水域

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環境中に偏在する、水域のイメージ
五大湖周辺の衛星画像
「水の惑星」とも呼ばれる地球では様々な水域を見ることができる。海は言うに及ばず、陸を流れる川も湖も水域であり、そしてまた、これらの画像では気付くことのできない地下にも膨大な量の水が存在し、水域を成している。
地下における世界最大級の水域
オガララ帯水層1980-1995年の地下水位の変化を示した図)。
防壁と共に軍事防衛線を形成する水域の一例
洋の東西を問わず、防塁城郭に敷設される。画像は大阪城の水堀の一つであるが、大阪の陣当時、この城にあった水堀は防衛線としての水域の有無が天下の趨勢を左右したことで有名である[注 1]
日本の里山に見られる、昔ながらの生活に密着した水域の風景
滋賀県高島郡針江区に残る川端の環境では、水域が人々の生活圏と自然界を境目なく繋いでいる。
都市生活者にも身近な水域の一例
日本の市町村に一般的な側溝

水域(すいいき)とは、に関わる地理的な領域である。

定義[編集]

自然科学分野と社会的分野でそれぞれに定義が異なる。

自然科学[編集]

自然科学の分野における水域とは、地球型惑星などの固体表面を持つ天体の地殻(天体レベルで言う、ごく浅い地下層を含む表層)などに存在する、で覆われた領域のことである。

湖沼氷床のように水・氷が一箇所に滞留している領域だけではなく、河川のように液体状の流体として循環する領域も含む。一方で、同じ流体でも気体状の水の領域が「水域」と解釈されることは無い。

社会[編集]

一部に社会科学等も含む社会的分野における水域は、自然科学の定義にも適う水域を対象として、社会的区分をされた水域、すなわち、規約基準によって区切られた平面的(表面)もしくは立体的(深部も含む)範囲を指す。具体例は後述の一節「#社会制度で区別される水域」を参照のこと。

水域の種類[編集]

ここでは、上述した定義に適う「水域」のごく一部である代表例を列記する。

含有成分で区別される水域[編集]

地学的水域[編集]

主として海の水域[編集]

主として淡水系・汽水系の水域[編集]

固体化している水域[編集]

人工的水域[編集]

  • 貯水施設 :人造湖ため池ダム、ほか)、調整池遊水池、ほか。
  • 水路運河用水路等を含む。
    • 水道網 :広い意味ではこれも「水路」であり、全体として無視できない水域である。
  • 水堀 :水が張られた軍事用の。ときに水路も兼ねるが、元来の設計思想は正反対で、外敵の“流れ”を遮断する目的を持って敷設される水域である。■右列の画像と解説も参照のこと。
  • 川端(かばた):■右列に画像と解説あり。

状態で区別される水域[編集]

社会制度で区別される水域[編集]

水域と接する陸地[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 攻め方(徳川家康軍)に埋め立てられてしまったことで防衛線が大きく崩れ、落城豊臣氏滅亡に繋がった。
  2. ^ 戸田孝(滋賀県立琵琶湖博物館学芸員) (2000年3月23日). “滋賀県域と琵琶湖集水域の一致”. 戸田孝の私設琵琶湖博物館(個人ウェブサイト). 個人. 2011年9月25日閲覧。
  3. ^ プレジャーボート等(モーターボートヨット水上オートバイなど)と水域利用者との間で発生する水難事故の防止措置として、利用可能とする範囲を定めて遊泳区域等の進入禁止区域と区別する目的で設置される水域。cf. 蘭島海水浴場#遊泳区域外
  4. ^ 河岸(かし)との混同に注意。
  5. ^ 直径2mm未満のが半分以上を占める浜。
  6. ^ 直径2mm以上のが半分以上を占める浜。俗には「石浜」とも呼ばれる。

出典[編集]

  1. ^ 亀山哲 (2003年10月). “流域環境の保全とGIS”. (公式ウェブサイト). 国立環境研究所. 2011年9月25日閲覧。:国立環境研究所ニュース22巻4号 平成15年(2003年)10月発行。
  2. ^ 公共用水域と測定地点について - 用語解説”. 水環境総合情報サイト[1]. 環境省. 2011年9月25日閲覧。
  3. ^ 産業港湾部観光振興室: “北海道プレジャーボート等の事故防止等に関する条例施行規則”. (公式ウェブサイト). 北海道 (2011年). 2011年9月25日閲覧。

関連項目[編集]