コルテノール級フリゲート
| コルテノール級フリゲート | ||
|---|---|---|
| 艦級概観 | ||
| 艦種 | フリゲート | |
| 前級 | ファン・スペイク級フリゲート | |
| 次級 | カレル・ドールマン級フリゲート | |
| 性能諸元 | ||
| 排水量 | 基準:3,050 t | |
| 満載:3,630 t | ||
| 全長 | 130.5 m | |
| 全幅 | 14.6 m | |
| 喫水 | 4.3m | |
| 機関 | COGOG方式 | |
| RM1Cガスタービンエンジン (3.7 MW/5,000 hp) |
2基 | |
| TM3Bガスタービンエンジン (18.95 MW/25,410 hp) |
2基 | |
| 推進器 | 2軸 | |
| 速力 | 30.0 ノット | |
| 航続距離 | 18ktで4,500海里 | |
| 定員 | 176名 | |
| 兵装 | 76mm 単装速射砲 | 1基 |
| ゴールキーパー 30mmCIWS | 1基 | |
| シースパロー短SAM 8連装発射機 | 1基 | |
| ハープーンSSM 4連装発射筒 | 2基 | |
| Mk 32 連装短魚雷発射管 | 2基 | |
| 艦載機 | リンクス哨戒ヘリコプター | 2機 |
| C4I | 海軍戦術情報システム (SEWACO II+リンク 10 / 11) |
|
| レーダー | LW08 対空捜索用 | 1基 |
| スカウト 対水上捜索・航法用 | 1基 | |
| WM25 砲・短SAM射撃指揮用 | 1基 | |
| STIR-240 砲・短SAM射撃指揮用 | 1基 | |
| ソナー | SQS-505 艦首装備 | 1基 |
コルテノール級フリゲート (Kortenaer klasse fregatten) は、オランダ海軍が運用していた汎用フリゲートの艦級。121型フリゲートとも呼ばれる。
概要 [編集]
本級の開発は、1970年代のNATOの標準フリゲート計画に端を発する。これは、イギリス・オランダ・ドイツ・ギリシャの4カ国が共同でフリゲートを開発し、採用することで、調達コストを削減するとともに、相互運用性を向上させるというものであった。このうち、イギリスは運用要求の相違より脱退し、また、ギリシャは経済上の理由から参加を縮小したことから、ドイツとオランダが主体となって計画を進めることとなった。
本級は、この計画によって開発されたフリゲートのオランダ版である。一方のドイツ版がブレーメン級フリゲートであるが、オランダが東大西洋を作戦海域として想定したのに対し、ドイツは北海とバルト海を睨んでの開発であったため、搭載兵装や各種の艤装には少なからぬ差異がある。また、本級のうちの2隻は、建造途中でギリシャ向けとして切り替えられ、エリ級フリゲートとなった。これら、同一の基本設計に基づいた一連のフリゲートは、NATOの標準フリゲートを企図した当初の計画から、Standard Frigateと総称される。
本級は、
- 双方向の戦術データ・リンクに対応したC4Iシステムの搭載、およびシステム艦としてのシステム統合
- 中口径砲、個艦防空ミサイル、艦対艦ミサイル、CIWS、短魚雷発射管と、対空・対潜・対水上にバランスの取れた兵装の搭載
- 哨戒ヘリコプターの艦載化
などといった要素を3000トン級の船体に具備しており、この時代の汎用フリゲートに求められる要件を具現化したものと言える。これらの要素はその他のStandard Frigate、同時期に就役した他の欧州諸国のフリゲート、さらには日本の汎用護衛艦などにも共通したものである。なお、のちに、本級をもとに設計変更し、主砲や航空設備などとバーターでターター・システムを搭載した防空艦として、ヤコブ・ファン・ヘームスケルク級フリゲートが建造された。
本級は、1974年に8隻、1976年には4隻が発注され、建造は1975年より開始された。ただし、1976年発注分の2隻はギリシャ海軍に売却されたため、1978年から1983年までに10隻就役した。その後、1993年より順次退役を開始し、2003年に「ブロイス・ヴァン・トレスロン」 (F824)が退役したことで、完全に退役した。退役艦は全艦が海外に売却され、8隻がギリシャ海軍、2隻がアラブ首長国連邦海軍で再就役している。
同型艦 [編集]
| 退役/再就役後 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| # | 艦名 | 造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 | 再就役先 | # | 艦名 |
| F807 | コルテノール HNLMS Kortenaer |
ロイヤル スヘルデ |
1975年 4月 |
1976年 12月 |
1978年 10月 |
1997年 | ギリシャ海軍 |
F462 | コンドゥリオティス Κουντουριώτης |
| F808 | カレンブルク HNLMS Callenburgh |
1975年 9月 |
1977年 3月 |
1979年 7月 |
1994年 | F459 | アドリアス Αδριάς |
||
| F809 | ヴァン・キンスベルケン HNLMS Van Kinsbergen |
1975年 9月 |
1977年 4月 |
1980年 4月 |
1995年 | F461 | ナヴァリノン Ναβαρίνον |
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| F810 | バンケルト HNLMS Banckert |
1976年 2月 |
1978年 9月 |
1980年 10月 |
1993年 | F460 | アイガイオーン Αιγαίον |
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| F811 | ピエト・ハイン HNLMS Piet Hein |
1977年 4月 |
1978年 6月 |
1981年 4月 |
1998年 | アラブ首長国連邦海軍 |
F02 | アル・エミラート Al Emirat |
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| F816 | アブラハム・クリンセン HNLMS Abraham Crijnssen |
1978年 10月 |
1981年 5月 |
1983年 1月 |
1997年 | F01 | アブ・ダビ Abu Dhabi |
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| F823 | フィリップス・ヴァン・アルモンド HNLMS Philips van Almonde |
ウィルトン・ フェイエノールト |
1977年 10月 |
1979年 8月 |
1981年 12月 |
2002年 | ギリシャ海軍 |
F465 | テミストクレス Θεμιστοκλής |
| F824 | ブロイス・ヴァン・トレスロン HNLMS Bloys van Treslong |
1978年 5月 |
1980年 11月 |
1982年 11月 |
2003年 | F466 | ニケフォロス・フォカス Nikiforos Fokas |
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| F825 | ヤン・ヴァン・ブラケル HNLMS Jan van Brakel |
ロイヤル スヘルデ |
1979年 11月 |
1981年 5月 |
1983年 4月 |
2001年 | F464 | カナリス Κανάρης |
|
| F826 | ピーテル・フローリス HNLMS Pieter Florisz (ex-Willem van der Zaan) |
1981年 1月 |
1982年 5月 |
1983年 10月 |
2001年 | F463 | ブブリナ Μπουμπουλίνα |
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準同型艦・関連項目 [編集]
- ヤコブ・ファン・ヘームスケルク級フリゲート
- 主砲や航空設備などとバーターでターター・システムを搭載した防空艦。2隻が建造され、1985年より就役を開始したが、2005年に2隻そろってチリ海軍に売却された。Mk 74 GMFCSや3次元レーダーを搭載しないなど、アメリカ製のターター・システムとは異なる構成となっており、また、主砲を搭載しない一方でPDMSは残すなど、特徴的な設計である。
- ブレーメン級フリゲート(
ドイツ海軍) - 機関がCODOG方式のガスタービンエンジン2基とディーゼルエンジン2基で51,600HP、CIWSがゴールキーパー1基からMk 49 RAM近接防御SAM 21連装発射機 2基、艦橋上のレドームの架台形状、煙突前部にラティス・マストの追加などの相違がある。
- エリ級フリゲート(
ギリシャ海軍) - ギリシャ海軍が、オランダ海軍の1976年発注分2隻を建造途中に購入。76mm単装砲が2m延長されたヘリコプター格納庫上に追加されている。CIWSが30mm ゴールキーパー×1基から20mm ファランクス×2基に変更されるなどの相違がある。
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