SIREN:New Translation
| ジャンル | アクション・アドベンチャー ホラー ステルス |
|---|---|
| 対応機種 | プレイステーション3 |
| 開発元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
| 人数 | 1人 |
| メディア | Blu-ray Disc1枚 |
| 発売日 | |
| 価格 | 5,980円(税込) PS3 the Best 3,800円(税込) |
| 対象年齢 | CERO: 17歳以上対象 USK: 16+ PEGI: 16+ OFLC: MA15+ |
| 売上本数 | |
| その他 | 対応映像出力 NTSC,480p,720p 対応音声出力 リニアPCM7.1ch リニアPCM5.1ch ドルビーデジタル5.1ch |
『SIREN:New Translation』(サイレンニュートランスレーション)はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が開発及び発売したプレイステーション3用のホラーゲーム。『SIREN』シリーズの第3作である。
海外での名称は「Siren: Blood Curse」。
目次 |
[編集] 概要
舞台は第1作と同じ羽生蛇村であるが、SIRENおよびSIREN2では日本人のキャラクター主体であるのに対し、本作ではアメリカ人のキャラクターを主体とした物語作品になっている。ストーリーに関しても第1作を踏襲しつつ、それを一度分解しキャラクターを変えて再構成した「新訳」(New Translation)という形が取られた。そのため、本作はSIRENの世界での正史ではなく、1作目を元に作られたフィクション的な位置づけである(SIREN2でいう平行世界での出来事とも取れる)。外国向けに作られた作品であるためか、敵のモチーフ等も外国人が嫌悪しやすい昆虫に変えられていたり映画の様なダイナミックな演出が加えられている。
ストーリーは一本道化され、「リンクナビゲーター」「終了条件の概念」は廃止された。全体が12のエピソードに分かれて構成されている。また、それぞれのエピソードにはオープニング(あらすじ)と次回予告が挿入される。上記の変化を踏まえ、正式発売に先駆けた「先行ダウンロード販売」が行われた。これはあらかじめダウンロードされた本編が7月24日の発売日に向けて1日1エピソードずつ解禁されていく仕組みで、全国のユーザーがその都度情報を共有しつつエンディングに向かって足並みを揃えて進んでいく、という楽しみ方を可能にする試みであった。
また、公式ページでは「エピソード0」が公開され、こちらも発売日に向けて1日1チャプター(全13回)ずつ公開された。「エピソード0」では日本のテレビクルーが本編と同日に羽生蛇村を訪れるという設定である。現在は閲覧不可。
[編集] 追加・変更された要素
①アクション要素
- 攻撃構えがなくなり、各種攻撃は□ボタンかR1ボタンのみで行うようになった。
- 銃構えがL1ボタンになり、照準移動は右スティックでの操作になった。銃構えの際は、左スティックで動けるので、狙撃銃での移動撃ちも可能に。
- サブコマンド(前作までのリストメニューから選べるコマンド)や懐中電灯のON/OFFは全て十字キーで行うようになった。
- 相手を転倒させることができるダッシュ攻撃や転倒した敵への追い討ち攻撃、敵を一撃で倒す「フェイタルムーブ」が追加された。
- モーションセンサーに対応しており、転倒からの起き上がりや扉押さえ、敵の掴み攻撃から脱出などのアクションは全てコントローラーを振って対応する。
②視界ジャック
- 前作までは相手の視界を見ると画面全体で表示されていたが、本作では操作キャラと相手の視界とで横に二分割されて表示されるようになった。この際は、画面上に最大3つまで相手の視界の表示が可能となっている。
- 前作では視界ジャックをしながらの移動は三上のみだったが、本作では全キャラ可能となっている(その際、表示できる視界は1つ)。
③その他
- 武器の所持が1つだけとなった。
- 前作までにあったスタミナの概念が、本作ではなくなっている。
[編集] キャッチコピー
息することさえ、恐怖。
[編集] あらすじ
2007年8月3日。米国テレビクルーが突然消息を絶った。午前0時、赤い海からサイレンが鳴り響き、消えた村が蘇る。
謎のメッセージに興味を持ち羽生蛇村を訪れた高校生。テレビクルー達は消えたはずの生贄の儀式を目撃し、絶望という名の戦いが始まる。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 登場人物
※印のついている人物は操作できるキャラクターである。
[編集] 本編の登場人物
- ハワード・ライト[Howard Wright](演:ステファン・フィッシャー) 男/18歳/学生 ※
- 本作のメイン主人公。2007年の人間。1989年7月30日生まれ。東京にあるヨリミ・インターナショナルスクールに通う学生。ごく普通の若者である。日本語の勉強のため、今年(2007年)の5月から日本でブログ[1]を立ち上げている。多少は日本語の心得があり、簡単な日本語ならば片言だが話せる。
- 高校生最後の夏休みに、自分宛に届いた羽生蛇村に関する謎のメッセージに興味を持ち、羽生蛇村を訪れる。その際、生贄の儀式を目撃し、生贄として捧げられそうになっていた美耶古を助ける。助けを呼ぼうとした駐在所で嶋田習次に襲われ、抵抗するも銃で胸を撃たれ、川底に落下する。赤い水の力で一命を取り留め困惑していた所で、アマナと出会い行動を共にするが、羽根屍人の襲撃により、はぐれてしまう。その後、道中の刈割で美耶古と再会し、共に村からの脱出を目指すが、途中で覚醒したアマナに身を焼かれ、谷底に転落する。目を覚ました後、美耶古の呼ぶ意識に導かれ、単身屍人ノ巣に乗り込むが、そこで頭脳屍人化したベラを発見。直後、半狂乱したメリッサに銃で撃たれた所で時間がループする。
- 時間ループ後、再びアマナと出会うも言い知れぬ恐怖を感じ、アマナから逃げ出す。そして、以前のループにおいて廃屋の中で屍人化の兆候で苦しんでいたところ、美耶古の血を分け与えられた事を思い出す。再会した美耶古と共に刈割の封印を解くも、覚醒したアマナに美耶古を奪われ、気を失っていたところを犀賀省悟に助けられる。その後、偶然居合わせたベラと共に屍人ノ巣へ潜入。美耶古が生贄として火だるまになる瞬間を目撃し、蚕子(幼体)が復活。美耶古が生贄となった赤い水の池を途方にくれながら眺めていたが、霊体となった美耶古に導かれて「いんふぇるの」へ渡る。そこで待ち受けていた犀賀省悟から宇理炎を手渡され、襲ってきた彼に引導を渡す。そして彼の遺した宇理炎と日本刀を手に成体となった蚕子と異空間で激突。美耶古の力を借りて蚕子を倒す。その後、「全てを終わらせる」という美耶古との約束を果たすため、羽生蛇村の屍人たちを殲滅した。
- サム・モンロー[Sam Monroe](演:ジョナサン・レッグ) 男/37歳/文化人類学者 ※
- 2007年の人間。マシスン大学、文化人類学部教授。人付き合いが下手で、自説にこだわり過ぎる偏屈な性格により三流大学での閑職に甘んじている。緊張をすると、くしゃみをしてしまう体質である。
- 金銭的な苦慮と家庭の事情から、娘ベラの同行を条件に、半ば捨て鉢気分でTVクルーに同行していたが、恐るべき怪異に巻き込まれる。怪異の中、合石岳でメリッサと合流するが、途中で口論となり、メリッサは別行動を取ってしまう。道中の波羅宿集落で、屍人に襲われている所を犀賀に助けられ、二人で犀賀医院に逃げ込む。病院内で再びメリッサと合流し、ベラの残した手がかり(日記のイラスト)から、メリッサと共に不入谷聖堂へ向かう。聖堂で既に屍人と化したベラと遭遇、直後に怪力屍人の襲撃を受けてメリッサともはぐれてしまう。その屍人の攻撃により屍人化し、後には蜘蛛屍人となって屍人ノ巣を徘徊するようになる。
- 時間ループ後、合石岳で今度はソルと再会するが屍人に囲まれてしまい、誤って崖から落ちた彼だけ逃げ延びる。不入谷聖堂の古文書を読み、今回の怪異が予言されていたことを知る。古文書の予言を辿り、蚕子の復活を阻止しようと屍人ノ巣中枢へ赴くも、直後に蚕子が復活。その場を逃げるが、怪力屍人化したメリッサに遭遇。機転を利かせた攻撃でメリッサを撃退する。後、蚕子が倒されたことによるサイレンで開いた時空の穴に落ち、ベラの姿とアマナが蚕子の体を食らっている姿を幻視する。ただ一人、1976年の土砂に埋まった羽生蛇村へ生還。ハワードに言われた言葉と循環する時間の理に従い、ハワード宛にメッセージを送る。そして、それが時間ループ(ウロボロスの輪)を生み出す原因となる[2]。1976年の現実世界に飛ばされた後、31年間(2007年まで)公園でホームレス生活を送り、ちょうど怪異が起きる頃に公園で行き倒れになり、搬送先の病院で死亡した(死因は不明)。
- メリッサ・ゲイル[Melissa Gale](演:エマ・ハワード) 女/34歳/TVレポーター ※
- 2007年の人間。1973年5月18日生まれ。米国ケーブルテレビ局のドキュメンタリーレポーター。数年前にサムと離婚しており、ベラ・モンローは実娘。仕事への情熱と、離れて暮らす娘を案じる気持ちとの葛藤に悩まされている。
- 番組の取材で訪れた羽生蛇村で生贄の儀式を目撃し、怪異に巻き込まれる。怪異の中、サムと合流するが、ベラを連れてきてしまったサムに憤慨し、単身ベラを捜しに走る。だが、ベラを捜索中、屍人化したソルに襲われ、崖から転落し、気絶してしまう。目を覚ました病院で、サムと再び合流し、サムと共に不入谷聖堂へ向かう。聖堂で屍人化したベラと再会直後、怪力屍人の襲撃でサムとはぐれてしまう。その後もベラの屍人化を受け入れられず、取り憑かれたようにベラを探し求めて屍人ノ巣へ向かう。屍人ノ巣中枢で偶然居合わせたハワードを「娘から離れろ」と言って銃撃、すでに頭脳屍人化していたベラを抱擁する。
- 時間ループ後は病院内でベラと再会し、村からの脱出を目指すも、途中で怪力屍人の襲撃に遭う。ベラを守るため自らを犠牲にし、怪力屍人と共に火だるまとなる。後に屍人化し、ソルと同じくベラを守ろうとする気持ちが強かったためか、執拗にベラを追いかけまわすようになる。さらに皮肉にも彼女自身が怪力屍人化し、屍人ノ巣にてサムと対峙。一時的に倒され[3]復活した直後、蜘蛛屍人化したソルに襲われているベラを目撃。屍人化しているにもかかわらず、ベラを助けようとソルに掴みかかるが、その衝撃で屍人ノ巣の一部が崩落。ベラ、ソルと共に落ちて行った。
- ベラ・モンロー[Bella Monroe](演:リアーナ・クロッカー) 女/10歳/小学生 ※
- 2007年の人間。サムとメリッサの娘。半年前に祖母を失い、サムとの二人暮らし。
- 子供扱いされることに反発心が芽生え始めており、時折、生意気な言動を見せる。爪を噛む癖があり、メリッサに注意されている。
- サムに連れられ向かった先の羽生蛇村で、怪異に巻き込まれる。怪異後、ソルと行動中、屍人と遭遇。ソルの促しで屍人から逃げ延び、犀賀医院へと隠れる。村内放送で助けを求めるが、逆に屍人化したソルを呼び寄せてしまい、犀賀医院から脱出。一人で村を彷徨っていたところで怪力屍人の攻撃により、致命傷を負わされる。徐々に屍人化が進行(その際、彼女の目に映る光景は、妖精のような発光体が舞うなど幻想的で美しい光景であるが、これは屍人化の前兆によるものである)していき、不入谷聖堂で両親と会う頃には完全に屍人化してしまう。後に頭脳屍人となり、屍人ノ巣を徘徊するようになる。
- 時間ループ後、病院でメリッサと再会し村脱出を目指すも、怪力屍人の襲撃でメリッサとはぐれてしまう。逃げ延びた先の廃屋に潜伏するが、そこはすでに屍人の巣窟と化していたため、脱出を決意する。廃屋から逃げ出す際、メリッサと再会するが、彼女はすでに屍人化しており、そこから何とか逃げ延びる。道中で犀賀・ハワードと合流し、ハワードと共に屍人ノ巣へ潜入。そこで蚕子の復活を目撃するが、その時の騒動でハワードとはぐれてしまう。その後、蜘蛛屍人化したソルに追い詰められるも、怪力屍人化していたメリッサに助けられる。屍人化しても自分を助けようとするメリッサの姿を見て、安堵の表情を見せたベラだったが、その時の衝撃で屍人ノ巣の一部が崩落し、ソル、メリッサと共に落ちて行った(その後の消息はアマナの項を参照)。本編中の時間ループの要因は彼女が屍人化した(アマナという存在が無くなった)ことも原因と解釈できる。
- ソル・ジャクソン[Sol Jackson](演:ケニー・スコット) 男/36歳/TVディレクター ※
- 2007年の人間。TVクルーのディレクター兼カメラマン。
- 「日本の山奥に生贄の習慣の残る村があった」という噂を聞きつけ、メリッサらと共に羽生蛇村を訪れた。
- メリッサへの恋心[4]から、怪異の最中、メリッサの娘であるベラを守ろうと必死に行動するが、その道中で屍人に遭遇してしまう。ベラを逃がすため自ら囮となるが、その屍人の攻撃により致命傷を負わされ、屍人化する。屍人化後、ベラを守ろうとする想いが強かったためか、ベラを執拗に追いかけ回すようになる。
- 時間ループ後は、サムと合流するも、屍人の集団から逃げ遅れて死亡。またしても屍人化する。今回もやはりベラへの意識が強かったのか、執拗にベラを追いかけ回し始める。最終的に蜘蛛屍人化し、ベラを追い詰めるが、怪力屍人化したメリッサに道連れにされる。
- 美耶古(みやこ)(演:岡本奈月) 女/16歳/職業不明
- 本作のヒロイン。1976年の人間。その全てが謎に包まれた美しい少女。
- 儀式に生贄として捧げられているところをハワードによって救われる。後にハワードと再会し共に村からの脱出を目指すも、途中で屍人化した犀賀の銃撃を浴び、さらには覚醒したアマナにハワードが火だるまにされ、美耶古はアマナに連れ去られてしまう。屍人ノ巣中枢で生贄にされ、直後に時間のループが起こる。
- 時間ループ後、再びハワードと再会し行動を共にするが、またもアマナに連れ去られてしまう。屍人ノ巣で生贄として火だるまにされてしまうが、彼女の血をハワードに分け与えていたために蚕子は幼体という不完全な復活をする。その後、霊体となってハワードの前に現れ、「村も村人たちも全て消し去ってほしい」と願いを告げる。そしてハワードをいんふぇるのへと導き、彼に助言を与え続けて蚕子を倒させた。その後、ハワードと共に村へ戻り、屍人を殲滅するハワードの力となった。
- アマナ[Amana](演:アレクシス) 女/年齢不詳/求導女 ※
- 1976年の人間。村の若い求導女で、記憶を失っている。異人であるが、日本語を喋る事は可能である(ゲーム本編では滅多に聞く事が出来ないが、アマナが同行者の時に彼女が屍人から攻撃を受けると、発する場合がある)。
- 「生贄の儀式」という野蛮な行為を止めようとするが、村人によって阻まれる。怪異の最中、救いを求め、村を彷徨っていた所でハワードと出会う。
- ハワードを導きながら波羅宿集落を抜けるも、突如現れた羽根屍人に連れ去られてしまう。後に不入谷聖堂で目を覚まし、そこにあった自身の日記を読んだところで記憶の一部が甦る。朦朧とする意識の中、波羅宿集落へと戻ると屍人が持っている自身が身に付けていたマナ字架のペンダントを発見。隙を見てペンダントを奪取し、それをきっかけに次々と記憶を取り戻し、ついに覚醒して本来の目的を思い出す。その後、ハワードと美耶古に遭遇。ハワードを火だるまにして谷へ突き落とすと美耶古を連れて屍人ノ巣中枢へ赴き、美耶古を生贄にして儀式をとり行う。しかし「ウロボロスの輪」が不完全であったために儀式は失敗。蚕子は復活せず、時間のループが起こる。
- 時間ループ後、覚醒したままハワードへと近づくも逃げられてしまう。そして再びハワードと美耶古と遭遇。ハワードを気絶させ、美耶古を屍人の巣へと連れ去り、再度儀式をとり行うも美耶古がハワードに血を分け与えていたことで不完全な蚕子(幼体)が復活してしまう。そしてその場に現れた犀賀を蚕子(幼体)で殺そうとするも直後に宇理炎を発動され、宇理炎の炎が蚕子(幼体)に直撃。その際、蚕子(幼体)と共に「いんふぇるの」へ渡る。犀賀との勝負をつけ焔薙と宇理炎を手にしたハワードの前に立ちはだかり、最後は自分の身を捧げることで蚕子を成体へと進化させる。しかし、最終的に蚕子はハワードによって倒されてしまうが、彼女はそれで「ウロボロスの輪」が完成したことに満足し、異空間の彼方へ消えていった。
- 彼女の正体は、時空の穴に落ち大昔へタイムスリップしてしまったベラが成長した姿である。7世紀末の羽生蛇村へとタイムスリップしたベラは飢饉最中ということもあり、空腹に苦しむことになる。その際、突如降臨した蚕子を空腹のあまり食べてしまったベラは不死の呪いを受け、生贄を蚕子に捧げ続ける宿命を背負わされてしまう。[5]しかしあまりに長い時を過ごしたベラは記憶をなくし、謎の求導女アマナとなって現代の怪異に遭遇することになる。こうしたことがきっかけで「ウロボロスの輪」が生まれ、輪が不成立になるように物事が進むと時間ループが起き、輪が成立するまで何度でも時間ループが起きることになっている。
- 犀賀省悟(さいが せいご)[6](演:服部整治/幼少期声:外山朔弥[7]) 男/30歳/医師 ※
- 1976年の人間。1946年6月21日生まれ。犀賀医院の若き院長。村の習慣に囚われ、村の暗部を担う要職に就いている。彼は1952年5月30日に事故で両親を亡くした後、犀賀家に引き取られた養子であり、その親から愛情を受けずに育てられた事が後述の性格に繋がっている。旧姓は三田村(みたむら)。
- 冷徹さと凄烈を併せ持ち相対した者に威圧感を与えるが、どこか虚無的な印象ものぞかせる。また、英語が堪能であり、アメリカ人である他の登場人物に対しても意思の疎通が可能である。
- 「生贄の儀式」の祭司を務めるが、ハワードによって邪魔をされ、美耶古を逃がしてしまう。怪異後、猟銃を手に村を探索中、屍人に襲われていたサムを救出し、共に犀賀医院へ向かう。医院内でメリッサと合流後、サムらと別れ、一人医院に残るが、もはや生きていても希望がないことを悟り、猟銃で自害する。その後、屍人化し、ハワード達を追跡し始める。
- 時間ループ後、サムを助けた場所で今度はベラの逃亡を助け、祈祷所で「宇理炎」に関する古文書を発見。刈割で倒れていたハワードから間接的に美耶古の血を取り入れ[8]、合石岳の最深部で宇理炎を入手する。屍人ノ巣では蚕子幼体に攻撃されるも、不完全ながら宇理炎を発動させて蚕子を焼き払う。いんふぇるのでハワードに宇理炎を渡した後、改造散弾銃と日本刀・焔薙で襲い掛かる。ハワードの発動した宇理炎の炎で引導を渡させ、「これで退場できる」と安堵し、河辺幸江の名を呟きながら満足そうに消滅した。
- 河辺幸江(こうべ ゆきえ)(演:チャン・リーメイ/声:杉崎綾子) 女/24歳[9]/看護師
- 1976年の人間。サムやメリッサが目撃した謎の儀式で、生贄として殺害された看護師。
- 奇怪なサイレンと地震が村を襲ったその時、死んだはずの彼女が屍人となって、恍惚とした表情を浮かべながら襲い掛かる。最終的に頭脳屍人化し、犀賀省悟の前に立ちはだかるが、犀賀によって杭で心臓を貫かれる。
- 生前は犀賀と恋仲であるが、彼を想うあまり、隠し撮りや尾行を行う一面も見せていた。
- 嶋田習次(しまだ しゅうじ)[10](演:白石タダシ/声:大山高男) 男/年齢不明/警官(巡査部長)
- 1976年の人間。儀式を偶然目撃したハワードの前に立ち塞がる異様な佇まいをした警官。
- 怪異前、少なくとも前日正午以降から屍人化の兆候が見え始めており[11]、既に駐在所周辺の村人を殺害している。村人同様にハワードを襲撃するも、抵抗されたため致命傷を負ったはずだが、サイレンによって本格的に屍人化し、村を徘徊し始める。最終的に羽根屍人化する。
- 痩せているが極度の甘党で大食漢。川で溺れた村の子供を助け[12]、その子から感謝の手紙が送られるなど模範的な警察官であった。
[編集] 「羽生蛇村を求めて」「エピソード0」の登場人物
- 豊島みちこ(とよしま - )(演:西島まどか) 女/25歳/TVレポーター
- 2007年の人間。北海道出身。短大在学中から清涼飲料水(麦茶)のキャンペーンギャルとして活躍。愛称は「みっちゃん」。現在はレポーターだけでなく、ナレーション、声優業にも挑戦中。好きな食べ物はジンギスカンの温玉のせ。
- 羽生蛇村の廃屋の中を撮影中、屍人に襲われ山口祐介と共に山奥へ逃げるが、その過程で怪異に巻き込まれる。その後、山口とはぐれ、泣きながら彷徨っていたところ田中を発見し、救いを求めるも屍人化した彼に殺害される。
- ちなみに彼女の想い人は、田中尚人である[13]。
- 山口祐介(やまぐち ゆうすけ) 男/35歳/TVディレクター
- 2007年の人間。東京都出身。専門学校卒業後、ADとしてさまざまな番組に参加。30歳にして現在の制作会社に所属、動物系や大家族モノのバラエティー番組を得意とする。好きな食べ物はキムチ。未婚。ヤミピカリャーと「N.T.」のイニシャルが刻印されたオイルライターを愛用している[14]。
- 屍人襲撃の際、豊島みちこと共に山奥へ逃げるが、追ってきた嶋田習次に足を撃たれ、重傷を負う。なんとかその場を乗り切ったものの怪異に巻き込まれ、再び嶋田の襲撃に遭い命を落とす。
- 清水剛(しみず たけし) 男/24歳/カメラマン
- 2007年の人間。群馬県出身。山口祐介と同じ専門学校の出身。フリーのカメラマンとして活動中。主にドキュメンタリーの仕事が多い。好きな食べ物はカレー。未婚。
- 屍人の襲撃後、3人とはぐれてしまい、ライブカメラで助けを求めるも、その途中で廃屋の中にいた屍人に襲われ死亡する。
- 田中尚人(たなか なおと) 男/43歳/音声
- 2007年の人間。栃木県出身。フリーの音声マンとして、ドラマ、CM、映画の現場で活躍。好きな食べ物は塩サバ焼き。離婚歴あり。
- 屍人の襲撃の際、逃げ遅れて嶋田習次に絞殺され、屍人化。
[編集] 登場する敵
[編集] 屍人(しびと)
赤い水の影響により、人でなくなってしまったおぞましい不死の存在。本作では屍人が更に凶暴化した。目、鼻、口などあらゆるところから赤い水を流し、屍人にしか見えない世界を楽しむかのように恍惚とした表情で村を徘徊している。また屍人化した者は体のいたる箇所に斑点のような模様が浮かび上がる。旧作では戦闘不能になった屍人は再度復活するまでその場にうずくまり丸まっていたが、本作では倒されると一般的なゾンビゲームのようにその場に普通に倒れ伏し、一定時間経過するとまたふらふらと立ち上がって襲ってくる。また旧作では人型(半屍人)からさらに変異した屍人は頭脳屍人以外は自我を完全に失っていたが、本作ではどの屍人もかろうじて自我が残っているらしく、様々な台詞を聞くことができる。無論どの形態の屍人も思考能力や生態は屍人のそれであり、人間を見つけるとすぐさま襲ってくるため、意思疎通は不可能である。また公式に紹介されている人物以外にも、アーカイブや家屋の表札、喋っている事柄などから名前等が判明している屍人が複数いる。
ちなみに元となった旧作で変異屍人の一種として登場していた犬屍人だが、本作では登場しない。
- 人型屍人(ひとがたしびと)
- 屍人の基本形態。ここから以下の屍人に変態する。行動は基本的に旧作の半屍人と同じ。
- 旧作での素手時の攻撃は、相手の首を絞める程度であったが、本作では前作の闇人のように殴ってくるようになった。また素手状態のみ、相手の首をへし折ったりするなど、いわゆる「フェイタルムーブ」を繰り出してくる場合もあり、武器を持っていなくても十分な脅威となっている。
- 彼らは「仲間になれぇぇぇ」「一緒に行こうかぁぁぁああ」と叫びながら首を絞めてくることがある。これは彼らの「幻想的な世界」へ連れて行こうとしているためである。
- 本作では旧作の海送り・海還りに相当する設定が現時点では語られておらず、人型屍人からどのような経緯で以下の屍人に変態するのかは不明。
- 蜘蛛屍人(くもしびと)
- 屍人の変態の一種。胸部分は昆虫の腹部を思わせる形状に異様に膨れ上がっており反り返るようにねじれた下半身と頭が特徴。一見すると蜘蛛というより、人間が巨大な蚤に寄生されているように見える。本作では女性でもこの形体になる。側壁、天井を這いまわることが出来、主に頭脳屍人の命令で行動する。
- 羽根屍人(はねしびと)
- 屍人の変態の一種。両目からは触覚、頭部からは蝉を思わせる巨大な羽根が生えており、空中から襲撃をしてくる。頭部が被り物のように大きく変形していた旧作と異なり、本作ではある程度人間の原型を留めている。羽音をそのまま声にしたような会話をする。
- 旧作では基本的に全員銃を携行していたが、本作では素手や近接武器がメインで、殆どの者は銃を携行していない。本作では女性もこの形体になる。
- 彼らのほとんどが同じ形体をしているが、中には蝶にも蛾にも似た羽根を生やし、頭部や腕部が変形している羽根屍人(正確には頭脳屍人の1種)も登場する。
- 怪力屍人(かいりきしびと)
- 屍人の変態の一種。非常な巨体に長細い手足、芋虫を思わせる肌の質感が特徴。肥大化した芋虫から人間の細い手足を生やして頭の代わりに人間の顔を取り付けたような、胴と首が異様に長い奇怪な姿をしているが、人間が芋虫の着ぐるみを着込んでいるような滑稽な姿にも見える。声は赤ん坊のような高いトーンであり、一層不気味さを感じさせる。
- その名の通り、片手で大きな物(ポスト等)を投げ飛ばしたりする。登場個体数は少ないものの、前作に登場した闇人甲式のように要所に関門として配置されており、本作では中ボスに近い存在。
- 巨体に見合った体力を持ち、銃撃や打撃などの通常の攻撃で倒すことが出来るが、相当の量の弾丸、器量を使うこととなる強敵。重い物を投げる攻撃は当たると即死する威力を持つ。
- 頭脳屍人(ずのうしびと、ブレイン)
- 屍人の変態の一種。人の面影を残しているが、頭部のみ醜悪な様相をしている(時折人間の原型を留めない者もいる)。蜘蛛屍人、羽根屍人、怪力屍人を統率し、旧作と同じく頭脳屍人を倒すことでこれらの屍人を行動不能にすることが出来る。
- 旧作では変容した頭部の形状は水棲生物をモチーフとしていたが、本作では昆虫やミミズなどの蟲がモチーフとなっている。
[編集] 蚕子(かいこ)
旧作の堕辰子に相当する。日に何度か聞こえるサイレンは蚕子の影響と思われるが、旧作のように鳴き声かどうかは不明。不完全な状態で復活した幼体は巨大な蛆のような姿をしているが、完全体として蘇った姿は昆虫の羽根や腹部や脚などのパーツをまばゆい光とともにバラバラに組み替えて様々な形態をとる、旧作の生物的でおぞましい姿をしていた堕辰子や堕慧児、母胎と比べるとかなりゲーム的なRPGを思わせる風体をしたモンスターである。パーツを集合させ蝿のようにも植物にも見える奇怪な姿をとって浮遊することもあれば、パーツを一列に並べて中空で蛇のようにのた打ったり円を描くように回転し、攻撃を加えるとパーツが周囲に弾け飛んでプレイヤーの視界の外に再集結して実体化するなど、その挙動も生物というよりもゲーム色の強いものとなっている。
[編集] 前々作「SIREN」の登場人物との比較
本作は旧作のリメイクとも取れる設定となっており、登場人物の大半が、旧作のキャラクターと似たような立ち位置にいる。具体的には以下の通り。旧作の登場人物の詳細はこちらを参照。
- ハワード・ライト→須田恭也
- 羽生蛇村に興味を持って訪れる、及びそれと自身と関わる真相が一致。
- サム・モンロー→竹内多聞
- ただし結末は異なる。
- メリッサ・ゲイル→高遠玲子
- 少女を救うために命を落とす、屍人化後も必死に彼女を守ろうとする点など。また離婚している点も同じ。ただし最終的にメリッサは怪力屍人、玲子は頭脳屍人となる点が異なる。
- ベラ・モンロー→四方田春海
- 周囲の人物の行動と末路が酷似。ただし、春海と違って現世に無事に生還する事は無い。また不入谷聖堂に到着する前後の状況は前田知子を、ハワードとの屍人の巣内での行動は安野依子を髣髴させる。
- ソル・ジャクソン→名越栄治
- 屍人化した後、少女を執拗に追いかけ回すなどの行動。ただし最終的にソルは蜘蛛屍人、名越は頭脳屍人となる点が異なる。
- 美耶古→神代美耶子
- 設定と役割がほぼ同じで役者も同一人物。ただし本作では盲目ではない。
- アマナ→八尾比沙子
- 求導女という立場、及びそれに関した行動パターン。ただしアマナの正体と結末は比沙子と異なる。
- 犀賀省悟→宮田司郎
- 宮田以外にも牧野・志村・神代淳などの複数の旧作キャラの役割を持つ。
- 河辺幸江→恩田美奈
- 犀賀(宮田)と恋仲であった看護師の屍人。またどちらも形状変化が少ない頭脳屍人となる。
- 嶋田習次→石田徹雄
- 冒頭に登場する警官屍人であり、生前の性質や羽根屍人化するという点が似ている。
[編集] 脚注
- ^ 外部リンク、又はアーカイブNo.003を参照。
- ^ この行動は全て娘であるベラを生かすためであり(そうしなければ彼女は屍人となってしまう)、たとえ悲劇を生み出すと分かっていても彼にはそうする以外なかった。
- ^ 皮肉にもこの時、ベラを逃がした時と同じように火だるまになった。
- ^ これについて、自身の妄想を描いた作文がある。内容はアーカイブNo.014を参照。
- ^ アーカイブNo.047にあるこの出来事を基にした民話では、蚕子に生贄を捧げるという事が、「珍しい実をひとつずつ返す」という隠語で表されている。
- ^ 本編エンディングでは「省吾」と表記されているが、正しくは「省悟」である。
- ^ ディレクター・外山圭一郎の長男。彼は以前に『SIREN』にも出演している。
- ^ その事に関しては、実を盗んだ犯人が犀賀ではないかとアマナに質問をされた時に「ほんの一切れさ」と言っている。
- ^ アーカイブNo.020より判明。
- ^ SIRENシリーズ初となる眼鏡をかけた屍人。
- ^ 後述のエピソード0で、白昼、致命傷を受ける前の彼を確認できる。
- ^ 駐在所のボードにその時の新聞記事が貼られている。
- ^ チャプター6のみっちゃんのスペシャルランチは、塩サバ焼きがメインであるが、塩サバ焼きは田中の好物であり、チャプター7では田中と痴話喧嘩をしている。また、チャプター12では「尚人さん」と下の名前で呼んで助けを求めている。ちなみに、山口が所有するオイルライターのイニシャル「N.T.」とは彼のイニシャルである。
- ^ このライターは後にベラが拾い、使用することになる。
[編集] 外部リンク
- SIREN:New Translation
- 羽生蛇村を求めて - ライブカメラ、はにゅうだホットラインは2008年8月31日で終了。
- ハワード・ライトのブログ
- ファミ通.com 編集部員ブログ 羽生蛇村日報
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