ヘルシア
販売会社 | 花王 |
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種類 | 清涼飲料水 |
販売開始年 | 2003年 |
日本での製造 | あり |
完成国 | 日本 |
外部リンク | http://www.kao.co.jp/healthya/ |
ヘルシア(healthya)は、花王が発売している特定保健用食品の飲料ブランドである。
概要
生活習慣病の増加などで体脂肪を気にする消費者が増加していることから開発された。コーヒー・紅茶以外の製品はそれぞれの飲料部門で初となる「特定保健用食品」の指定を受けた飲料である。また、「特定保健用食品」に指定された飲料では唯一「エネルギーとして脂肪を消費しやすくする」の許可表示を受けた飲料でもある。2010年秋から「ヘルシア緑茶」が日本人間ドック健診協会の推薦を受けたのを皮切りに他の製品にも拡大され、現在は発売されている全製品で推薦を受けている。2015年4月のパッケージリニューアルでこれまで側面や裏面に表示されていた「日本人間ドック健診協会推薦」マークがパッケージ正面下に表記されるようになった。
発売当初は緑茶のみだったが、その後、スポーツドリンク、炭酸飲料、ブレンド茶、コーヒー、紅茶とラインナップを広げており、綜合飲料ブランドとして発展している。かつては烏龍茶も発売されていた。
沿革
- 2003年5月 - 高濃度茶カテキンを豊富に含む「ヘルシア緑茶」を発売。当初は350mlペットボトルのみの設定で、関東・甲信越地区のコンビニエンスストア限定販売だった。
- 2003年12月 - 「ヘルシア緑茶」の販売エリアを東海・北陸・近畿地方に拡大。
- 2004年2月 - 「ヘルシア緑茶」の販売エリアを北海道・東北・中国・四国・九州・沖縄地方に拡大したことで全国発売となる(当初は同年1月にエリアを拡大する予定だったが、先行販売エリアで予測を上回る売り上げを記録したことで安定して商品を供給できる体制を整える必要が出てきたため、2週間延期となっていた)。
- 2004年6月 - 「ヘルシア緑茶」の新サイズとして、340g缶×6缶パックと1Lペットボトルを新設定し、関東・甲信越地区で発売。また、販売チャネルはこれまでのコンビニエンスストアではなく、スーパー・ホームセンター・ドラッグストアでの販売となる。
- 2004年10月 - 「ヘルシア緑茶」の340g×6缶パック、1Lペットボトルの販売エリアを全国に拡大。遅れて、ホット専用の「ヘルシアあたたかい緑茶」をコンビニエンスストア限定で全国発売。
- 2005年3月 - 「ヘルシア烏龍茶」を発売。「ヘルシア緑茶」同様、350mlペットはコンビニエンスストア、340g缶×6缶パック・1Lペットボトルはスーパー・ホームセンター・ドラッグストアでそれぞれ販売される(2006年3月で販売終了)。
- 2006年5月 - 高濃度茶カテキンを含有するスポーツドリンク「ヘルシアウォーター」を発売。
- 2007年6月 - 「ヘルシアウォーター」に「マスカット味」を追加発売。これにあわせ、従来品は「グレープフルーツ味」に。
- 2007年10月 - 茶葉の旨みを生かした「ヘルシア緑茶まろやか」を発売。
- 2008年4月 - 「ヘルシア緑茶まろやか」に1Lを追加発売。「ヘルシア緑茶」の1Lサイズも背丈を低くしたミディタイプにリニューアル。また、「ヘルシアウォーター マスカット味」以外の製品のパッケージをマイナーチェンジ(「ヘルシアウォーター グレープフルーツ味」は味わいを改良)。
- 2008年5月 - 「ヘルシアウォーター」に期間限定フレーバー「アセロラ味」を追加発売。
- 2009年5月 - 高濃度茶カテキンを含有する炭酸飲料「ヘルシアスパークリング」を発売。
- 2009年6月 - 「ヘルシアウォーター」に期間限定フレーバー「ウメ味」を追加発売。
- 2009年10月 - 冬季限定製品「ヘルシアあったか緑茶」をコンビニエンスストア(以下CVS)限定で販売開始。2009年から花王の製品情報サイトにも掲載されるようになる。
- 2010年4月 - 「ヘルシアウォーター グレープフルーツ味」に1Lを追加発売。同時に同製品の500mlもパッケージデザインを変更したほか、緑茶・緑茶まろやかもパッケージデザインを変更し、スパークリングはラベルのサイズを縮小。
- 2010年5月 - 「ヘルシアウォーター」の期間限定フレーバー「ウメ味」を再発売。
- 2011年4月 - 「ヘルシアウォーター」・「ヘルシアスパークリング」の風味を改良。
- 2011年7月 - 「ヘルシアスパークリング」に数量限定フレーバー「クリアグレープ」を発売。
- 2011年9月 - 苦みを抑えて飲みやすくした「ヘルシア緑茶 すっきり」を発売。
- 2011年10月 - 「ヘルシアウォーター」に期間限定フレーバー「ゆず&ジンジャー」を追加発売。
- 2012年4月 - 五穀(発芽玄米・大麦・とうもろこし・はと麦・大豆)を配合したブレンド茶「ヘルシア五穀めぐみ茶」を発売。
- 2012年5月 - 「ヘルシアスパークリング」に春夏限定の「ブラッドオレンジフレーバー」を追加発売。
- 2012年9月 - 「ヘルシアスパークリング」に「クリアグレープ」を追加発売。
- 2012年10月 - 「ヘルシアウォーター」に期間限定フレーバー「ジンジャー&レモン」を発売。遅れてホット専用「ヘルシアあったか緑茶」の販売を再開。
- 2013年4月 - 高濃度のコーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)を含むシリーズ初の缶コーヒー「ヘルシアコーヒー」2種(無糖ブラック、微糖ミルク)を発売。
- 2013年6月 - 「ヘルシアスパークリング レモン」を改良。レモンの香りや味わいをアップした。
- 2013年9月 - 「ヘルシアスパークリング クリアグレープ」をパッケージリニューアル。
- 2013年10月 - 「ヘルシアウォーター グレープフルーツ味」をパッケージリニューアル。
- 2014年3月 - 「ヘルシアコーヒー」を改良。味わいをブラッシュアップし、「無糖ブラック」は芳醇で深みのある豆を新たにブレンド、「微糖ミルク」は豆のブレンドを変更し、牛乳量をアップした。併せて、飲み口が大きくなった。
- 2014年4月 - 「ヘルシアスパークリング」に春夏限定の「白ぶどう」を発売。
- 2014年5月 - 「ヘルシアウォーター」に数量限定の「ウメ味」を発売。
- 2014年8月 - 「ヘルシアスパークリング クリアグレープ」をパッケージリニューアル。
- 2014年10月 - CVS限定のホット用「ヘルシアあったか緑茶」の販売を再開。
- 2014年11月 - 「ヘルシアスパークリング ブラッドオレンジフレーバー」をリニューアルの上、再発売。
- 2015年4月 - 「ヘルシアスパークリング レモン」をパッケージリニューアルし、同時に「ヘルシアスパークリング」の季節限定フレーバー「バレンシアオレンジフレーバー」を発売。スパークリング以外の既存の「ヘルシア」シリーズ全製品も遅れてパッケージリニューアル。
- 2015年5月 - 「ヘルシアウォーター」の期間限定フレーバー「マスカット味」をリニューアルの上、約7年ぶりに再発売。
- 2015年7月 -
- 2015年10月 - 「ヘルシアスパークリング」の期間限定フレーバー「白ぶどう」をパッケージリニューアルの上、約1年2ヶ月ぶりに再発売。同時に、CVS限定のホット用「ヘルシアあったか緑茶」をパッケージリニューアルの上、販売を再開。
異物混入事件
2008年4月、除草剤の成分である「グリホサート」が検出される事件があった。それを飲んだ人の体調不良の訴えがあり、通報のち発覚。第三者による混入が疑われるものの、警察のこれまでの捜査において原因や犯人につながる証拠は見つかっていない。
本件の経緯
- 3月26日:客が都内のスーパーにて『ヘルシア緑茶』(350ml・ペットボトル)を2本購入し、自宅の冷蔵庫に保管した。
- 3月27日:そのうちの1本を飲用したが、商品に異状はなかった。
- 3月31日:もう1本を飲もうとして、口に含んだところ味がおかしいことに気づいてすぐに吐き出し、夜間に花王緊急受付センターに連絡をした。
- 4月1日:朝、花王から購入者に電話をし、購入者の指定の時間15:20に花王社員が購入者宅を訪問。状況を伺い現品の引取りを実施。
- 4月2日:引取り商品を花王鹿島工場にて分析開始。
- 4月3日:分析の結果、午後に異物混入が認められた。この結果を夕方に購入者に電話で連絡した際に、体調が回復した旨の報告を受ける。客が購入した店舗から当該商品を撤去。この経緯を、保健所に届けるとともに花王の管轄警察署に一報。
- 4月4日:調査を進めるとともに、花王管轄警察署、スーパー、スーパー管轄警察署、保健所と協議のうえ、公表することを決定。
ラインナップ
ヘルシア緑茶・ヘルシアウォーター・ヘルシアスパークリングは、1本(緑茶・緑茶すっきりは350ml、あったか緑茶は345ml、五穀めぐり茶・ウォーター・スパークリングは500ml)あたり高濃度茶カテキン540mgを含有する。ヘルシアコーヒーは1本(185g)あたり高濃度コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)を270mg含有する。
現在
- ヘルシア緑茶(350ml,1L) - 緑茶飲料。カフェインは1本(350ml)あたり80mgを含有する。
- ヘルシアあったか緑茶(345ml) - 「ヘルシア緑茶」のホット仕様。カフェインを「ヘルシア緑茶」に比べて、1本(345ml)あたり60mgに低減されている。季節限定ながら定番化している製品で、コンビニエンスストア限定販売。
- ヘルシア緑茶すっきり(350ml) - カフェイン含有量を「ヘルシア緑茶」に比べて、1本(350ml)あたり60mgに低減した緑茶飲料。以前発売されていた「ヘルシア緑茶まろやか」の後継商品。
- ヘルシア五穀めぐみ茶(500ml) - 五穀(発芽玄米・大麦・とうもろこし・はと麦・大豆)入りのブレンド茶。カフェイン含有量は1本(500ml)あたり15mgである。
- ヘルシア紅茶(350ml) - ウバ茶葉を50%使用したストレートティー。「ヘルシア緑茶」の350mlや「ヘルシア緑茶すっきり」とは異なり、スリム型ペットボトルを採用。セブン&アイグループ(セブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークベニマル、シェルガーデン、そごう・西武)先行発売。
- ヘルシアウォーター - スポーツドリンク。五穀めぐり茶同様に、カフェイン含有量は1本(500ml)あたり15mgである。
- グレープフルーツ味(500ml,1L) - 少量の果汁(0.5%)が使用されている(表記上は無果汁)。
- ヘルシアスパークリング - 炭酸飲料。五穀めぐり茶・ウォーター同様に、カフェイン含有量は1本(500ml)あたり15mgである。
- レモン(【無果汁】500ml) - 少量の果汁を使用。
- 白ぶどう(【無果汁】500ml) - 少量の果汁を使用。期間限定フレーバー。2014年4月~8月までの約4ヶ月間販売されていたが、約1年2ヶ月ぶりの発売となる。
- バレンシアオレンジフレーバー(【無果汁】500ml) - 期間限定フレーバー。2015年10月製造終了予定。
- ピーチフレーバー(【無果汁】500ml) - イオングループ(イオン・ダイエー・マックスバリュ)限定フレーバー。
- ヘルシアコーヒー - 焙煎によって失われやすいクロロゲン酸類の高濃度配合と雑味の原因である酸化成分の大幅な低減を両立した独自の「ナノトラップ製法」を採用した缶コーヒー。
過去
- ヘルシア烏龍茶(350ml、1L、340g缶×6)- ウーロン茶飲料。2006年3月末をもって、生産および販売を終了。
- ヘルシア緑茶まろやか(350ml,1L) - 「ヘルシア緑茶」に比べ、苦味を抑えている。また、茶由来のカフェインも1本(350ml)あたり60mgに抑えられている(通常のヘルシア緑茶は1本(350ml)あたり80mg)。「ヘルシア緑茶すっきり」へ継承のため、1Lは2011年5月製造終了、350mlも同年9月製造終了。
- ヘルシアウォーター - 以下は全て期間・数量限定で発売されていたフレーバーである。
- アセロラ味(500ml) - 2009年6月をもって生産・販売を終了。
- ウメ味(500ml) - 少量のウメ果汁を使用(表記上は無果汁)。茶カテキン含有量はグレープフルーツ味と同様で、ウォーター グレープフルーツ味同様に、カフェイン含有量は1本(500ml)あたり15mgである。2009年6月に約3ヶ月間の期間限定で発売された後、2010年5月・2014年5月と2度再発売されていた。2014年7月製造終了。
- ゆず&ジンジャー(500ml) - 2012年4月製造終了。
- ジンジャー&レモン(【無果汁】500ml) - ビタミンCも配合している。2013年3月製造終了。
- マスカット味(【無果汁】500ml) - 2007年6月~2008年5月の約1年間販売されていたが、約7年ぶりに再発売された。デザイン基調はグレープフルーツ味と同じだが、「WATER」が「water」となって手書き調になるなど多少の違いがある。また、ビタミンCも配合されている。2015年9月製造終了。
- ヘルシアスパークリング - 以下は全て期間・数量限定で発売されていたフレーバーである。
- ブラッドオレンジフレーバー(【無果汁】500ml) - 2012年9月に一旦製造を終了したが、2014年11月にリニューアルし、約2年2ヶ月ぶりに製造・販売を再開していた。
- クリアグレープ(500ml) - 少量のグレープ果汁を使用(表記上は無果汁)。2011年8月に一旦製造を終了したが、2012年9月、2013年9月、2014年8月と3度リニューアルによって販売を再開しており、季節限定ながら定番化しつつあるフレーバーとなっている。2015年3月製造終了。
イメージキャラクター
現在
過去
- 神保悟志
- 沢井美優
- 江角マキコ(緑茶すっきり)
- 瀬戸朝香(五穀めぐみ茶)
- ほしのあき(スパークリング)
- 塚本高史(ヘルシアウォーター・スパークリング)
- パトリック・ハーラン(ヘルシアコーヒー)
- 松井秀喜(ヘルシアコーヒー)
関連項目
- ビッグ・アスホールズ - タレントの伊集院光が主宰する草野球チーム。2003年の設立当初から2006年頃まで、ヘルシアとFOXジャパン(DVDソフトのXファイル)がスポンサーにつき、「花王ヘルシアXファイルズ」を名乗っていた。[
注釈
- ^ 花王 ヘルシア スパークリング ピーチフレーバー - 2015年7月29日閲覧
- ^ 「ヘルシア」シリーズ初となるトクホの紅茶飲料『ヘルシア紅茶』を、セブン&アイ各店舗にて先行発売! (PDF) - 株式会社セブン&アイ・ホールディングス ニュースリリース 2015年7月23日(2015年7月29日閲覧)