ローガン・ギルバート

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ローガン・ギルバート
Logan Gilbert
シアトル・マリナーズ #36
2021年6月13日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 フロリダ州オレンジ郡アポップカ英語版
生年月日 (1997-05-05) 1997年5月5日(26歳)
身長
体重
6' 6" =約198.1 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2018年 MLBドラフト1巡目
初出場 2021年5月13日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ローガン・キース・ギルバートLogan Keith Gilbert, 1997年5月5日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州オレンジ郡アポップカ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBシアトル・マリナーズ所属。

経歴[編集]

プロ入りとマリナーズ時代[編集]

2018年MLBドラフト1巡目(全体14位)でシアトル・マリナーズから指名され[1]、6月16日に契約を結んだ(契約金は388万ドル)[2]。なお、この年はマイナーでは登板しなかった。

2019年は開幕を傘下のA級ウェストバージニア・パワーで迎え5試合に登板し防御率1.59、A+級モデスト・ナッツに昇格し12試合に登板し防御率1.73、さらにAA級アーカンソー・トラベラーズに昇格し9試合に登板し防御率2.88と、3階級を1年で駆け上がり3球団合計で26試合に先発、10勝5敗、防御率2.13、165奪三振、33四球、WHIP0.95を記録した[3]

2020年COVID-19の影響でマイナーリーグが中止されたため、公式戦の出場は無かった。

2021年は傘下のAAA級タコマ・レイニアーズで開幕を迎えた。5月13日にジャレッド・ケルニックと共にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入り[4]。同日のクリーブランド・インディアンス戦に先発登板してメジャーデビューを果たした[5]。6月6日、ロサンゼルス・エンゼルス戦に先発登板、打者7人から三振を奪い5回を2安打1失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[6]

2022年シーズンに向けて、ギルバートは課題である変化球の改善に取り組み始めた。しかしMLBの労使協定が失効しロックアウトが発動、球団施設に立入禁止となった上、コーチとのコミュニケーションも禁止され、途方に暮れたギルバートはフロリダ州にある母校ステッソン大学へと足を運んだ。そこで遭遇したのは同校の先輩であり最優秀防御率奪三振王のタイトルを持つサイ・ヤング賞投手ジェイコブ・デグロムであった。ブルペンセッションや交流を通じてヒントを得たギルバートは、2022年シーズンのスタットキャストにおいてスライダー3.5mph(約6km/h)、カーブ5.8mph(約9km/h)、チェンジアップ6.3mph(約10km/h)のスピードアップを果たし、被安打率は前年と変わらぬまま、9回あたりの被本塁打数を1.28本から0.92本まで抑える事に成功、防御率も4.68から3.20へと改善し、チーム最多勝となるシーズン13勝6敗を記録した[7]。特に4月は4試合に先発し3勝無敗、22奪三振、防御率0.40、WHIP0.85でキャリア初のピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞[8]、またプレーオフ進出へのマジックナンバーを1として迎えた9月30日、オークランド・アスレチックス戦で8回1失点の投球を披露し勝利に貢献、マリナーズは2001年以来となるプレーオフ進出を決めた[9]

選手としての特徴[編集]

198cmの上背を生かして4シームスライダーカーブチェンジアップなどの球種を投げ下ろす[10][11]。自他共に認めるピッチングオタクで、大学の先輩ジェイコブ・デグロムの投球を研究したり、ジャスティン・バーランダーからタイラー・グラスノーまでビデオを眺めながら常に様々なグリップを試し、チームメイトが見ているだけで疲れる程の入念なワークアウトもこなす。登板日にはリラックスのために映画を鑑賞し、昼食はステーキとチキンのブリトーを食べマウンドに上がる。オフシーズンには母校ステッソン大学に通い、野球部のコーチングのみならず、練習中のボール拾いやダッグアウトのゴミ集めまで手伝っている[12]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2021 SEA 24 24 0 0 0 6 5 0 0 .545 503 119.1 112 17 28 2 6 128 9 0 63 62 4.68 1.17
2022 32 32 0 0 0 13 6 0 0 .684 766 185.2 170 19 49 2 6 174 5 0 71 66 3.20 1.18
2023 32 32 1 1 1 13 7 0 0 .650 770 190.2 169 29 36 1 2 189 6 0 82 79 3.73 1.08
MLB:3年 88 88 1 1 1 32 18 0 0 .640 2039 495.2 451 65 113 5 14 491 20 0 216 207 3.76 1.14
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2021 SEA 24 5 9 0 0 1.000
2022 32 15 13 1 1 .966
2023 32 19 12 0 1 1.000
MLB 88 39 34 1 2 .986
  • 2023年度シーズン終了時

表彰[編集]

背番号[編集]

  • 36(2021年 - )

脚注[編集]

  1. ^ Greg Johns (2018年6月4日). “Mariners draft Stetson righty Gilbert at No. 14” (英語). MLB.com. 2019年4月18日閲覧。
  2. ^ Stephen Ruiz (2018年6月16日). “Stetson's Logan Gilbert signs as Mariners' first-round pick” (英語). Oeland Sentinel.com. 2019年4月18日閲覧。
  3. ^ What is the upside of Mariners prospect Logan Gilbert?” (英語). sodomojo.com. 2022年11月24日閲覧。
  4. ^ Daniel Kramer (2021年5月14日). “Kelenic, Gilbert debuts spoiled by Cleveland” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。
  5. ^ Daniel Kramer (2021年5月14日). “Mariners call up Logan Gilbert for start” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。
  6. ^ Logan Gilbert fans seven Angels 06/06/2021” (英語). MLB.com. 2022年11月24日閲覧。
  7. ^ Logan Gilbert learns from Jacob deGrom” (英語). MLB.com. 2022年11月24日閲覧。
  8. ^ Logan Gilbert, Pablo López named Pitchers of the Month for April 2022” (英語). MLB.com. 2022年11月24日閲覧。
  9. ^ Logan Gilbert hurls a gem 09/30/2022” (英語). MLB.com. 2022年11月24日閲覧。
  10. ^ 2019 MLB Prospects Watch – Seattle Mariners Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on April 18, 2019.
  11. ^ 「マイナー&プロスペクト情報局 2018年ドラフト1〜2巡目指名選手リスト」『隔月刊スラッガー』2018年9月号 日本スポーツ企画出版社 63頁
  12. ^ Logan Gilbert: From Unheralded to Ace” (英語). Stetson University Athletics. 2022年11月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]