六甲のおいしい水

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六甲のおいしい水(ろっこうのおいしいみず)は、ハウス食品が発売しているミネラルウォーターである。同社が発売する看板製品であり、国産ミネラルウォーターの代表的製品としても、その名を知られている。

目次

[編集] 概要

ハウス食品により1983年に発売。日本国内での家庭用ミネラルウォーターのさきがけ的存在である。

当初は法的規制で加熱殺菌する必要があったことから、中がアルミ箔でコーティングされた1リットル紙パックで発売された。1990年代に入ると規制緩和で加熱殺菌する必要がなくなったため、現在のようにペットボトルで発売されるようになった。

泉源は神戸市灘区篠原南町6-1-25で、六甲山系の花崗岩層をくぐり抜けた水であるが、採取地が住宅地の中(周りはマンションやダイエーグルメシティ灘店)と意外な場所にあるため写真週刊誌で記事にされたこともある。この土地は以前、六甲牧場という1879年(明治12年)創業の小規模な牛乳飲料メーカー(現在は存在しない)があった工場跡であり、六甲のおいしい水は、そこにあった井戸を基礎として採水し、トレーラーで奈良工場(大和郡山市)まで運ばれてボトリング(瓶入れ)されていた。ミネラルウォーターの作り方としてはやや特殊(普通採水地でボトリングまでを行う)であった。

2004年西区伊吹台東町に新工場(六甲工場)を建設し、現在2リットル入りの製品はこの工場で原水を直接採水しボトリングまで一貫して生産するようになっている。なお、500ミリリットル入りの製品は現在でも奈良工場で生産されている。

ミクロフィルターで無菌化し、熱を加えずに無菌ルームでボトル詰めする「フレッシュ無菌パック製法」を採用している。

現在、主流となっている角型で冷蔵庫のポケットに収まる2リットルボトルを最初に発売したのも、この製品であり、その後広くこの形が採用され、現在では2リットルペットボトルの主流となっている。また海外にも輸出されており、高級ミネラルウォーターとして珍重されている。

[編集] その他

  • ペットボトルの上部と底部に「水」という文字が0.3ミリ浮き上がるレリーフ処理が施されている、また2リットル入り製品の輸送の一部には鉄道コンテナが使われており、エコレールマーク認定商品となっている(ペットボトルとしては初)。
  • かつてハウス食品は1980年代中期に、この地からとれる水と、果物からとった自然の果汁をミックスした250mlのボトル入り飲料「It's」(イッツ)という商品を販売していたことがある。「It's」はアップル、レモンライム、グレープフルーツ、オレンジライムの4種類が存在したが、当時はニアウォーター的商品は時代を先取りし過ぎたこともあり、珍しがられた結果、定着せずに製造中止に至っている。
  • アメリカのドラマ「フルハウス」の「いざトーキョー・ツアー」の回で、ジェシーの控え室を良く見ると本品が映っているらしい。

[編集] 不当表示問題

公正取引委員会は2008年6月17日、景品表示法違反(優良誤認)で同社に排除命令を出した。

これは、公取委によると2リットルボトルを製造する六甲工場が神戸市西区にあり、神戸市灘区の500ミリリットルと1.5リットルの採水場から17キロ離れた場所で採水していること。また、「花崗岩内のミネラルを溶かし込み」とラベルで表示していたが、西区の六甲工場は大阪層群で六甲山系の地下水が流れているとは考えにくく、また、六甲山系から西区の工場に至るまでに透水性の悪い粘土層高塚山断層があり地下水が流れるとは考えにくく、たとえ地下水が流れたとしても長年かけて粘土層を通るためミネラル分が失われるためだと発表している。(但し、科学的に完全に立証はされていない)。 そして、2リットルボトルは花崗岩質に多く含まれるカルシウム分が灘区の採水場より4分の1しか含まれていない。

 ハウス食品も、複数の専門家から意見を聞き、花崗岩が分布している六甲山系西側の地下水を汲み上げているという学説やデータを提出したものの、地下水脈の構造について100%証明することができないため、公正取引委員会の理解を得ることができず、花崗岩からミネラルがどのようにどれくらい溶け込んだ事かを立証する事はできないと判断し、(立証できない以上は、)優良誤認であると認めた。景品表示法では合理的な根拠を示す資料を提出しない又は合理的な根拠を示す資料と認められない場合当該表示は不当とみなされる。 

[編集] 関連項目

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