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この論文の審査には主査である[[常田聡]](工学博士、早稲田大学教授)のほか、[[武岡真司]](工学博士、早稲田大学教授)、[[大和雅之]](理学博士、東京女子医科大学教授)、[[チャールズ・バカンティ]](ハーバード大学教授)がかかわっており<ref>[http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/36341/5/Shinsa-5627.pdf 博士論文審査報告書]</ref>、このうち常田、大和、バカンティの3人はSTAP細胞の研究メンバーでもある。
この論文の審査には主査である[[常田聡]](工学博士、早稲田大学教授)のほか、[[武岡真司]](工学博士、早稲田大学教授)、[[大和雅之]](理学博士、東京女子医科大学教授)、[[チャールズ・バカンティ]](ハーバード大学教授)がかかわっており<ref>[http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/36341/5/Shinsa-5627.pdf 博士論文審査報告書]</ref>、このうち常田、大和、バカンティの3人はSTAP細胞の研究メンバーでもある。

2014年3月13日、チャールズ・バカンティは、小保方らが2011年に「ティッシュ・エンジニアリング・パートA」に掲載した論文の実験データを示す複数の画像や画像の説明内容を訂正した<ref>{{Cite news
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|title=小保方氏の論文、共著者が訂正 11年に専門誌に発表
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==== 論文に対する疑義 ====
==== 論文に対する疑義 ====
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上記の疑問点に加えて、理化学研究所が3月5日に発表したSTAP細胞の作成手順についても、一部の専門家から疑問が出た。「論文の記述と手順書の記述が異なるので、本当にSTAP細胞ができたと言えるのか裏付けが不十分だ」という。同研究所の広報室は、いずれの疑問点についても調査が終わり次第結果を公表するとした<ref>[http://digital.asahi.com/articles/ASG385FH3G38PLBJ003.html STAP細胞論文「3つの疑問」理研、調査結果公表へ](朝日新聞 2014年3月9日付)同日閲覧</ref>。
上記の疑問点に加えて、理化学研究所が3月5日に発表したSTAP細胞の作成手順についても、一部の専門家から疑問が出た。「論文の記述と手順書の記述が異なるので、本当にSTAP細胞ができたと言えるのか裏付けが不十分だ」という。同研究所の広報室は、いずれの疑問点についても調査が終わり次第結果を公表するとした<ref>[http://digital.asahi.com/articles/ASG385FH3G38PLBJ003.html STAP細胞論文「3つの疑問」理研、調査結果公表へ](朝日新聞 2014年3月9日付)同日閲覧</ref>。
ネイチャーのSTAP細胞の論文に掲載された画像が、小保方が2011年に執筆したSTAP細胞と全く無関係の研究の博士論文の画像と酷似しているという指摘もされた。これは「ある細胞がいろいろな組織に分かれていく能力(多能性)」を示す研究の核心部分に当たるものだが、この指摘についても理化学研究所は「調査中であり、具体的な内容については答えられない」とした<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014031002000141.html STAP細胞論文の画像 別研究から転用か](東京新聞 2014年3月10日付)同日閲覧</ref>。これについて論文共著者の[[若山照彦]]は「STAP細胞が体のいろんなものに分化することを示す'''決定的な'''写真。博士論文は(STAPとは)違うテーマの研究だったと思う。」とした上で、「STAP細胞の'''根幹にかかわる'''大事な所」「論文を信じられなくなった。」と明言した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140310-OYT1T01144.htm 写真が全く同じでショック…STAP論文共著者]読売新聞 2014年3月10日</ref>。
ネイチャーのSTAP細胞の論文に掲載された画像が、小保方が2011年に執筆したSTAP細胞と全く無関係の研究の博士論文の画像と酷似しているという指摘もされた。これは「ある細胞がいろいろな組織に分かれていく能力(多能性)」を示す研究の核心部分に当たるものだが、この指摘についても理化学研究所は「調査中であり、具体的な内容については答えられない」とした<ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014031002000141.html STAP細胞論文の画像 別研究から転用か](東京新聞 2014年3月10日付)同日閲覧</ref>。これについて論文共著者の[[若山照彦]]は「STAP細胞が体のいろんなものに分化することを示す決定的な写真。博士論文は(STAPとは)違うテーマの研究だったと思う。」とした上で、「STAP細胞の根幹にかかわる大事な所」「論文を信じられなくなった。」と明言した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140310-OYT1T01144.htm 写真が全く同じでショック…STAP論文共著者]読売新聞 2014年3月10日</ref>。


;研究論文の疑義に関する調査中間報告
;研究論文の疑義に関する調査中間報告
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== 著作 ==
== 著作 ==
=== 論文 ===
=== 論文 ===
* H. Obokata, et al., "Subcutaneous transplantation of autologous oral mucosal epithelial cell sheets fabricated on temperature-responsive culture dishes", ''Journal of Biomedical Materials Research Part A'', Vol.86, No.4, [[9月15日|September 15]], [[2008年|2008]], pp.1088-1096. ISSN 15493296
* {{Cite journal |author=H. Obokata, et al. |title=Subcutaneous transplantation of autologous oral mucosal epithelial cell sheets fabricated on temperature-responsive culture dishes |journal=Journal of Biomedical Materials Research Part A |volume=86 |number=4 |year=2008 |month=September |pages=1088-1096 |ISSN=15493296 |doi=10.1002/jbm.a.31659}}
* Y. Aoi, et al., "Hollow-fiber membrane chamber as a device for in situ environmental cultivation", ''[[:en:Applied and Environmental Microbiology|Applied and Environmental Microbiology]]'', Vol.75, No.11, [[6月|June]], [[2009年|2009]], pp.3826-3833. ISSN 00992240
* {{Cite journal |author=Y. Aoi, et al., |title=Hollow-fiber membrane chamber as a device for in situ environmental cultivation |journal=[[:en:Applied and Environmental Microbiology|Applied and Environmental Microbiology]] |volume=75 |number=11 |month=[[6月|June]] |year=[[2009年|2009]] |pages=3826-3833 |ISSN=00992240 |doi=10.1128/AEM.02542-08}}
* H. Obokata "Isolation of pluripotent adult stem cells discovered from tissues derived from all three germ layers", [[2月|Feburuary]], [[2011年|2011]], [[国立国会図書館]]請求記号:UT51-2011-E426
* {{Cite book |author=H. Obokata |title=Isolation of pluripotent adult stem cells discovered from tissues derived from all three germ layers |month=[[2月|Feburuary]] |year=[[2011年|2011]]}} [[国立国会図書館]]請求記号:UT51-2011-E426
* H. Obokata, et al., "The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers", ''Tissue Engineering Part A'', Vol.17, No.5-6, [[3月|March]], [[2011年|2011]], pp.607-615. ISSN 19373341
* {{Cite journal |author=H. Obokata, et al. |title=The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers |journal=Tissue Engineering Part A |volume=17 |number=5-6 |month=[[3月|March]] |year=[[2011年|2011]] |pages=607-615 |ISSN=19373341 |doi=10.1089/ten.TEA.2010.0385}}
* R. P. Pirraco, et al., "Development of osteogenic cell sheets for bone tissue engineering applications", ''Tissue Engineering Part A'', Vol.17, No.11-12, [[6月|June]], 2011, pp.1507-1515. ISSN 19373341
* {{Cite journal |author=R. P. Pirraco, et al. |title=Development of osteogenic cell sheets for bone tissue engineering applications |journal=Tissue Engineering Part A |volume=17 |number=11-12 |month=[[6月|June]] |year=2011 |pages=1507-1515 |ISSN=19373341 |doi=10.1089/ten.TEA.2010.0470}}
* H. Obokata, et al., "Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice", ''[[:en:Nature Protocols|Nature Protocols]]'', Vol.6, No.7, [[6月30日|June 30]], 2011, pp.1053-1059. ISSN 17542189
* {{Cite journal |author=H. Obokata, et al. |title=Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice |journal=[[:en:Nature Protocols|Nature Protocols]] |volume=6 |number=7 |month=[[6月|June]] |year=2011 |pages=1053-1059 |ISSN=17542189 |doi=10.1038/nprot.2011.356}}
* J. A. Canseco, et al., "Effect on ligament marker expression by direct-contact co-culture of mesenchymal stem cells and anterior cruciate ligament cells", ''Tissue Engineering Part A'', Vol.18, No.23-24, [[12月|December]], [[2012年|2012]], pp.2549-2558. ISSN 19373341
* {{Cite journal |author=J. A. Canseco, et al. |title=Effect on ligament marker expression by direct-contact co-culture of mesenchymal stem cells and anterior cruciate ligament cells |journal=Tissue Engineering Part A |volume=18 |number=23-24 |month=[[12月|December]] |year=[[2012年|2012]] |pages=2549-2558 |ISSN=19373341 |doi=10.1089/ten.TEA.2012.0030}}
* S. Wakayama, et al., "Successful serial recloning in the mouse over multiple generations", ''[[:en:Cell Stem Cell|Cell Stem Cell]]'', Vol.12, No.3, [[3月7日|March 7]], 2013, pp.293-297. ISSN 19345909
* {{Cite journal |author=S. Wakayama, et al. |title=Successful serial recloning in the mouse over multiple generations |journal=[[:en:Cell Stem Cell|Cell Stem Cell]] |volume=12 |number=3 |month=[[3月|March]] |year=[[2013年|2013]] |pages=293-297 |ISSN=19345909 |doi=10.1016/j.stem.2013.01.005}}
* H. Obokata, et al., "Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency", ''[[:en:Nature (journal)|Nature]]'', Vol.505, No.7485, [[1月30日|January 30]], [[2014年|2014]], pp.641-647. ISSN 00280836
* {{Cite journal |author=H. Obokata, et al. |title=Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency |journal=[[:en:Nature (journal)|Nature]] |volume=505 |number=7485 |month=[[1月|January]] |year= [[2014年|2014]] |pages=641-647 |ISSN=00280836 |doi=10.1038/nature12968}}
* H. Obokata, et al., "Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency", ''Nature'', Vol.505, No.7485, January 30, 2014, pp.676-680. ISSN 00280836
* {{Cite journal |author=H. Obokata, et al. |title=Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency |journal=Nature |volume=505 |number=7485 |month=January |year=2014 |pages=676-680 |ISSN=00280836 |doi=10.1038/nature12969}}
* {{Cite journal |author=H. Obokata, et al. |title=Essential technical tips for STAP cell conversion culture from somatic cells |journal=Nature |year=2014 |month=March |doi=10.1038/protex.2014.008}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2014年3月19日 (水) 01:35時点における版

小保方 晴子
生誕 小保方 晴子(おぼかた はるこ)
(1983-06-29) 1983年6月29日(40歳)
日本の旗 千葉県松戸市
研究分野 生物学
研究機関 理化学研究所
出身校 早稲田大学理工学部卒業
早稲田大学大学院
理工学研究科修士課程修了
早稲田大学大学院
先進理工学研究科博士課程修了
指導教員 常田聡
大和雅之
チャールズ・バカンティ
小島宏司
主な業績 STAP細胞を作製する方法を
確立したと主張
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

小保方 晴子 (おぼかた はるこ、1983年6月29日 - )は、日本細胞生物学者。学位博士(工学)早稲田大学2011年)。独立行政法人理化学研究所発生・再生科学総合研究センター・細胞リプログラミング研究ユニット・ユニットリーダー[1]

2014年1月28日、「外からの刺激で体細胞初期化することにより、全ての生体組織と胎盤組織に分化できる多能性を持った細胞(STAP細胞)を作製する方法を世界で初めて確立した」と発表した[2]

経歴

千葉県松戸市出身[3]松戸市立第六中学校東邦大学付属東邦高等学校[4]を経て、2002年4月、AO入試の一種である創成入試[5](現・特別選抜入試)で早稲田大学理工学部応用化学科入学。2006年3月、早稲田大学理工学部応用化学科卒業。学部では微生物の研究を行っていたが、指導教授からのアドバイスで、早稲田大学大学院に進学すると専門分野を転向し東京女子医科大学先端生命医科学研究所研修生としてのちに論文の共著者となる東京女子医科大学教授大和雅之の指導の下、医工融合研究教育拠点である先端生命医科学センター (TWIns) にて[6]再生医療の研究を開始。早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻修士課程修了、早稲田大学大学院先進理工学研究科生命医科学専攻博士課程修了。大学院在学中、ハーバード大学医学部教授のチャールズ・バカンティの研究室に2008年から2年間留学。2011年より理化学研究所研究員。

研究

博士論文

2011年3月、学位論文「三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索」により、早稲田大学から博士(工学)の学位を取得した[7]。 この論文の審査には主査である常田聡(工学博士、早稲田大学教授)のほか、武岡真司(工学博士、早稲田大学教授)、大和雅之(理学博士、東京女子医科大学教授)、チャールズ・バカンティ(ハーバード大学教授)がかかわっており[8]、このうち常田、大和、バカンティの3人はSTAP細胞の研究メンバーでもある。

2014年3月13日、チャールズ・バカンティは、小保方らが2011年に「ティッシュ・エンジニアリング・パートA」に掲載した論文の実験データを示す複数の画像や画像の説明内容を訂正した[9]

論文に対する疑義

論文内容
博士論文の冒頭の"BACKGROUND"[10]の約20ページ分の文章が、幹細胞について一般向けに説明しているアメリカ国立衛生研究所のサイト「Stem Cell Basics」[11]からのコピー・アンド・ペーストであることが指摘された[12][13][14]。これらの指摘を受け、博士論文を審査した早稲田大学教授の武岡真司は、大学院先進理工学研究科が調査に乗り出すことを表明した[14]
論文内の画像
博士論文にマウスの骨髄細胞を肝細胞に分化させた実験の結果として掲載されていた画像が、バイオ系企業コスモ・バイオのプライマリーセル事業部(かつてのプライマリーセル)のウェブサイトの「肝細胞培養キット」のサンプル画像[15]に酷似していることが発覚した[16][17][18]。コスモ・バイオの担当者は、画像は自社で2007年6月に撮影したもので、小保方に提供したことはないことを証言した[18]。一方、小保方が博士論文を提出したのが2011年2月であったため[10]、小保方がコスモ・バイオのウェブサイトから画像をコピーしたのではないかと指摘された。
参考文献リスト
博士論文の参考文献リストも一部が文字化けしているなど別の論文からのコピー・アンド・ペーストであり、意味不明な内容になっていると指摘された[19]

疑義に対する反論

小保方は上記の指摘に対して、「下書き段階の物が製本され残ってしまった」「大学に撤回を要請した」と回答している。しかし早稲田大学の広報担当者は、そのような要請は認識しておらず、調査は継続中であると述べた。[20]

撤回の意向

小保方は2011年2月に早稲田大学に提出した博士論文を取り下げたい、と学内の関係者にメールで伝えていたことが分かった。撤回となれば大学が博士論文の取り消しと同時に学位も取り消すことになっている[21]

STAP細胞の研究

大学院時代に万能細胞について研究を行っているハーバード大学教授のチャールズ・バカンティの下に留学し、万能細胞について学んだ。2009年8月にSTAP細胞についての論文を書いたが、2010年春、論文は科学雑誌『ネイチャー』に採用されなかった。同じくバカンティ教授の下で研究し、論文の共著者の1人でもあるハーバード大学准教授の小島宏司は「その後の2-3年は彼女は本当につらかっただろう」と語っている[22]

「分化した動物細胞が刺激だけで多能性分化能を再獲得することはあり得ない」というのが常識であったため、ハーバード大学では多能性の判定の仕事を手伝ってくれる人が見つからなかった[23]。そこで理化学研究所のチームリーダーだった若山照彦(後に山梨大学教授)の協力を仰いだ。若山は「最初は『できるはずがない』と思ったが、あり得ないことを試すのは自分も好きだったので手伝った」という[23]

一時帰国している間の2011年3月に東日本大震災が発生した。その影響で米国の就労ビザが得られず、ハーバード大学に戻れなくなった。そこで若山を頼って理化学研究所に入った[24]。最初のSTAP細胞を作製する鍵になった酸性溶液を見つけるまで何度も失敗を繰り返したが、諦めることなくいろいろな刺激方法を試みた結果、ついに2011年末ごろ、多能性を示す緑色に光るマウスの1匹目が生まれた、と本人は報告している[23]

2014年1月28日、理化学研究所で開かれた記者会見の場でSTAP細胞が発表され[25]、ネイチャー誌2014年1月30日号に論文が掲載された(Nature 505, 641-647 ページおよび 676-680 ページ)[2][26][27][28][29]。なお同誌の発行元は報道解禁日を日本時間の1月30日3時に設定していたが、その後「解禁日破りが日本国外であったため報道を解禁する」と発表し、日本では1月29日22時前からニュース番組で報道された[25]

研究に対する反響

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(英国)の教授、クリス・メイソン (Chris Mason) は「また日本人が万能細胞の作製法を書き換えた。山中伸弥は4つの遺伝子で人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ったが、STAP細胞は酸性溶液に浸して培養するだけ。どれだけ簡単になるのだ」とネイチャーに寄稿した[30]。あるいは、英国のオースチン・スミス英語版(Austin Smith:博士)は胎盤まで作れる並外れた多様性に言及し、一層の驚きが用意されたとネイチャーへのインタビューで表現した[31]。ほか、幾人かの研究者が驚きや称賛などを表明した[30]

2012年にノーベル医学生理学賞を受けた京都大学iPS細胞研究所教授の山中伸弥は「若い日本の研究者からの発信で、本当に誇りに思う」、「iPS細胞と同じ仕組みでできているのかもしれない。研究者として非常にワクワクする」と述べた上で、STAP細胞は、体内で臓器を再生するなどiPS細胞には難しいことができる可能性があると指摘し、「iPSにとっては(米国の野球の)大リーグがゴールだが、STAPはもっとほかの可能性があると思う。必ずしも大リーグを目指すのではなく、サッカーワールドカップも狙える」と例えた[32]

研究に対する疑義

2014年3月12日、ウォール・ストリート・ジャーナルは、小保方の博士論文について1点、ネイチャー掲載論文について3点、掲載論文と理化学研究所が発表した実験手技解説[33]との食い違いについて1点、計5点のallegation(十分な証拠のない申し立て)があると報じた[34][35]

画像データ

2014年2月15日、「インターネット上で小保方らの論文に不自然な画像データが使われているという指摘があり、理化学研究所が調査を開始した」と報じられた。同研究所は「現時点では研究成果は揺るぎないと判断している」とし、まとまり次第調査結果を公表する方針だと回答した[36]。その後、理化学研究所の調査に進展が見られなかったことを受け、同年3月3日付で日本分子生物学会が理事長声明を発し、ネイチャー掲載論文およびそれ以前に小保方が著した論文(博士論文等)に多くの問題点が指摘されていることを「憂慮」しており、理化学研究所に対して迅速な調査結果の公表と「今後の規範となるような適切な対応」を取るように求めた[37]。日本分子生物学会は3月11日に再要望を出した[38]

また2月18日には、論文が掲載されたネイチャー誌の出版元の広報担当者が「この問題にネイチャーは関心を持っており調査している」と語った[39][40]。さらに同日、小保方に学位を授与した早稲田大学は、博士論文の中の画像に関して指摘された疑問点の調査を始めた。同大学の広報室は「仮に問題の画像が取り消されたとしても、博士論文の趣旨に影響しないと考えている」としているが[41]、上記日本分子生物学会理事長声明においては、この問題についても「憂慮」していることが示されている。

2月19日、ハーバード大学医学大学院の広報は「当院の注意を引くような懸念はすべて徹底的な精査の対象となる」という声明を出し、ハーバード大学が調査する可能性があることを示唆した[42]

論文内容

小保方の論文の実験手法に関する約900字、10行ほどの内容が、ドイツの研究者J. Guoらが2005年に発表した「マウス胎児性幹細胞のマルチカラー核型分析」の論文の一部のとほぼ一致している。引用であることを示す記述は含まれていないが、もし引用だとすれば、原文の「KCl」が「KC1」となる誤りが含まれていることとなり、内容を精査せずにコピー・アンド・ペーストしていたのでは、との疑念が生じた[43]。また、実験方法を記した文章の一部が、2005年に発表された別の論文とほぼ同じである、との指摘された[44]

上記の疑問点に加えて、理化学研究所が3月5日に発表したSTAP細胞の作成手順についても、一部の専門家から疑問が出た。「論文の記述と手順書の記述が異なるので、本当にSTAP細胞ができたと言えるのか裏付けが不十分だ」という。同研究所の広報室は、いずれの疑問点についても調査が終わり次第結果を公表するとした[45]。 ネイチャーのSTAP細胞の論文に掲載された画像が、小保方が2011年に執筆したSTAP細胞と全く無関係の研究の博士論文の画像と酷似しているという指摘もされた。これは「ある細胞がいろいろな組織に分かれていく能力(多能性)」を示す研究の核心部分に当たるものだが、この指摘についても理化学研究所は「調査中であり、具体的な内容については答えられない」とした[46]。これについて論文共著者の若山照彦は「STAP細胞が体のいろんなものに分化することを示す決定的な写真。博士論文は(STAPとは)違うテーマの研究だったと思う。」とした上で、「STAP細胞の根幹にかかわる大事な所」「論文を信じられなくなった。」と明言した[47]

研究論文の疑義に関する調査中間報告

2014年3月14日、理化学研究所は研究論文の疑義に関する調査中間報告を発表し[48]、記者会見を行った。会見要旨は以下の通り[49]

  • 理事長野依良治は、小保方について「1人の未熟な研究者が膨大なデータを集積し、極めてずさんな取り扱いをして、責任感に乏しかった」と指摘。
  • 小保方は、論文の見栄えを良くするため画像を加工したことを認め「やってはいけないという認識がなかった」と主張。
  • 調査委員長石井俊輔は、「研究倫理を学ぶ機会がなかったのか」と小保方の姿勢を疑問視。
  • センター長竹市雅俊は、STAP細胞の万能性を示す画像が小保方の博士論文の画像と同一だった点について「論文の体をなしていない」と評価し、小保方を採用したことに関して「過去の(研究ぶりの)調査が不十分だったと深く反省している」と陳謝。
  • 論文を指導した笹井芳樹は、小保方と共同での論文作成に大きな役割を果たしており、これについて野依理事長は「責任は非常に重い」と批判。
  • 小保方は「(記者会見の場で)自分の気持ちを申し上げたい」と述べているが、心身の状態はよくない。
  • 小保方の研究チームは、現在もSTAP細胞を作成できたと判断している。
擁護意見
  • 武田邦彦は、2014年3月13日放送のテレビ番組の中で、画像転用に関して「(最近の女性研究者は時間的余裕がないため)忙しいし、色々ある。審査官があれこれ言ってくる。『ここ変えて、次写真ここ入れ替えろ』って一生懸命やっているうちに、だいたい間違えるんです」「そんなところを厳密にしたら日本の若い人が論文を出せなくなる。国際的にものすごく遅れる」と指摘。博士論文の20ページにわたる「コピペ」についても「これ著作権がないんですよ。(科学の)事実は誰が書いても同じなんです」「アメリカ人が書いたやつを持ってきたほうが、日本人が下手な訳で書くよりいいんです」と理解を示した。記者会見の有無についても、世間に誤解が広がっている以上「小保方さんは、出てこないほうがいいと思いますよ。」と述べた[50]
  • 米本昌平中央公論4月号で、査読者からのさまざまな批判に応じて実験を何度か組み立て直した形跡があるため、隙のない内容に仕上がっていると評価。
  • 小幡績は、「記者会見に応じたすべての専門家はプロフェッショナルとは言えない。」と組織を優先する理化学研究所側の対応を批判し、勝手に持ち上げて貶めるメディアとともに往復ビンタのようになっている指摘した[51]

論文の撤回問題

2014年3月10日、若山照彦はNHKの取材に対して「研究データに重大な問題が見つかり、STAP細胞が存在するのか確信がなくなった」として、論文の取り下げに同意するようほかの著者に呼びかけたことを明らかにした。若山は「自分が担当した実験については正しいと信じているが、前提となるデータに確信が持てなくなった」とし、いったん論文を取り下げた上で、外部の専門家に検証を依頼したい、その際には保管している細胞のサンプルや当時の詳細な実験データなどを提供する用意があるという。理化学研究所はNHKの取材に対して「研究の本質部分については揺るぎないものと考えているが、調査中のため、現時点ではコメントできない」とした[52]

その一方、別の共同執筆者であるチャールズ・バカンティ(米ハーバード大教授)は研究を擁護し、「(論文には)いくらか誤りもあったが、結論には影響がない」とし、「私が持っている情報に基づけば、これらの論文は取り下げなければならない理由は見当たらない」と述べた。バカンティは共同執筆者の1人(山梨大学の若山照彦教授)が撤回を求めたと聞いて驚いたとし、「仲間からの圧力でこのような大事な論文が撤回されるとすれば大変残念だ」と話した[53][54]

2014年3月11日、理化学研究所は初めて会見を行い、広報室長の加賀屋悟は「論文の取り下げを視野に検討している」と発表した。「STAP細胞を作製した事実は確認している」と説明した[55]

2014年3月14日の中間報告の記者会見において、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター長の竹市雅俊は、論文撤回はあくまでも共著者の意思に基づき、ネイチャーが判断するものとの見解を示した[56]。同日、小保方が理化学研究所の要請を受けて論文の取り下げに同意したと報道された[57]

ネイチャーに掲載された2本の論文は、理化学研究所、山梨大、ハーバード大、東京女子医大の研究者計14人が著者になっており、同誌によると、論文の撤回には原則として著者全員の同意が必要だが、同意しない著者がいる場合でも、同誌の判断で撤回に応じる可能性があるという。同誌は「調査を進めている」と話している[58]

追試

カリフォルニア大学デービス校准教授のポール・ノフラー[59]、世界の研究者たちに呼びかけてSTAP細胞作製の追試のデータを集めている[60]。10件の報告の中には、追試に成功したという報告はない。この他に、半ダースほどの一流の研究所が非公式にうまくいかなかったことを伝えてきたという[61]

共同研究者の若山照彦は、山梨大学に移ってからは追試に成功していないという。若山は「(理化学研究所では)小保方から十分な指導を受けたあと、自分で実験を再現した。酸を加えるだけの簡単なテクニックのように見えるが、それほど簡単ではない[40]」「再現を成功させるために学ばなければならないノウハウがある。言葉で表現するのが難しい技術だが、経験を積んで獲得する必要がある[61]」と説明している。

2014年2月21日、理化学研究所の広報担当者は「研究の信頼性が問われているため、科学者たちが幹細胞を作製するのに用いた方法を、より詳しく解説した文書を発表するように準備している」と語った。準備が整い次第、一般に公開するという。若山照彦は、実験の記録を公表することが追試の助けになることを期待し、「事態を鎮静化させるために記録を公表することが必要だと思う。その後で、追試に成功した人たちと不成功に終わった人たちの双方の意見を聞いて、説明をより良く改めていくことができるだろう」と語った[62]

2014年3月5日、理化学研究所はSTAP細胞の作製に関する実験手技解説 (Technical Tips) を Nature protocol exchange に掲載した[63][64][33]。今後さらに体系的な解説を発表していく予定だという[33]。また、小保方が論文発表後の2月にSTAP細胞の再現実験に成功していたことを明らかにした[65]

人物像の報道

2014年1月、STAP細胞研究に関するニュースは世界各国で大いに取り上げられ、小保方自身も注目を集めた。その中で日本の大手新聞を含むマスコミは、研究室をムーミンのキャラクターで飾っていることや、白衣の代わりに祖母にもらった割烹着を着て実験に臨んでいるといった報道が過熱した。

これに関連し、同年1月31日、研究ユニットでは、真実でない報道や取材による小保方自身や周囲へのプライバシーの侵害があったとし、その対応に追われ研究活動に支障をきたしている旨と報道関係者への理解と自粛を求める声明を発表した[66][67]。この声明において、STAP細胞研究にとって今は重要な時期であると説明した[66]

研究室のピンクや黄色の壁や、実験時の割烹着などは、メディア戦略のための演出で、小保方は理化学研究所広報チームや笹井芳樹とともに、STAP細胞の会見の1か月前になって、壁がピンクや黄色の実験室を準備し[68]、割烹着についても、小保方と理化学研究所広報チームや笹井芳樹によるメディア戦略の一環として生まれたアイディアだったと報じられた[68]。一方、理化学研究所の広報室は、3月17日、「そのような事実はありません」と全面的に否定した[69]

経過と動向

  • 2014年2月17日
理化学研究所、STAP細胞の疑義に関する調査を開始した[70]
  • 2014年3月14日
理化学研究所、STAP細胞の疑義に関する調査の中間報告を行った[71]
  • 2014年3月17日
理化学研究所、発生・再生科学総合研究センターは、STAP細胞の論文に関する記事を削除した[72]

著作

論文

  • H. Obokata, et al. (September 2008). “Subcutaneous transplantation of autologous oral mucosal epithelial cell sheets fabricated on temperature-responsive culture dishes”. Journal of Biomedical Materials Research Part A 86 (4): 1088-1096. doi:10.1002/jbm.a.31659. ISSN 15493296. 
  • Y. Aoi, et al., (June 2009). “Hollow-fiber membrane chamber as a device for in situ environmental cultivation”. Applied and Environmental Microbiology 75 (11): 3826-3833. doi:10.1128/AEM.02542-08. ISSN 00992240. 
  • H. Obokata (Feburuary 2011). Isolation of pluripotent adult stem cells discovered from tissues derived from all three germ layers  国立国会図書館請求記号:UT51-2011-E426
  • H. Obokata, et al. (March 2011). “The potential of stem cells in adult tissues representative of the three germ layers”. Tissue Engineering Part A 17 (5-6): 607-615. doi:10.1089/ten.TEA.2010.0385. ISSN 19373341. 
  • R. P. Pirraco, et al. (June 2011). “Development of osteogenic cell sheets for bone tissue engineering applications”. Tissue Engineering Part A 17 (11-12): 1507-1515. doi:10.1089/ten.TEA.2010.0470. ISSN 19373341. 
  • H. Obokata, et al. (June 2011). “Reproducible subcutaneous transplantation of cell sheets into recipient mice”. Nature Protocols 6 (7): 1053-1059. doi:10.1038/nprot.2011.356. ISSN 17542189. 
  • J. A. Canseco, et al. (December 2012). “Effect on ligament marker expression by direct-contact co-culture of mesenchymal stem cells and anterior cruciate ligament cells”. Tissue Engineering Part A 18 (23-24): 2549-2558. doi:10.1089/ten.TEA.2012.0030. ISSN 19373341. 
  • S. Wakayama, et al. (March 2013). “Successful serial recloning in the mouse over multiple generations”. Cell Stem Cell 12 (3): 293-297. doi:10.1016/j.stem.2013.01.005. ISSN 19345909. 
  • H. Obokata, et al. (January 2014). “Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency”. Nature 505 (7485): 641-647. doi:10.1038/nature12968. ISSN 00280836. 
  • H. Obokata, et al. (January 2014). “Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency”. Nature 505 (7485): 676-680. doi:10.1038/nature12969. ISSN 00280836. 
  • H. Obokata, et al. (March 2014). “Essential technical tips for STAP cell conversion culture from somatic cells”. Nature. doi:10.1038/protex.2014.008. 

脚注

  1. ^ Cellular Reprogramming 細胞リプログラミング研究ユニット OBOKATA LAB 2014年2月2日閲覧
  2. ^ a b 体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-(理化学研究所 プレスリリース 2014年1月29日付)
  3. ^ 「間違い」と言われ夜通し泣き、デート中も研究忘れず…常識破りの新型万能細胞を開発した小保方晴子さん(産経新聞 2014年1月29日付)、同日閲覧
  4. ^ 小保方晴子さん(ラクロス部OG)を研究リーダーとする研究チーム STAP細胞の開発に成功(早稲田大学競技スポーツセンターNews 2014年1月30日付)
  5. ^ この天才をAOで発見した早稲田のスタッフは立派だj-cast 2014年1月30日
  6. ^ 小保方晴子さんをリーダーとする研究チーム、STAP細胞開発に成功(早稲田大学 ニュース&プレスリリース 2014年1月30日付)、同日閲覧
  7. ^ 小保方, 晴子 (2010年12月). “三胚葉由来組織に共通した万能性体性幹細胞の探索” (PDF). 早稲田大学大学院 先端理工学研究科. 2014年1月30日閲覧。
  8. ^ 博士論文審査報告書
  9. ^ “小保方氏の論文、共著者が訂正 11年に専門誌に発表”. 47News. 共同通信社. (2014年3月19日). http://www.47news.jp/CN/201403/CN2014031901001020.html 2014年3月19日閲覧。 
  10. ^ a b Isolation of pluripotent adult stem cells discovered from tissues derived from all three germ layers
  11. ^ Stem Cell Basics” (英語). Stem Cell Information. National Institutes of Health (2009年4月21日). 2014年3月11日閲覧。
  12. ^ 小保方さん博士論文、20ページ酷似 米サイトの文章と” (日本語). 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2014年3月11日). 2014年3月11日閲覧。
  13. ^ 根本毅・吉田卓矢 (2014年3月12日). “STAP細胞:小保方さん博士論文 米文書と同一記述” (日本語). 毎日新聞. 毎日新聞社. 2014年3月12日閲覧。
  14. ^ a b 小保方氏の博士論文 20ページが米研究所文書と酷似” (日本語). 中日メディカルサイト. 中日新聞社 (2014年3月12日). 2014年3月12日閲覧。
  15. ^ 細胞製造・販売事業” (日本語). コスモ・バイオプライマリーセル事業部. 2014年3月13日閲覧。
  16. ^ 共同通信 (2014年3月13日). “博士論文画像もコピーか STAP細胞の小保方氏” (日本語). 47NEWS. 全国新聞ネット. 2014年3月13日閲覧。
  17. ^ 博士論文、他にも流用か=企業HPと画像酷似、STAP小保方氏” (日本語). 時事ドットコム. 時事通信社 (2014年3月13日). 2014年3月13日閲覧。
  18. ^ a b 博士論文画像もコピー? ネット上で指摘” (日本語). msn産経ニュース. 産経デジタル (2014年3月13日). 2014年3月13日閲覧。
  19. ^ 浅井文和 (2014年3月12日). “小保方さんの博士論文、参考文献リストもコピペか” (日本語). 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2014年3月12日閲覧。
  20. ^ 「下書きで使った物が残っている」―小保方氏、博士論文巡る疑惑でウォール・ストリート・ジャーナル2014年3月14日
  21. ^ 2014年3月17日閲覧 朝日新聞
  22. ^ STAP細胞:くじけなかった小保方さん 研究に壁で涙も(毎日新聞 2014年2月1日付)2014年2月3日閲覧
  23. ^ a b c “小保方さん、熱意違った…共同研究の若山教授”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2014年2月3日). オリジナルの2014年2月9日時点におけるアーカイブ。. http://wayback.archive.org/web/20140209054710/http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140202-OYT1T00332.htm 2014年2月3日閲覧。 
  24. ^ 小保方さん 理研入り転機は震災 STAP細胞作製(神戸新聞 2014年1月31日付)2014年2月3日閲覧
  25. ^ a b 写真追加、理研CDBと米Harvard大が胎盤にも分化するSTAP細胞の成果をNature誌で発表、酸性溶液で体細胞を初期化(日経バイオテクONLINE 2014年1月29日付)2014年2月3日閲覧
  26. ^ 酸の刺激だけで万能細胞作製 新型「STAP」理研が成功(産経新聞 2014年1月29日付)同日閲覧
  27. ^ Acid bath offers easy path to stem cells : Nature News & Comment
  28. ^ Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency : Nature : Nature Publishing Group
  29. ^ Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency : Nature : Nature Publishing Group
  30. ^ a b 理研の万能細胞、海外から賛辞 「また日本人が成果」:日本経済新聞2014/1/30 9:27、共同
  31. ^ Acid bath offers easy path to stem cells : Nature News & Comment29 January 2014 ※音声ファイル
  32. ^ STAP細胞「ノウハウ教えて」 山中教授が会見で称賛:朝日新聞デジタル2014年2月10日23時44分
  33. ^ a b c STAP細胞作製に関する実験手技解説の発表について” (PDF) (英語). 理化学研究所 (2014年3月5日). 2014年3月5日閲覧。
  34. ^ Alexander Martin (2014年3月12日). “Five Allegations Against Riken Stem-Cell Researcher in Japan” (英語). The Wall Street Journal. http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/03/12/five-allegations-against-riken-stem-cell-researcher-in-japan/ 2014年3月13日閲覧。 
  35. ^ Alexander Martin (2014年3月13日). “理研のSTAP細胞論文に対する5つの疑惑” (日本語). ウォール・ストリート・ジャーナル. http://realtime.wsj.com/japan/2014/03/13/%E7%90%86%E7%A0%94%E3%81%AEstap%E7%B4%B0%E8%83%9E%E8%AB%96%E6%96%87%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B5%E3%81%A4%E3%81%AE%E7%96%91%E6%83%91/ 2014年3月13日閲覧。 
  36. ^ STAP細胞:「不自然な画像」指摘受け理研が論文を調査(毎日新聞 2014年2月15日付)同日閲覧
  37. ^ 日本分子生物学会理事長声明『STAP細胞論文等への対応について』2014年3月3日
  38. ^ 理事長声明『STAP細胞論文等への対応についての再要望』2014年3月11日
  39. ^ STAP論文、ネイチャーも調査「不自然な画像」問題 (朝日新聞 2014年2月18日付)同日閲覧
  40. ^ a b Acid-bath stem-cell study under investigation (Nature 2014年2月17日付)2014年2月18日閲覧
  41. ^ STAP論文の画像は「単純ミス」共著者の山梨大教授(朝日新聞 2014年2月19日付)同日閲覧
  42. ^ STAP細胞論文:ハーバード大が調査示唆(毎日新聞 2014年2月20日付)同日閲覧
  43. ^ 日刊ゲンダイ|独研究者からコピペ?小保方論文「あり得ない表記」で新疑惑
  44. ^ “STAP細胞論文に他論文と酷似箇所…実験手順”. yomiDr. (読売新聞社). (2014年3月3日). http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=93841 2014年3月3日閲覧。 
  45. ^ STAP細胞論文「3つの疑問」理研、調査結果公表へ(朝日新聞 2014年3月9日付)同日閲覧
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  47. ^ 写真が全く同じでショック…STAP論文共著者読売新聞 2014年3月10日
  48. ^ 理化学研究所 (2014年3月14日). “研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について”. 2014年3月14日閲覧。
  49. ^ “小保方さん「いけないと思わず」=「未熟な研究者」理事長は批判-会見4時間・理研”. 時事通信社. (2014年3月14日). http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2014031400958 2014年3月14日閲覧。 
  50. ^ 小保方論文騒動に武田邦彦が仰天見解 「写真違っていたなら『眠たかったから』と言えばいい」J-CAST 2014年3月14日
  51. ^ 小保方氏問題小幡績PhDの行動ファイナンス投資日記 2014年3月14日
  52. ^ STAP細胞 確信がなくなった(NHK首都圏ニュース 2014年3月10日付)同日閲覧
  53. ^ 理研「STAP細胞」論文取り下げ検討―ハーバード大教授は擁護(2014年3月11日)”. ウォール・ストリート・ジャーナル. 2014年3月11日閲覧。
  54. ^ STAP細胞論文「撤回する理由ない」共著者の米教授(2014年3月11日)”. 産経ニュース. 2014年3月11日閲覧。
  55. ^ 理研、14日にSTAP論文問題の調査報告(読売新聞 2014年3月12日付)同日閲覧
  56. ^ “理研、STAP細胞・小保方氏問題について「不正かどうかは調査中だが、極めて不適切」”. BLOGOS. (2013年3月14日). http://blogos.com/article/82342/ 2014年3月14日閲覧。 
  57. ^ 小保方さんら論文撤回同意…STAP存在に疑義(読売新聞)
  58. ^ STAP論文…ハーバード大医学部、独自調査へ(読売新聞 2014年3月11日付)同日閲覧
  59. ^ 研究室のブログ
  60. ^ 追試のデータ
  61. ^ a b 幹細胞研究成果の再現、科学者らが苦闘(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2014年2月20日付)同日閲覧
  62. ^ Japanese Scientists to Offer Detail Stem-Cell Work(WSJ 2014年2月21日付)2014年2月23日閲覧
  63. ^ Nature protocol exchange
  64. ^ pdfファイル
  65. ^ STAP細胞 小保方さん、再現実験に成功 論文発表後初めて(MSN産経ニュース 2014年3月6日付)同日閲覧
  66. ^ a b 報道関係者の皆様へのお願い(2014年1月31日)、Obokata Lab/Cellular Reprogramming(日本語)、2014年2月1日閲覧。
  67. ^ 小保方晴子さんが声明「プライバシーに関わる取材が過熱」STAP細胞研究者(2014年1月31日)、ハフィントン・ポスト、2014年2月1日閲覧。
  68. ^ a b “STAP疑惑底なし メディア戦略あだに”. 中日メディカルサイト (中日新聞社). (2014年3月15日). http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20140315070914336 2014年3月16日閲覧。 
  69. ^ “小保方氏の割烹着は演出だったのか 理研「そのような事実はない」と否定”. (2014年3月18日). http://www.j-cast.com/2014/03/17199446.html 2014年3月18日閲覧。 
  70. ^ STAP細胞論文で外部から指摘 理研、調査を開始 日経新聞
  71. ^ STAP細胞:理研、論文撤回要請へ…14日、中間報告 毎日新聞
  72. ^ STAP研究成果をホームページから削除 読売新聞

外部リンク