電波の周波数による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
電波の周波数による分類(でんぱのしゅうはすうによるぶんるい)。周波数帯ごとに慣用の名称や用途などを記している。
| 周波数範囲 | 波長 | 電波法の記号 | メートル表示による区分 | 慣用の名称 | 特徴 | 主な用途(日本国内) | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 記号 | 日本語 | 英語 | 日本語 | ||||||
| 3Hz ~ 30Hz | 0.1Gm ~ 10Mm | ELF (extremely low frequency) | 極極超長波 | 分野によっては、0.1Gm~0.1Mkm(3Hz~3kHz)。[要出典] | |||||
| 30Hz ~ 300Hz | 10Mm ~ 1Mm | SLF (super low frequency) | 極極超長波 | ||||||
| 300Hz ~ 3kHz | 1Mm ~ 0.1Mm | ULF (ultra low frequency) | 極超長波 | 分野によっては、0.1Tm~0.1Gm(3mHz~3Hz)、もしくは、0.3Tm~0.1Gm(1mHz~3Hz)。[要出典] | |||||
| 3kHz ~ 30kHz | 0.1Mm ~ 10km | VLF | B.Mam | ミリアメートル波 | VLF (very low frequency) | 超長波 | 水中へも到達する。 | オメガ(電波航法)・標準電波・対潜水艦通信 | |
| 30kHz ~ 300kHz | 10km ~ 1km | LF | B.km | キロメートル波 | LF (low frequency) | 長波 | 地表波による安定した通信が可能。大電力の送信機の製作が容易 | LORAN-C・標準電波(電波時計)・船舶無線電信・RFID・長波ラジオ放送・航空無線標識局・海上無線標識局・ILS・コンパスロケータ・鉄道誘導無線・アマチュア無線(135 kHz 帯。2009年3月30日に割り当てられた) | |
| 300kHz ~ 3MHz | 1km ~ 0.1km | MF | B.hm | ヘクトメートル波 | MF (medium frequency) | 中波 | 昼間は地表波による安定した通信・夜間は電離層による反射で遠距離通信が可能。 | 中波ラジオ放送・船舶気象通報・無線航法(NDB/ADF)・アマチュア無線(トップバンド)・航空無線標識局・海上無線標識局・ILS・コンパスロケータ | |
| 3MHz ~ 30MHz | 0.1km ~ 10m | HF | B.dam | デカメートル波 | HF (high frequency) | 短波 | 電離層による反射で遠距離通信が可能。季節や時間帯による伝送特性の変化が大きい。 | 非常通信連絡設定(4630kHz)・船舶無線・(洋上)航空無線・短波ラジオ放送・RFID・アマチュア無線・OTHレーダー・市民ラジオ・ISMバンド(トランシーバー玩具・ラジコン) | |
| 30MHz ~ 0.3GHz | 10m ~ 1m | VHF | B.m | メートル波 | VHF (very high frequency) | 超短波 | 空間波による見通し範囲の通信が可能。スポラディックE層やラジオダクトによる異常伝搬で遠くの送信局の妨害を受けることもある。 | ISMバンド(ワイヤレスマイク・ラジコン)・産業用ラジコン・MRI・業務用移動通信・無線航法(MKR/LOC/VOR)・民間航空無線・ELT・EPIRB・国際VHF船舶無線・同報無線・FMラジオ放送・VHFテレビ放送(1ch~12ch)・アマチュア無線・無線呼び出し・アナログコードレス電話子機・防災無線 | |
| 0.3GHz ~ 3GHz | 1m ~ 0.1m | UHF | B.dm | デシメートル波 | UHF (ultra high frequency) | マイクロ波 | 極超短波 | アンテナが小さくなるため移動体通信に適する。マイクロ波工学。マイクロ波加熱。 | 列車無線・アナログコードレス電話親機・特定小電力無線・空港無線電話・UHFテレビ放送(13ch~62ch)・地上デジタルテレビジョン放送・RFID・パーソナル無線・800MHz帯・第三者無線・携帯電話・PHS・業務用移動通信・GPS・無線航法(GS/DME/TACAN/ATC/TCAS)・ELT・EPIRB・軍用航空無線・アマチュア無線・ISMバンド(電子レンジ・無線LAN・デジタルコードレス電話・VICSなど) |
| 3GHz ~ 30GHz | 0.1m ~ 10mm | SHF | B.cm | センチメートル波 | SHF (super high frequency) | センチメートル波 | 高速データ通信用として技術開発が行われている。 | 衛星通信・衛星(BS・CS)テレビ放送・放送用中継回線(STL・固定通信・非常用・FPU)・無線アクセス・無線LAN・ISMバンド(ETC)・電波高度計・ESR・アマチュア無線 | |
| 30GHz ~ 0.3THz | 10mm ~ 1mm | EHF | B.mm | ミリメートル波 | EHF (extremely high frequency) | ミリ波 | 直進性が非常に強い。 | レーダー・衛星通信・50GHz帯簡易無線・プラズマ診断・アマチュア無線・ESR | |
| 0.3THz ~ 3THz | 1mm ~ 0.1mm | デシミリメートル波 | テラヘルツ波(サブミリ波) | 光と電波の中間領域。日本の電波法での電波の定義は3THz以下の電磁波とされる。 | 電波天文(宇宙電波の受信)・非破壊検査 | ||||
[編集] マイクロ波の周波数帯
マイクロ波は各種解釈がある。以下に欧米で一般的に用いられる分類を示す。
| 名称 | 帯域(GHz) | 用途 |
|---|---|---|
| Iバンド | ~0.2 | |
| Gバンド | 0.2~0.25 | 軍用航空無線 |
| Pバンド | 0.25~0.5 | 移動体通信・アナログコードレス電話・特定小電力無線・アマチュア無線(430MHz帯) |
| Lバンド | 0.5~1.5 | テレビ放送・携帯電話・インマルサット衛星電話・800MHz帯・アマチュア無線(1.2GHz帯) |
| Sバンド | 2~4 | 固定無線・移動体向けデジタル衛星放送・ISMバンド(電子レンジ・無線LAN・アマチュア無線など)・ワイドスター(衛星電話) |
| Cバンド | 4~8 | 通信衛星・固定無線・無線アクセス |
| Xバンド | 8~12 | 軍事通信・気象衛星・地球観測衛星 |
| Kuバンド | 12~18 | 衛星テレビ放送・通信衛星 |
| Kバンド | 18~26 | 通信衛星 |
| Kaバンド | 26~40 | 通信衛星 |
| Vバンド | 40~75 | レーダー・通信衛星 |
| Wバンド | 75~111 | 電波天文学 |
| 名称 | 帯域(GHz) | 用途 |
|---|---|---|
| Aバンド | ~0.25 | |
| Bバンド | 0.25~0.5 | |
| Cバンド | 0.5~1.0 | 800MHz帯 |
| Dバンド | 1~2 | |
| Eバンド | 2~3 | |
| Fバンド | 3~4 | |
| Gバンド | 4~6 | |
| Hバンド | 6~8 | |
| Iバンド | 8~10 | |
| Jバンド | 10~20 | |
| Kバンド | 20~40 | |
| Lバンド | 40~60 | |
| Mバンド | 60~100 |

