エアーマネジメント

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エアーマネジメント』(Aerobiz)は、光栄(現・コーエーテクモゲームス)の航空会社経営シミュレーションゲームおよびシリーズ名。略称は「エアマネ」。

トップマネジメント』シリーズに続く「ビジネスシミュレーションゲーム」第2作。1992年の第1作『エアーマネジメント 大空に賭ける』発売後、『エアーマネジメントII 航空王をめざせ』『エアーマネジメント'96』とシリーズ化された。

ゲームの基本は乗り入れを希望する都市と交渉して空港のスロットを確保し、就航先の都市に支社を設置してさらに路線を拡大する作業にある。登場する飛行機はボーイングエアバスはもとよりツポレフイリューシンなど東側のメーカーもフォローしている(1作目は架空の会社名。なお、北米版及びヨーロッパ版では冒頭に航空機メーカー各社のクレジットが入る)。

なお本項では、第1作のリメイク版にあたる『エアーマネジメント'96』についても併せて記述する。

エアーマネジメント 大空に賭ける[編集]

エアーマネジメント 大空に賭ける
(Aerobiz)
ジャンル ビジネスシミュレーション
対応機種 スーパーファミコン[SFC]
PC-9801[PC-98]
FM TOWNS[TOWNS]
メガドライブ[MD]
開発元 光栄
発売元 光栄
人数 1 - 4人
メディア ROMカセット[SFC・MD]
3.5インチFD[PC-98]
発売日 1992年4月5日[SFC]
1992年10月1日[PC-98]
1992年11月1日[MD]
売上本数 -
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当初はスーパーファミコン(SFC)用のオリジナル企画として開発が進められ、後にメガドライブ(MD)とPC-9801にも移植された。期限内に4社中最も早く全22都市を航路で結ぶのがゲームの目的。

シナリオ[編集]

シナリオ1 
1963年。超音速旅客機が話題となっていた時期[1]
シナリオ2 
1983年。太平洋方面で激しい経営競争が繰り広げられていた時期[2]。各都市もシナリオ1より成長している。

ゲームの流れ[編集]

プレイヤーは航空会社の経営者としてプレイする。任意の都市に本社を設置し、都市間を「航路」で結び、利益をあげることを目指す。プレイヤーの勝利条件は競合各社より早く、かつ32年以内に全22都市を航路で結び、利益を黒字にし、ゲームレベルによって定められた年間利用客数を満たすことである。ちなみに登場する航空機は全20種である[3]

都市[編集]

各都市は人口・経済力・観光地・魅力(プレイヤーには見えないが、経済力と観光地の数値を元に導き出される)と言うパラメータを持ち、旅客の需要に関わるものである。人口以外ついてはゲーム上ではD - A,Sで大雑把にランク分けがされているが、内部では1 - 100までの値を持つ。以上についてはゲームを進めていくことで都市が得た税金によって徐々に向上していくが、例えばリゾート都市は観光地に、ビジネス都市は経済力に特化して成長するなどの傾向が見られる[4]。そのほか「スロット」という概念があり、これはその都市に乗り入れることのできる航空機の枠である。随時拡張はなされるが、競合各社に先だって交渉員を派遣し、これを確保しておく必要がある。交渉にはある程度の期間が必要であり、成果が現れるまで最大で18か月を要する。また、本社・支社を設置している都市については、この交渉をやや有利に行なう事ができる。また航路の拡充に合わせ、航空機も随時購入していくことになる。これについては特定のメーカーから多くの物を購入していると、値引きを行なってくれる様になるという要素もある[5]。なお、航路についてはもちろん、大都市同士を結ぶものが利益が高く[6]、需要以上に大量の航空機を飛ばしても乗ってくれる客がおらず、赤字がかさむだけである[7]

その他[編集]

  • 会議というシステムがあり、各担当者から経営についての意見を募ることができる[8]
  • 自社および競合各社とは独立した至極小規模のチャーター便会社があるが、それの株式の売買により若干の収入を得られる可能性があるほか、51%以上の株を所有すれば買収等も可能となっている[9]
  • 航空機については西側、東側により購入できる機体が異なる[10]。ただしペレストロイカのイベントが発生すれば、この制限は取り払われる[11]
  • 競合各社との競争には、運賃の値下げ、サービスの向上、キャンペーン等広告活動、故障率を抑える、多くの便を発着させ利便性を向上させる、などの要素があるが、コストカットを徹底してしてしまうとストライキが発生する虞もある[12]
  • ホテルを建設するとスロットの交渉時に有利に働くほか、都市の乗客数も増える。ただし宿泊収入自体にはあまり期待できない[13]
  • ボーイング747-400を始め長距離を飛べる機種が登場する。
  • ドイツ統一」「EC統合」「ソビエト連邦民主化」「朝鮮半島統一」等の歴史イベント有り。その他ランダムに戦争観光旅行ブームなどが発生し、ゲームに影響を及ぼす[14]
  • ちなみにソビエト連邦はこのゲームが発売される前年の1991年の12月に崩壊した。リメイク版の'96ではこれらのイベントの一部が別のイベントに差し替えられている。

登場する都市[編集]


エアーマネジメント'96[編集]

エアーマネジメント'96
(Aerobiz'96)
ジャンル ビジネスシミュレーション
対応機種 PlayStation[PS]
セガサターン[SS]
Windows95 - XP[Win]
開発元 光栄
発売元 光栄(コーエー)
人数 1 - 4人
メディア CD-ROM
発売日 1996年3月22日[PS・SS]
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1作目のリメイク。PlayStation(PS)・セガサターン(SS)・Windows95以降)の3機種で発売。グラフィック面が強化されている他、一部の時代イベント(「ソビエト連邦民主化」など)が別のものに差し替えられている。

シドニーと南米三都市を結ぶと南極上空を経由して両都市を結ぶ(SFC・MD・PC-98版では直線で航路が結ばれる為、南太平洋経由となる)。現実には南極条約のため、南極上空を航路にする事は不可能で、本作ならではの航路である。現実では、アルゼンチンフアン・ペロン元大統領は生前、日本とアルゼンチンをシドニー、南極上空経由で結ぶという構想を抱いていた。

脚注[編集]

  1. ^ 『ハンドブック』pp.12-13
  2. ^ 『ハンドブック』pp.14-15
  3. ^ 『ハンドブック』p.20, 31
  4. ^ 『ハンドブック』pp.17-19, 24-25
  5. ^ 『ハンドブック』pp.26-29
  6. ^ 『ハンドブック』p.26
  7. ^ 『ハンドブック』p.32
  8. ^ 『ハンドブック』pp.22-23
  9. ^ 『ハンドブック』pp.48-49
  10. ^ 『ハンドブック』p.29
  11. ^ 『ハンドブック』p.59
  12. ^ 『ハンドブック』pp.36-37, 40-47
  13. ^ 『ハンドブック』pp.43-44
  14. ^ 『ハンドブック』pp.54-59

参考文献[編集]

  • シブサワ・コウ(編)、1992、『エアーマネジメント・大空に賭けるハンドブック』 〈シブサワ・コウシリーズ〉

関連項目[編集]