シーチキン

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シーチキン
Seachicken Lineup1.jpg
販売会社 はごろもフーズ
種類 水産加工品(缶詰
販売開始年 1958年
完成国 日本の旗 日本
関係する人物 十朱幸代角川博沢口靖子
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シーチキンとは、静岡市清水区に本拠を置く水産加工品製造販売のはごろもフーズが製造する『「マグロ」又は「カツオ」の「油漬け」又は「水煮」の缶詰』の商品名(登録商標日本第529904号ほか)である。名前の由来は、味が鶏肉のささみに似ていることからである。

概要[編集]

  • 原料となる魚は、ビンナガ(ホワイトミートと呼ばれる上級品)、キハダカツオ(ライトミートと呼ばれる普及品)である。カツオを使用したものは「シーチキンマイルド」と呼ばれる。
  • 調理法は大きく分けると2種類で、油漬け(油とスープを一緒に漬けたタイプ)と水煮(油を使わずにスープと水で味付けをしたタイプ)がある。水煮タイプは「素材そのままシーチキン」「オイル無添加シーチキン」と呼ばれる。水煮の一種で食塩・油を一切使わず天然水のみで調理した「食塩・オイル無添加」タイプもある。
  • 身の形状も大きく分けると3種類で、ソリッドタイプ(身が塊になっているタイプ)、チャンクタイプ(身が大きくほぐれているタイプ)、フレークタイプ(身が細かくほぐれているタイプ)がある。ソリッドタイプは製造後未開封で約3か月、フレークタイプは約1ヶ月ほどで油と身が馴染み、いずれも製造後半年以上経過した製品は新品より美味しいと言われている。なお、水産缶詰の法令上の賞味期限は3年間だが、通常は期限経過後も相当期間、人体に悪影響を及ぼす品質劣化は生じない[1]
  • 「加工食品品質表示基準」に基づき原料・調理法・形状と缶に表記されている。
  • サラダの具、サンドイッチの具、手巻き寿司の具、おにぎりの具等に使われる。身がほぐれやすく調理に使いやすいため、上記の4種以外にも、様々な料理に利用することが可能である。

歴史[編集]

マグロ油漬け缶詰は1903年にアメリカで発明され、たちまち人気商品となった。日本でも各地の水産試験場において研究が進められたが、なかなか高品質の製品を送り出すには至らずにいた。1929年静岡県水産試験場が開発した製品が、日本におけるマグロ油漬け缶詰の最初の成功例である。静岡水試により試験製造されたマグロ油漬け缶詰は、「富士丸ブランド」のラベルを貼り付けられてアメリカに輸出された。静岡水試は各地の缶詰業者にマグロ油漬け缶詰の製品化を提唱し、それにまっ先に名乗りを上げたのが清水食品である。清水食品は翌1930年に、9,800箱にものぼるマグロ油漬け缶詰を対米輸出した。この成功を受け、1931年にははごろもフーズの前身である後藤缶詰も製造を始めた[2]。終戦後、後藤缶詰はこの缶詰の供給先をいち早く輸出から国内向けに転向させたこともあり、シーチキンの商品名は日本国内においてマグロ油漬けの代名詞的になるまでに広まった[2]。シーチキンの生みの親は二代目社長の後藤磯吉(二代目)[注釈 1]である[3]

その他[編集]

  • 日本国内のツナ缶市場において、はごろもフーズのシーチキンは商標である。「シーチキン」の商標登録は1958年
  • シーチキンブランドのツナ缶詰は、日本国内で5割以上のシェアを占めている[4]
  • 主としてコンビニで売られているツナマヨとよばれるおにぎりは、多くの人にシーチキンと通称されている。はごろもフーズの製品ではないが、同社の商標製品の人気の高さをうかがわせる。
  • はごろもフーズ以外のメーカーによる同種の商品として、いなば食品の「いなばライトツナ」やホテイフーズコーポレーションの「ツナカル」、清水食品の「ホワイトツナ」などがある。これらはシーチキン(商標)ではないが、しばしば同名で呼ばれる。

製品ラインナップ[編集]

シーチキンマイルド
  • シーチキン油漬け(ホワイトミート)
    • シーチキンファンシー
    • シーチキンフレーク
  • シーチキン油漬け(ライトミート)
    • シーチキンL
    • シーチキンLフレーク
    • シーチキンNew Lフレーク(80g×3缶パック、CGCグループとの共同開発商品で、CGC加盟店専売品)
    • シーチキンNew マイルド(80g×3缶パック、CGCグループとの共同開発商品で、CGC加盟店専売品)
    • セブンプレミアム シーチキンLフレーク(80g×3缶パック、セブン&アイ・ホールディングスとの共同開発商品で、セブン&アイ・ホールディングスグループ専売品)
    • セブンプレミアム シーチキンマイルド(80g×3缶パック、セブン&アイ・ホールディングスとの共同開発商品で、セブン&アイ・ホールディングスグループ専売品)
    • シーチキンマイルド
  • 素材そのままシーチキン
    • シーチキンファンシー
    • シーチキンLフレーク
    • シーチキンマイルド
    • シーチキンNew マイルド(80g×3缶パック、CGCグループとの共同開発商品で、CGC加盟店専売品)
  • シーチキンとろ
    • シーチキンとろ
    • シーチキン炙りとろ
  • 天然水でつくったシーチキン純
  • シーチキンキャノーラ
  • シーチキンPlus
    • コーン、コーン&ポテト、コーン&チーズ、コーン&キャロットの4種類がある。
  • 和風シーチキンほんのりしょうゆ味 - 2014年2月発売。
    • 和風シーチキンLフレークほんのりしょうゆ味
    • 和風シーチキンマイルドほんのりしょうゆ味
  • シーチキンアスリート
  • シーチキンマヨネーズ
    • ディッパーシーチキンマヨネーズ(カレンダータイプ)
    • ディッパーシーチキンマヨネーズ(BOXタイプ)

過去に発売された製品[編集]

  • シーチキンお料理番
  • 油あっさりシーチキン
  • シーチキンU
  • トーストでおいしい シーチキンマヨネーズ
  • キムチ鍋専用シーチキン辛

CMキャラクター[編集]

現在

過去

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 後藤磯吉は二名おり、創業者・初代社長と、二代目社長の、二名である[2]

出典[編集]

  1. ^ 「猫めしのサジかげん」綱島理友著 1996年朝日新聞社刊 ISBN 978-4022569776
  2. ^ a b c シーチキン ニッポン・ロングセラー考 - COMZINE by nttコムウェア『COMZINE』2008.8月号
  3. ^ 「シーチキン」の生みの親 後藤磯吉さん死去 - おくやみ・訃報asahi.com(朝日新聞社):2011年8月25日13時27分
  4. ^ シーチキン50周年で振り返るツナ缶史NIKKEI NET 日経WagaMaga:遊ぶ−食べる

関連項目[編集]

  • Chicken of the Sea英語版 - 同じく「海の鶏肉」を名乗るアメリカのツナ缶ブランド。歴史はこちらの方が遥かに古く、英語圏では非常に有名である。

外部リンク[編集]