華氏451
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 華氏451 | |
|---|---|
| Fahrenheit 451 | |
| 監督 | フランソワ・トリュフォー |
| 脚本 | フランソワ・トリュフォー ジャン=ルイ・リシャール |
| 製作 | ルイス・M・アレン |
| 出演者 | オスカー・ウェルナー ジュリー・クリスティ |
| 音楽 | バーナード・ハーマン |
| 撮影 | ニコラス・ローグ |
| 編集 | トム・ノーブル |
| 配給 | |
| 公開 | 1966年9月16日 1967年12月20日 |
| 上映時間 | 112分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『華氏451』(かしよんひゃくごじゅういち、原題:Fahrenheit 451)は、フランソワ・トリュフォーの監督による、1966年のイギリスの長編SF映画である。原作はレイ・ブラッドベリのSF小説『華氏451度』。
目次 |
[編集] 概説
読書好きのトリュフォーらしく、書物への愛に満ちている。トリュフォーは「『宇宙もの』とか機械やロボットの出てくるものには生理的な嫌悪感をおぼえる」と公言するほどのSF嫌いであるため、この映画からもいわゆる「SF的な」要素や演出はなるべく排除され、人間ドラマにスポットが当てられている。しかしカテゴリとしては、この映画は、やはりSFに区分される。
イギリスでの撮影ということもあって、英語のできないトリュフォーはスタッフとのコミュニケーションに苦労した。その上、主演のオスカー・ウェルナーとの確執もあって、撮影は思うようにいかなかったようだ。制作の様子はカイエ・デュ・シネマ誌(1966年1月第175号 - 7月第180号)に連載された撮影日記『ある映画の物語』で詳しく語られている。
[編集] キャスト
- モンターグ:オスカー・ウェルナー (吹き替え:大滝寛)
- リンダ/クラリス(二役):ジュリー・クリスティ (吹き替え:渡辺美佐)
- 消防隊長:シリル・キューサック (吹き替え:佐々木梅治)
- フェビアン:アントン・ディフリング (吹き替え:青山穣)
- 老婦人:ビー・ダッフェル (吹き替え:片岡富枝)
[編集] ストーリー
[編集] 解説
- モンターグが初めて読む本はチャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』
- 燃やされる本は、ジャック・オーディベル『マリー・デュポワ』、ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』、レイモン・クノー『地下鉄のザジ』、『チャップリン自伝』、『サルバドール・ダリ画集』など。また、公開禁止になったジャック・リヴェット監督の『修道女』のスチル写真、『カイエ・デュ・シネマ』誌(表紙はジャン=リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』のジーン・セバーグ)なども燃やされる。
- 図書館が焼かれる前にモンターグがこっそり盗む本のタイトルは『カスパー・ハウザー』。トリュフォーはカスパー・ハウザーの物語の映画化を企画していたのだが、結局「アヴェロンの野生児」の記録の方を『野性の少年』として映画化した(カスパー・ハウザーについては、後にヴェルナー・ヘルツォークが『カスパー・ハウザーの謎』として映画化している)。
- 劇中で紹介される「書物人間」は、スタンダールの『アンリ・ブリュラールの生涯』、レイ・ブラッドベリの『火星年代記』、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』、マキャベリの『君主論』、プラトンの『国家』、サルトルの『ユダヤ人』など。
- 人々が文字を読むことを政府が否定する世界を描いているため、映画の冒頭に通常表示されるタイトルやクレジットは一切表示されず、タイトルや配役はナレーションによって説明される。このオープニングから、異様な雰囲気をうまくかもし出している。
[編集] 備考
- 2008年12月現在、フランク・ダラボン監督によるリメイクが進行中。
[編集] 参考文献
- 『ある映画の物語』 ISBN 4794202482 ISBN 4794290144 ISBN 479429008X
[編集] 関連項目
- 華氏911
- ディストピア
- ツァラトゥストラはこう語った:ラストで「書物人間」の一人が本書の有名な言葉「神は死んだ」と言うシーンがある。
|
|||||