ストレイト・ジャケット
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『ストレイト・ジャケット』は榊一郎著、藤城陽イラストのライトノベル作品のシリーズ。略称『ストジャ』。
目次 |
[編集] 概要
モールドと呼ばれる鎧をまとって魔族と戦う戦術魔法士「タクティカル・ソーサリスト(通称:ストレイト・ジャケット)」の青年レイオットと、彼の同居人でCSAである少女カペルテータの周りで起こる戦いの物語。彼らの住む街トリスタンで起こる魔族の事件と共に、裏で大きな謎が暗躍している。
ハートフルな作品が多い榊一郎の作品としては珍しく、そのような雰囲気が排除されたハードボイルドな作風となっており、凄惨な表現も少なくはない。また、ガンマニアで有名な作者の嗜好が反映されて、様々な銃器が頻繁に登場する。
登場キャラクターの名前は音楽関係が元ネタとなっている。また、作中使用される魔法の補助呪文の部分は銃器が元ネタとなっている(例:第二の業火〈マグナ・ブラスト〉の補助呪文 ベルータ・エイム・クイファ・クイファ → ベレッタM9Fから)。
シリーズ累計は50万部以上。
2007年6月20日T.O Entertainmentプロデュースによるアニメ化が発表され、同日に公式サイトオープン。2007年秋より全3巻でDVDがリリースされる。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場人物
[編集] 主要登場人物
- レイオット・スタインバーグ (Reiot Steighnberg)
- 本作品の主人公であり、無資格の戦術魔法士。黒髪と黒い瞳の、東方系の外見だが孤児のため出身は不明。いつも黒いサングラスを鼻先に掛けている。本名、年齢、全て不詳。幼い頃の記憶がないようである。魔族専門の戦術魔法士として大陸でもトップクラスの実力の持ち主。過去にある人物を殺した自責の念からか生に対する執着が希薄だが、ネリンと会ってから少しずつ心境が変化している。普段は気だるげで胡散臭い雰囲気を醸し出しているが、魔族との戦闘中は非常にテンションが高くなる。斜に構えたような言動が目立つが、最後の一線で他人を突き放すことができない甘さも持っているため、しばしばジャックやフィリシスからは『不器用』と評される。また、「周囲を気遣わない」と思われているが、戦闘中に後ろの人間に魔族の攻撃があたる、という状況で咄嗟に回避せず防御の魔法を使う一面も持つ。(フィリシス曰く「甲斐性なしの癖に変なとこで気が利く」) なお、料理の腕はネリンよりも上手い。使用モールドは〈スフォルテンド〉。
- カペルテータと同居している。
- 名前の元ネタはギター・メーカーのスタインバーガー(作者のHPのFAQより)。
- カペルテータ・フェルナンデス (Kapeltetha Ferrnandess)
- CSA(先天性魔法中毒患者)の少女。13歳。虚ろな心の持ち主で、何事にも淡々としている。紅い髪と同じ色の瞳という容姿に加え、眉と鎖骨の下の部分に二つずつ紅い球体が埋まっているという特徴を持つ。魔力の波動(イマジネーション・バースト)を捕らえ、魔族を察知する能力を持つ。また、記憶力がずば抜けて優れており、ほんの一瞬眼にしたものを瞬時に記憶し、それを写真並に絵に描くことが出来る。レイオットと同居しているが彼に対する恋愛感情などはなく、目的は不明。とある事件をきっかけにレイオットと知り合い、またその時に起きた出来事が彼女に大きな影響を及ぼした。レイオットは彼女が同居している理由は自身に対する復讐だと思っていたが、カペルテータ自身はそれを否定している。
- 紅茶に対する知識は人並み以上にある。
- 名前の元ネタはエレキギターやエレキベースのメーカーであるフェルナンデス(作者のHPのFAQより)。
- ネリン・シモンズ (Nelin Simmonz)
- 労務省魔法管理局二級監督官の女性。難関の試験を20代の若さで突破したエリートだが、見た目はそうは見えない。性格は生真面目で、規則を重んじ、自分にも他人にも厳しい。レイオットからは「生真面目を絵に描いた上で額に塡めて鉄壁に溶接したかのような人物」と評されている。レイオットが無資格の戦術魔法士であることを気にし、資格を取らせようとするなど何かと世話を焼いている。最近は以前はやらなかったであろう無茶な行為をとっさとはいえやってしまうなど、レイオットに感化されてきたようなところもある。童顔であることを気にしている。国家公務員のため、月給は高いが、大学の奨学金返済と実家への仕送りのため、あまり余裕のない生活をしている。
- 無類の猫好きで、猫を前にするとその愛らしさにやられてしまう。
- ジャック・ローランド
- モールド・エンジニア(無資格)の青年。24歳。機械いじりが趣味。中性的な容貌を持ち、着飾れば美しい女性で通じるであろうほど。レイオットのモールドを整備する他、全く新しいスタッフや対魔族用の銃器を開発したりしている。
- 祖母のルイーゼは魔法士の業界では有名なモールド・エンジニアである。
- 名前の元ネタは電子楽器の有名メーカーであるローランド(作者のHPのFAQより)。
- フィリシス・ムーグ (Filiciss Muhgue)
- 戦術魔法士(正規)の女性。プラチナ色の髪をみじかくまとめた、ボーイッシュで中性的な外見。レイオットの元パートナーで、共に暮らしていたことがあり、一時期男女の関係にもなっていた。実家は裕福な貿易商。どこか猫を思わせる、優れた容貌と何をしても人並み以上にこなす才能、レイオットを上回るほどの戦術魔法士としての実力、飄々として嫌味の無い性格をもつ自他ともに認める天才だが、それゆえにある種のゆがみを抱えている。ただし、人の顔と名前を憶えることだけは苦手。とある経緯により、現在はネリンとはファーストネームで呼び合う友人同士(飲み友達)となっている。使用モールドは〈フォルテシス〉。
[編集] 魔法士・管理局関連者
- アルフレッド・スタインウェイ
- レイオットと因縁のある隻眼の戦術魔法士(無資格)。使用モールドの〈ディアパルゾン〉は対人、対魔法士との戦闘が考慮されている。魔族専門のレイオットとは異なり、金さえ積めば人間であろうと魔族であろうと躊躇することなく殺める人物。レイオットからは「アル坊や」と呼ばれることが多い。母親に対して異常なほどの執着心を見せている。
- 名前の元ネタはピアノ製造会社のスタインウェイ・アンド・サンズ(作者のHPのFAQより)。
- ドーベルン・スタインバーグ
- レイオットの養父であり師匠でもあった人物。ダニエルと同じくロン・コルグのかつての弟子。レイオットのモールド〈スフォルテンド〉はドーベルンの〈スカルラット〉を改装したもの。なんらかの事故により魔族化し、レイオットの手で殺害される。命の恩人であり師でもあった彼を殺害してしまったことが、レイオットの心に罪として癒されることのない傷を刻むことになる。
- カート・ラベル
- ネリンの所属する労務省魔法管理局トリスタン支局の支局長。役人の典型のような人物。
- ヴィクハルト・ヤークトルーフ
- トリスタン市に魔法士誘致政策として招かれた戦術魔法士。革製品の服で身を包んだパンクロッカーのような派手な身なりをした青年。戦術魔法士としての経験は浅いが、自信過剰で礼儀知らずな高飛車な性格。手柄を上げようと考えていた矢先に、死の危機に瀕したところをレイオットに助けられ、その力に愕然とする。
- トーマス・パラ・ビーチャム
- 戦術魔法士の青年。金髪に上品な容姿をしている。名前から分かるように貴族の出で、元々は狩猟を趣味としていたが、“もっと刺激的な狩りを愉しむため”という理由で戦術魔法士になったという変わった人物。貴族の出であるが故に年長者を重んじるという一面もある。使用モールドは〈カヴァレッタ〉。
- エヴァ・イーミュン
- ジャックの姉弟子にあたる女性モールド・エンジニア。ジャックの祖母が経営するローランド工房を事実上 切り盛りしていて、量産型低コストモールド〈アセンブラ〉を設計・開発した天才。見るからに利発そうな女性で、ネリンと同様 几帳面で綺麗好き。ジャックは「エヴァ姉」と呼んでいて、彼女には頭が上がらない。
- ルイーゼ・ローランド
- ジャックの祖母でアルマデウス帝国屈指のモールド・エンジニアであり、ローランド工房の経営者。六十歳を越えながら精気溢れる現役の女傑。
[編集] 警察・組織関係
- ブライアン・メノ・モデラート
- トリスタン第1分署の特装執行部隊SSSに所属する警察官。当初は警部だったが、後に警視に昇進する。家は騎士の家系。すでに貴族としての特権は全て失っているが、弱い民衆を守るためには骨身を惜しまないという騎士の気構えを持つ。レイオットとは腐れ縁。アンチョビサンドが好物。
- ダリル・ローエングリーン
- SSSに所属する巡査で、優れた技術を持つ狙撃兵。ブライアンの部下にあたる。身長2メルトル弱もある大柄な男性で、礼儀正しく生真面目な性格。二十四歳だが、外見は老けている。
- マックス・キント
- 帝都警察のA.T.A.S.A.内部の〈ジャベリン〉に所属する警視。三十五歳。狙撃の名手であり、イエルネフェルト事件の際に〈魔王〉級の魔族を実際に眼にしていて、そのせいで魔法を忌み嫌い、〈サンダーボルト〉の開発に尽力している。
[編集] 源流魔法使・資格者関係者
- ロミリオ・ポロ・プロフェット
- 「影法師(シルエット)」の異名を持つ謎の人物。眼鏡をかけ貴公子然とした外見の持ち主で男爵と呼ばれているが、国の貴族名鑑に彼の名前は載っていない。モールドをつけずに魔法を発動させることが出来る〈資格者(クオリファイア)〉。非合法の戦術魔法士として知られており、トリスタンでの魔族事件に、度々関与している。「オッフェルトリウム」と呼ばれる者を盟主とした謎の『結社』に属している。普段の口調は上品かつ丁寧だが、時折粗暴になる(主に、人を殺めるとき)。なぜかプリンが大好物。
- ロン・コルグ (Long Korg)
- 謎多き老人。山高帽とインバネスコートにモノクルという紳士然とした格好をしている。自らを〈源流魔法使(ルート・ソーサリアン)〉と名乗り、ロミリオと同じくモールドなしで魔法を発動できる。諸事情によりレイオットに源流魔法使専用の武器・魔剣<パルティータ>を貸し与える。
- 名前の元ネタは電子楽器メーカーのコルグ(作者のHPのFAQより)。
- ギルバート・ギブスン
- 通称「G・G」。トリスタンの魔法士誘致政策の一環でやって来た救命魔法士(レスキュー・ソーサリスト/略称:RS)。レイオット同様ネリンの担当する魔法士で、レイオット以上に無茶な行動を取っていた。常に笑顔で礼儀正しく、人当たりの良い性格だが、その本質とは・・・・・・
- 後にレイオットと共に行った仕事で、生き埋め状態となったレイオットを脱出させるため、モールドが破損した状態で魔法を使用。魔族化したか、あるいは死んだと思われていたが、ロン・コルグに見出されて弟子となった。
- 名前の元ネタは有名ギターメーカーのギブソン(作者のHPのFAQより)。
- スレイ
- 外見は十歳前後の謎の少年。ロミリオと同じ『結社』の仲間。褐色の肌をしていて、ハルシュタット共和国の血を引いているらしい。
- コロナ
- スレイと同じく外見は十歳前後の謎の人物。亜麻色の髪をした清楚で可憐な少女。『結社』の仲間。
[編集] その他の登場人物
- ファーゴ・レスポール
- フィリシスの助手を務める男性。執事の様な服装をしていて、常にフィリシスに付き従っている。フィリシスからも気に入られていて、運転手も務めている。上品そうな容姿と裏腹に、ムーグ邸に仕える以前は軍の上層部である教導部隊・空挺部隊に居たという経歴を持っており、現在でも軍関係者とは色々と顔が利く。そのため銃器の扱いや体術にも長けていて、その点ではレイオットを遥かに上回っている。常に冷静沈着で、魔族を眼の前にしても全く恐れずに自分のなすべきことをなしていく強さを持つ。いつ寝ているのか不明。
- 榊一郎作品に頻繁に登場する使用人・執事・メイドの類の典型である。
- 名前の元ネタはギブソン社の有名エレキギターであるレスポール(作者のHPのFAQより)。
- エリック・サリヴァン
- レイオットと浅からぬ縁のある少年。旧姓はトムスン。父親と同じ医療魔法士を目指し勉強している。父親が魔族化したために陰惨な迫害を受けたからか、年に似ず醒めた考え方をするようになる。そのため、フレッドから「皮肉屋(クイップスター)」と呼ばれている。
- フレッド・クラプトン
- エリックの級友。同級生だが、留年しているのでエリックより年上と思われる。正義感が強く、他人の揉め事などによく首を突っ込む。エリックから「正義の味方(ホワイト・ハット)」と呼ばれている。魔族事件の際、危険を顧みず少女を救ったレイオットに憧れ戦術魔法士を目指すようになる。
- 名前の元ネタは高名なギタリスト エリック・クラプトン(作者のHPのFAQより)。
- エレナ・シェリング
- スタインバーグ邸の隣家に住む主婦。週一でスタインバーグ邸の掃除に来る契約をしている。朗らかで世話好きな女性。
- 名前の元ネタはポーランドのヴァイオリン奏者 ヘンリク・シェリング(作者のHPのFAQより)。
- バリー・シェリング
- エレナの夫。かつて事故で息子を亡くしており、その事故で自分も左手首から先と左足の膝から下を失った。学者然とした顔つきをしているが、インテリ層に嫌われがちなレイオットのことは気に入っているらしい。
- 元は新聞記者だったが、事故以来は家で海外出版物の翻訳や評論関係の文章を書いて収入を得ている。レイオットの危機に駆けつけ、片手で散弾銃を操るという一面も。
- この散弾銃を片手で廃莢・装填するというアクションだが、これはスピン・ローディング(スピン・コッキング)といい、片手でレバーアクション・ショットガンを回転させることで廃莢・装填を行うというレバーアクション特有の装填方法である。古くは西部劇で見られ、近年では「ターミネーター2」でT-800が披露したことで有名なガンプレイの一種である。
- ナレア・シモンズ
- ネリンの妹。快活で努力家の少女。フラグメントに登場。18歳。
- シャロン
- カペルテータの飼い猫。女の子。シェリング夫人がカペルの情操教育にということでスタインバーグ邸に連れてきた。黒猫だが、全身真っ黒というわけではなく、足の先だけ靴下のように白いのが特徴的。
[編集] ゲスト・キャラクター
[編集] ツミビトのキオク
- ジェシカ・ラグ・スタッカルト
- 密造モールド〈シェル〉の密造業者のボスを務める女性。三十歳前後で、赤銅色の長髪。かつてはアルマデウス貴族の伯爵令嬢だったが、スッタカルト家は既に崩壊している。自らを容認しなかった世界に復讐することを目論んでいて、イカれていると自他共に認めている。
[編集] オモイデのスミカ~オモイデのカナタ
- ダニエル・レジエーロ
- カペルテータの父親。ケルビーニ村のある事件の際に魔族化する。カペルテータの母親のコーネリアとは恋仲であった。元はロン・コルグの弟子の一人。
- コーネリア・フェルナンデス
- ダニエルの恋人であり、カペルテータの母親。かつては純粋で無垢な少女だったが、ある事件を境に精神が壊れ、常に周囲に怯え、まともに会話も出来ない状態となる。カペルテータと共に屋敷の地下牢に幽閉されていた。
- マクシミリアーノ・フェルナンデス
- ケルビーニ村の村長の男性。五十代半ばほど。コーネリアの父親で、カペルテータの祖父にあたるが、カペルテータを「なり損ない(ディフェクティヴ)」と評し、孫と認めない。コーネリアを寵愛していて、ダニエルがコーネリアに近づくことも許さなかった。
- カペルテータとダニエルの始末をレイオットに依頼するが・・・・・・
- エレン
- フェルナンデス邸の家政婦(メイド)。二十代後半ほどの女性。マクシミリアーノの世話をしている。陰気な雰囲気を纏っていて気が弱く、いつも謝ってばかり。フェルナンデス邸の使用人夫婦の娘らしいが・・・
[編集] ヨワムシのヤイバ
- ファネット・ダウランド
- エリックと同じ高校に通う生徒の少女で、エリックより一学年上。高校の他の女子生徒から悪質ないじめを受けている。気が弱く、要領が悪く、自らの意志を言えないという典型的ないじめられっ子。
- とあるいじめの際に、エリックに助けられ、彼に好意を抱くが・・・・・・
- シリエラ・オブレハト
- ファネットと同学年の女生徒で、ファネットへのいじめのリーダー的存在。
[編集] ラクエンのサダメ
- ドルフ・レオンハルト
- 孤島にて『完全体』を生み出すことに尽力する医療魔法士。かつて娘を失ったことにより狂ってしまい、『完全体』を作り、人生の「楽園」を作ることに執着している。
- ルチエラ・サイモン
- ドルフの元患者で、ドルフの元で唯一成功した『完全体』の少女。ドルフの助手を務めていて、モールドなしで魔法を使用することが可能。先述のドルフの娘の姿を模していて、何故かゴスロリ服を着ている(このゴスロリ服に関して執筆する際に作者に助力したのは高殿円である)。
[編集] イケニエのヒツジ~イケニエのロンリ
- カール・メイスン
- トリスタン市に魔法士誘致政策として招かれた救命魔法士。黒髪・黒瞳で三十歳前後。地味で物静かで柔らかい雰囲気の男性。ミュリエナの手足となり、彼女の言うことに従っている。
- ミュリエナ・パル・メイスン
- カールの妹で、異母兄妹。金髪で緑の瞳で十六、七歳ほど。貴族の血を引いているお嬢様然とした少女。歩くことができず、車椅子生活をしている。カールの助手ということになってはいるが、実は・・・・・・
[編集] セキガンのアクマ
- ノーラ・ヤナギサワ
- 母がアルマデウス帝国人、父が東方国家ヤマガの人間という混血の少女。美術学校で彫刻を専攻している。家族で住んでいるロンバーグから、博物館見学のためにトリスタンへやって来てシェリング家に宿泊している。
- 生まれつき盲目で、最近になってから手術により視力を得た。そのため物の形を手で触って確かめるという癖があり、現在も分厚い眼鏡が無ければ殆どものを視認できない。特殊な境遇故か、人や物の姿かたちからその本質を見抜くという一種異様な特技を持っている。
[編集] アニメオリジナル
- アイザック・ハモンド
- 民間軍事会社「ブラック・ドッグ」所属の戦術魔法士(正規)。生真面目な性格で、無資格のレイオットを「チンピラ」と見なして快く思っていない。子供の頃に魔族に襲われ、レイオットの師であり養父であるドーベルンに命を救われている。
- 後に、「セキガンのアクマ」で小説にも登場しており、アニメ同様チーム「ブラック・ドッグ」の魔法士として活躍している。
- レイチェル・ハモンド
- アイザックの妹。明るく柔和な性格の持ち主。大学を卒業して商店街の店に勤めており、店主との仲も良好。
- 兄アイザックは小説に登場しているが、小説版の世界観に彼女がいるかどうかは不明。
[編集] 関連用語
- 魔法【Magic】
- 虚数界面(アストラル・サイド)から事象世界面(マテリアル・サイド)に干渉して、使用者の意思を具現化させる技術。大きく分けて、伝承の秘儀とジョージ・グレコ教授らによって確立した技術の2つがあるが、一般には後者を指す。
- 聖シューマンの実験【セント・シューマン・エクスペリメント】
- 北暦1899年にジョージ・グレコ教授によって行われた世界初の魔法実験。実験の数日後、グレコ教授は謎の失踪を遂げるものの、これを契機に魔法技術は爆発的に世に広まることとなった。
- 魔族【メレヴェレント/The Malevolent】
- 魔法を使いすぎてしまったために人としての在りようを汚染されてしまった存在であり、公的にはSA(ソーサリー・アディクト:魔法中毒患者)と呼称される。条理や常識を一切無視した出鱈目な形状になることがほとんどで、ほぼ例外なく人間を襲い破壊する怪物。魔族と化した人間はその危険性から局地災害とみなされ法的には死亡擬制とされすべての人権を失う。すなわち、魔族災害で本人は死亡したとみなされる。そのため、財産は通常の相続手続きが取られることになる。なお、魔族化後の容姿と行動は人間時の心理によって異なり、強く執着していたことに関連した行動をとることが多い。
- 魔族化の程度によって
- 「男爵/バロネージ」級
- 「子爵/ヴィスコント」級
- 「伯爵/カウント」級
- 「侯爵/マークウィス」級
- 「公爵/デューク」級
- 「魔王/ルシフェル」級
- に分類される(※下に行くほどランクは上)。伯爵級以上の魔族は恒常魔力圏(コンスタント・ドメイン)を維持するために本来の顔とは別に魔法の詠唱用の複顔・〈謡うもの〉(シンガー)を備えている。また、魔族は魔族化してから時間が経つにつれ、等級は上がっていき、より強力になっていく。そのため、ケースSA(魔族事件)においては対応への早さが優先されて行われる。魔族を倒す方法は基本的に「魔族の脳組織の五割以上を破壊すること」が唯一の方法。
- イエルネフェルト事変
- アルマデウス帝国において起こった、魔族の大量発生により無数の死者を出した大惨事であり、その後の大規模魔族災害の原因となった事件。歴史上 初にして唯一の〈魔王〉(ルシフェル)級の魔族が発生したと言われている。この事件によって魔法の使用と魔族化の因果関係が一般に認知されるようになる。事件の後、魔法に対する嫌悪と恐怖が世間に広まるものの、復興にもまた魔法が必要とされたため、モールドを着用してではあるが魔法は使用され続けることとなった。
- 呪素
- 詳細は不明だが、魔法を使うと使用した人間の体内に蓄積される物で、これが体内で一定量を超えると、魔族化することになる。本来、この世界には存在しなかったものだったが、聖シューマンの実験以降、魔法が確立されたこととイエルネフェルト事変により、世界中に散布されることとなった。現在ではすべての人間の体内に一定濃度存在していて、モールドなしでは1度魔法を使っただけで魔族化してしまう。イエルネフェルト事変以前にモールドなしで魔法を使用しても魔族化しない者がいたのはまだ呪素が体内に蓄積されていなかったためである。
- 魔法使い
- 魔法が使える人の総称。イエルネフェルト事変以前は、魔法士でなくても魔法を使える人は数多く存在し、アルマデウスだけでも何万人という魔法使いがいた。現在ではこの呼称を使う者は余程の田舎者でない限りほとんどいない。
- 魔法士【ソーサリスト/Sorcerist】
- 魔法を使うことを職業としている人。魔法を生業とする魔法技術者。
- 戦術魔法士【タクティカル・ソーサリスト/Tactical Sorcerist】
- 主として攻撃用魔法を操り、魔族を退治することを生業とする魔法士。略称:TS。常に死と魔族化の危険を伴い、また一般人から蔑視されることも多々あり、比例して受ける報酬も非常に高い。すべての戦術魔法士には試験を受け資格を得る必要があるが人数が慢性的に不足している。また、アルフレッド・スタインウェイや影法師に代表される無資格の魔法士の多くは、魔法を使った殺人等の犯罪に手を染める為、無資格の魔法士=危険な犯罪者が一般の常識である。犯罪組織との繋がりがなく、魔族にしか魔法を使わないとはいえ、レイオットが野放しにされているのは例外中の例外である。
- ストレイト・ジャケット【Strait Jacket】
- 畏怖と嫌悪が込められた戦術魔法士(タクティカル・ソーサリスト)の蔑称。かつては、モールドを纏った魔法使いを指す名称であった。
- 単行本の冒頭のページに辞書的な意味が掲載されている。
- 源流魔法使【ルート・ソーサリアン】
- 聖シューマンの実験以前の技術体系化される前の魔法使い、または別体系の魔法使い。公的資格の魔法士(ソーサリスト)と区別する為に魔法使(ソーサリアン)と呼ぶ。ロン・コルグやダニエル・レジェーロが該当する。
- 後述の『完全体』と同じく、モールド無しで魔法の使用が可能だが、『完全体』が素質に依る部分が大きいのに対し、源流魔法使は修練によって精神力を高め、魔族化の過程を幾つかに分けて実行する事で理性ある魔族へ自らの肉体を変化させているという。また、ロン・コルグ曰く、現存する聖シューマンの実験を起源とする魔法はもともと彼らが確立していた技術をジョージ・グレコ教授が模倣したものであるという。また、彼らは魔法を使用する際に意図的に呪素を対外に排出し蓄積を防いでいるが、魔法士のモールドに備わる拘束端子もこれと同じ仕組みだという。
- モールド【Mold】
- 魔法を使用する際に発生する呪素から使用者自身の身を守り、魔族化を防ぐ鎧。具体的には、魔法行使時に発生する呪素を魔力回路で誘導して封呪素筒に閉じ込める。魔法士が1つのモールドを装着して使える魔法の回数には限りがあり、それを拘束度(デュラビット)数と呼ぶ。拘束度数を目に見える形で表したのがモールドの胸元にある拘束端子であり、拘束度を1消費するごとに拘束端子が1つ弾け飛び、残った拘束端子の数が残りの拘束度数を表している。この拘束度数を超えて魔法を使えば、魔法士自身が魔族化してしまう。
- スタッフ【Staff】
- 魔法の増幅・補助装置。名前の通り、俗に言う「魔法使いの杖」に当たるもの。魔法の詠唱等の手順を代用する機能を持つ。基本的な魔法であれば、操作のみの無詠唱で行使できる。ただしあくまで補助装置であり、これが無ければ魔法が使えないというわけではない。レイオット達のような戦術魔法士が使うスタッフの外観は非常に大きな機械であり、最も印象として近いのは長銃身の機関銃や対戦車ライフルとのこと(ただし、銃口はない)だが、形は決まっているわけではない。
- CSA【コンジェネタル・ソーサリィ・アディクト/Congenital Sorcery Addict】
- 先天性魔法中毒患者。魔族に強姦された女性から生まれた者のことであり人とは異なった能力を持つ。その容姿はさまざまであり人間とほとんど変わらない者もいるが、法的にはかなりの制限があり、また社会からも〈半魔族〉(ハーフ・ブルート) 、〈出来損ない〉(ディフェクティヴ)の蔑称で呼ばれ、凄まじい差別を受けている。
- 魔力圏【ドメイン/Domain】
- 魔族の肉体を覆っている、肉眼では見えない、魔法で構成された領域。すべての魔族に共通して存在する。この領域内では魔族は神の如くあらゆることが可能になる。銃弾や物理攻撃はこの領域が異物と見なし排除するため、肉体に届くことすら叶わないことも多い(ただし、条件によっては不可能ではない)。その反面、戦術魔法士が放つ魔法は同じ魔法で構成されていて、異物と認識できないので、防ぐことができない。魔族の等級が上がれば上がるほどその半径は広がり、反応速度も高まる。
- 〈シェル〉
- 偽造簡易密造モールド。本来、高級品で一般人には手が届かないモールドだが、大量生産と質を低下させることでコストを削減させ、格安に造られた違法モールド。拘束度数は5前後しかなく、スタッフも付属していないため、魔法の精度や増幅率は低く、耐久性も劣り、より魔族化する可能性が高い危険なもの。
- 〈黒本〉
- その名の通り、黒い表紙で覆われた題名も著者も記されてない密造本。〈シェル〉の整備法と魔法技能定着のための基礎的な処理方法が記載されている本で、要するに 『簡単に魔法が使える方法』 が書かれている。しかし、モールドも装着せずに魔法を使えば、使った者は当然 魔族化する。
- もとは〈シェル〉が出回った際にマニュアルとして添付されていたものを複製したもので、地下市場で出回っている。魔法に関する詳細な知識は一般社会に対しては厳密に秘匿されているため、この本も違法にあたる。
- ちなみにネーミングの由来はセンター試験用過去問題集である黒本。
- 完全体【パーフェクタント/Perfectant】
- 一言で言えば 理性ある魔族 。ルチエラやロミリオが該当し、モールドなしで魔法を使用可能な者を指す。ドルフ・レオンハルトが研究し、こう呼んでいた。
- ドルフ曰く、魔族化とは魔法を行使するのに効率的で最適な肉体への進化であるという。しかし、その進化の際に全身が神経細胞も含め全く違うものへ組み替えられるため、進化する人間はとてつもない激痛と快楽を伴った異常な感覚の嵐に晒されるため進化の制御が利かず、自らの身体を上手く変えることが出来ない。更にはその異常な感覚により理性が壊れてしまうため、結果として一般的な魔族のような化け物となってしまうという。
- しかし、逆に言えば異常感覚の奔流の中でも理性を保ち続ければ、そのまま人間の形状と理性を持った魔族が誕生するということになる。これが『完全体』である。ただし、これには個体差が大きく偶然の要素が多く、『完全体』となれるものは千人に一人もいないという。
- 資格者【クオリファイア/Qualifier】
- 『完全体』がドルフが呼称していたものに対し、ロミリオ達の呼称。
[編集] 組織
- 帝都警察【C.P./Capital Police】
- アルマデウス帝直属の武力組織。警察と冠されているものの、内部構造も組織としての性格も一般警察とは全く異なり、より公安的・軍隊的性格が強い。
- A.T.A.S.A.【Attack Team Against Socery-Addict】
- 帝都警察所属の対魔法中毒患者(魔族)攻撃部隊。『殺菌』と呼ばれる極めて乱暴な戦術を実行する武力組織。燃料気化爆弾まで所持している。通称〈殲滅部隊〉(アニヒレイターズ)。
- 〈ジャベリン〉
- 正式名称4th E.U. 〈Javelin〉。A.T.A.S.A.内部に存在する四つの教導班に1つ。新兵器・新装備の実用性を検証し、適した戦術を組み立て、それらを他の戦略部隊に教授する精鋭集団。マックス・キントもここに所属している。
- SES【Special Enforcement Scad】
- トリスタン市警特殊強制執行小隊。重犯罪や特殊犯罪の際に出動する特殊部隊で、魔族事件の際には真っ先に出動する。ブライアンもここに所属している。
- SSS【Special Sniping Scad】
- 対魔族狙撃小隊。A.T.A.S.A.の第四教導班〈ジャベリン〉の指導の下、SESの内部に設立された一分隊で、〈サンダーボルト〉を使って魔族及び非合法魔法士を狙撃することを任務とする。班長はブライアンが就任し、警部から警視となった。
[編集] モールド
- 〈スフォルテンド〉
- レイオットの使用するタクティカル・モールド。色は漆黒。拘束度数は13、重量は32㎏(スタッフ除く)。
- 十年以上前の設計であるため、やや使い勝手の悪さも見えるが、モールドの基本構造は十年以上大きな変化はしていないので、現在主流のモールドと比べてもそれほど劣っていない。元々は〈スカルラット〉(後述)であり、ジャックの手により外装に改修が加えられたもの(しかし、ジャック曰くもう〈スカルラット〉の部品はほとんど残っていない)。
- かつて使用していた魔法士が1度魔族化していることもあり、魔法局はこのようなモールドを使うことを許可できず、処分すべきと考えている。しかし、レイオット自身は師匠の形見であるこのモールドを処分する気になれず、資格を取ろうとしない理由の一因となっている。
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- スタッフ
- 6種類の基礎級呪文書式板(スペル・タグ)を選択する型で、比較的大型。魔法の増幅率は標準値。
- 後にジャックが新型を開発。小型化・軽量化に成功し、全長は以前の八割ほどとなった(以前のスタッフを丸ごと縮小したような形状)。更には、魔法精錬による軽合金や強化樹脂を多用したことで増幅率も上がっている。
- 新機軸
- 新型スタッフに加えられた新装備。折りたためる上にかなりの自由度を持つ関節が備わったアームであり、〈スフォルテンド〉の装甲の固定金具に装着することで、スタッフとモールドを結合するもの。そのため、スタッフをより少ない力で扱うことが可能となり、しかもスタッフを手放せば再び折りたたまれモールドの背部に戻って固定される。
- スタッフを保持するものと同様のものがもう1つ備わっており、こちらには補助武装の銃器などを装着することが可能。
- 元ネタは『エイリアン2』のM56スマートガン。
- 〈パルティータ〉
- レイオットがロン・コルグから与えられた魔剣。大型の剣の形状をしていて、詳細は不明だが、トリガーボイスと共に魔力を注ぎ込むことでスタッフと同様に魔法を使うことが可能。後にジャックがスタッフの中心に埋め込んだものを開発した所、桁違いの魔力増幅機能を発揮した。
- 〈フォルテシス〉
- フィリシスの使用するタクティカル・モールド。色は白と紫で、背中には鎖に繋がれた少女の絵が描かれている。拘束度数は10、重量は25㎏(スタッフ除く)。
- ローランド工房の最新鋭で、拘束度数こそ少ないものの、軽量化や関節の可動性・運動性、魔法増幅率向上などに重点が置かれており、総合的戦闘力はむしろ高い。標準的なタクティカル・モールドには銃器を装備する為のホルスターが付属しているが、代わりにワイヤーや小型拳銃を入れたポーチボックスが装備されている。
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- スタッフ
- 〈スフォルテンド〉と同じく6種類の基礎級呪文書式を選択する型だが、より細身で軽いが、その反面 増幅率がかなり高く、同じ魔法を顕現させた場合でも最終的威力はこちらの方が大きい。
- 〈ディアパルゾン〉
- アルフレッドの使用するタクティカル・モールド。色は白で、黒いマントが付属している。拘束度数は14。
- スタッフの呪文書式板装填筒(スペル・タグ・ローダー)は五面式。増幅率など、性能的には〈スフォルテンド〉とほぼ同等。対魔族戦闘用に特化したスフォルテンドと異なり、対人戦闘用の装備も備わっている(折りたたみ式の扇状の盾、攪乱用の閃光煙幕弾など)。
- 〈フェルマット〉
- GG(ギルバート・ギブスン)の使用するレスキュー・モールド。色は赤。
- 〈スカルラット〉
- ドーベルン・スタインバーグの使用するタクティカル・モールド。〈スフォルテンド〉の原型となったモールドで、色や拘束度数はほぼ同様。
- 〈ホイール・マニア〉
- ジャックが開発したモールドの追加部品(オプション)で、ベビー歩行器のような形状をしたモールド用高機動特殊車輌。重量ゆえに行動時間や運動性を制限されてしまうモールドの弱点を克服するために開発された。
- モールドを取り囲むように保持する蹄鉄状のメイン・フレームの下部に、小型エンジンと不整地走行用の懸架フレームを組み合わせ、左右3輪ずつのホイールが備えられた構造。座席はなく、モールドは腰の固定用金具で固定され、足は下部のペダルに乗せる。メイン・フレーム上部には、左右にはオートバイのようにブレーキ・クラッチ・アクセルの機能を持つグリップが備わっており、更に右側にスタッフを、左側には補助武装として銃器を固定することが可能。エンジンは排気量200㏄のものが2基備わっている。
- 基本的な操作はスキーと同様であり、手でグリップを動かすことでエンジンを操作、足でペダルを動かすことで方向転換をする。
- 〈ホイール・マニア Ⅱ〉
- 〈ホイール・マニア〉の改良版。アルマデウス陸軍から緊急展開部隊用に試作依頼が来たため、ジャックが改良を施したもの。
- 新たにエンジンが排気量600㏄×2基に強化されており、不整地走行能力高上のためサスペンション改良、更にパラシュートなど各種補助装備を固定するための固定金具などが加えられている。
[編集] 銃器
- 〈ハードフレア〉
- 使用者:レイオット・スタインバーグ
- レイオットが愛用し、常に持ち歩いている大型リヴォルバー拳銃。正式名称はサーカムT12〈ハードフレア〉カスタム。45マグナム弾を使用し、圧倒的な威力を誇る。人間の腕などに直撃すれば肩から先が吹き飛び、急所に当たらずとも衝撃が血管に伝わり心臓麻痺を起こすこともあるという。反動軽減のため銃身が分厚く、弾倉も厚くできているが、そのため装弾数は5発と、標準的なリヴォルバーより1発少なくなっている(後にジャックに調整を頼んだ際に、彼が勝手に6発に改造したので、現在は6発になっている)。作者曰く、元ネタはリヴォルバー系のPPCカスタム。
- 対魔族の戦闘では、大口径の強力な銃でなければほとんど効果がないというのが一般的な常識とされているので、レイオットに限らず戦術魔法士はこのような銃を使っていることが多い。また、これほどの銃でも中級以上の魔族に対しては牽制か足止め程度にしかならず、決定打になることはほとんどない。
- 〈ウルフ・ハウンド〉
- 使用者:レイオット・スタインバーグ
- 狼狩りに使われる狩猟犬の名を冠した、大型オートマチック拳銃。リムレスの44マグナム弾を使用。レイオットがドーベルン・スタインバーグから譲り受けた最後の品である。この銃によってレイオットは魔族化したある人物を殺めることとなり、その後の彼の人生を大きく変えた。作者曰く、元ネタはLAR グリズリー・ウィンマグナム。
- 〈ウェルザーMkⅣカスタム〉
- 使用者:レイオット・スタインバーグ
- ボルトアクション方式・大口径ライフル。銃身は短いものと長いものとを選択が可能で、レイオットは携帯用に短い方に使用している。本来は象狩りに使用されるライフルで、その威力は短銃身でも非常に強力である。
- 元ネタはウェザビーMkVライフル。
- 〈ハンティング・ホーク〉
- 使用者:ネリン・シモンズ
- 労務省魔法管理局の監督官に貸与される装備である、大型オートマチック拳銃。正式名称はAMI〈ハンティング・ホーク〉。対人用としては強力過ぎるその弾丸は一撃で人間を二つに引き裂くと言われている。監督官が所持するのはケースSA(つまり、魔族が発生した事件)の際だけに限られている。小柄で童顔なネリンには不釣り合いとも言えるほど大きな銃だが、彼女はケースSAの際には常に現場に持ち込み、射撃訓練も自発的に受けている。
- 元ネタはデザートイーグル。
- 〈ストームファイア〉
- 使用者:アルフレッド・スタインウェイ
- アルフレッド愛用の銃。正式名称マーセルM72R〈ストームファイア〉機械拳銃(マシンピストル)。秒間十三発のフルオート射撃が可能な機械拳銃。軍の要請を受けて特殊部隊用に開発されたもので、三〇カービン弾を使用。大口径ではないが、防弾服すら突破する貫通力を持つ。
- 元ネタはモーゼルM712。
- 〈アーケロンM37〉
- 使用者:アルフレッド・スタインウェイ
- 正式名称アーケロンM37回転弾倉式迫撃砲。弾頭の変更により、グレネードなど様々な弾薬を撃つことが出来る銃。魔族にはほとんど効果はないが、対人用には色々と応用が利くという利点がある。 レイオットと異なり警察などの人間と争うことも多いため、アルフレッドは常にモールド・キャリアに積んである。
- 〈サンダーボルト〉
- 使用者:マックス・キント/レイオット・スタインバーグ 他
- 帝都警察の対魔族攻撃部隊 A.T.A.S.Aが開発した対魔族専用のライフル銃。正式名称ATASA-M1A1 〈サンダーボルト〉。銃身は異様に長く、全長で約2メルトル(※1メルトル=1m)にも及ぶ。その長さの割に口径は小さく、銃弾も比較的軽い。魔族の魔力圏が反応するよりも早く魔族の肉体に銃弾を到達させるために、何よりも銃弾の速度が重要視された造りになっていて、その速度は音速をも超える超々高速である。また、弾頭は専用のソフトポイントのものを使用し、小型の雷管と小粒の散弾で形成されていて、命中と同時に雷管が起爆し、魔族の体内で散弾をまき散らして目標を内部からバラバラに引き裂くという恐ろしいもの。オートマティック式なので連射も可能。現在のところ 最も魔族に対して効果のある銃 である。ただし、その大きさと精密さ故に当然持ち運びは悪く、使い勝手はよくない(基本的な用途は狙撃)。また、このライフルでもせいぜい〈伯爵〉(カウント)級までの魔族しか倒せないとされている。
- イメージモデルはラティ対戦車ライフルだが、本来ラティは口径20㎜なのに対して、〈サンダーボルト〉は口径7㎜位に設定されている。また、ネーミングの由来は、作者が子供の頃に実在したマスダヤ社の傑作エアガンから来ているという。
- 全長1448ミリ/銃身長966ミリ 重量1220グロム 口径.223(5.56ミリ) 装弾数10発
- 〈ライトニング・ボルト〉
- 使用者:レイオット・スタインバーグ
- ジャックが製作した〈サンダーボルト〉のコピー銃。本物の〈サンダーボルト〉は〈ジャベリン〉やSSS以外の使用は禁じられているため、レイオットが使用するために作られた。区別するためにこう呼んでいるが、実際ほとんど違いはない。
- 〈ライトニング・ボルトⅡ〉
- 使用者:レイオット・スタインバーグ
- 〈ライトニング・ボルト〉を改良したライフルで、主に〈ホイール・マニア〉に装着して使用する。新たにベルト給弾式となっており、実際には狙撃銃というより機銃になっている。
- 〈パラドロップ・ファントム〉
- 使用者:フィリシス・ムーグ
- フィリシスが使用する、短く切り詰められた銃身と折り畳み式の銃床の自動小銃。正式名称はAM47S〈パラドロップ・ファントム〉。フィリシスはレイオットとは異なりあまり銃器を使おうとしないが、この銃が登場した際には使わざるを得ないといった状況であった(とは言うものの、やはり彼女は人並み以上に使いこなしてしまう天才振りを見せている)。
- 元ネタはAKMS。
- 〈コンパクト・ボックス〉
- 使用者:フィリシス・ムーグ
- 正式名称:カープス社製〈コンパクト・ボックス〉。名前の通り、形態性を重視した小型リボルバー拳銃。4発しか撃てない、精度的にも威力的にも対魔族戦闘においては全く役に立たないが、フィリシスがこの銃を所持しているのは、いざという時の“自決”のためである。
- ベレットM1934
- 使用者:フィリシス・ムーグ
- フィリシスが隠し持っていた38口径の自動拳銃。曲線が多用された形態性に優れた形状であるため、女性の護身用などに使われる銃。
- 元ネタはベレッタM1934。
- 〈ヘッジホッグ〉
- 使用者:ファーゴ・レスポール
- アルマデウス陸軍で制式採用されている、オルブドン社製ガトリングガン。正式名称はM49連装銃身式汎用機関銃。6本の銃身が円盤状の部品でまとめられていて、毎分3000発、毎秒50発もの速度で銃弾を発射する。「点」として攻撃するのではなく、「面」として威力を叩き付ける、銃と呼ぶのも生易しいれっきとした兵器である。
- ルパードP08
- 使用者:ファーゴ・レスポール
- ファーゴの使用する自動拳銃。口径は大きくはないが、グレイザー・セフティ・スラグと呼ばれる、目標体内に侵入した後、弾頭は内部に格納する散弾を放出し、ごっそりと組織を抉ることになるという特殊な銃弾を使う。
- 対人用途においては殺傷力が高すぎるので軍や警察でも使用されていない。
- 元ネタはルガーP08。
- 〈エンフォーサ〉
- 使用者:ブライアン・メノ・モデラート
- ブライアン愛用の拳銃。正式名称コルス〈エンフォーサ〉自動拳銃。
- 〈ハウリング・ベア〉
- 使用者:ブライアン・メノ・モデラート 他
- 正式名称タウロスM648〈ハウリング・ベア〉カスタム。A.T.A.S.A.からSSSに配備された装備の一つである大口径リヴォルバー拳銃。対魔族用に改造されていて、強力な48マグナム弾を使用。回転弾倉やフレームはかなり大きいのに対し、握りやすさを考慮してグリップは非常に小さい。銃身は大きく切り詰められていて携帯性に優れ、反動を抑えるための太い重銃身、反動抑制器のガス孔も加えられている。
- 〈咆哮する熊〉を意味するが、全体的に見て巨大な機関部に無理矢理オマケのような銃身とグリップを付属させたような非常に不細工な形状となっている。
- 〈ファング〉
- 使用者:マックス・キント
- マックス・キントが携帯している小型リヴォルバー拳銃。正式名称AMI・R04〈ファング〉。銃身は短く、弾丸は5発しか入らないが、形態性に優れる。長距離は高精度のライフル、近距離は早く抜ける小型拳銃を使うという、マックスの合理主義者的な考えによる銃。
- 〈リバース・ペット〉
- 使用者:レイオット・スタインバーグ
- ジャックが対魔族用に改造したライフル銃。正式名称ガイアルト FA-MAC/JRC〈リバース・ペット〉。その名の通り、トランペットを逆にしたような形状をしている。〈サンダーボルト〉を教訓にそれまでの〈ウェルザーMkⅣカスタム〉のような大口径ライフルとは異なり、23口径の銃弾の速度を重視した造りになっている。マガジンをグリップよりも後ろに置くというブルパップ方式を取っており、銃身の長さを保ったまま銃の全長を短くする事に成功していて、〈サンダーボルト〉ほど対魔族に効果的ではないが、はるかに扱いやすい。銃弾には賢者石から削り出した弾頭に魔力回路を刻印していて、それによって同種の力(つまり魔法)以外のものを自動的に排除するという魔力圏を突破しやすくなっている。ただし、賢者石を使う分 弾丸が一発1000ドルクと非常に高価で、1マガジン24発とすれば24000ドルクで、これは車一台を買えてしまう程の値段であるとのこと。
- 1マガジンに最大25発。レイオットはソフトポイント・曳光弾・アーマーピアシング弾の順に、ジャム(弾詰まり)防止のため1発少なくした24発を詰めている。
- 作者曰く、元ネタはロングバレル化したFA-MAS。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 作品タイトル一覧
作品はすべて富士見ファンタジア文庫(富士見書房)から出版されている。
- ニンゲンのカタチ 〜 THE MOLD 〜(2000年8月初版) ISBN 4829129867
- ツミビトのキオク 〜 THE ATTACHMENT 〜(2001年4月初版) ISBN 4829113456
- オモイデのスミカ 〜 THE REGRET / FIRST HALF 〜(2002年1月初版) ISBN 482911407X
- オモイデのカナタ 〜 THE REGRET / SECOND HALF 〜(2002年4月初版) ISBN 4829114274
- ヨワムシのヤイバ 〜 THE EDGE 〜(2003年1月初版) ISBN 4829114916
- ラクエンのサダメ 〜 THE MIRAGE 〜(2004年3月初版) ISBN 4829115955
- トモガラのエン 〜 THE RELATION 〜(2004年11月初版) ISBN 4829116684
- イケニエのヒツジ 〜 THE SACRIFICE 1st. HALF 〜(2006年3月初版) ISBN 4829117974
- イケニエのロンリ 〜 THE SACRIFICE 2nd. HALF 〜(2006年4月初版) ISBN 4829118148
- ゼツボウのヒト 〜 THE DESPAIR 〜(2007年6月初版) ISBN 4829119373
- セキガンのアクマ 〜 THE FIEND 〜(2008年10月20日初版) ISBN 4829133465
[編集] アニメ
T.O Entertainmentのプロデュースによるアニメ化。
製作には、『攻殻機動隊』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を世界へ伝えたアメリカの大手配給会社であるマンガ・エンタテイメントと日本発売以前にライセンス契約し、米プロデューサー陣が参加する日米共同製作となった。
2007年秋より全3巻でDVDが先行リリース。
2008年夏にインターナショナル版が全米に展開される。そのインターナショナル版は同年6月28日より日本のシネマート六本木にて世界に先駆けて特別逆輸入上映された。
[編集] スタッフ
- 原作:榊一郎(富士見ファンタジア文庫刊)
- 監督:ウシロシンジ
- シリーズ構成・脚本:榊一郎
- キャラクター原案:藤城陽
- キャラクターデザイン:湯本佳典
- メカデザイン:福島秀機
- 魔族デザイン・ゲストメカデザイン:中原れい
- 魔族デザイン:もりやまゆうじ(2話以降)
- 美術監修:松本浩樹
- 美術監督:鈴木隆文
- 美術設定:峯岸功
- 美術:スタジオ・イースター
- 色彩設計:岩井田洋
- 撮影監督:口羽毅
- 撮影:Assez Finaud Fabric.
- 3DCGデザイナー:サトウユーゾー
- 編集:瀬山武司
- 音響監督:榎本崇宏
- 音響制作:ドリーム・フォース
- 音楽:柳川剛
- アニメーション制作:feel.
- プロデューサー:小山倫良、川崎とも子
- エクゼグティブ・プロデューサー:柴田維、ムファウメ薫
[編集] キャスト
- レイオット・スタインバーグ:三木眞一郎
- カペルテータ・フェルナンデス:真堂圭
- ネリン・シモンズ:前田愛
- ジャック・ローランド:小橋達也
- フィリシス・ムーグ:浅野まゆみ
- ブライアン・メノ・モデラート:石井康嗣
- アイザック・ハモンド:笹沼晃
- レイチェル・ハモンド:今井麻美


