Saints Row
ジャンル | アクションゲーム |
---|---|
対応機種 | Xbox 360 |
開発元 | Volition Inc. |
発売元 | THQジャパン株式会社 |
人数 | 1人(マルチプレイ時2人~12人) |
メディア | DVD-DL |
発売日 |
2006年8月29日 2006年8月28日 2006年8月31日 2006年9月1日 2007年6月21日 |
対象年齢 |
BBFC: 18 CERO: Z 18才以上対象 ESRB: Mature (M) OFLC: MA15+ PEGI: 18+ |
『Saints Row』(セインツ・ロウ)はTHQから2006年8月に発売されたアクションゲーム。主人公はストリートギャングの一員となって敵のギャング団と戦い、街の支配権を争う。対応機種はXbox 360。2007年6月21日に日本語版が発売された。
『グランド・セフト・オートシリーズ』などに代表される、オープンワールド系クライムアクションゲームで、道を歩く人々を殴ったり、車を奪ったりできる。日本国外では100万部以上の売れ行きとなり、Xbox 360、PS3、PCで続編Saints Row 2がリリースされた。
ストーリー
舞台はアメリカの架空の都市スティルウォーター(Stillwater)。
街角を歩いていた主人公は、突然ギャング団同士の抗争に巻き込まれる。
ギャング団とは無関係でありながら、そこにいたというだけで殺されそうになったその時、セインツロウ(Saint's Row)地区の教会を本拠地にするストリートギャング「サードストリートセインツ(3rd Street Saints)」のリーダー・ジュリアス(Julius)と幹部のトロイ(Troy)に助けられる。
サードストリートセインツは他のギャング団にシマを荒らされ、風前の灯であった。そこでジュリアスは主人公をセインツに誘う。
翌日、教会に赴いた主人公は入団儀式を経て、晴れてセインツの一員となる。
そして、主人公はジュリアスやトロイ、同じくセインツに属するデックス(Dex)やジョニー(Johnny)、リン(Lin)とともに、スティルウォーターを支配するギャング団、バイス・キングス(Vice Kings)、ウェストサイド・ローラーズ(Westside Rollerz)そしてロス・カルナレス(Los Carnales)を滅ぼすべく、市内を縦横無尽に駆け抜け、立ちふさがる敵を容赦無く撃ち倒す。
概要
ゲームはアクティビティーをクリアするなどしてリスペクトを貯め、ミッションに挑戦するという形で進行する。
アクティビティーとは主人公が街の住民から頼まれる仕事(主に暗殺や詐欺などの犯罪)のことで、クリアすると現金とリスペクトが得られる。
リスペクトは紫のバーで表され、バーが満たされると新しいミッション(敵ギャングとの抗争)が解禁される。
リスペクトを得る他の方法としては「敵ギャング・警察官を殺す」「各所に落ちているCDを集める」「強盗を成功させる」などがある。
高価な服やアクセサリーを身につければ、得られるリスペクトも少し増える。
ゲームシステムは『グランド・セフト・オートIII』とほぼ同じ[1]だが、GTAの指名手配度に相当する悪評度が警察だけではなく敵対する各ギャングにも存在する点などが異なる。
アクティビティー
リスペクトを得られるアクティビティーはこれら11種類×1から8までのレベル。
一度クリアしたアクティビティー・レベルで遊ぶこともできるが、再度クリアしても金しか得られない。
- レーシング
- 違法公道レース。優勝すればクリア。
- Snatch
- 敵ギャングの娼婦勧誘。指定人数を連れ帰ればクリア。
- エスコート
- 政治家と娼婦の売春斡旋。政治家のスキャンダルを狙うカメラマンから一定時間逃げればクリア。
- Drug Trafficking(麻薬売人の護衛)
- 売人を敵の襲撃から守りつつ顧客との取引を一定数こなし、その後ゴールすればクリア。
- ヒットマン
- 特定の人物の暗殺。ターゲット全員を殺すとクリア。時間制限などは無し。
- Insurance Fraud(保険金詐欺)
- このアクティビティーの間、プレイヤーは車両衝突に対して不死身になる。車に跳ねられると保険金がたまっていき、時間内に指定金額に達するとクリア。
- Demolition Derby
- 車同士で体当たりしあい、対戦相手の車を破壊する。時間内に指定量破壊できればクリア。
- Chop Shop
- 特定の車両を依頼者の元へ持っていく。全ての車両を納めるとクリア。時間制限は無し。
- Meyhem
- 破壊ミッション。時間内に車や公共物を破壊し、指定金額まで達するとクリア。
- Hijacking
- 車強奪ミッション。敵ギャングの車を奪って時間内に依頼者の元へ持っていくとクリア。
- Tagging
- タグの塗り替え。街各地に敵ギャングのタグが描かれているのを、Saintsの物に塗り替える。レベル無し。
スティルウォーター
今作の舞台であるアメリカ西海岸風の都市である。
モデルはアメリカの中西部に位置するミシガン州[2]の都市のシカゴとデトロイトである[2]。
エリア
この節の加筆が望まれています。 |
施設
この節の加筆が望まれています。 |
市内には利用可能なお店や施設が多数ある。
サード・ストリート・セインツ
- サード・ストリート・セインツの拠点。
- 自宅
- 市内幾つかに主人公の家がある。ストーリーを進めるごとに増えていく。
お店
- 懺悔室(Forgive and Forget)
- 美容整形が可能なチェーン店。
- フレンドリー・ファイヤー
- 武器ショップ。
- ブラウン・バーガーズ
- 酒屋。
- スロッピー・セカンド
- 衣料品店。
- ブレンデッド
- 高価な帽子が売られている。
- リム・ジョブス
- 自動車のドレスアップをしてくれる整備工場。
公共交通機関
- 市内では3社の会社が存在している。流しのタクシーは拾えないが電話で呼ぶことが可能。
- 高架鉄道
- 市内を網羅している。有料で利用可能。
登場する組織
この節の加筆が望まれています。 |
サードストリートセインツ(3rd Street Saints)を除いた3つの敵組織を潰していくことで物語は進んでいく。
- ウエスト・サイド・ローラーズ
- スティール・ウォーターの北西部を支配するアジア系アメリカ人と白人を中心とするギャング団。
- レースや輸入車の密売などを行うギャング団。もとは暴走族(ストリートレーサー)だったが、何らかのバックアップを得て現在にいたる。
- チームカラーは青。
- ザ・ロス・カルナレス
- バイス・キングス
- Stilwaterの北東部を支配するアフリカ系アメリカ人を中心とするギャング団。
- 警察や音楽業界とつながりがある。
- チームカラーは黄色。
登場人物
サードストリート・セインツ / 3rd Street Saints
- StilwaterのSaint's Row地区に本拠を置く新興で多人種構成のギャング団。
- チームカラーは紫。
- プレイヤー
- 主人公。街で突然ギャングの抗争に巻き込まれ、殺されそうになった所をジュリアスとトロイに助けられ、サード・ストリート・セインツのメンバーとなる。
- 次回作以降と違って極めて無口。しかし、一部のシーンでセリフがあるため、決して喋れないというわけではない。
- 外見的特徴はプレイヤーが作る。性別は男性のみだが、アジア系・白人・黒人の3人種から選択が可能で、設定後も美容外科で変更が可能である。
- ジュリアス・リトル(Julius Little)
- 声 - キース・デイヴィッド
- サード・ストリート・セインツのリーダー。黒人で紫のベレーをかぶっている。人望が厚く、周りからの信頼も高い。
- ストーリー終盤にスティルウォーター市警に身柄を拘束されるが、主人公の働きですぐ釈放される。しかし……。
- トロイ(Troy)
- 声 - マイケル・ラパポート
- サード・ストリート・セインツの幹部。髭を生やした茶髪の男。タバコを吸っていることが多い。
- 表向きセインツの一員として活動しているが、実はスティルウォーター市警の潜入捜査官であることがストーリー最終盤で明らかになる。後に市警本部長に昇任する。
- デックス(Dex)
- 声 - JAQ
- 3rd Street Saintsの幹部。
- ロス・カルナレスへの攻撃の指揮を執る。セインツきっての頭脳派。
- ジョニー・ギャット(Johnny Gat)
- 声 - ダニエル・デイ・キム
- サード・ストリート・セインツの幹部。
- ヴァイスキングスへの攻撃の指揮を執る。このメンバーの中で最も暴力に訴えがちな節があり、入団儀式の際にギャングメンバーを勢い余って倒してしまうほどである。
- その性格が出ているためか、ヴァイスキングスのミッションは爆弾や売春宿襲撃などが多い。
- リン(Lin)
- 声 - ティア・カレル
- サード・ストリート・セインツのメンバー。アジア系の女性。容姿は美しいが、性格は男勝りでドラテクも一流。愛車はシルバーにブルーストライプのVoxel。
- 敵ギャングウェストサイド・ローラーズの内部にスパイとして潜入し情報を流す。
- アイーシャ(Aisha)
- 声 - サイ・スミス
- ジョニーの恋人で歌手。ヴァイスキングス傘下のレコード会社に属しており、不当な契約を結ばれて難儀している。
ロス・カルナレス/Los Carnales
- チームカラーは赤。
- Hector Lopez
- 声 - ホアキン・デ・アルメイダ
- Los Carnalesのリーダー。父の跡を継いでリーダーになった。がっしりとした体格で、片方の目は白く濁っている。
- Angelo Lopez
- 声 - フレディ・ロドリゲス
- Hectorの弟で右腕。ストーリー終盤では、ビジネスジェットでスティールウォーターを離れようとするものの主人公にジェット機ごとRPGで爆破されて死亡する。
- Victor Rodriguez
- 声 - フィリップ・アンソニー・ロドリゲス
- Hectorのボディ・ガード。超人的な体力の持ち主。英語がしゃべれないらしく、彼のセリフは必ずスペイン語(Speack Spanish)と表記される
- Luz Avelos
- 声 - アンドレア・サブラ
- Angeloの恋人。
- Manuel Orejuela
- 声 - カルロス・フェロー
- コロンビアマフィアの一員。Los Carnalesとの仲介役。
バイス・キングス
- Benjamin King
- 声 - マイケル・クラーク・ダンカン
- Vice Kingsのリーダー。Juliusの旧友。過激なやり方を好まず、CD販売の売り上げや売春など、ギャングとしては割合平和的なやり方で仕事をこなす。[3]
- Warren Williams
- 声 - オギー・バンクス
- Kingの右腕。
- Anthony Green
- 声 - テレンス・カーソン
- Kingのボディ・ガード。
- Tanya Winters
- 声 - ミラ・クニス
- Vice Kingsの売春事業の元締め。
ウエスト・サイド・ローラーズ
- Joseph Price
- 声 - グレッグ・シムズ
- Westside Rollerzのリーダー。
- William Sharp
- 声 - デビッド・キャラダイン
- Priceの叔父で初老の弁護士。Westside Rollerzのブレーン。
- Donnie
- 声 - アンドリュー・キシノ
- Westside Rollerzの一員でメカニック。
仲間
- 条件を満たすと仲間になり、電話で呼び寄せられるようになる人々。
- Wheel Woman
- 主人公の代わりに車を運転してくれる運転係。入団儀式を受けると仲間になる。
- Will
- Saint's Rowのポン引き。SaintsのSnatchをクリアすると仲間になる。
- Samantha
- ストリッパー。Vice KingsのEscortをクリアすると仲間になる。
- Laura
- 麻薬売人。Westside RollersのDrug Traffickingをクリアすると仲間になる。
- Chicken Ned
- 特定の電話番号に電話すると、仲間になる。
- Mr. Wong
- チャイナタウンに住む中国系の老人。Westside RollersのHitmanをクリアすると仲間になる。
- Zonbie ????
- ゲーム中に死亡するある人物のゾンビ。キャラクターの死後に特定の電話番号に電話すると仲間になる。
その他
- Richard Hughes
- 声 - クランシー・ブラウン
- スティルウォーターの市会議員で、市長候補。ストーリー終盤で対立候補のマーシャルが主人公に殺害されたため市長に当選した。だがその直後に乗っていたヨットが爆発して死亡する。
- Marshal Winslow
- 声 - クリス・ウィリアムズ
- スティルウォーターの現市長であり、Richard Hugesの政敵。ストーリー終盤では、市警本部長のモンローから殺害の依頼を受けた主人公にキャンペーンバスをジャックされた後、踏切にバスごと放置されて、電車と衝突して死亡する。
- モンロー
- スティルウォーター市警本部長。ストーリー終盤でジュリアスを身柄拘束して、主人公にMarshal Winslowの殺害を依頼した後、自らも車列を主人公とサード・ストリート・セインツのメンバーに襲われて、死亡する。後継の市警本部長には潜入捜査官であったトロイが引き継ぐことになった。
登場武器
近接武器
- 標準的なナイフ。特にこれといった特徴も無い。
- Crowbar
- 威力が高い。
- 野球用の金属バット。攻撃が振る動作なので範囲が広い。
- Nightstick
- 武器屋では買えない。
ハンドガン
- VICE 9
- ギャングからスティル・ウォーターの一般市民まで所持している拳銃。ゲーム中、主人公がムービーでも使っている。モデルはベレッタM92。
- NR4
- .44 Shepherd
- 44口径のリボルバー拳銃。ゲーム中では使うキャラが少ないのとGDHC.50の為か影が薄い。モデルはコルトパイソン。
- GDHC.50
- フルオートで50口径弾を撃つ、高消費高威力の短銃。FBIや敵ギャングが所持している。ショップでも購入可能。モデルはデザートイーグル。
ショットガン
- Tombstone
- ギャングや警察官が所持している一般的に普及されているショットガン。ポンプアクション式なので連射力に欠ける。モデルはレミントンM870。
- 12 Gauge
- 中折れ式水平2連ソードオフ・ショットガン。実際は2発装填なのだがゲーム中では何故か6発入っている。Tombstoneよりは連射が早い。
- AS12 Riot
- 連射力が他に比べ圧倒的に高い。
サブマシンガン
- T3K Urban
- ギャング御用達のサブマシンガン。モデルは現実でもギャングが好んで使用していた事で知られるTEC9。
- SKR-7 Spree
- 値段が高い分殺傷力が高い。
アサルトライフル
- K6 Krukov
- ストーリー前半から手に入るアサルトライフル。外見上のモデルはAK-47。
- AR-40 Xtnd
- SWAT隊員の主力武器であるアサルトライフル。外見上のモデルはM4カービン。
- McManus
- スナイパーライフル。威力がかなり高い。
スペシャル
- RPG Launcher
- 対戦車用兵器で(ゲーム中には戦車は登場しないが)通常の車なら一撃で破壊するほどの威力を持つ。敵ギャングが稀に装備している。モデルはRPG-7。
投擲武器
- 燃料の入ったビンに布を突っ込んで火を灯して投げる武器。着弾地点に炎が広がる。
- 投擲してから数秒後に爆発する投擲武器。モデルはマークII手榴弾。
- パイプ内に爆発物を詰め込んだ爆弾。効果は手榴弾と同じだが安価であるのが利点。
登場する乗り物
- 実車に似せた自動車が登場している。
- 全車にクルーズコントロール機能が標準装備されている。
- 航空機、ヘリコプターは操縦することができない。
関連項目
出典
- ^ ゲームユニオンVOL1 p42三才ブックス
- ^ a b Leyton, Chris (2006年7月2日). “Saint's Row Q&A Feature”. TotalVideoGames. 2009年7月27日閲覧。
- ^ 続編Saints Row 2でも生存しており、ギャングから足を洗い自伝を書いているなどの事後が一部語られている。またSaints Row IVでは、アメリカ合衆国大統領に選出された主人公の補佐官としてホワイトハウスに勤務している。