電波の周波数による分類

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電波の周波数による分類(でんぱのしゅうはすうによるぶんるい)では周波数帯ごとに慣用の名称や用途などを記している。

分類[編集]

(出典:[1][2])

周波数
範囲
波長 電波法
よる記号
メートル表示による区分 慣用の名称 特徴 主な用途(日本国内)
記号 日本語 英語 日本語
3 - 30Hz 10Mm - 0.1Gm   ELF
(extremely low frequency)
極超長波   分野によっては、0.1Gm - 0.1Mkm (3Hz - 3kHz) [要出典]
30 - 300Hz 1 - 10Mm SLF
(super low frequency)
300Hz - 3kHz 0.1 - 1Mm ULF
(ultra low frequency)
分野によっては0.1Gm - 0.1Tm (3Hz - 3MHz)、もしくは0.1Gm - 0.3Tm (3Hz - 1MHz) [要出典]
3 - 30kHz 10km - 0.1Mm VLF B.Mam ミリアメートル波 VLF
(very low frequency)
超長波 水中へも到達する。 オメガ(電波航法)標準電波・対潜水艦通信
30 - 300kHz 1 - 10km LF B.km キロメートル波 LF
(low frequency)
長波 地表波による安定した通信が可能。大電力送信機の製作が容易。 LORAN-C・標準電波電波時計)・船舶無線電信RFID長波ラジオ放送航空無線標識局海上無線標識局ILSコンパスロケータ鉄道誘導無線アマチュア無線(135kHz帯。2009年3月30日に割り当てられた)
300kHz - 3MHz 0.1 - 1km MF B.hm ヘクトメートル波 MF
(medium frequency)
中波 昼間は地表波による安定した通信、夜間は電離層による反射で遠距離通信が可能。 中波ラジオ放送船舶気象通報・無線航法 (NDB/ADF) ・アマチュア無線(トップバンド)・航空無線標識局海上無線標識局ILSコンパスロケータ
3 - 30MHz 10m - 0.1km HF B.dam デカメートル波 HF
(high frequency)
短波 電離層による反射で遠距離通信が可能。季節や時間帯による伝送特性の変化が大きい。 非常通信連絡設定 (4630kHz) ・船舶無線・(洋上)航空無線短波ラジオ放送RFIDアマチュア無線OTHレーダー市民ラジオISMバンドトランシーバー玩具ラジコン
30MHz - 0.3GHz 1 - 10m VHF B.m メートル波 VHF
(very high frequency)
超短波 空間波による見通し範囲の通信が可能。スポラディックE層ラジオダクトによる異常伝搬で遠くの送信局の妨害を受けることもある。 ISMバンドワイヤレスマイクラジコン)・産業用ラジコンMRI・業務用移動通信・無線航法 (MKR/LOC/VOR) ・民間航空無線・ELT・EPIRB・国際VHF船舶無線・同報無線FMラジオ放送・地上アナログテレビ放送 (1 - 12ch) ・アマチュア無線無線呼び出しアナログコードレス電話子機・防災無線
0.3 - 3GHz 0.1 - 1m UHF B.dm デシメートル波 UHF
(ultra high frequency)
マイクロ波 極超短波 アンテナが小さくなるため移動体通信に適する。マイクロ波工学マイクロ波加熱 列車無線アナログコードレス電話親機・特定小電力無線空港無線電話・UHFテレビ放送 (13 - 62ch) ・地上デジタルテレビ放送RFIDパーソナル無線800MHz帯第三者無線携帯電話PHS・業務用移動通信・GPS・無線航法 (GS/DME/TACAN/ATC/TCAS) ・ELT・EPIRB・軍用航空無線・アマチュア無線ISMバンド電子レンジ無線LANデジタルコードレス電話VICSなど)
3 - 30GHz 10mm - 0.1m SHF B.cm センチメートル波 SHF
(super high frequency)
センチメートル波 高速データ通信用として技術開発が行われている。 衛星通信・衛星 (BS・CS) テレビ放送・放送用中継回線(STL・固定通信・非常用・FPU)・無線アクセス無線LANISMバンド (ETC) ・電波高度計ESRアマチュア無線
30GHz - 0.3THz 1 - 10mm EHF B.mm ミリメートル波 EHF
(extremely high frequency)
ミリ波 直進性が非常に強い。 レーダー・衛星通信・50GHz帯簡易無線・プラズマ診断アマチュア無線ESR
0.3 - 3THz 0.1 - 1mm   デシミリメートル波 テラヘルツ波
(サブミリ波)
と電波の中間領域。日本の電波法での電波の定義は3THz以下の電磁波とされる。 電波天文宇宙電波受信)・非破壊検査

マイクロ波の周波数帯[編集]

マイクロ波は各種解釈がある。以下に欧米で一般的に用いられる分類を示す。

第2次大戦当時のマイクロ波の周波数による分類[3]
名称 帯域
(GHz)
用途
Pバンド 0.2 - 0.5
Lバンド 0.5 - 1.5 "Long"; 対空捜索用レーダー
Sバンド 1.5 - 5.0 "Short"; 対水上捜索用レーダー
Xバンド 5 - 15 "eXotic"
Kバンド 15 - 40 クリストロン英語版の送信上限
IEEEのマイクロ波の周波数による分類
名称 帯域
(GHz)
用途
Iバンド
/ HF
- 0.2
Gバンド
/ VHF
0.2 - 0.25 軍用航空無線
Pバンド
/ UHF
0.25 - 0.5 移動体通信・アナログコードレス電話特定小電力無線・アマチュア無線(430MHz帯)
Lバンド 1 - 2 テレビ放送携帯電話インマルサット衛星電話800MHz帯・アマチュア無線(1.2GHz帯)
Sバンド 2 - 4 固定無線・移動体向けデジタル衛星放送ISMバンド電子レンジ無線LAN・アマチュア無線など)・ワイドスター(衛星電話)
Cバンド 4 - 8 通信衛星・固定無線・無線アクセス・気象用レーダー
Xバンド 8 - 12 軍事通信・気象衛星地球観測衛星・捜索用レーダー・気象用レーダー
Kuバンド英語版 12 - 18 衛星テレビ放送・通信衛星
Kバンド英語版 18 - 26 通信衛星
Kaバンド英語版 26 - 40 通信衛星
Vバンド英語版 40 - 75 レーダー・通信衛星
Wバンド英語版 75 - 111 電波天文学
EUNATOのマイクロ波の周波数による分類
名称 帯域
(GHz)
用途
Aバンド - 0.25  
Bバンド 0.25 - 0.5
Cバンド 0.5 - 1.0 800MHz帯
Dバンド 1 - 2  
Eバンド 2 - 3
Fバンド 3 - 4
Gバンド 4 - 6
Hバンド 6 - 8
Iバンド 8 - 10
Jバンド 10 - 20
Kバンド 20 - 40
Lバンド 40 - 60
Mバンド 60 - 100

脚注[編集]

  1. ^ 我が国の電波の使用状況”. 総務省 (2013年10月). 2013年11月4日閲覧。
  2. ^ 周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴”. 総務省. 2013年11月4日閲覧。
  3. ^ Norman Friedman (1981). Naval Radar. Naval Institute Press. p. 14. ISBN 9780870219672. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]