RQ-21 (航空機)
RQ-21 ブラックジャック
RQ-21は、アメリカ合衆国、ボーイング・インシツ(Boeing Insitu)社の開発した無人航空機。愛称は“ブラックジャック(Black Jack)”
インシツ社の商標は“インテグレーター(Integrator)”である。
開発
2007年の海軍の戦術小型無人機(STAUS)計画に応募し[2]、2010年に採用された[3]。2013年に初期作戦能力を獲得する予定である[4]。
構造
インシツの先行するUASである*スキャンイーグルの発展型で、スカイフックによる回収に対応している点も同様である[5]。
機体はスキャンイーグルよりも一回り大きいサイズとなっている。水平尾翼を持たないスキャンイーグルに対し、2枚の垂直尾翼を結ぶ形で水平尾翼が設けられ、主翼の後退角は小さなものになっている。モジュラー化されているため、回収時に翼が損傷しても一部の交換により、再使用が可能となっている[5]。
ハードポイント、機首、胴体、両翼のベイに合計17kgのセンサーなどを搭載可能となっている[6]。通常、機首にはセンサーを、両翼にはデータリンクを搭載。
発進装置(ランチャー、もしくはカタパルトと呼ばれる)は、スキャンイーグルと共通の圧縮空気を利用したものを用いる。エンジンは、通常のジェット燃料に加えて艦船の燃料と共通性を持たせるべく重油の使用も可能なものも用意されている[7]。
採用国
要目
出典: Integrator™[8]。
諸元
性能
- 巡航速度: 28.3m/s (55ノット)
- 実用上昇限度: 4,573m (15,000フィート)
- *滞空時間:24時間
出典
- ^ “Small Tactical Unmanned Air System executes early operational capability” (2012年1月25日). 2012年9月28日閲覧。
- ^ “UAV Manufacturers Line Up for the U.S. Navy/Marines STUAS/TIER II Program”. Defense Update (2009年7月8日). 2012年9月28日閲覧。
- ^ a b Stephen Trimble (2012年8月2日). “RQ-21A Integrator completes first flight”. FlightGlobal. 2012年9月28日閲覧。
- ^ “New Expeditionary UAV Takes Off from China Lake, Sans Runway”. 2012年9月28日閲覧。
- ^ a b c Sydney J. Freedberg Jr. (2012年8月1日). “Drone On A Wire: Marines 'Land' New RQ-21 UAV By Snagging It With Cable”. AOL Defence. 2012年9月28日閲覧。
- ^ “Integrator Payload Bays”. Insitu. 2012年9月28日閲覧。
- ^ “Integrator Options”. Insitu. 2012年9月28日閲覧。
- ^ “Integrator™”. Insitu. 2012年9月28日閲覧。
関連項目
外部リンク