鳥羽亮
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鳥羽 亮(とば りょう、本名・貴徳、1946年8月31日 - )は、日本の小説家・作家。埼玉県長瀞町出身。埼玉大学教育学部卒業。
目次 |
[編集] 概説
1990年、『剣の道殺人事件』で『フェニックスの弔鐘』(阿部陽一)と並んで第三十六回江戸川乱歩賞を受賞。応募前は小学校教員と教育関連の仕事についていた。その後、サスペンス・推理小説として『警視庁捜査一課南平班』(講談社刊)シリーズ、剣豪を主とした時代小説に『三鬼の剣』などがある。宮本武蔵や柳生十兵衛などの実在の剣豪を独自の視点で描いた作品のほか、狩谷唐十郎(『鬼哭の剣』シリーズ)、島田宗五郎(『天保剣鬼伝』シリーズ)、蓮見宗二郎(『深川群狼伝』シリーズ)、毬谷直二郎(『三鬼の剣』、『隠猿の剣』等)などの架空の剣豪ヒーローを多数生み出している。2007年6月には、著書百冊突破を記念して、『剣豪たちの関ヶ原』を出版した。
[編集] 小説家となるまでの経緯
小中学生のころから推理小説に興味を持ち、江戸川乱歩やコナン・ドイルを愛読していた、という。高校に入ってから読んだ松本清張の『点と線』に強い影響を受け、水上勉、森村誠一、アガサ・クリスティー、クロフツなどを読み、推理・ミステリー小説に関心を深めていった。大学入学後は一転して現代詩に熱中し、学部の卒業論文は中原中也について書いた、という。
大学卒業後は埼玉県の小学校の教員となったが、40代になってから仕事用に購入したワープロの練習として小説を書き始めた。1988年に銀行員を主人公とする推理小説『それぞれのメッセージ』が、江戸川乱歩賞の二次選考に残り、自信を深めた。その後、1990年に『剣の道殺人事件』で第三十六回江戸川乱歩賞を受賞し、推理作家としてデビューする。小説家となってからも、小学校の教員として勤務を続け、土日などの休日に小説を書く、という生活がしばらく続いた、という。
[編集] 剣へのこだわり
中学・高校と剣道に打ち込み、埼玉大学の二年で剣道三段を取得している。乱歩賞受賞作の『剣の道殺人事件』や『一心館の殺人剣』などの推理小説においても剣道が主題となっている。
自身が剣道の練達者であることから、剣豪小説の切り合いの場面においても荒唐無稽な描写を排して、科学的・合理的に剣技を説明している。切り合いの場面を書くときは、書斎や庭などで木刀を握って実際に試すこともある、という。「例えば、刀を抜いた瞬間に相手の首が飛ぶような、物理的に不自然なシーンは極力避けている」と語っている。
[編集] 鳥羽が描く宮本武蔵像
宮本武蔵の生涯を描いた『覇剣 武蔵と柳生兵庫助』が、鳥羽の時代小説の白眉であることは衆目の一致するところである。かつて多くの小説家が宮本武蔵について書いてきたが、最も有名なものは吉川英治の『宮本武蔵』であろう。吉川の描く武蔵像は、司馬遼太郎をして「日本人の典型」と言わしめた兵法修行に一路邁進する「求道者」としての姿だった。
一方、鳥羽が描く武蔵像は、徹頭徹尾「現実的な戦略家」である。兵法の神髄は勝つことにあると確信する武蔵は、佐々木小次郎の「虎切刀」(別名・燕返し)を破るため、あらゆる偶然性を排除して、間合い、見切り、剣の長さや戦場の実地検分などを精密に行ったうえではじめて戦うのである。十三歳で新当流の有馬喜兵衛を撲殺して以来、六十余回の勝負にすべて勝利したという歴史的実在としての宮本武蔵により近いのではないかと思われる。
[編集] 著作
[編集] 推理小説
- 剣の道殺人事件 / 講談社文庫/第36回江戸川乱歩賞
- 一心館の殺人剣 / 講談社文庫
- 首を売る死体 / 講談社文庫
- 警視庁捜査一課南平班 / 講談社文庫
- 広域指定127号事件 警視庁捜査一課南平班 / 講談社文庫
- 刑事魂 警視庁捜査一課南平班 / 講談社文庫
- 切り裂き魔 警視庁捜査一課南平班 / 講談社文庫
- 指が哭く / 光文社、カッパ・ノベルス
- 闇を撃つ刑事 そしてまた、誰もいなくなった / 光文社、カッパ・ノベルス
- 鴎の死んだ日 アイワ探偵事務所事件簿 / 角川文庫
[編集] 時代小説
- 直心影流 毬谷直次郎 / 講談社文庫
- 三鬼の剣
- 隠猿の剣
- 妖鬼の剣
- 青江鬼丸夢想剣 / 講談社文庫
- 青江鬼丸夢想剣
- 双つ龍
- 吉宗謀殺
- 深川群狼伝 / 講談社文庫
- 鱗光の剣
- 蛮骨の剣
- 秘剣 鬼の骨
- 浮舟の剣
- 風来の剣
- 影笛の剣
- 幕末浪漫剣 / 講談社文庫
- 波之助推理日記 / 講談社文庫
- 波之助推理日記
- からくり小僧
- 天狗の塒(ねぐら)
- 天保剣鬼伝 / 幻冬舎文庫
- 首売り
- 骨食み
- 血疾り
- 柳生十兵衛武芸録 / 幻冬舎文庫
- 一 加藤清正の亡霊
- 二 風魔一族の逆襲
- 剣客春秋 / 幻冬舎文庫(文庫版が発売されているのは、2009年4月時点で「里美の涙」まで)
- 里美の恋
- 女剣士ふたり
- かどわかし
- 濡れぎぬ
- 恋敵
- 里美の涙
- 初孫お花
- 青蛙の剣
- 彦四郎奮戦
- 影目付仕置帳 / 幻冬舎文庫
- われら亡者に候
- 恋慕に狂いしか
- 武士に候
- われ刹鬼なり
- 剣鬼流浪
- 鬼哭啾啾
- 絆 山田浅右衛門斬日譚 / 幻冬舎文庫
- 剣客同心 鬼隼人 / ハルキ文庫
- 剣客同心 鬼隼人
- 七人の刺客
- 死神の剣
- 闇鴉
- 闇地蔵
- 赤猫狩り
- 非情十人斬り
- 八丁堀剣客同心 / ハルキ文庫
- 弦月の風
- 逢魔時の賊
- かくれ蓑
- 黒鞘の刺客
- 赤い風車
- 用心棒 椿三十郎
- 血戦―用心棒椿三十郎
- 流想十郎蝴蝶剣 / 角川文庫
- 流想十郎蝴蝶剣
- 剣花舞う
- はぐれ長屋の用心棒 / 双葉文庫
- 華町源九郎江戸暦
- 袖返し
- 紋太夫の恋
- 子盗ろ
- 深川袖しぐれ
- 迷い鶴
- 黒衣の刺客
- 湯宿の賊
- 父子(おやこ)凧
- 孫六の宝
- 雛の仇討ち
- 瓜ふたつ
- 長屋あやうし
- おとら婆
- おっかあ
- 子連れ侍平十郎 / 双葉文庫
- 上意討ち始末
- 江戸の風花
- 秘剣風哭 剣狼秋山要助 / 双葉文庫
- 十三人の戦鬼 / 双葉文庫
- 天保妖盗伝 怪談岩淵屋敷 / 双葉文庫
- 浮雲十四郎斬日記 / 双葉社
- 金尽剣法
- 酔いどれ剣客
- 介錯人・野晒唐十郎 / 祥伝社文庫
- 鬼哭の剣
- 妖し陽炎の剣
- 妖鬼飛蝶の剣
- 双蛇の剣
- 雷神の剣
- 悲恋斬り
- 飛龍の剣
- 妖剣おぼろ返し
- 鬼哭霞飛燕
- 怨刀鬼切丸
- 悲の剣
- 死化粧
- 必殺剣虎伏
- 眠り首
- 双鬼(ふたおに)
- 闇の用心棒 / 祥伝社文庫
- 闇の用心棒
- 地獄宿
- 剣鬼無情
- 剣狼
- 巨魁
- 鬼、群れる
- 必殺剣『二胴』 / 祥伝社文庫
- さむらい 青雲の剣 / 「さむらい 遺訓の剣」改題、祥伝社文庫
- さむらい 死恋の剣 / 祥伝社文庫
- 覇剣 武蔵と柳生兵庫助 / 祥伝社文庫
- 真田幸村の遺言 / 祥伝社
- 奇謀
- 覇の刺客
- まろほし銀次捕物帳 / 徳間文庫
- まろほし銀次捕物帳
- 丑の刻参り
- 閻魔堂の女
- 死狐の怨霊
- 滝夜叉おこん
- 夜鷹殺し
- 豆太鼓
- 与三郎の恋
- 火怨
- 老剣客
- 柳生連也斎 / 徳間文庫
- 柳生連也斎 決闘 十兵衛
- 柳生連也斎 死闘 宗冬
- 柳生連也斎 激闘 列堂
- 鬼を斬る 山田浅右衛門涅槃斬り / 徳間文庫
- 極楽安兵衛剣酔記 / 徳間文庫
- 極楽安兵衛剣酔記
- とんぼ剣法
- 蝶々の玄次


