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イボ・カロビッチ

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イボ・カロビッチ
Ivo Karlović
イボ・カロビッチ
基本情報
国籍 クロアチアの旗 クロアチア
出身地 同・ザグレブ
生年月日 (1979-02-28) 1979年2月28日(45歳)
身長 208cm
体重 104kg
利き手
バックハンド 片手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2000年
ツアー通算 5勝
シングルス 4勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 10,160,232 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2010)
全仏 2回戦(2006・07)
全英 ベスト8(2009)
全米 3回戦(2003・08・11)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2010)
全仏 2回戦(2004・11)
全英 3回戦(2005)
全米 2回戦(2004・07・11)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 14位(2008年8月18日)
ダブルス 44位(2006年4月10日)
2011年11月11日現在

イボ・カロビッチIvo Karlović, 1979年2月28日 - )は、クロアチアザグレブ出身の男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス14位、ダブルス44位。これまでにATPツアーでシングルス4勝、ダブルス1勝を挙げている。男子プロテニス界で最も大柄な身長208cm、体重104kgの体格から繰り出す強烈なサーブを持ち味とする。彼はテニス史上最速の251km/hのサーブ打つなど典型的なビッグ・サーバー型の選手であり、1試合の中でできる限り多くのサービス・エースを奪うことに集中するタイプである。

来歴

カロビッチは父親が気象予報士、母親は農業従事者という家庭に生まれ、6歳からテニスを始めた。2000年にプロ入り。転向後はしばらく下積み生活が続いたが、4大大会初出場となった2003年ウィンブルドンで一躍世界の注目を集めた。当時世界ランキング203位の予選勝者だったカロビッチは、第1シードの前年度優勝者レイトン・ヒューイットオーストラリア)を 1-6, 7-6(7-5), 6-3, 6-4 のスコアで倒した。ウィンブルドン選手権の歴史において、男子シングルス前年度優勝者が1回戦敗退を喫したのは、1967年マニュエル・サンタナスペイン)以来36年ぶり2人目の出来事だった。カロビッチはこの大会で、マックス・ミルヌイベラルーシ)との3回戦まで進出した。この後全米オープンでも予選を勝ち上がり、チャン・シャルケンオランダ)との3回戦まで勝ち進む。年初に217位だった彼の世界ランキングは、年末には72位と大幅に上昇した。

2004年ウィンブルドンで2年連続の活躍を見せ、ロジャー・フェデラースイス)との4回戦まで勝ち上がった。それからアテネ五輪にもクロアチア代表選手として初出場し、シングルス3回戦でカルロス・モヤスペイン)に敗れた。2006年全豪オープンの男子ダブルスでヤン・ヘルニチチェコ)と組んでベスト8に入り、2月末のアメリカテネシー州メンフィス大会でクリス・ハガード南アフリカ)と組んで男子ツアーダブルス初優勝を果たしている。

ウィンブルドン1回戦でヒューイットを破ってから4年後、イボ・カロビッチは2007年に男子ツアーのシングルスで年間3勝を獲得した。4月にアメリカヒューストン大会でシングルス初優勝を遂げると、6月のイギリスノッティンガム大会でも優勝し、10月の「ストックホルム・オープン」で3勝目を挙げた。2008年にはノッティンガム大会で2連覇を達成する。2008年8月18日付で、彼はシングルス自己最高ランキング「14位」を記録した。

2009年ウィンブルドンにて、カロビッチは久々に芝生コートの大舞台で活躍を見せ、初のベスト8に進出した。2003年の衝撃的なデビューの後、彼はウィンブルドンで2005年-2008年まで4年連続の1回戦敗退にとどまっていた。初進出の準々決勝では、5年前の4回戦と同じロジャー・フェデラーと対戦し、3-6, 5-7, 6-7(3-7)のストレートで敗れた。

2011年3月5日デビスカップ・ワールドグループ1回戦(クロアチア対ドイツ)のダブルスで歴代最速サーブとなる251km/hを記録した[1]

サーブ記録

現役男子プロの中でも群を抜くビッグサーバーとして知られるカロビッチだが、他にもサーブにまつわる様々な記録を残している。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 7回 (4勝3敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (4–3)
サーフェス別タイトル
ハード (1–2)
クレー (1-0)
芝 (2-1)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2005年6月23日 イギリスの旗 ロンドン アメリカ合衆国の旗 アンディ・ロディック 6–7(7), 6–7(4)
準優勝 2. 2007年2月18日 アメリカ合衆国の旗 サンノゼ ハード イギリスの旗 アンディ・マレー 7–6(3), 4–64, 6–7(2)
優勝 1. 2007年4月9日 アメリカ合衆国の旗 ヒューストン クレー アルゼンチンの旗 マリアノ・サバレタ 6–4, 6–1
優勝 2. 2007年6月23日 イギリスの旗 ノッティンガム フランスの旗 アルノー・クレマン 5–7, 6–4, 7–5
優勝 3. 2007年10月14日 スウェーデンの旗 ストックホルム ハード (室内) スウェーデンの旗 トーマス・ヨハンソン 6–3, 3–6, 6–1
優勝 4. 2008年6月24日 イギリスの旗 ノッティンガム スペインの旗 フェルナンド・ベルダスコ 7–5, 6–7(4), 7–6(8)
準優勝 3. 2010年2月28日 アメリカ合衆国の旗 デルレイビーチ ハード ラトビアの旗 エルネスツ・ガルビス 2–6, 3–6

ダブルス: 2回 (1勝1敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2006年2月27日 アメリカ合衆国の旗 メンフィス ハード 南アフリカ共和国の旗 クリス・ハガード アメリカ合衆国の旗 ジェームズ・ブレーク
アメリカ合衆国の旗 マーディ・フィッシュ
0–6, 7–5, [10-5]
準優勝 1. 2007年7月30日 アメリカ合衆国の旗 インディアナポリス ハード ロシアの旗 ティムラズ・ガバシュビリ アメリカ合衆国の旗 トラビス・パロット
アルゼンチンの旗 フアン・マルティン・デル・ポトロ
6–3, 2–6, [6–10]

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 通算成績
全豪オープン A LQ A A 2R 1R 1R 1R 3R 2R 4R 1R 3R 9-9
全仏オープン A A LQ LQ 1R 1R 2R 2R 1R 1R A 1R 2-7
ウィンブルドン LQ LQ LQ 3R 4R 1R 1R 1R 1R QF A 2R 10-8
全米オープン LQ LQ LQ 3R 1R 2R 1R 1R 3R 1R A 3R 7-8

脚注

外部リンク