マリア様がみてる

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マリア様がみてる
ジャンル 少女小説学園小説百合
小説
著者 今野緒雪
イラスト ひびき玲音
出版社 集英社
掲載誌 Cobalt
レーベル コバルト文庫
刊行期間 1998年4月24日 -
巻数 39巻(2013年4月時点)
漫画
原作・原案など 今野緒雪
作画 長沢智
出版社 集英社
掲載誌 マーガレット(2003年No.21-2005年N0.22)→
別冊マーガレット(2006年5月号-2007年12月号)
レーベル マーガレットコミックス
発表期間 2003年-2007年
巻数 全9巻
漫画
原作・原案など 今野緒雪
作画 ひびき玲音
出版社 集英社
掲載誌 Cobalt
レーベル コバルト文庫
その他 『マリア様がみてる イラストコレクション』収録
関連作品・番組
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 漫画

マリア様がみてる』(マリアさまがみてる)は、今野緒雪による少女小説ライトノベル)。また、続刊を含むシリーズの名称。それらを原作としたメディアミックス作品の総称(後述)。イラストひびき玲音。略称はファンの間では「マリみて」だが、Webラジオ等では「マリア様」と呼ばれることが多い。

さらにスピンオフ作品(姉弟シリーズ[1])として『お釈迦様もみてる』シリーズがある。

概要[編集]

本シリーズは、東京都武蔵野の丘の上にあるという「私立リリアン女学園高等部」を主な舞台とした青春学園小説。同高等部の特徴である「スール」制度と、生徒会である「山百合会」(やまゆりかい)を軸に物語が展開される。

1997年(平成9年)に初の短編『マリア様がみてる』(文庫収録時、『銀杏の中の桜』に改題、再構成)が集英社発行雑誌「Cobalt」に掲載され、1998年(平成10年)に文庫第1巻である『マリア様がみてる』がコバルト文庫に書き下ろされた[2]。以降、主要登場人物を中心とした「本編」とも言うべき物語はコバルト文庫に書き下ろし、「外伝」的な物語はCobaltに不定期掲載の後まとめて文庫化、という形で作品発表が続いている。シリーズの継続や各種のメディア展開により、コバルト文庫が本来ターゲットとする読者層である女性ばかりか、男性にも支持層が広がり、読者の8割以上は男性であると言われている[3]

またこの作品は、百合といわれる女性の同性愛を扱った作品を愛好する男性が急増するきっかけにもなった。社会学者熊田一雄は、リリアン学園という本作品の舞台は現代日本のジェンダー観に基づいた競争原理・管理体制とはまったく異なるものであり、そのため旧来的な意味での男性性とは異なる男性性を求める男性は魅力を感じるのだと説明している[4]

ストーリー[編集]

ある朝、リリアン女学園の高等部に通う平均的な1年生・福沢祐巳(ふくざわ ゆみ)は、憧れの先輩である「紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)」こと、2年生の小笠原祥子(おがさわら さちこ)に呼び止められ、制服の身だしなみを正される。このことをきっかけに、高等部生徒会「山百合会」の本部である「薔薇の館」を訪れることになる祐巳。本作は、彼女を中心に乙女達の学園生活を描いた作品である。

登場人物[編集]

山百合会幹部:小説第1巻終了時

紅薔薇(ロサ・キネンシス) 白薔薇(ロサ・ギガンティア) 黄薔薇(ロサ・フェティダ)
ロサ・キネンシス
(紅薔薇さま)
水野 蓉子
(みずの ようこ、3年)
ロサ・ギガンティア
(白薔薇さま)
佐藤 聖
(さとう せい、3年)
ロサ・フェティダ
(黄薔薇さま)
鳥居 江利子
(とりい えりこ、3年)
ロサ・キネンシス・
アン・ブゥトン
(紅薔薇のつぼみ)
小笠原 祥子
(おがさわら さちこ、2年)
ロサ・ギガンティア・
アン・ブゥトン
(白薔薇のつぼみ)
藤堂 志摩子
(とうどう しまこ、1年)
ロサ・フェティダ・
アン・ブゥトン
(黄薔薇のつぼみ)
支倉 令
(はせくら れい、2年)
ロサ・キネンシス・
アン・ブゥトン
プティ・スール
(紅薔薇のつぼみの妹)
福沢 祐巳
(ふくざわ ゆみ、1年)
ロサ・ギガンティア・
アン・ブゥトン
プティ・スール
(白薔薇のつぼみの妹)
ロサ・フェティダ・
アン・ブゥトン
プティ・スール
(黄薔薇のつぼみの妹)
島津 由乃
(しまづ よしの、1年)

山百合会幹部:小説第19巻終了時(作中で1年が経過した時点[5]

紅薔薇(ロサ・キネンシス) 白薔薇(ロサ・ギガンティア) 黄薔薇(ロサ・フェティダ)
ロサ・キネンシス
(紅薔薇さま)
小笠原 祥子
(おがさわら さちこ、3年)
ロサ・ギガンティア
(白薔薇さま)
藤堂 志摩子
(とうどう しまこ、2年)
ロサ・フェティダ
(黄薔薇さま)
支倉 令
(はせくら れい、3年)
ロサ・キネンシス・
アン・ブゥトン
(紅薔薇のつぼみ)
福沢 祐巳
(ふくざわ ゆみ、2年)
ロサ・ギガンティア・
アン・ブゥトン
(白薔薇のつぼみ)
二条 乃梨子
(にじょう のりこ、1年)
ロサ・フェティダ・
アン・ブゥトン
(黄薔薇のつぼみ)
島津 由乃
(しまづ よしの、2年)

山百合会幹部:小説第35巻終了時(祐巳が「紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)」になった時点)

紅薔薇(ロサ・キネンシス) 白薔薇(ロサ・ギガンティア) 黄薔薇(ロサ・フェティダ)
ロサ・キネンシス
(紅薔薇さま)
福沢 祐巳
(ふくざわ ゆみ、3年)
ロサ・ギガンティア
(白薔薇さま)
藤堂 志摩子
(とうどう しまこ、3年)
ロサ・フェティダ
(黄薔薇さま)
島津 由乃
(しまづ よしの、3年)
ロサ・キネンシス・
アン・ブゥトン
(紅薔薇のつぼみ)
松平 瞳子
(まつだいら とうこ、2年)
ロサ・ギガンティア・
アン・ブゥトン
(白薔薇のつぼみ)
二条 乃梨子
(にじょう のりこ、2年)
ロサ・フェティダ・
アン・ブゥトン
(黄薔薇のつぼみ)
有馬 菜々[6]
(ありま なな、1年)

舞台[編集]

私立リリアン女学園[編集]

幼稚舎(幼稚園)から大学までの一貫教育を行うカトリック系のミッションスクール。明治34年(1901年)に華族の令嬢を対象として創立された。現在も名家の令嬢を多数受け入れており、俗に言う「お嬢様学校」である。武蔵野の丘の上にあるという広大な敷地には、先述の各部の校舎に加え、図書館、武道館、各種食堂、シスター用の寄宿舎など数多くの施設が存在している。幼稚舎から大学まではほとんどエスカレーター式に進学できるが、その分外部入学に対するハードルは高い。「リリアン(英Lilian/仏Liliane)」は女性の名前として用いられる名詞であり、百合のような女性(花言葉から威厳・純潔・無垢な女性)という願いで名付けられる。また、白百合がマリアの花とされることもあり、純潔な女性を指す代名詞としても使われる。

リリアン女学園高等部
本作品の主要な舞台である。制服はワンピースのセーラー服。各学年は李組(2年のみ桜組)・藤組・菊組・桃組・松組・椿組の6学級で編成される。スール制度に代表される、長い伝統に培われた独自の学園文化が築かれている。
リリアン女子大学
高等部から比較的すぐ近くに校舎が存在する。外部からの入学生も多く、「ごきげんよう」のあいさつや学生同士の呼称といった高等部までの習慣は浸透していない。高等部3年の2学期末までに願書を提出すればさほど問題なく進学できるが、学部選択は成績上位者から任意に選べるシステムとなっている。

花寺学院[編集]

リリアン女学園と同じ丘の上に建つ学院。リリアン女学園とは対照的に、男子校にして仏教[7]の学校である。リリアン女学園とは姉妹校のような関係で、体育祭、学園祭、卒業式といった各学校行事はリリアンと同日にならないように調整している。作中には「(うちの一族は)男は花寺、女はリリアン」という台詞もあり、福沢姉弟のように兄弟姉妹でリリアン女学園と花寺学院とに通っている例も多い。長年、財界をはじめ各界に多くの実力者を輩出しており、レベルは相当高い。

花寺学院高校
生徒が日常から源氏(体育部員)と平氏(文化部員)に分かれて競い合う習慣や、先輩が後輩の後見人となる烏帽子親制度が特徴。制服は鼠色の学生服。花寺高校生徒会と山百合会は友好関係を保っており、文化祭などで協力をすることが慣例となっている。伝統校らしく上下の関係や伝統を重んじる。

独特の用語・慣習など[編集]

スール[編集]

リリアン女学園高等部特有の慣習で、学園生活を規律正しく円滑に過ごすために、指導者役になる上級生が下級生と「姉妹」になる約束をすること、またその約束をした人物。上級生、下級生いずれも1対1で行うものであり、複数の「姉」、「妹」を持つことは出来ない。そのため、「スール関係にある」=「特別に親しい」とみなされる。通常、上級生が下級生にロザリオを授ける事でスール関係が成立する。授けるロザリオは、自身がかつて「姉」から授かった物でも、新たに用意した物でもよい。本来、ロザリオを首にかけて授受するという習慣はないが、これはスールの関係がより強い絆でつながっていることを表現するための作者の演出である[8]。なお「スール(sœur) 」とはフランス語で「姉妹」のこと。この用語については作中「キリスト教の学校ゆえに「シスター」だと「修道女」と混同してしまうためフランス語が用いられているのであろう」と説明されている。

リリアン女学園においてこのような慣習が生まれたのは、幼稚舎から中等部にかけて厳しい規則があるのに対し、高等部からは規則が比較的緩やかになることから、自分たちの行動は自主的に規律正しくするべきであるとの考えによる。この慣習が「スール」=「姉妹」と呼ばれるのは姉が妹を想う様に厳しくも優しく導くのが理想とされているためである。あくまで生徒の自主的な活動なので、姉も妹も持たない生徒も少なくない(主要人物では武嶋蔦子、細川可南子などが該当する)が、生徒会役員など要職にある者の場合は「妹を持つ」=「後継者を確保する」という意味合いも持つので、妹を持つことが半ば不文律になっている。

女学生同士で「姉妹」関係を作るということは、大正・昭和初期の「女学校」では流行としてわりと行われていたことであり、「S(シスターの略)」とも呼ばれた。こうした文化は、少女小説の元祖的存在である吉屋信子の作品にも描写されている。

  • また宝塚歌劇団の「宝塚音楽学校」では、本科生が予科生の指導をするという長年の慣わしが有る。
  • 女系社会である中国湖南省には、気の合う若い女性同士複数人が擬似姉妹の契りを結ぶ『結交姉妹』文化が有る[9]
  • 山形県鶴岡市大岩川の浜中周辺には12歳前後の女子同士が藁の籤を引いて義理の姉妹に成り合う「ケヤキ姉妹」という風習が有る[10]
姉(お姉さま、グラン・スール)
スール関係にある上級生と下級生のうち、上級生のことを指す。制度上は単に「姉」なのだが、作中では記述形式上、ほとんどの場合「お姉さま」と表現されている。スール関係にある上級生を呼ぶ時は「お姉さま」と呼ぶのが慣習である。逆に、姉にあたる上級生が妹にあたる下級生を呼ぶ時は、名前を呼び捨てにすることがほとんどである。スール関係にない特定の上級生を「お姉さま」と呼ぶのは大変な非礼になる。ただし、複数の上級生を「お姉さま方」と呼ぶことは問題ない(「先輩方」と同義である)。フランス語で姉は「グランド・スール」。
妹(プティ・スール)
スール関係にある上級生と下級生のうち、下級生のことを指す。フランス語で妹は「プティット・スール」。
おばあちゃん
妹から見て姉の姉に当たる人物のこと。ただしこの用語を使うのはこの定義に該当する本人のみで、周りからそのように呼びかけたりはしない。例:「おばあちゃんとしては気楽にかまえさせていただくわ」
姉から見て妹の妹に当たる人物のこと。

山百合会[編集]

リリアン女学園高等部生徒会の名称。当然ながら高等部の全生徒が山百合会会員であり、役員のみを指す呼称ではない。選挙で選ばれる役員は紅、白、黄の3人の薔薇さまだけだが、3人だけでは手が足りないため、手伝いとして妹である薔薇のつぼみ、さらには薔薇のつぼみの妹が常時働いている。それでも人手不足のときは、メンバーがクラスメイトや友人などに手伝いを頼むこともある。また、次期幹部候補となる優秀な生徒を薔薇のつぼみもしくは薔薇のつぼみの妹とするため意図的に手伝いをさせ、スールとなるよう画策することもある。

アニメでは第1期・第2期(どちらもテレビアニメ)の製作委員会の名称にもなっており、第3期(OVA)では「山百合会2」、第4期(テレビアニメ)では「山百合会3」となっている。

薔薇の館
山百合会本部として使われている建物の通称。高等部校舎の中庭にあり、木造2階建て(アニメでは洋風の下見板張りの建物で、階段室の窓に薔薇を模したステンドグラスが飾られている)。1階には受付にもなる玄関ホールと物置として使われている1室があり、2階には実際の執務に使われる大部屋1室だけがある。電気・水道設備はあるが老朽化が激しく、階段の軋みや冬場の水道凍結などの問題もある。電気ポットでお湯を沸かしてのお茶会シーンが度々登場するが、お茶やお茶菓子は生徒会予算ではなく有志からの持込で賄っているのが内実である。しかし、校舎から離れて建つ独特のたたずまいと、常駐している薔薇さまたちの高貴なイメージから、縁のない生徒たちにはいささか近寄りがたいところであるらしい。最初の訪問では祐巳も随分緊張していた(1巻)。その後は各種イベントに使われたこともあって、一般生徒との垣根も多少は低くなっている様子である。
薔薇さま
山百合会役員(生徒会長)であり、リリアン女学園高等部を代表する、3人の生徒のこと。生徒会長・副会長・書記・会計といった役職・役割を、同等に分担して受け持つとされている。薔薇さまは、3学期に行われる生徒会役員選挙で選出される。
3人の薔薇さまは、各々、紅白黄の3色で呼び分けられる。また、薔薇さまは、「ロサ」に始まる別名(称号)を持つ。これは、それぞれ赤・白・黄色の花を咲かせる代表的な原種のバラの学名[11]で、この名で呼びかける際には「さま」を付けない。なお、色の違いによる上下関係などは作中特には見られない。
紅薔薇さまロサ・キネンシス
白薔薇さまロサ・ギガンティア
黄薔薇さまロサ・フェティダ
薔薇のつぼみ
薔薇さまの「妹」にあたる下級生を指す称号。次期薔薇さま候補として、「姉」にあたる薔薇さまの名に、つぼみの意味のフランス語「アン・ブゥトン (en bouton) 」をつけて呼ばれる。
紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)
白薔薇のつぼみ(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン)
黄薔薇のつぼみ(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン)
薔薇のつぼみの妹
薔薇のつぼみの「妹」にあたる下級生。「姉」にあたる薔薇のつぼみの名に、妹の意味の「プティ・スール」をつけて呼ばれる。
紅薔薇のつぼみの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スール)
白薔薇のつぼみの妹(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン プティ・スール)
黄薔薇のつぼみの妹(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン プティ・スール)
山百合会幹部
山百合会の中心人物たちのこと。「薔薇の館の住人」とも呼ばれる。概ね、全ての「薔薇さま」、「薔薇のつぼみ」および「薔薇のつぼみの妹」をまとめて指す際に使われているが、時折「薔薇さま」だけを指している場面もある。
生徒会役員選挙
次年度の生徒会役員、すなわち「薔薇さま」を選出する選挙。毎年1月の最終土曜日に1・2年生(卒業間近の3年生は除外)による投票が行われる。投票日の3日前には、候補者たちによる立会演説会が実施される。通常、現任の薔薇さまと共に生徒会活動を経験した「薔薇のつぼみ」(薔薇さまの妹)が次期薔薇さまに繰り上がる。このため、つぼみの他に候補者が出ることは稀で、多くの場合は薔薇のつぼみ3人への信任投票となる。

その他[編集]

相手の呼び方など
リリアン女学園では、相手を呼ぶ時、名前に「さま、さん、ちゃん」といった敬称を付けて呼ぶのが慣例である。上級生には「さま」を付け(卒業生にもそのように呼びかけることがある)、同級生には「さん」を付け、下級生には「さん」か「ちゃん」を付けて呼ぶ。ただし、親しい間柄の同級生・下級生(特にプティ・スール)には呼び捨てにすることがある。
ちなみに苗字で呼ぶことは少なく、また、上級生に「先輩」と付けて呼ぶことと、ニックネームで呼ぶことはほとんどない。
ごきげんよう
リリアン女学園内での標準的な挨拶の言葉。時間帯問わず、出会いの時も別れの時も用いられるので、祐巳曰く「合理的な挨拶」。
マリア様
リリアン女学園では聖母マリアが信仰されている。その加護を信じる生徒は多く、登下校時には敷地内のマリア像に手を合わせる(校則で決まっている訳では無いので、実施しない生徒もいる)。また、問題を抱えている時やイベント(ヴァレンタインなど)時など敷地内のマリア像に祈る姿がよく見られる。
マリア様のお庭
リリアン女学園の別名。
『リリアンかわら版』
リリアン女学園高等部新聞部が発行する学園新聞の名称。基本的には週刊だが、イベント時などには号外も発行する。ゴシップ紙的な面も持ち、学園内の有名人である薔薇さま姉妹などはターゲットにされやすい。そのため山百合会幹部と新聞部とは緊張感のある関係であるが、協力し合うこともある。高等部の象徴であるスールや薔薇ファミリーを題材にすることが多く、高等部独特の世界に憧れる中等部生徒にも人気の読み物。

既刊・各話詳細[編集]

文庫各巻[編集]

1. マリア様がみてる
ある朝、マリア像の前で、福沢祐巳は自分そして全校生徒が憧れる先輩“紅薔薇のつぼみ”こと小笠原祥子に声を掛けられ、曲がったタイを直してもらう。その後、お礼を告げに薔薇の館を訪れた祐巳は、祥子にいきなり姉妹(スール)の申し込みをされ、これをきっかけに山百合会のメンバーや山百合会が主催する学園祭の劇、花寺学院の生徒会長、憧れである祥子に関わっていくようになり、穏やかだった日常から波乱の日々を過ごす羽目になっていく……。
2. マリア様がみてる 黄薔薇革命
従姉妹で幼馴染みにして黄薔薇姉妹の令と由乃。この2人の姿は“ベストスール”とまで称された理想の姉妹だったが、ある日、些細なすれ違いから突然、由乃がロザリオを令に突き返し姉妹関係を解消したことが、学園中にも波紋を広げる。そんな中、祐巳は由乃に呼ばれ、破局の真相と手術の決意を知る。一方の令は、祐巳から由乃の決意を伝え聞き、困惑しながらも剣道大会に出場するのであった……。
3. マリア様がみてる いばらの森
表題作「いばらの森」と、聖が2年生のときのエピソード「白き花びら」を収録。
いばらの森
2人の女子高生を主人公にした須加星による小説『いばらの森』。リリアン女学園ではこの小説を巡って、"須加星は佐藤聖ではないか"との噂が流れていた。しかし、聖は自分は作者では無いと断言する。それでは"須加星は誰なのか?"という真相を求め、祐巳達をつれて出版社に向かう由乃。そこで作者の須加星こと春日せい子に遭遇して……。そんな中、祐巳は学園長の名前を思い出してあることに気付く。
白き花びら
2年生になった聖は、お御堂で出逢った1年生の栞と親しくなっていく。薔薇の舘からも離れていく聖を蓉子は心配し、栞が将来シスターになることを教えて諭そうとしたものの、一方の聖は学校から栞との関係を言及されるまでに発展する。クリスマス・イブの日、聖と栞は駆け落ちを計画したが、待ち合わせに栞の姿はなく、代わりに聖の姉と蓉子が現れる……。
4. マリア様がみてる ロサ・カニーナ
例年にない生徒会役員選挙で大騒ぎとなる表題作「ロサ・カニーナ」、祐巳が祥子の家で過ごすお正月「長き夜の」を収録。
“リリアンの歌姫”蟹名静が初登場。
ロサ・カニーナ
生徒会役員選挙にロサ・カニーナこと蟹名静が出馬する。静が役員になれば、つぼみの内1人は役員になれない。志摩子は役員になれないとすれば年下の自分であり、姉が卒業すれば山百合会に未練はないと立候補を避ける。そこへ静は志摩子を妹にする事を提案したが、志摩子は自分の姉は佐藤聖ただ1人と提案を断わり立候補を表明。また、静は聖に当落にかかわらず、選挙結果発表後に会う約束を取り付ける……。
長き夜の
元旦、祐巳は聖から合宿に誘われる。聖に引っ張り回された初詣のあと、祐巳が連れて行かれたのは祥子の家だった。そこには弟の祐麒と柏木もいた。賑やかに一日を過ごし、夜寝る前に祐巳たちは"なかきよ"を教わって良い初夢を見られるように願った。
5. マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)
バレンタインデーに実施される“宝探し”イベントの話「びっくりチョコレート」、令からプレゼントに困惑する江利子と由乃の話「黄薔薇交錯」。バレンタインデーをめぐる2つのエピソードを収録。
びっくりチョコレート
祐巳はバレンタインデーに祥子へ手作りチョコを贈る事にする。一方、学園では新聞部がバレンタインデーイベント「宝(カード)探し」の企画を山百合会に持ち込む。最初は不本意だった山百合会の面々だったが、薔薇様の口添えにより企画は受け入れられることに…。バレンタイン当日、志摩子と令のカードは発見されたが、祥子のカードは見つからず。イベント終了後、祐巳は祥子にチョコを渡そうとして起きたハプニングを祥子に問われた祐巳は咄嗟に……。
黄薔薇交錯
放課後、令は由乃と江利子にケーキを贈るが、由乃は年々大きくなる令のチョコに恐怖する一方、逆に江利子はプレゼントの大きさに困惑していた。2人とも渡す相手を間違えたのではと夜中まで悩むが、何も気付いていない令は満足しながら眠りにつく……。
6. マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)
バレンタインデーをめぐるエピソードの続巻。祥子と祐巳、志摩子と静、令と田沼ちさとの3つのエピソードが同時進行で展開する「ファースト デート トライアングル」、祥子を慕う同級生・鵜沢美冬のエピソード「紅いカード」、バレンタインの蓉子の心境を追った話「紅薔薇さま、人生最良の日」を収録。
ファースト デート トライアングル
祥子と祐巳、志摩子と静、令と田沼ちさとはそれぞれ半日デートに出掛けるが、取材に来た三奈子と蔦子、令を気にする由乃などと交錯する。祐巳は初体験の多い祥子をフォローしながら町を歩き回る。静と志摩子は薔薇の館で食事をし、聖について語り合う。ちさとは由乃の存在に気付きながら、令とのデートを楽しむ。しかし、志摩子のもとに聖が現れ、由乃の家にはちさとが会いに来て……。
紅いカード
鵜沢美冬は幼稚舎時に世話になった祥子を慕い続けていた。高等部からリリアンに戻った美冬の事を祥子は覚えておらず、親しくなるきっかけが作れない。バレンタインの朝、祥子の姿を見た美冬は紅いカードを手に入れるが……。イベント終了間際、温室を訪れた祐巳と遭遇し、そこで美冬はある決心をする。
紅薔薇さま、人生最良の日
バレンタイン当日、大学受験が重なった蓉子は大変な1日を過ごしていた。そんな中、イベント真っ最中のリリアンに戻った蓉子の瞳に薔薇の館に抱いていた夢が映る……。
7. マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(前編)
江利子のスキャンダルに学園中が大騒ぎになる「黄薔薇まっしぐら」、行事の準備に頑張りすぎた祐巳の「いと忙し日々」、江利子と“熊男”山辺の出会い「一寸一服」を収録。
黄薔薇まっしぐら
江利子が色々な男とデートしている噂が流れ、蔦子から現場写真を渡された祐巳は驚く。そんな中、リリアンかわら版が噂を元とした小説を発表したことで大騒ぎに。江利子は生活指導室に呼ばれ、写真の男たちは江利子の家族と花寺学院の教師山辺であることが判明するが、その場で江利子は山辺にあることを申し出る。
いと忙し日々
3年生を送る会の為に大忙しだったつぼみ達は、薔薇さまとのお別れ会のことを忘れていた。祐巳は聖から1年生が隠し芸を行うのが恒例だと聞く。当日3年生を送る会は無事終わり、薔薇さまを送る会で1年生による隠し芸が始まると、祥子に問われ聖は悪戯を白状する。一方、祥子の笑顔を見た蓉子は、安心して卒業できると感じていた。
一寸一服
江利子は動物園で熊のような男にあった。動物を夢中で見ている男と話し、恐竜の話を聞かされた。動物だけでなく、自分まで恐竜に見立てて話をしてくれたその男に興味を抱く江利子は……。
8. マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(後編)
卒業を控えた蓉子・聖・江利子がそれぞれで1年生に想いを託す「will」、卒業式の薔薇さまの想いが交錯する「いつしか年も」、聖と志摩子の出逢いを描いた「片手だけつないで」を収録。
will
蓉子は祐巳をからかいながら、自分が卒業した後の祥子の事を託す。江利子は由乃を呼び出し、様々な勝負で楽しむ。3年生の教室に1人佇む聖に会った祐巳は、からかわれながらも餞別を贈ると、聖は祐巳と出会えたことに感謝した。ところが翌日、志摩子から聖の進学先を聞いた祐巳は、聖にからかわれたと抗議して……。
いつしか年も
卒業式当日にも他人の世話を焼く蓉子。緊張感無く睡魔に襲われる聖。山辺が来るのを心待ちにしている江利子。卒業式でありながら薔薇さま達はいつもと変わらない。昔を回想しているうちに、聖歌が始まった。卒業式も終わり薔薇の館の面々で集まった。マリア像の前で蔦子に写真を撮ってもらい、3人の薔薇さまはさよならも言わずに別れた。
片手だけつないで
聖は志摩子に惹かれるも、栞との事を思い出し動けない。蓉子の計らいにより志摩子は手伝いとして薔薇の館に度々呼ばれる様になる。聖は卒業した姉の言葉を守ることで満足していた。しかし、秋になって志摩子の立場を考えた祥子が自分の妹にしたいと言い出したことで、聖は祥子と言い争い、突然志摩子を教室から連れ出して……。
9. マリア様がみてる チェリーブロッサム
志摩子と乃梨子が出会う「銀杏の中の桜」(雑誌『Cobalt』 1997年2月号掲載「マリア様がみてる」を再構成)、秘密を抱える志摩子に祥子たちが一芝居をうつ「BGN(バックグラウンドノイズ)」を収録。この2話は、同じエピソードを別の視点で描いている。
この巻より、祐巳たちは2年生に進級。二条乃梨子、松平瞳子初登場。
銀杏の中の桜
ふとした出会いから親しくなった乃梨子に志摩子は自らの苦悩を打ち明け、一方の乃梨子は守秘を約束する。それから2人は桜の下で会うようになり、ある日、乃梨子は志摩子に数珠を借りるが紛失してしまう。忙しい志摩子に紛失を伝えられないまま新入生歓迎会を迎え、乃梨子が志摩子からオメダイを受け取ろうとしたところに瞳子が待ったをかけて……。
BGN(バックグラウンドノイズ)
「銀杏の中の桜」と同じ話が別の視点で書かれた「銀杏の中の桜」の裏話。志摩子の悩みは既に祥子や令に知られていた。しかし、志摩子自身から悩みを言わせて楽にさせる為、祥子達は新入生歓迎会当日に瞳子と乃梨子を利用して、志摩子に悩みを打ち明けさせようと計画する。
10. マリア様がみてる レイニーブルー
梅雨の時期。紅薔薇、白薔薇、黄薔薇それぞれの姉妹に危機が訪れる。乃梨子のことで悩む志摩子を描いた「ロザリオの滴」、由乃の剣道部入部で令が由乃と距離を置くようになる「黄薔薇注意報」、祥子と瞳子に疑心暗鬼する祐巳を描いた表題作「レイニーブルー」を収録。3つのエピソードが同時進行する構成で、同じ場面が別の視点で交錯する。
ロザリオの滴
歓迎会から半月、志摩子と乃梨子は姉妹になるわけでも、薔薇の館へ乃梨子が来るわけでもなかった。進展がないことに見かねた祥子達は乃梨子を薔薇の館へ呼び、仕事を手伝わせる。しかし、些細な事で言い争う祥子と乃梨子に志摩子は耐えきれず、薔薇の館を飛び出す。一方の乃梨子は祥子の意図を理解し、桜の下で泣く志摩子の元に向かう。
黄色薔薇注意報
由乃の剣道部入部に令が猛反対して喧嘩になり、由乃は入部を強行する。一方の令は由乃との関係を見直そうと言い出すし話し合うが、その中で令はある事を自覚する……。
レイニーブルー
祥子は理由も言わずに祐巳とのデートを延期し続ける。一方の祐巳は瞳子が祥子と親しげなのを見て嫉妬しつつも我慢する。日曜日に祥子が瞳子達とドライブに行っていた事を知り、悪い方へと考えが進む祐巳は薔薇の館さえも避け始めた。帰り際、祥子と話そうとした時に瞳子が現れたことで、祐巳はその場から逃げだしてしまう……。
11. マリア様がみてる パラソルをさして
すれ違いの末、雨の中、祥子に置き去りにされた祐巳は深く傷つき、そこへ瞳子の追い討ちをかける。その頃、祥子は原因不明の長期欠席を続けていた。
この巻で加東景が初登場。
祥子に置き去りにされた祐巳を聖と加東景がフォローするも、瞳子が祐巳を挑発する。そんな中、祐巳は池上弓子に出逢い話をする。翌週、祥子の長期欠席を知った祐巳は久しぶりに薔薇の館に赴き、瞳子から祥子の様子を聞き出そうとするが瞳子は逃げ出す。そこへ、古い友人のもとへ向かう弓子と遭遇した。週末、蓉子が学校に現れ、祥子の元に祐巳を連れて行く。話を聞いた祐巳はあることを詮索しながらも祥子との対面へ向かう…。
12. マリア様がみてる 子羊たちの休暇
夏休み、祐巳は、祥子に招かれて小笠原家の別荘で楽しいときを過ごす。しかし、そこには憧れの存在・祥子のそばにいる祐巳を快く思わない別荘地のお嬢さまたちが罠を張って待ち構えていた。
夏休み直前のある日、祐巳は「遊園地デート」の件を祥子に切り出すが断られてしまうも、代わりに祥子は小笠原家の別荘に祐巳を誘う。別荘に着いた2人は楽しく穏やかな時間を過ごす。しかし、お金持ちの令嬢仲間である綾小路菊代、京極貴恵子、西園寺ゆかりの3人が2人の別荘滞在を聞きつけ、邪魔をしようと次々に嫌がらせを画策する。そんなある日、2人は西園寺家のパーティーに招待される。危険を感じながらも、覚悟を決めた祥子と祐巳はパーティーへと向かう。
13. マリア様がみてる 真夏の一ページ
夏休みに起きた3つのエピソード、祥子の男嫌いを克服するための大作戦が発動する「略してOK作戦(仮)」、乃梨子のボーイフレンド・タクヤ君の情報をキャッチした真美がデート現場に張り込む「おじいさんと一緒」、令の日記に由乃がツッコミを入れる短編「黄薔薇☆絵日記」を収録。
略してOK大作戦(仮)
リリアン女学園と隣の男子校である花寺学院は、生徒会幹部がお互いに相手方の学園祭の手伝いをするというのが伝統となっている。しかし、今年の紅薔薇様である祥子は極度の男性恐怖症。このままでは花寺の手伝いに支障があると感じていた祐巳は、花寺に通う弟の祐麒に花寺生徒会と山百合会メンバーとの会合を打診される。これをきっかけに祐巳は祥子以外の山百合会メンバーと相談して作戦を練る。作戦名「OK大作戦(仮)」の立案からその結末までを描く。
おじいさんと一緒
新聞部に籍を置く三奈子と真美の姉妹は、「リリアンかわら版」に載せる記事のために夏休み中も山百合会の情報収集に余念がない。そんなある日、2人は乃梨子が志村タクヤなる大学生とデートの予定という未確認情報を入手した。三奈子にこのスクープをものにするように命じられた真美は、カメラ持参でデートの待ち合わせ現場を見渡せる喫茶店にて張り込みを始めた。そこで偶然相席となった老紳士と真美の会話を軸に、志村タクヤの正体が判明するまでを描く。
黄薔薇☆絵日記
令と由乃の黄薔薇姉妹が過ごした夏休みの一部を、令の日記を由乃が読んで回想する。令の妄想と由乃の突っ込みを交えた数ページの短編。
14. マリア様がみてる 涼風(すずかぜ)さつさつ
物語前半部は可南子の祐巳に対する挙動を中心に花寺学園祭の前日までを、物語後半部は花寺学園祭で祐巳が遭遇した災難とその結末をそれぞれ描いている。
この巻で細川可南子が初登場し、祐巳の妹候補と目されるキャラクターが出揃った。
OVA『マリア様がみてる3rdシーズン』のエンディングテーマ「Chercher 〜シャルシェ〜」の歌詞はこの話における祥子と祐巳のあるエピソードが元になっている。
学園祭シーズンを迎え、例年どおり男子校・花寺学院の学園祭を手伝うことになった山百合会の面々と、いつからか祐巳を慕い手伝いに来るようになった1年生の細川可南子。次第にエスカレートする彼女の行動に祐巳は不気味さを覚えるのだった……。
花寺学園祭当日、山百合会が手伝いとして参加したイベントは、祥子のがんばりもあり、特にトラブルもなく後半にさしかかっていた。そんな中、祐巳は祥子のためにイベントを中座し、ひとりで花寺の生徒会室に向かったが、ある同好会の愚挙に巻き込まれてしまう。
15. マリア様がみてる レディ、GO!
気まずい仲を修復するため、祐巳は可南子に賭けを持ちかける。しかし、その真意がわからない瞳子は直接祐巳に問いただすのだった。前黄薔薇さまの江利子も暗躍する波乱含みの体育祭
16. マリア様がみてる バラエティギフト
4つの短編を表題作「バラエティギフト」で繋ぐ構成をしている。短編は「降誕祭の奇跡」(雑誌『Cobalt』 2003年12月号初出)、内藤笙子が初登場する「ショコラとポートレート」(同2003年2月号初出)、「羊が一匹さく越えて」(同2003年4月号初出)、江利子の物思い「毒入りリンゴ」(書き下ろし)を収録。
バラエティギフトⅠ-Ⅴ
江利子から薔薇の館に贈られたお菓子のバラエティギフト。由乃は裏があると疑う。
降誕祭の奇跡
高等部の教師・鹿取真紀の前に現れた二つの“奇跡”の話。
小学校6年生の黒須ひかりは、入院した病院でリリアンの生徒「キョウコ」と出会い、スールになる約束をする。しかし、中等部に入学したひかりは、スール制度は高等部にしかないと聞いて愕然とする。
高等部3年生の真紀は、友人の安倍美嘉が渥美先生に恋をしていることを知る。しかし、真紀はその恋が実らないことを知っていた……。
ショコラとポートレート
中等部3年生の内藤笙子は、高等部の制服を着て、山百合会主催のバレンタイン“宝探し”イベントに潜入する。
羊が一匹さく越えて
リリアン女学園高等部に外部から入学した二条乃梨子。入学案内の「当日までに準備するもの」リストにある“白ポンチョ”という謎の文字に首をひねるのだった。
毒入りリンゴ
バラエティギフトの箱を渡した後に寄ったリリアン女子大学で、江利子は聖に、山辺から娘に会ってくれと言われたことを打ち明ける。
17. マリア様がみてる チャオ ソレッラ!
祐巳たちの修学旅行を描く表題作「チャオ ソレッラ!」のほか、初の祥子視点の短編「紅薔薇のつぼみの不在」を収録。作中では、登場人物が「チャオ ソレッラ(Ciao sorella)」をイタリア語で「ごきげんよう、お姉さま」の意と説明しているが(P145)、「Ciao」は同輩・格下に用いられる挨拶であるため、実際は不適当である。
チャオ ソレッラ!
祐巳たち2年生はイタリアへの修学旅行に。ローマ、フィレンツェなどを訪問する途中、佐藤聖の影がちらついたり、留学中の静に再会したりする。
紅薔薇のつぼみの不在
祐巳たちがいない薔薇の館で祥子と可南子が向かい合う。
18. マリア様がみてる プレミアムブック
テレビアニメ『マリア様がみてる』(第1期)の全13話のダイジェスト及び次回予告、設定資料、声優陣へのインタビューなどのほか、ひびき玲音のマンガ版『マリア様がみてる』の「祭りの前」(雑誌『Cobalt』2003年10月号初出)や書き下ろし短編小説「Answer」も収録している。
Answer
蓉子と祥子の出会い。蓉子には、自分の存在をもてあましている祥子の姿が、街を壊す怪獣の姿と重なって見えていた……。
同書収録の声優インタビューでの蓉子役・篠原恵美と祥子役・伊藤美紀のリクエストに応えたもの[12]
19. マリア様がみてる 特別でないただの一日
山百合会主催の学園祭舞台劇の演目が発表され、祐巳は主役を演じる羽目に……。一方、先輩と対立した瞳子は演劇部を飛び出してしまう。また、この巻で可南子の秘密が明らかになる。髪型の特徴をとらえた瞳子のあだ名“ドリル”が初めて原作で使われた(P171)。
20. マリア様がみてる イン ライブラリー
図書館”をキーワードにまとめた短編集で、5つの短編を表題作「イン ライブラリー」で繋ぐ構成。静が登場する「静かなる夜のまぼろし」(雑誌『Cobalt』 2004年12月号初出)、初の瞳子視点の短編「ジョアナ」(書き下ろし)、「チョコレートコート」(雑誌『Cobalt』 2004年2月号初出)、「桜組伝説」(同2004年4月号初出)、「図書館の本」(同2004年8月号初出)を収録。
イン ライブラリーⅠ-Ⅵ
薔薇の館で居眠りをしてしまった祐巳が目覚めると、「図書館に行ってきます」という祥子の置き手紙が。ところが、瞳子から図書館では見かけなかったと言われ、探しに出かける。
静かなる夜のまぼろし
クリスマス・イブ。ひとり暗闇の中でマッチの灯す炎を見つめながら、蟹名静は心の深みに陥っていく。
ジョアナ
前巻『マリア様がみてる 特別でないただの一日』で、祐巳が瞳子に演劇部に戻るよう促したエピソードを瞳子視点で描く。
チョコレートコート
通学の朝の電車でいつも一緒になる、気になるあの子。高等部2年生に進級した白川寧子は、彼女を見つけて妹にするが、人違いに気づく。やがて、本物が現れて……。この話に関連すると思われるエピソードが『マリア様がみてる レイニーブルー』で語られている。
桜組伝説
リリアン女学園高等部の第2学年だけにしか存在しない“桜組”。その理由は謎に包まれ、様々な伝説が生まれていた。
図書館の本
ある日、高等部1年生の祝部(ほうりべ)みきは、温室で憧れの3年生“さーこ”さまを見つける。眠っている彼女の姿はまるで妖精のようで、みきは、しばし見とれてしまうのだった……。“さーこ”というキーワードは、『マリア様がみてる くもりガラスの向こう側』にも登場している。
21. マリア様がみてる 妹(スール)オーディション
江利子と約束した妹選びの期限が迫り、由乃は焦りのあまり妹(スール)のオーディションを提案。祥子は祐巳を参加させようとし、さらに翌日、その話はなぜか新聞部に伝わって……。そんな中、可南子に呼び出された祐巳は、あることを告げられる。有馬菜々が初登場するほか、本編にからむ形では初めて内藤笙子が登場した。
22. マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ
菜々と由乃の小冒険「黄薔薇パニック」、志摩子の家族関係の一端が明らかになる「白薔薇の物思い」、祐巳と祥子の遊園地デート「紅薔薇のため息」を収録。
黄薔薇パニック
妹候補だという嘘の片棒を担がせた中等部3年生・有馬菜々との待ち合わせ当日、由乃は令がお見合いをすると聞かされ、なぜか菜々と一緒に現場を捜しまわる羽目に。
白薔薇の物思い
学校の帰り道、志摩子が怪しげな男に声を掛けられる。
紅薔薇のため息
祐巳と祥子は長い間の懸案だった遊園地デートに出かけるが、なぜか入り口には祐麒を連れた柏木がいて……。
23. マリア様がみてる 未来の白地図
祐巳と瞳子の関係が動き出す表題作「未来の白地図」、令が祥子にある決意を語る「薔薇のダイアローグ」を収録。
未来の白地図
試験休み、瞳子が家族と衝突して家出する。終業式後、薔薇の館でのクリスマスパーティを中座した瞳子に祐巳はロザリオを差し出すが……。
薔薇のダイアローグ
小笠原邸を訪問した令は、祥子に由乃と離れるため外部進学すると話す。「未来の白地図」のあるエピソードの前日談に当たる。
24. マリア様がみてる くもりガラスの向こう側
瞳子に拒絶された祐巳を励まそうと、祥子は小笠原邸で山百合会の新年会を催す。盛り上がる新年会。しかし、楽しい中でも、祐巳は瞳子のいない寂しさを実感するのだった。
アニメ第4期のエンディングテーマ「くもりガラスの向こう」は、この巻のあるエピソードが元になっている。
25. マリア様がみてる 仮面のアクトレス
由乃と令の関係が新たな段階に入る「黄薔薇真剣勝負」、祐巳たちの生徒会役員選挙を描く表題作「仮面のアクトレス」、祥子と令の内緒話「素顔のひととき」を収録。
黄薔薇真剣勝負
年末に由乃が幼児時代に乗った補助輪付き以来の自転車に挑戦する話と、新年会の翌日、由乃の見守る中、令と菜々が剣道で対決する話。「手を離す」がキーワード。
仮面のアクトレス
新学期、生徒会役員選挙に瞳子が立候補し、祐巳は動揺する。
素顔のひととき
役員選挙の説明会と同時刻。妹たちがいない薔薇の館で祥子と令が「素面(すめん)」で語り合う。
26. マリア様がみてる イラストコレクション
文庫カバーや雑誌『Cobalt』の表紙、カレンダー、ドラマCD、DVDなどに使用されたひびき玲音のイラストを収録。また、マンガ版『マリア様がみてる』の「クリスマス・プレゼント」(雑誌『Cobalt』 2003年12月号初出)、「卒業までに…」(同 2004年2月号初出)、「ひとりの日曜日」(同 2004年4月号初出)、「年の初めの」(同 2004年12月号初出)、「祐巳のヴァレンタイン・イブ」(同 2003年2月号初出)や、令と由乃のロザリオの授受を描いた短編小説「ハレの日」(書き下ろし)も収録している。
ハレの日
高等部入学式の日をベッドで迎えた由乃は、いつも「ハレの日」に参加できない自分を嫌悪していた。
27. マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵
生徒会役員選挙の直後から、祐巳と瞳子を取り巻く人たちの想いを描写する「キーホルダー」、ついに瞳子の秘密が明かされる「ハートの鍵穴」を収録。
一巻を通じて祐巳視点の無いストーリーは本巻が初めてである(全編小説でない「プレミアムブック」や「イラストコレクション」を除く)。
キーホルダー
乃梨子や祥子たちが祐巳と瞳子を心配するなか、新聞部の真美がバレンタインデーの企画を持ち込む。
ハートの鍵穴
家族や祐巳との関係に悩む瞳子。下校時、偶然に祐巳と出会うが……。短編「ジョアナ」以外では描かれることのなかった瞳子視点の中編エピソード。
28. マリア様がみてる クリスクロス
バレンタインイベント“宝探し”をめぐる2つのエピソード、様々な思惑が交錯するイベントの様子を描いた表題作「クリスクロス」、次期薔薇さまの手腕が垣間見える「地図散歩」を収録。初の田沼ちさと視点の描写がある。
“クリスクロス(crisscross)”には、“×印(を付ける)”・“食い違い”という意味がある。
クリスクロス
バレンタインイベント“次期薔薇さまのお宝探し”が進行する中、祐巳の気持ちを誤解していたことに気づいた瞳子はある決意を。
地図散歩
前日談。カードを隠す場所に悩む祐巳たちは校内を地図上で散歩する。アニメ第4期のオープニングテーマ「地図散歩」は、このエピソードが元になっている。
29. マリア様がみてる あなたを探しに
衝撃の結末を迎えたバレンタインイベント“宝探し”。副賞である“次期薔薇さまとの半日デート”も、平穏には済まないのであった……。瞳子自身の口から語られる秘密を前に祐巳の覚悟が明らかになり、祐巳の妹問題は新たな局面に突入する。
30. マリア様がみてる フレーム オブ マインド
“写真”をキーワードにまとめた短編集で、9つの短編を表題作「フレーム オブ マインド」で繋ぐ構成。「四月のデジャブ」(雑誌『Cobalt』 2007年4月号初出)、「三つ葉のクローバー」(同2006年2月号初出)、「枯れ木に芽吹き」(同2006年12月号初出)、「黄色い糸」(同2006年4月号初出)、「不器用姫」(同2005年4月号初出)、祐巳と可南子の出会いを描いた「光のつぼみ」(書き下ろし)、「温室の妖精」(雑誌『Cobalt』 2005年8月号初出)、「ドッペルかいだん」(同2006年8月号初出)、笙子が写真部の先輩にあることを命じられる「A Roll of Film」(書き下ろし)を収録。
フレーム オブ マインドⅠ-Ⅹ
“3年生を送る会”での写真対決に出す写真をストックから選んでいる蔦子に、祐巳は下級生から預かった落とし物のフィルムを渡すが、蔦子は自分の物ではないという。
四月のデジャブ
入学直後の事故により1年間の休学を余儀なくされた鈴本いちごは、再び高等部1年生として復帰する。しかし、たびたび遭遇する不思議なデジャブ既視感)に、困惑を深めるのだった。
三つ葉のクローバー
高等部1年生の立浪繭は、他人の“お姉さま”にちょっかいを出して姉妹関係を破局させる噂の要注意人物。しかし、気になる上級生なら誰にでも接近する彼女の行動には理由があった。
枯れ木に芽吹き
リリアン女学園高等部を卒業後、超難関大学に進学した内藤克美。妹・笙子の部屋で偶然見つけたある写真が、彼女の心に波紋を広げていく。
黄色い糸
高等部2年生“黄薔薇のつぼみ”鳥居江利子の興味を引く「男の子みたいな女の子」。彼女を観察すればするほど新たな謎が飛び出してきて、江利子の関心はますます高まるのだった。
不器用姫
高等部2年生の寛美は、幼馴染で学年が1つ下のミケを昔から可愛がり、気の弱い彼女をいじめから守ってきた。リリアン女学園で再会した寛美は、かつてのようにミケの世話を焼きはじめるのだが……。
光のつぼみ
新入生歓迎会の日、祐巳を見かけた可南子は、この人との出会いは自分の人生に大きく関わる大事になると感じる。
温室の妖精
古い温室には妖精が棲んでいる。クラスメイトのその言葉にとらわれて、高等部1年生の皐月は古い温室に通うようになるのだが……。
ドッペルかいだん
漫画研究部の夏休み校内合宿。部員である高等部1年生の水奏(みなと)は不思議な体験をする。『お釈迦様もみてる ウェット or ドライ』に関連のエピソードがある。
A Roll of Film
「フレーム オブ マインド」の謎解きにあたる話。笙子は写真部の3年生から写真対決に出品するよう命じられ、蔦子の力を借りずに撮った証明ができるある方法を提案される。
31. マリア様がみてる 薔薇の花かんむり
卒業シーズンを迎え“3年生を送る会”の準備で慌しいリリアン女学園。祐巳は、祥子の行動について奇妙な噂を耳にする。「薔薇の花かんむり」とは、ロザリオを意味する。
32. マリア様がみてる キラキラまわる
祥子の呼びかけで、遊園地に行くことになった山百合会+α(アルファ)の面々。しかし、当日集まったメンバーの雰囲気は何故か“お通夜”のようで、楽しいはずの遊園地に暗雲が立ち込めるのであった。
33. マリア様がみてる マーガレットにリボン
“過去”と“未来”を描いた8つの短編を、表題作「マーガレットとリボン」(“現在”)で繋ぐ短編集の第4弾。各作品はすべて書き下ろし。
「ユミちゃん絵日記・未来編」2編は、作業の順番待ちの間に祐巳が書いた「これから先にすることの日記」とその現実を描いており、表題作より未来にあたる「掟破り」(あとがき)の話。
ちなみに、集英社発行誌に『マーガレット』と『りぼん』があるが、作者は決めたときには意識しておらず、「集英社に媚びてつけたタイトルじゃない」、「変更する理由にはならないし、どっちも集英社だし、『ま、いいか』」となったと「あとがき」で言っている。
マーガレットにリボンⅠ-Ⅸ
スール以外からもらったバレンタインチョコのお返しのキャンディーにラッピングをするため薔薇の館に集まった祐巳・志摩子・由乃はあれこれと悩む。
デビュー
大学進学を機に、蓉子は自分のキャラを変えようと試みる。
ライバルがいいの
『マリア様がみてる バラエティギフト』所収の「毒入りリンゴ」の続編。山辺の娘・亜紀に引き合わされた江利子は彼女の行動に戸惑う。
フィレンツェ煎餅を買いに
『マリア様がみてる チャオ ソレッラ!』の裏話。加東景からイタリア旅行に誘われた聖は二つ返事で参加するが、成田空港で日程が祐巳たちの修学旅行と重なっていたことに気づく。
「さん」付け問題
お互いに「さん」付けで呼び合っている祐巳・由乃・志摩子。ある日、試しに互いに呼び捨てにしてみる。
僕の兄妹
小寓寺の跡継ぎとして修行をしていた准至(のりみち)は、ある日、父に勘当するよう申し出て家を出るが、2年後、1歳くらいの赤ん坊を連れて帰ってくる。
志摩子の出生の事情が、志摩子の兄(叔父)である賢文(まさふみ)の一人称で語られる。リリアン女学園の生徒・卒業生でない者の一人称も男性登場人物の一人称も本作品が初(本作品と「青い傘の思い出」のみ)。
ユミちゃん絵日記・未来編(1)
日記に書いたとおり、駅のポストに蟹名静宛のエアメールを投函した祐巳は、そこで思いがけず静本人に出会う。
ユミちゃん絵日記・未来編(2)
土曜日、祐巳と瞳子は初詣のお礼参りに祐巳宅の近所の稲荷神社に行く。
青い傘の思い出
『マリア様がみてる レイニーブルー』で盗まれた祐巳の傘が、祐巳の元に返るまでにたどった10日間のエピソード。拾った人が次々と主人公になるオムニバス形式。登場人物がいずれもリリアン女学園の生徒・卒業生・教職員ではない。
34. マリア様がみてる 卒業前小景
授業のない卒業式前日の午後に繰り広げられたそれぞれのエピソード。薔薇の館の“忘れ物捜索”見つかったある物を手に、祐巳は姿の見えない祥子を探す。
35. マリア様がみてる ハロー グッバイ
初巻から続いていた「祐巳・祥子編」[13]の完結巻。
祥子と令の卒業式を迎え、祐巳たちはお別れのときへ。卒業式直前、祐巳は祥子からあるものを渡される。その頃、由乃に呼ばれた蓉子・聖・江利子の前“薔薇さま”たちがリリアン女学園を訪れようとしていた。
著者は、サブタイトル「ハロー グッバイ」は「ごきげんよう ごきげんよう」の意で、当初は「ごきげんよう ごきげんよう」、「ハロー グッバイ」のどちらかをサブタイトル、もう一方をルビにしようしていたと、あとがきで明かしている[13]
36. マリア様がみてる リトル ホラーズ
6編のエピソードを、入学と同時に“つぼみ”になった有馬菜々の視点で描く表題作「リトル ホラーズ」で繋ぐ短編集の第5弾。「チナミさんと私」(雑誌『Cobalt』 2008年9月号)、「ハンカチ拾い」(同2009年5月号)、「ホントの嘘」(書き下ろし)、「ワンペア」(同2008年2月号・4月号)、「胡蝶の夢」(同2009年1月号)、「おまけ・リトル パニック」(書き下ろし)。巻の括りは「いなくなっちゃった人」または「これという着地点がない話」(あとがき)。
前後編の後編の巻ではない小説だけの巻としては初めてイントロがない。
リトル ホラーズⅠ-Ⅵ
祐巳たちが3年生・“薔薇さま”になった4月。剣道部の会合に出てこない由乃を呼びに薔薇の館に来た菜々は、乃梨子と志摩子に由乃も祐巳もいないと言われる。探すと、2人は館の1階で水道管を押さえていた。
チナミさんと私
インフルエンザのため入学式から欠席してしまった綿貫照(わたぬき てらす)が初登校すると、入れ替わりのように隣席の日比野千波(ちなみ)が病気治療で長期欠席に。ところが、その席には、照にしか見えず、声が聞こえない存在が……。
ハンカチ拾い
むしゃくしゃしていた1年生の公弥(くみ)は、公園で素敵な上級生に出会う。
ホントの嘘
1年生のありさは、“お姉さま”にちょっとした嘘をつくが、辻褄を合わせるために嘘に嘘を重なる結果になり、どんどん身動きが取れなくなっていく。
ワンペア
人形のように美しい久我コハクと久我メノウ。高等部2年藤組の2人は本人たち以外には区別がつかないほどそっくりな双子の美少女姉妹。謎の失踪を遂げた従兄の後任国語教師として、リリアン女学園に赴任した清水多子(なこ)は、なぜか気になってしかたがないが、他の教師からは「2人には決して関わるな」と忠告され・・・。
胡蝶の夢
周(めぐり)は初夢以来不思議な感覚の中にいた。本当の自分はさえない中年の「おっさん」で、それが夢の中で周という女子高校生になっている、という感覚が抜けないのだ……。
おまけ・リトル パニック
本編「リトル ホラーズ」の裏話。来ないはずの菜々が薔薇の館に来て、一同は大慌てで対処しようとする。
37. マリア様がみてる 私の巣(マイネスト)
父を早くになくして母子家庭で育った高等部1年生の朝倉百(もも)は、母の再婚により2年生の筒井環(たまき)を含む大家族で生活することになる。
雑誌『Cobalt』2007年8月号に掲載された表題作を第1話とする連作短編集[14]。第2話以降は書き下ろし。時系列では『マリア様がみてる リトルホラーズ』を追い抜いている。
38. マリア様がみてる ステップ
大の親友だった律(りつ)と佳月(かづき)。律が男性とつきあい始め、佳月にも気になる人が現れて、二人の関係にも変化が……。
雑誌『Cobalt』2010年7月号に掲載された同名の短編に大幅に加筆して長編化したもの。本編(祐巳・祥子編)の時点からは過去にあたる。このためイントロ中の他の巻では「平成の今日」の部分が、「昭和の今日」になっている。
39. マリア様がみてる フェアウェルブーケ

Cobalt掲載の短編[編集]

マリア様がみてる(1997年2月号)
『マリア様がみてる』シリーズの第1作。改題、再構成ののち小説単行本『マリア様がみてる チェリーブロッサム』に「銀杏の中の桜」として収録された。掲載当時のイラストは、あおい由麻。前号(1996年12月号)の次号予告では「マリア様がみてる」と予告されていた。
マリア様がみてる ショコラとポートレート(2003年2月号)
『マリア様がみてる バラエティギフト』に収録。
マリア様がみてる 羊が一匹さく越えて(2003年4月号)
『マリア様がみてる バラエティギフト』に収録。
マリア様がみてる 降誕祭の奇跡(2003年12月号)
『マリア様がみてる バラエティギフト』に収録。
マリア様がみてる チョコレートコート(2004年2月号)
『マリア様がみてる イン ライブラリー』に収録。
マリア様がみてる 桜組伝説(2004年4月号)
『マリア様がみてる イン ライブラリー』に収録。
マリア様がみてる 図書館の本(2004年8月号)
『マリア様がみてる イン ライブラリー』に収録。
マリア様がみてる 静かなる夜のまぼろし(2004年12月号)
『マリア様がみてる イン ライブラリー』に収録。
マリア様がみてる 不器用姫(2005年4月号)
『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』に収録。
マリア様がみてる 温室の妖精(2005年8月号)
『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』に収録。
マリア様がみてる 三つ葉のクローバー(2006年2月号)
『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』に収録。
マリア様がみてる 黄色い糸(2006年4月号)
『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』に収録。
マリア様がみてる ドッペルかいだん(2006年8月号)
『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』に収録。
マリア様がみてる 枯れ木に芽吹き(2006年12月号)
『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』に収録。
マリア様がみてる 四月のデジャブ(2007年4月号)
『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』に収録。
マリア様がみてる 私の巣(2007年8月号)
原因不明の発作に悩まされる高等部1年生・朝倉百(もも)の前に現れた2年生の筒井環。彼女に振りまわされて、百の悩みはさらに増えることに……。『マリア様がみてる 私の巣』に、最初のエピソードとして収録。
マリア様がみてる ワンペア(前編・後編)(2008年2月号・4月号)
『マリア様がみてる リトルホラーズ』に収録。
マリア様がみてる チナミさんと私(2008年9月号)
『マリア様がみてる リトルホラーズ』に収録。
マリア様がみてる 胡蝶の夢(2009年1月号)
『マリア様がみてる リトルホラーズ』に収録。
マリア様がみてる ハンカチ拾い(2009年5月号)
『マリア様がみてる リトルホラーズ』に収録。
マリア様がみてる 昨日の敵(2009年9月号)
『マリア様がみてる フェアウェルブーケ』に収録。
マリア様がみてる ステップ (2010年7月号)
佳月(かづき)は、親友の律(りつ)から男性と交際していると告白される。その後、偶然出会い好感を持った男性と律とが仲むつまじげなところを目撃しショックを受ける。『マリア様がみてる ステップ』に最初のエピソードとして収録。
マリア様がみてる 卒業式まで (2010年11月号)
『マリア様がみてる フェアウェルブーケ』に収録。
マリア様がみてる プライベートTeacher (2011年5月号)
『マリア様がみてる フェアウェルブーケ』に収録。
マリア様がみてる 飴とストレッチ (2011年11月号)
『マリア様がみてる フェアウェルブーケ』に収録。
マリア様がみてる おっぱいクッキー(2012年3月号)
『マリア様がみてる フェアウェルブーケ』に収録。

文庫既刊一覧[編集]

カッコ内の日付は発売日。

  1. 『マリア様がみてる』(1998/04/24, ISBN 4-08-614459-X)
  2. 『マリア様がみてる 黄薔薇革命』(1999/02/03, ISBN 4-08-614554-5)
  3. 『マリア様がみてる いばらの森』(1999/04/27, ISBN 4-08-614591-X)
  4. 『マリア様がみてる ロサ・カニーナ』(1999/12/01, ISBN 4-08-614661-4)
  5. 『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)』(2000/03/03, ISBN 4-08-614695-9)
  6. 『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』(2000/04/25, ISBN 4-08-614715-7)
  7. 『マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(前編)』(2001/02/02, ISBN 4-08-614817-X)
  8. 『マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(後編)』(2001/04/03, ISBN 4-08-614841-2)
  9. 『マリア様がみてる チェリーブロッサム』(2001/07/27, ISBN 4-08-614895-1)
  10. 『マリア様がみてる レイニーブルー』(2002/03/29, ISBN 4-08-600078-4)
  11. 『マリア様がみてる パラソルをさして』(2002/07/01, ISBN 4-08-600136-5)
  12. 『マリア様がみてる 子羊たちの休暇』(2002/12/25, ISBN 4-08-600210-8)
  13. 『マリア様がみてる 真夏の一ページ』(2003/03/28, ISBN 4-08-600243-4)
  14. 『マリア様がみてる 涼風さつさつ』(2003/07/01, ISBN 4-08-600284-1)
  15. 『マリア様がみてる レディ、GO!』(2003/10/31, ISBN 4-08-600337-6)
  16. 『マリア様がみてる バラエティギフト』(2003/12/25, ISBN 4-08-600360-0)
  17. 『マリア様がみてる チャオ ソレッラ!』(2004/03/31, ISBN 4-08-600399-6)
  18. 『マリア様がみてる 特別でないただの一日』(2004/10/01, ISBN 4-08-600484-4)
  19. 『マリア様がみてる イン ライブラリー』(2004/12/25, ISBN 4-08-600527-1)
  20. 『マリア様がみてる 妹(スール)オーディション』(2005/04/01, ISBN 4-08-600568-9)
  21. 『マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ』(2005/07/01, ISBN 4-08-600609-X)
  22. 『マリア様がみてる 未来の白地図』(2005/12/22, ISBN 4-08-600704-5)
  23. 『マリア様がみてる くもりガラスの向こう側』(2006/03/31, ISBN 4-08-600743-6)
  24. 『マリア様がみてる 仮面のアクトレス』(2006/06/30, ISBN 4-08-600784-3)
  25. 『マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵』(2006/10/03, ISBN 4-08-600823-8)
  26. 『マリア様がみてる クリスクロス』(2006/12/22, ISBN 4-08-600859-9)
  27. 『マリア様がみてる あなたを探しに』(2007/03/30, ISBN 978-4-08-600895-2)
  28. 『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』(2007/06/28, ISBN 978-4-08-601034-4)
  29. 『マリア様がみてる 薔薇の花かんむり』(2007/10/02, ISBN 978-4-08-601075-7)
  30. 『マリア様がみてる キラキラまわる』(2007/12/26, ISBN 978-4-08-601110-5)
  31. 『マリア様がみてる マーガレットにリボン』(2008/04/01, ISBN 978-4-08-601144-0)
  32. 『マリア様がみてる 卒業前小景』(2008/10/01, ISBN 978-4-08-601214-0)
  33. 『マリア様がみてる ハロー グッバイ』(2008/12/26, ISBN 978-4-08-601244-7)
  34. 『マリア様がみてる リトル ホラーズ』(2009/7/10, ISBN 978-4-08-601305-5)
  35. 『マリア様がみてる 私の巣』(2010/1/10, ISBN 978-4-08-601363-5)
  36. 『マリア様がみてる ステップ』(2011/1/10, ISBN 978-4-08-601481-6)
  37. 『マリア様がみてる フェアウェルブーケ』(2012/4/28, ISBN 978-4-08-601631-5)
その他
  1. 『マリア様がみてる プレミアムブック』(2004/07/27, ISBN 4-08-600455-0)
  2. 『マリア様がみてる イラストコレクション』(2006/07/28, ISBN 4-08-600797-5)
スピンオフ作品
  • 『お釈迦様もみてる』シリーズ

メディアミックス[編集]

2003年(平成15年)に漫画化、 2004年(平成16年)にテレビアニメ化され、2006年(平成18年)にはアニメの声優によるインターネットラジオが配信され、OVA化もされた。 また、実写映画化も決定し、2010年秋(平成22年)に公開された[15]

漫画[編集]

集英社の漫画雑誌「マーガレット」系に掲載された長沢智によるものと、「Cobalt」に掲載されたひびき玲音の手によるものがある。

長沢智版[編集]

長沢智の手により漫画化されたもので、集英社「マーガレット」誌上にて、2003年10月(21号)より連載されていた。後に別冊の「ザ・マーガレット」に連載が移行。今まで全9巻出刊。

ほぼ原作に忠実だが、4巻は「〜ロサ・カニーナ〜」より「〜長き夜の〜」が先に収録されている。「〜長き夜の〜」には二人羽織で百人一首をするオリジナルエピソードが入る。祥子(前髪が開いている)、志摩子(髪がきつく巻いている)、静などの髪型が原作挿絵と異なる。

マリア様がみてる 1(2004/02/25, ISBN 4-08-847713-8)
原作第1巻『マリア様がみてる』をコミック化。雑誌『マーガレット』2003年No.21〜2004年No.3・4合併号初出。
マリア様がみてる 2(2004/07/23, ISBN 4-08-847761-8)
原作『マリア様がみてる 黄薔薇革命』のほか、4コマ漫画「祐巳はくせっ毛です」「志摩子さんみたく髪を巻いてみよう!」を収録。雑誌『マーガレット』2004年No.5〜11初出。
マリア様がみてる 3(2005/01/25, ISBN 4-08-847817-7)
原作『マリア様がみてる いばらの森』より「いばらの森」「白き花びら」を収録。ほかに4コマ漫画「昭和か○すすき」、小品「愛し愛されちゃってるの」を収めている。雑誌『マーガレット』2004年No.14〜18、No.20〜21初出。
マリア様がみてる 4(2005/06/24, ISBN 4-08-847862-2)
原作『マリア様がみてる ロサ・カニーナ』より「長き夜の」「ロサ・カニーナ」をコミック化。雑誌『マーガレット』2004年No.24〜2005年No.3、No.4〜8、No.10初出。
マリア様がみてる 5(2006/01/25, ISBN 4-08-846022-7)
原作『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)』より「びっくりチョコレート」を収録。雑誌『マーガレット』2005年No.12、No.16、No.18、No.20、No.22初出。
マリア様がみてる 6(2006/08/25, ISBN 4-08-846084-7)
原作『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』より「ファースト・デート・トライアングル」「紅いカード」をコミック化。雑誌『ザ・マーガレット』2006年5月〜8月号初出。
マリア様がみてる 7(2007/02/23, ISBN 978-4-08-846140-3)
原作『マリア様がみてる いとしき歳月(前編)』より「黄薔薇まっしぐら」「いと忙し日日」、『マリア様がみてる いとしき歳月(後編)』より「片手だけつないで」を収録。
マリア様がみてる 8(2008/01/25, ISBN 978-4-08-846253-0)
原作『マリア様がみてる いとしき歳月(後編)』より「will」「いつしか年も」を収録。雑誌『ザ・マーガレット』2007年8月〜12月号初出。
マリア様がみてる 9(2010/10/25, ISBN 978-4-08-846581-4)
原作『マリア様がみてる チェリーブロッサム』より「銀杏の中の桜」「BGN(バックグラウンドノイズ)」を収録。

また、文庫版も全5巻まで出刊されている。

マリア様がみてる 1(2010/4/16, ISBN 978-4-08-619115-9)
マーガレットコミックス第1巻、第2巻を収録。
マリア様がみてる 2(2010/4/16, ISBN 978-4-08-619116-6)
マリア様がみてる 3(2010/5/18, ISBN 978-4-08-619117-3)
マリア様がみてる 4(2010/6/18, ISBN 978-4-08-619118-0)
マリア様がみてる 5(2010/7/16, ISBN 978-4-08-619119-7)
マーガレットコミックス第7巻より「いと忙し日日」「片手だけつないで」、第8巻より「will」「いつしか年も」を収録。

ひびき玲音版[編集]

Cobaltに不定期で掲載。原作小説から一部のシーンを切り出してコミック化する場合が多い。

マリア様がみてる 祐巳のヴァレンタイン・イブ(2003年2月号)
原作の小説には無いエピソード。祥子のためにチョコレート作りに挑戦する祐巳だが、なかなか満足のいくものを作ることができない…。『マリア様がみてる イラストコレクション』に収録。
マリア様がみてる 祭りの前(2003年10月号)
原作第1巻『マリア様がみてる』の一部をコミック化。山百合会主催で上演する学園祭舞台劇「シンデレラ」の準備で、祥子とともに衣装合わせする祐巳だが…。『マリア様がみてる プレミアムブック』に収録。
マリア様がみてる クリスマス・プレゼント(2003年12月号)
原作『マリア様がみてる いばらの森』より、紅薔薇姉妹のプレゼント交換のシーンをコミック化。『マリア様がみてる イラストコレクション』に収録。
マリア様がみてる 卒業までに…(2004年2月号)
原作『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』収録の「ファースト デート トライアングル」より、卒業を控える聖と志摩子をコミック化。『マリア様がみてる イラストコレクション』に収録。
マリア様がみてる ひとりの日曜日(2004年4月号)
原作『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』収録の「ファースト デート トライアングル」より、令と田沼ちさとのデートを尾行する由乃をコミック化。『マリア様がみてる イラストコレクション』に収録。
マリア様がみてる 年の始めの(2004年12月号)
原作『マリア様がみてる ロサ・カニーナ』収録の「長き夜の」より、祐巳と聖の初詣をコミック化。『マリア様がみてる イラストコレクション』に収録。

アニメ・ドラマCD[編集]

Webラジオ[編集]

イベント[編集]

リリアン祭』とは、アニメ・ドラマCDの声優陣、作品のファンが参加して行われるイベントのこと。

2006年8月6日、アニメ第3期シリーズの製作決定を記念して『真夏のリリアン祭〜山百合会に何かご用?〜』がサンパール荒川で開催された。

2008年9月14日、新宿区日本青年館大ホールで『マリア様がみてる 秋のリリアン祭』が二部構成で行われ、そのうち、第2部の模様はDVDに収録されて『マリア様がみてる 秋のリリアン祭〜第二部〜』として2009年2月25日に発売された。

実写映画[編集]

実写映画 マリア様がみてる
監督 寺内康太郎
脚本 寺内康太郎
佐上佳嗣
出演者 未来穂香
波瑠
主題歌 CooRieHeavenly Days
製作会社 ジョリー・ロジャー
配給 ジョリー・ロジャー
リバプール
メ〜テレ
公開 2010年11月6日
上映時間 90分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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実写映画 マリア様がみてる』は、2010年11月6日に公開された実写映画。監督は『デメキング』の寺内康太郎。主演は『女の子ものがたり』の波瑠や、モデルとしても活躍している未来穂香など。

映画の公開に合わせ2010年10月20日より期間限定で15:00-15:03まで美人時計とコラボ[16]として映画紹介されている。また、『Cobalt』2010年11月号ではメイキングDVDが付録となった。公開記念として『秋葉原キュアメイドカフェ』で11月5日-7日限定で『マリア様がみてるカフェ』が開催された。

ストーリー(映画)[編集]

私立リリアン女学園に通う1年生の福沢祐巳は、憧れの紅薔薇のつぼみこと2年生の小笠原祥子から突如、姉妹宣言を受ける。戸惑いつつも山百合会主催の舞台シンデレラの制作に参加することに。

キャスト(映画)[編集]

スタッフ(映画)[編集]

主題歌(映画)[編集]

ロケ地(映画)[編集]

  • 長野県上田市 旧宣教師館
  • 長野県松本市 松本高等学校(旧制)
  • 長野県埴科郡坂城町 信州夢ばらの里
  • 茨城県土浦市 茨城県立土浦第一高等学校(旧本館)

FLASHアニメ[編集]

劇場マナーCMとしてFLASHアニメ『マリア様のたしなみ』が本作上映前に上映された。全3パターン(各上映館で1パターン上映)。担当声優はアニメと同じ。また、公式サイトでもFLASHアニメ『マリア様のおしらせ』が全3話配信された。

担当声優

ARE YOU レディ?[編集]

マリア様がみてる ARE YOU レディ?』は、サークルKサンクス限定前売特典の『シークレット・エピソード・ブック』に収録された、今野緒雪による書き下ろし短編。内容は小笠原祥子と福沢祐巳が出会う前の出来事となっている[17]。A6文庫サイズ、16ページ。

脚注[編集]

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  1. ^ 『お釈迦様もみてる 紅か白か』あとがき。
  2. ^ 単に『マリア様がみてる』と言った場合、それがシリーズ名と文庫第1巻の何れを指すのか分かりにくい。そのため、「ファンの間で、文庫第1巻は『無印』と呼ばれている。」と作者が文庫あとがきで述べている。
  3. ^ 「ライトノベル研究」、『出版月報』2005年5月号、出版科学研究所。
  4. ^ 熊田一雄 『男らしさという病?―ポップ・カルチャーの新・男性学』 風媒社、2005年、91-92頁。ISBN 978-4833110679
  5. ^ 小説第1巻終了時点を起点としている。第19巻『特別でないただの一日』あとがきより。
  6. ^ 作中でロザリオが授与された時点(3月)では、まだ中等部の生徒であるため正式な「アン・ブゥトン プティ・スール」ではなく、高等部に上がると同時に「アン・ブゥトン」となった。
  7. ^ 式典の祭壇に「南無阿弥陀仏」の掛け軸(名号)を掲げるのは、浄土真宗系学校で見られる方式。『お釈迦様もみてる 紅か白か』あとがきでは「浄土教系」とされている。
  8. ^ 第31巻『薔薇の花かんむり』あとがきより。
  9. ^ AAS99 また、この地の女性たちは、少女のころ、血縁はないが、仲のいい娘同士が姉妹の契りを結ぶ、「結交姉妹」の関係をもつことが盛んであった。「姉妹」同士が、連れだって村の神社の祭りに出かけ、一緒に女紅をし、実の姉妹よりも親密な関係で結ばれていた。
  10. ^ NEWSポストセブン|青森の風習「けつまくら」 大晦日、年齢順に尻を枕にし寝る 山形県鶴岡市大岩川の浜中周辺では、女の子が12、13才になると藁のくじを引いて義理の姉妹として契りを結び、生涯にわたって交際を続ける「ケヤキキョウダイ」という風習がある。ケヤキキョウダイたちは大晦日、寝具を持参して集まり合宿。寝る前に持参した丸もちを交換し、焼いて食べるが、翌日の昼まで断食する。
    8年ぶり「ケヤキ姉妹」 鶴岡市大岩川 わらのくじ引き2組誕生 2007年12月30日付け紙面より 荘内日報ニュース−山形・庄内 荘内日報社 鶴岡市大岩川の浜中地区で28日、小学生の女の子同士がわらのくじを引いて「姉妹の契(ちぎ)り」を結ぶ珍しい風習「ケヤキ姉妹」の儀式が、同地区の大阪神社で取り行われた。1999年以来8年ぶりで、2組の姉妹が誕生、生涯にわたって姉妹として交際していくことを誓った。 風習の由来ははっきりしないが、約200年の歴史があるとされ、「ケヤキ」は樹木の欅(けやき)ではなく「契約」がなまったものという。成女になるための儀式的な意味を持ち、女性の大役であるお産が軽くすむように祈る行事ともされる。契りを結んだ2人が、大みそかから元日にかけて「断食」などの行を一緒に行い、3年間続けるとお嫁にいってもよいとされていた。 このような風習は全国的にも珍しく、1989年に旧温海町の無形民俗文化財、93年には国選択文化財の指定を受けた。
  11. ^ 現代のバラの祖先として、それぞれ四季咲き性(ロサ・キネンシス)、剣弁咲き(ロサ・ギガンティア)、黄色い花(ロサ・フェティダ)という形質を与えた重要な原生種。
  12. ^ 同書あとがき。
  13. ^ a b 同書あとがき。
  14. ^ 各話に扉ページがある短編集の体裁だが、主人公の一人称による連続したストーリーになっている。
  15. ^ マリア様がみてる 実写映画化決定!!
  16. ^ 15:00~15:02までは波瑠、未来穂香、広瀬アリスの順番で一人ずつ、15:03はその3人が一緒となっている。
  17. ^ 「マリア様がみてる」前売り券特典に原作者書き下ろし小説 : 映画ニュース - 映画.com

関連項目[編集]

外部リンク[編集]