SHERLOCK (シャーロック)
| SHERLOCK | |
|---|---|
| ジャンル | 推理ドラマ |
| 放送時間 | 90分 |
| 放送期間 | 2010年7月25日-8月8日(シリーズ1) 2012年1月1日-1月15日(シリーズ2) |
| 放送国 | |
| 制作局 | 英国放送協会 |
| 製作総指揮 | マーク・ゲイティス スティーヴン・モファット ベリル・ヴァーチュウ レベッカ・イートン ベサン・ジョーンズ スー・ヴァーチュウ |
| 脚本 | マーク・ゲイティス スティーヴン・モファット スティーヴ・トンプソン |
| 出演者 | ベネディクト・カンバーバッチ マーティン・フリーマン マーク・ゲイティス ルパート・グレイヴス アンドリュー・スコット ウーナ・スタッブス ヴィネット・ロビンソン ルイーズ・ブリーリー |
| 外部リンク | BBC公式サイト |
『SHERLOCK (シャーロック)』(原題:Sherlock)は、イギリスBBC製作の『シャーロック・ホームズ』シリーズを題材としたテレビドラマ。英国アカデミー賞最優秀テレビドラマ賞、エミー賞ミニ・シリーズ部門脚本賞を受賞している。また、ジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンは本作での演技により英国アカデミー賞テレビ部門最優秀助演男優賞を受賞している。
目次 |
概要[編集]
舞台を21世紀のイギリスに置き換え、自称「コンサルタント探偵」であるシャーロック・ホームズが、スマートフォンやインターネットといった最新機器を駆使して事件を解決する様を描く。各エピソードはドイルの原作を下敷きとしている。
シリーズ1(全3回)は2010年7月25日 - 8月8日にイギリス・BBC Oneで放送。日本では2011年8月22日 - 24日にNHK BSプレミアムで放送後、2012年にはAXNミステリー放送された。また2013年1月にはNHK総合でも放送され、日本国内では地上波初放送となった。 シリーズ2(全3回)は2012年1月1日 - 15日にBBC Oneで放送された後、日本では2012年7月22日 - 8月5日にNHK BSプレミアムで放送された。 シリーズ3は2013年に放送予定。
コミカライズ版が2012年10月4日発売の月刊青年漫画誌ヤングエース(角川書店)2012年11月号より『SHERLOCK ピンク色の研究』と題して連載を開始した。脚本はマーク・ゲイティスとスティーヴン・モファット、作画はJay.が担当している。
あらすじ[編集]
21世紀、陸軍の軍医としてアフガン戦争に従軍したジョン・ワトソンは、戦傷によりイギリス本国に送還され、トラウマを抱えたままロンドンで苦しい生活を送っていた。そんな中、研修生時代の古い知り合いと出会い、自分と同じくルームメイトを捜しているらしいシャーロック・ホームズという変わった男を紹介される。頭脳明晰なシャーロックはその天才的なひらめきと推理力で数々の事件をスマートフォンやGPSといった現代の技術を駆使し、周囲の人々を戸惑わせながらもジョンと共に次々と解決していく。
登場人物[編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
- シャーロック・ホームズ - ベネディクト・カンバーバッチ(声・三上哲)
- 背が高く、暗い色の巻き毛で痩せ型の男。僅かな事柄から物事を類推することを非常に得意とし、自らを「世界で唯一のコンサルタント探偵」「高機能社会不適合者」と呼ぶ。スコットランド・ヤードが解決困難と判断した殺人事件を謝礼金・支給交通費無しで請け負う。
- 頭脳明晰だが周囲を小馬鹿にして全てを自分基準で考える。友人は数少ないことが示唆されている[1]。
- 「自分は仕事と結婚している」と言い、恋愛を軽蔑している。検視官のモリー・フーパーには恋愛感情を抱かれているが、それを知りつつ敢えてその気があるように振る舞い情報を得ている[2]。
- 各地の地理や地質そして天気、細菌や暦などに関して非常に深い知識を持っている。またロンドンの道路について(一方通行などの情報も含め)詳しい。一方テレビ番組や出演タレントのゴシップ、地動説など興味を持たない分野への知識が全く無い。またグラフィティ・アートを描く少年やホームレスのネットワークを“眼と耳”として利用している[3]。
- 服装や持ち物は非常に高価なブランド品が多い。シーズン1では使用するスマートフォンがBlackBerry BoldでパソコンはVAIOであったが、シーズン2ではiPhone 4とMacBook Pro。喫煙者であるが、禁煙の為にニコチンパッチ依存症であることがシーズン1では描かれている[4]。兄のマイクロフトとの関係は酷い状態だが、必要に応じ情報交換を行っている。
- ジョン・ヘイミッシュ・ワトソン[5] - マーティン・フリーマン(声・森川智之)
- シャーロックの同居人かつ相棒。シャーロックと比べると背が低く、髪も金髪である。日常的な買い物や様々な請求書の支払いを(シャーロックが一切しないため仕方なく)担当している。また事件の捜査に同行し、周囲に気を遣うことのない彼のフォローに回っている。当初シャーロックをゲイと思い、周囲からの「シャーロックとジョンは付き合っている」という誤解を嫌がっている[6]。
- キングス・カレッジ・ロンドンで医学を学んだ後、アフガン戦争に軍医[7]として派遣された。派遣時所属はロイヤル・ノーサンバーランド・フュージリアーズ。戦地で左肩に銃創を負ったため送還されるが、PTSDに悩まされ左手の断続的な痙攣と右脚を上手く動かすことができなくなり杖をついて生活していた。定職につくことも出来ず物価の高いロンドンでの生活を止めようとしていた時に研修医時代の友人と再会、彼の紹介でシャーロックと出会うことになる。そして一緒に行動することで症状は改善され、シーズン1の1話後半で杖無く歩けるようになり、第2話以降では杖を使っていない。
- 誠実かつ勇敢で惚れっぽい。シャーロックと違い警察との関係も良く、シャーロックから高い信頼を寄せられるようになる。[8]。FN ブローニング・ハイパワー[9]を所持し、射撃はシャーロックに名手と呼ばれる程の腕前である。道徳心も持ち合わせ、シャーロックと一度会っただけの時に彼のもとでスパイをするようマイクロフトに頼まれるが断っている。
- シーズン1ではルームシェアを始めて以降も金銭的に困っていることは変わらず、近所の病院で働いている。そこで上司の医師サラ・ソーヤーと出会い交際していた[10]。
- シーズン1、2共に関わる女性の多くに興味を示している。故にシャーロックと同性愛の関係に見られることを嫌がっている。
- シリーズ2ではシャーロックの個人秘書のような立場となり、医師として働いている様子は見られなくなる。サラ以降も何人もの女性とデートを重ねていることが明らかになっている。
- ユニクロのジーンズを愛用し、姉のお下がりのNokia[11]を使用。姉のハリエットとは彼女のアルコール依存症と離婚が原因で関係が悪化している。
スコットランド・ヤード[編集]
- レストレード警部 - ルパート・グレイブス(声・原康義)
- シャーロックに捜査を依頼する刑事。性格に難があるシャーロックに対しては、その有能さから仕方なく依頼しているものの、他の同僚たちと違いあからさまな敵意は抱いてない。だが証拠を持ち去られたり、警察手帳をスラれたりすることには不満を抱いている。ニコチンパッチの使用者。モリアーティにはシャーロックの数少ない友人の一人としてみなされ、本人が気づかないうちに人質にとられている。
- アンダーソン[12] - ジョナサン・アリス(声・内田岳志)
- 鑑識官。シャーロックとはお互いに軽蔑しあっている関係。妻がロンドン市内から外出している際にサリーと不倫している。
- サリー・ドノバン - ヴィネット・ロビンソン(声・三鴨絵里子)
- 巡査部長。アンダーソンと同じくシャーロックを軽蔑し、面と向かって「変人」と呼びかける。ジョンに、シャーロックはサイコパスであり、いつか退屈さを理由に殺人犯を捕まえる方から殺人を犯す方になるのではないかと度々警告している。
その他[編集]
- ハドソン夫人 - ウーナ・スタッブズ(声・谷育子)
- ベーカー街221Bの家主。一階に住んでおり二階をシャーロックとジョンに貸している。彼女の夫がフロリダ州の未解決事件の犯人であるとシャーロックが突き止め、死刑を確定させたことから知り合いになる。「家主であり家政婦ではない」と何度も言うが、二人に対し面倒を見て夕食を作ったりもしている。また、女性に対する扱いが冷淡なシャーロックから唯一暖かく接せられている女性でもあり、彼女もモリアーティからシャーロックの友人の一人として目をつけられている。
- マイクロフト・ホームズ - マーク・ゲイティス[13](声・木村靖司)
- シャーロックの兄。初登場時は正体を明かさずジョンを誘拐し、弟のスパイをして欲しいと要求している。シャーロックとの関係は悪く、体重の増減が激しいことを馬鹿にされている。だがその頭脳は弟以上に明晰で、推理力も上回っている。
- 「英国政府の小さな地位」にあると言うが、街中の監視カメラを勝手に動かせたり他国の大統領選を操作できたりと本人が言う以上に大きな権力を握っていることを仄めかしている。個人秘書のアンシアと行動を共にしている。
- モリアーティを危険視し、尋問を行うものの犯罪の尻尾を掴めずに釈放している。シャーロックの半生を彼に語った事が弟の窮地を招く原因となってしまった。
- モリー・フーパー - ルイーズ・ブリーリー(声・片岡身江)
- 聖バーソロミュー病院のモルグに勤める法医学者。シャーロックに片想いをしており、彼が死体を調べられるように自らの立場を利用して度々便宜を図っている。シャーロックいわく「化粧をしないと地味な顔」。ジムの正体(モリアーティ)を知らずに交際していたこともある。シャーロックには化粧や服装で中傷に近い言動を受けることも多いが、シーズン2において、彼女もジョン達と同じく仲間の一人として認識されていたことが判明し、重要な役割を担う。
- アイリーン・アドラー - ララ・パルヴァー(声・永島由子)
- 王族や上流階級の男女を相手にしたBDSMサービス提供を仕事としている女性。国家や政府に関わる秘密を抱えており、言動は支配的。
- 「バッキンガム宮殿の主」から依頼を受けてアイリーンの所有するデータを入手しようとしたシャーロックを、1度は推理の面でも肉体的にも完全に打ち負かした初めての女性。その後アイリーンはシャーロックに対し何度も誘いのメールを送り続けるが、シャーロックは返信しなかった。自身が持つ切り札をシャーロックに見破られたため命の危機に晒され、逃亡生活を送る羽目になる。
- ジム・モリアーティ - アンドリュー・スコット(声・村治学)
- 「世界で唯一のコンサルタント犯罪者」を自称する男。全話の事件の犯人に資金・情報を提供した首謀者であるが自らの手を汚すことを嫌う。シャーロックに強い興味を持ち、また興味が無くなればすぐにでも殺すつもりだと言っている。年齢設定は比較的原作に近い本作の主要人物で、彼の設定は青年であり、長身痩躯の老人とはかけ離れている。
- シャーロック曰く「蜘蛛のような存在」で犯罪という糸を巡らし、自分は動くことなく悪事をやってのける天才。
- 頭脳だけでなく演技力にも非常に長けている。シーズン1では同性愛者のふりをして正体を悟られること無くシャーロックとジョンの前に現れ、シーズン2では被害者を装って思慮の浅い女性記者に接近し、役者と偽り彼女を利用して捏造記事を書かせている。
- サラ・ソーヤー - ゾーイ・テルフォード(声・小林さやか)
- ジョンが勤める病院の医師。ジョンの恋人。自己防衛のために多少戦うことは出来る。シーズン2でジョンとニュージーランドへ旅行した後に破局したことが判明。
各話[編集]
※放送日はそれぞれの国における初回放送日。
シリーズ1[編集]
- イギリス - BBC One(2010年7月25日 - 2010年8月8日)
- 日本 - NHK BSプレミアム(2011年8月22日 - 2011年8月24日)
| # (通算) |
邦題 原題 |
イギリス放送日 日本放送日 |
主な元ネタ |
|---|---|---|---|
| 1話 (1) |
「ピンク色の研究」 "A Study in Pink" |
2010年7月25日 2011年8月22日 |
緋色の研究 "A Study in Scarlet" |
| 2話 (2) |
「死を呼ぶ暗号」 "The Blind Banker" |
2010年8月1日 2011年8月23日 |
恐怖の谷 "The Valley of Fear", 踊る人形 "The Adventure of the Dancing Men" |
| 3話 (3) |
「大いなるゲーム」 "The Great Game" |
2010年8月8日 2011年8月24日 |
ブルースパーティントン設計書 "The Adventure of the Bruce-Partington Plans" |
シリーズ2[編集]
- イギリス - BBC One(2012年1月1日 - 2012年1月15日)
- 日本 - NHK BSプレミアム(2012年7月22日 - 2012年8月5日)
| # (通算) |
原題 | イギリス放送日 日本放送日 |
主な元ネタ |
|---|---|---|---|
| 1話 (4) |
「ベルグレービアの醜聞」 "A Scandal in Belgravia" |
2012年1月1日 2012年7月22日 |
ボヘミアの醜聞 "A Scandal in Bohemia" |
| 2話 (5) |
「バスカヴィルの犬(ハウンド)」 "The Hounds of Baskerville" |
2012年1月8日 2012年7月29日 |
バスカヴィル家の犬 "The Hound of the Baskervilles" |
| 3話 (6) |
「ライヘンバッハ・ヒーロー」 "The Reichenbach Fall" |
2012年1月15日 2012年8月5日 |
最後の事件 "The Final Problem" |
日本における再放送[編集]
- シリーズ1
- 2012年7月16日 - 7月18日、NHK BSプレミアム
- 2013年1月16日 - 30日、NHK総合テレビ
- シリーズ2
- 2013年1月1日 - 3日、NHK BSプレミアム
脚注[編集]
- ^ 劇中でモリアーティが人質にとった友人は、ジョン、レストレイド、ハドソン夫人の3人である。
- ^ ただし、モリアーティに追い詰められた際には、彼女に対し助けを求める等、信頼する仲間であることを認めている。
- ^ 原作のベイカー街遊撃隊に相当する。
- ^ 原作の薬物依存に相当する。
- ^ ミドルネームが「ヘイミッシュ」であるというのは、作家ドロシー・L・セイヤーズの説に基づいている。
- ^ このアイデアは製作者のスティーヴン・モファットとマーク・ゲイティスの間で原作を読んだ際に共通して浮かんだものであり、また以前から同様の疑惑をシャーロキアンたちも研究対象にするなどしている。
- ^ 衛生兵としてか、それとも単に医師免許を持った兵士であっただけなのかは不明。
- ^ シャーロックを連行した上に侮辱した警察幹部を殴りつけている。
- ^ その様に作中では明言されるが、使用されているのはSIG SAUER P226である。
- ^ シーズン2の時点でサラとは破局している。
- ^ パイロット版ではiPhone 3GS。
- ^ 冗談の可能性もあるが、マーク・ゲイティスはファーストネームがシルヴィアであると明かしている。
- ^ 本ドラマのエグゼクティブ・プロデューサーかつ共同制作者かつ脚本家である。
外部リンク[編集]
登場人物のウェブサイト[編集]
登場人物が制作したという設定のウェブサイト(全て英語)。
- The Science of Deduction(シャーロック・ホームズのサイト「推理の科学」)
- John Watson's Blog(ジョン・ワトソンのブログ)
- Molly Hooper's Diary(法医学者モリーのブログ)
- Connie Prince's official site(第3話の被害者の一人コニー・プリンスの公式サイト)
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