ヴィンテージ
ヴィンテージ、またはビンテージ(英: vintage)とは本来、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の"vendange"からで、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。
同一年に一定の区域から収穫されたぶどうのみを使って醸造されるワイン、また、そのワインに使われたぶどうの収穫年を指し、いわゆる当たり年のワインを指すようになった。名品や、年代物の楽器・オーディオ製品・カメラ・衣料品・くるまなどの希少品の意味に用いられるようになったが、英語の"vintage"は、「~の頃」、「時代」などを意味し、"a clock of ancient vintage"(古い時代の時計)などの使い方をする。
詳細は「#概要」を参照
「ヴィンテージ・ワイン」といえば、高級ワインの代名詞であることから、英語圏には、「ヴィンテージ」のつく商標や商品が多数ある。
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概要[編集]
ヴィンテージとは、前述のように元来はぶどうの収穫を指し、ぶどうを醸造してワインにする年号、そして車両やジーンズ、ギターなどに対してある特定の年代の事を指す言葉である[1]。
「ヴィンテージ」の語源の一つとして "vine" がある。これは、つる植物を意味し、その多くはぶどうを指す。例えば "grapevine" はぶどうの木を指すが、ぶどう園の事を "vinery" あるいは "vineyard" と呼ぶ。又、ワインと関連する酢も英語で "vinegar" と書きフランス語で酢を意味する "vinaigre" も単に語源は "vin aigre" (酸っぱいワイン)という意味から分かるように "vine" はぶどうに大きく関係している言葉である。(※:ちなみにワインも "wine" である。)これらの事からぶどうの収穫が質・量共に良かった時代の年を "vintage" として「特定の年に作られた良いもの」という意味で使用された。さらに意味が派生してワインを含め、車やジーンズ、ギターなどある特定の年の「よき時代」に生産された物が長い年月を掛けて現在にも残る「年代物」といった意味で使用される言葉である。例えば、乗用車における "vintage car" は、1910年代後半(1916年から、又は1919年から。文献によって違いあり)より1930年までに生産された自動車を指し、自動車愛好家にとって「特定の年に作られた良いもの = ヴィンテージカー」という認識が存在しているからだと考えられる[2]。
「年代物の逸品」という解釈は間違っていないが「特定の年に作られた良いもの」という非常に限られた範囲の指標を持つ意味である事が、ヴィンテージという言葉の意味で特筆とされる部分であろう。
ヴィンテージ・チャート[編集]
フランス各地のワイン産地におけるヴィンテージの良否を表にしたものをヴィンテージ・チャートという。できの良さを20点満点で記述してあるものと、飲み頃を記号で表記したものがある。講談社の『世界名酒辞典』やヒュー・ジョンソンの『Pocket encyclopedia of wine』などに掲載されており、フランス食品振興会などでも売られている。
ヴィンテージ・シャンパーニュ[編集]
シャンパーニュ(シャンペン)には、ヴィンテージのないものが多い。シャンパーニュ地方は、フランスのぶどう栽培地域ではもっとも北に位置し、よいワインができず、苦肉の策としてシャンペンが考案されたと言われている。年によるぶどうの品質の差が大きく、複数の年号のワインをブレンドして作るのが普通だからである。
しかし、当たり年の同一年産のみで作られたものも作られ、ヴィンテージ・シャンパーニュとして売り出される。一般に、ノン・ヴィンテージのものに比べ、2倍以上の価格のものが多い。有名なドン・ペリニョンも、ヴィンテージシャンペンの一つである。
派生語[編集]
名品・一級品を示す用語。ジーンズなどの古着やヴァイオリンをはじめとする楽器に用いられるようになり一般化した。現在ではその使用範囲はきわめて広く、家具や日本酒などにもヴィンテージと呼ばれるものが存在する。基本的に過去の年代(およそ10年以上前)に作られた製品に対して使われ、新しい製品(10年以内)に使うのは誤りである。
エレキギターに関して[編集]
10年以上前との使い方には相反するが、エレキギターに関しては主に1960年代、1970年代前半の物に使われる。
ヴィンテージとされる主な製品[編集]
- ストラディバリウス(ヴァイオリン)
- リーバイス 501(ジーンズ)
- レスポール(ギター)
- トヨタ・2000GT(日本車)
脚注[編集]
関連項目[編集]
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