パペッティア

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パペッティア
ジャンル アクション
対応機種 PlayStation 3
開発元 SCEジャパンスタジオ
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア
プロデューサー 水谷崇
ディレクター ギャビン・ムーア
デザイナー 佐藤一信
シナリオ 岩片烈
シナリオコーディネーター 竹林伸一
音楽 パトリック・ドイル
人数 1 - 2人
メディア BD-ROMダウンロード
発売日 日本の旗 2013年9月5日
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
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パペッティア』(Puppeteer)は、SCEジャパンスタジオが開発し、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より2013年9月5日に発売されたPlayStation 3専用アクションゲームである[1][2]

概要[編集]

人形劇をモチーフにした、小ネタや楽屋ネタやメタ発言、ブラックユーモア(一番の売り上げだったのに廃版になった人形がとある有名なネズミに似ていた、など)などが満載のストーリにギミックに溢れたアクションゲームで、画面演出やプレイ画面は舞台装置そのものとなっている(プレイヤーはこれを中央席から鑑賞する観客の視点でプレイ)。2人プレイに対応しており、もう片方のプレイヤーは主人公をサポートするプレイで盛り上がれるようになっている。

プレイヤーの行動に合わせて狂言回しの語りや観客のガヤが起こるため、あたかも劇場にいる臨場感を味わえる。なお、起動デモ画面を放っておくとミスターGから鑑賞中の注意(役者のようにはさみを持って劇場内を走らないように、など)が聞ける。

PSストアには体験版の他にリハーサル版が配布されている。リハーサル版は公演直前の劇場ツアーの体裁をとっており、作りかけのセットやリハーサルならではの会話など、本編には無い演出が盛り込まれている。

仕様[編集]

何でも切れるはさみ「カリバス」でモノを切り進めて行動する。空中でカリバスを使うと一時的にホバー状態になるため、それを利用して空中のオブジェクトを切り進む事で進路を開拓できる。縫い目のような点線はカリバスで切り進むレールとなっている。壁のヒビやスイッチなどは左スティックでピカリナ(またはインヤン)をポインターとして操作し、該当箇所をR2ボタンで調べる事でギミックを作動させる。2Pプレイの際の2Pプレイヤーはこの探索操作を担当する。金色の渦(魔法の門)にたどり着くと場面(舞台)が転換する。

主人公はヘッドがないとすぐに死んでしまう。ヘッドはステージを調べることやイベントで入手できる。ヘッドはダメージを受けると取れてしまい、一定時間が経つとルンピーを出して消えてしまう。ロストしたヘッドは所々で飛んでいるヘッドポットを調べると種類はランダムで落としてくれる。ヘッドは3つまでいつでも付け替えることができ、ヘッド毎に専用のアクションが存在する。ステージにはヘッドの絵の白い影が投影された場所(そこを調べると、どのヘッドなのかを示すアノテーションが表示される)があり、そこで指定されたヘッドの専用アクションをするとボーナスステージの発生など様々なギミックが発生する。リトライ回数はルンピーというステージに散らばるアイテムを100個集めることで1回増える。

ストーリーを進めると、かつてムーンベアキングに抵抗した4人のヒーローの力が込められたヒーローヘッドを入手できる。これはヘッド交換をしなくてもアクションを起こせる物で、以下の4つが存在する。

ナイトヘッド
L1ボタンを押し続けている間、圧死判定があるギミック以外の攻撃を無効化できるバリアを発生させる。左スティックで角度を変えられ、飛び道具を反射する事ができる。また、突進してくる敵に対してダメージを与える事ができる時がある。4度まで連続で使用でき、攻撃を受ける度に青→黄→赤と変色し、赤色の時に攻撃を受けるとバリアが壊れてしまう。耐久回数はバリアを使用していない時に時間経過で回復する。
ニンジャヘッド
自機にはダメージは無いが、爆弾マークの描かれた障害物や、敵を爆破できるニンジャボムを使用できる。
海賊ヘッド
海賊のフックを使えるようになる。金色のフックに向かって鎖付きフックを投げ、△ボタンを連打して引っ張る事でギミックを作動できる。雑魚敵に対して使うと相手を気絶させた状態でこちらに引き寄せる事ができる。
レスラーヘッド
空中にいる時にR1ボタンで急降下するドッスンができるようになる。また、R1ボタンを押しながら左スティックを左右に倒す事で取っ手の有るオブジェクトを押したり引いたりできる。ドッスンは牛のドクロのマークが描かれたオブジェクトを破壊できる。また、急降下の距離が長いとドッスンの威力も大きくなり、大きなオブジェクトを破壊できる(空中にドッスン開始位置の目印がある場合が多い)。

7章3幕で構成されており、1つの章をクリアするとその章のバックストーリーが絵本として閲覧できる。また、ヘッドのコレクション閲覧では楽屋ネタが読めるヘッドが存在する。

物語[編集]

これは、不可思議と幻想に満ち満ちた、魔法劇場で公演されている演目である。

月の女神が可愛がっていたリトルベアはある日突然、黒のムーンストーンと聖なるはさみ・『カリバス』を盗み出し反乱を起こし、ムーンベアキングを名乗り暴力で月の女神を撃退。光のムーンストーンを割って部下に分け与えた。月の女神の飼い猫だったインヤンは少数ながらも反乱軍を結成しムーンベアキングに肉薄したが、騎士が腰抜けだった為反乱は失敗。反乱の頭目だった4人のヒーローの力は各地に封じられた。

かくして平和に治められていた月が、暴君の支配下に置かれて3年が経過していた。ムーンベアキングは自らの地位を守るため、夜な夜な地球の子供たちの魂を闇の軍勢へと変えていた。

主人公・クウタロウは魂を木の人形に移し替えられ、更に頭を引き抜かれ食べられてしまう。行くあてもないクウタロウに手を差し伸べたのは、ムーンベアキングの城の厨房で働きつつ『カリバス』を手に入れようと目論む月の魔女であった。魔女の手引きで『カリバス』を城から盗み出し、攫われてきた太陽の妖精ピカリナを助け出したクウタロウは、ムーンベアキングから月を解放するための冒険に挑むのであった。

登場人物[編集]

クウタロウ(声:なし)
本作の主人公。地球の少年だが、眠っている間に魂を盗まれて木の人形に閉じ込められた。
人形にとって命でもあるヘッドをムーンベアキングに食べられてしまったため、冒険の途上で拾う代理のヘッドをつけて戦うことになる。
ピカリナ(声:松岡由貴
関西弁を話す太陽の妖精。サポートキャラクター。
ムーンベアキングに攫われた太陽の妖精。インヤンの見立てでは「太陽の姫君」の侍女。ツッコミ精神旺盛な、とにかく口やかましい陽気で元気な性分。太陽の姫の居場所を聞かれるとはぐらかす。
エズマー・ポッツ(声:片岡富枝
ムーンベアキングの下で黒の城の厨房を預かっている『月の魔女』。チュートリアル担当。
魔法の腕は一流だが料理の腕はからっきし。虫歯で悩むタイガー将軍に「痛みを痛みで紛らわす」為に激辛料理を出したり、嘆き悲しむデク達に幸せを、という要望には「天国に行ける」毒入りスープを作るなど、他人の願いを洒落にならないブラックユーモアで返す。
醜悪な容姿をしており、優しい口調で相手に接して来たかと思えば、きつい口調と乱暴な言動で周囲をこき使う性格。『カリバス』と『ムーンストーン』に異常な執着を示し、攫われてきた子どもたちを唆して幾度となく盗ませようとしていた。本当は自分がカリバスを手にしようとしていたが、カリバスがクウタロウを主に選んだ為に目論みは失敗。仕方なく、クウタロウを自分の手先として光のムーンストーン集めに赴かせる。
インヤン(声:多田野曜平
二又の尻尾と翼を持つ、月の魔女の空飛ぶ飼い猫。非常にやる気がない怠惰で慇懃無礼な性分。ピカリナ救出以前の第1章におけるサポートキャラクター。
元々は月の女神の飼い猫で、月の女神がムーンベアキングに襲撃された際に真っ先に抵抗した。その後も様々な手段でムーンベアキングに対抗しようとしたがその過程で9つある内の5つの魂を失い、仕方なく手段が同じ月の魔女に飼われる事になるもカリバスを求める過程で2つ失う。その為、命が大事と不本意ながら現在の怠惰な生活を送っている。更に、現在の状況に落ち着いた後、月の魔女が作った毒入りスープを飲んで1つの魂を失った模様。
ムーンベアキング(声:乃村健次
かつて月の女神から「リトルベア」として可愛がられていた。ある日突然『カリバス』と『ムーンストーン』を奪い巨大化、暴力で王位を簒奪した。
他者を信用できない性分で、自分の地位を護る為に光のムーンストーンを部下に分け与えた上で暴力的な支配を行い、それでも不満足なため地球の子供たちの魂を攫ってデク人形に移し変えて自分の軍勢にしていた。
彼と仲間の動物たちがいかにして反乱をおこすに至ったかは、第7章クリア後のバックストーリーにおいて明らかになる。
十二人の将軍
ムーンベアキングによって『光のムーンストーン』の欠片を与えられた直属の配下。かつてリトルベアと共に月の女神の下で暮らしていた、動物の子供たち。
タイガー将軍(声:白熊寛嗣
張り子細工の。所持する欠片の形状は「左の犬歯」。
ムーンストーンを手に入れる前は虫歯に悩まされていた。ムーンベアキングには卑屈に媚び諂い、目下の者にはひたすら傲慢に振る舞う。
マウス将軍(声:白熊寛嗣)
眼鏡をかけた。所持する欠片の形状は「前歯」。
月の森の住人たちを得意の弁舌で騙し、森を汚染してムーンベアキングに献上しようと目論む。英語版では名前が「General Rat」に変更されている。
スネーク将軍(声:多田野曜平)
長大な。所持する欠片の形状は「上から見た蛇」。
毒性が強すぎるという理由で疎まれ、黒の城の地下に幽閉されている。
ピッグ将軍(声:乃村健次)
海賊帽を被った。所持する欠片の形状は「マンガ肉」。シープ将軍の相棒。
極めて強欲であり、ムーンベアキングにも恩賞目当てで仕えている。
シープ将軍(声:白熊寛嗣)
二丁拳銃を携えた。所持する欠片の形状は「羊の角」。ピッグ将軍の相棒。
強欲の上にケチであり、クウタロウの捜索命令を燃料の無駄として無視した。
ホース将軍(声:永吉ユカ
十二人の紅一点である雌。所持する欠片の形状は「ニンジン」。ブル将軍の妻。
俊足を誇る。蒸気機関車に変形することができる。
ブル将軍(声:松田健一郎
建設重機を思わせる姿の雄。所持する欠片の形状は「牛の角」。ホース将軍の夫。
屈強さを誇る。かつては温和な性格だったが、ムーンストーンの影響でお互いを軽蔑し、張り合うようになった。
ドッグ将軍(声:多田野曜平)
サイボーグ。所持する欠片の形状は「骨」。
将軍の中では唯一肉声で話すことができず、モンキー将軍の翻訳機に頼っている。
モンキー将軍(声:白熊寛嗣)
白衣を着た。所持する欠片の形状は「バナナの房」。
典型的なマッドサイエンティストであり、機械技術を駆使してムーンベアキングの計画を補佐する。
ラビット将軍(声:多田野曜平)
マジシャン風の衣装を着た。所持する欠片の形状は「シルクハット」。
チキン将軍と組んで夢を司る大時計の支配を命令されていたが、お茶会に夢中で全く進展していない。
チキン将軍(声:白熊寛嗣)
リーゼントヘアの。所持する欠片の形状は「鶏の腿肉」。
オカマ口調が特徴。英語版では名前が「General Rooster」に変更されている。
ドラゴン将軍(声:松田健一郎)
東洋風の巨大な。所持する欠片の形状は「龍玉」。
地球から子供の魂を攫う役目を担っている。広島弁と思しき方言で話し、ムーンベアキングを「オヤジ」と呼ぶ。
キャプテン・ギャフ(声:松田健一郎)
魔法の月の海で最強を誇った伝説の海賊。現在はピッグ将軍とシープ将軍との戦いに明け暮れていた。その戦いに敗れて捕らえられ、ゲーム開始時には行方不明になっていた。
かつては腕っ節の強い多くの部下を率いて、あらゆる財宝とあらゆる美女を手に入れたが、彼のその暴虐さにを嘆いた人々の願いを聞き入れた月の女神の呪いによって人間が醜悪な化け物に見えてしまうようになった。そのため、元から醜悪な容姿の月の魔女に一目惚れしてしまい、恋を成就させる為に彼女に一方的に協力する事になる。
デク
本作の雑魚敵。子供達の魂を閉じ込めたデク人形。一回切った後に更にもう一度切ることで中に入った魂を開放できる。足元の爆弾を弄ぶ習性がある。
楽屋ネタとしては、劇場の大部屋俳優3人が演じているが、どう見ても3人以上出てくる場面が多い。
バッドボーイズ
一郎、次郎、三郎の三兄弟。月の魔女の厨房で下働きをしていた、クウタロウと同じ境遇の少年たち。彼らは脱走を図るがクウタロウと違って運が無く、様々な不運や不幸に見舞われることになる。道中では彼らのヘッドも入手できる。彼らの話を全て見るには、マスターヘッドを全て入手した状態で最初の面からプレイする必要が有る。
ミスターG(声:藤原啓治
本作のナレーター。本名はグレゴリウス・P・オズワルド。魔法劇場の支配人。姿を見せる事は無いが、当意即妙な語りで観客とプレイヤーをパペッティアの演目に引き込んでいく。

スタッフ[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]