中の『ホッタラケの島』に迷い込んでしまいました。
そこはシッチャカメッチャカの世界、テオの協力を借りて、カナタは元の世界に戻る為、七色の鏡を集める冒険に出ました。
カナタは、はたしてもとの世界に戻れるのでしょうか・・・
そして最後に、驚きの真実が・・・
登場キャラクター
脚注
- ^ コバトン伝説 - 埼玉県ホームページ 埼玉県のマスコット「コバトン」
- ^ 日本アカデミー賞公式サイト
- ^ テオが市観光大使に就任 - ホッタラケの島×入間市 公式WEBサイト
- ^ プレイバック第32回入間万燈まつり! - 入間市写真ニュース 2010年10月27日
- ^ DVDオーディオコメンタリーより
- ^ 使用済みの切符を使った「切符deアート」をつくります。 - 西武鉄道IR情報 2009年7月7日
- ^ 映画「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」の壁画を、使用済み切符で制作しました。 - 広報誌「西武鉄道かわら版」 vol.208 2009年8月発行号 p.5
関連項目
- You Are My Sunshine 挿入歌として使用された。