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'''辛酸 なめ子'''(しんさん なめこ、[[1974年]](昭和49年)[[8月29日]]<ref>{{Cite web|author=辛酸なめ子|url=http://sinsan.blog.smatch.jp/about.html|title=プロフィール|work=辛酸なめ子の女一人マンション|publisher=スマッチ!|language=[[日本語]]|accessdate=2011-02-05}}</ref> - )は、[[日本]]の[[漫画家]]、[[コラムニスト]]<ref name="cuotation13"/>。女性メディア・アクティビスト<ref>{{Cite journal|和書|author=木村尚子、我妻正清、遠藤敏文|coauthors=|year=2006|month=12|title=専門家タレント解体新書|journal=[[日経エンタテインメント!]]|volume=10|issue=16|pages=pp.91|publisher=[[日経BP社]]|location=[[東京都]]|accessdate=2011-02-05}}</ref>。[[東京都]][[千代田区]]生まれ[[埼玉県]]育ち。血液型A型。愛称は、「'''なめちゃん'''」。[[武蔵野美術大学短期大学部]]デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業<ref name="cuotation13">{{Cite book|和書|chapter=QONVERSATIONS|title="QUOTATION" Worldwide Creative Journal|ncid=AA12509339|publisher=MATOI PUBLISHING|url=|volume=No.13|date=2012-12-12|pages=84-85}}</ref>。
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== 概要 ==
[[ペンネーム]]は高校時代に自主制作した新聞『小西新聞』のコラム「針金アート入門」で使ったもので、周りから「薄幸そうに見える」とよく言われていたことに由来する<ref name="oshipai1">{{cite interview |subject= 辛酸なめ子|subjectlink= |interviewer= テツコ|title= 突撃型インタビューおしえて、センパイ!|url=http://tokyojoshi.com/oshipai/vol2/|callsign = |city= [[東京都]]|date= |program= 東京女子プロジェクト|accessdate=2011-02-05}}</ref>。デビュー当初は漫画やイラストの執筆時に辛酸なめ子、その他の文筆業やアート作品の制作では池松江美と名義を使い分けていたが、最近では境界が曖昧になりつつある。
[[ペンネーム]]は高校時代に自主制作した新聞『小西新聞』のコラム「針金アート入門」で使ったもので、周りから「薄幸そうに見える」とよく言われていたことに由来する<ref name="oshipai1">{{cite interview |subject= 辛酸なめ子|subjectlink= |interviewer= テツコ|title= 突撃型インタビューおしえて、センパイ!|url=http://tokyojoshi.com/oshipai/vol2/|callsign = |city= [[東京都]]|date= |program= 東京女子プロジェクト|accessdate=2011-02-05}}</ref>。デビュー当初は漫画やイラストの執筆時に辛酸なめ子、その他の文筆業やアート作品の制作では本名の池松江美と名義を使い分けていたが、最近では境界が曖昧になりつつある。


== 経歴 ==
== 経歴 ==

2016年12月5日 (月) 21:02時点における版

辛酸 なめ子
本名 池松 江美(いけまつ えみ)
生誕 (1974-08-29) 1974年8月29日(49歳)
東京都千代田区
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家コラムニスト[1]
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辛酸 なめ子(しんさん なめこ、1974年(昭和49年)8月29日[2] - )は、日本漫画家コラムニスト[1]。女性メディア・アクティビスト[3]東京都千代田区生まれ埼玉県育ち。血液型A型。愛称は、「なめちゃん」。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業[1]

概要

ペンネームは高校時代に自主制作した新聞『小西新聞』のコラム「針金アート入門」で使ったもので、周りから「薄幸そうに見える」とよく言われていたことに由来する[4]。デビュー当初は漫画やイラストの執筆時には辛酸なめ子、その他の文筆業やアート作品の制作では本名の池松江美と名義を使い分けていたが、最近では境界が曖昧になりつつある。

経歴

東京都千代田区で生まれ、埼玉県で育つ。子供の頃からヨーロッパ貴族を題材にした漫画などを描いていた[4][5]女子学院中学校・高等学校に入学。高校時代の同級生にはフリーアナウンサー膳場貴子日本テレビアナウンサー馬場典子などがいる。高校時代に勉強しなくなったため、美術系の武蔵野美術大学短期大学部に入学、デザイン科グラフィックデザイン専攻[4]。同校在学時に中ザワヒデキの事務所でアルバイトをするかたわら、様々な創作活動を行なっていた。1993年(平成5年)にMacintoshHyperCardを使った作品を制作し、1995年(平成7年)にはWebサイト『女・一人日記』を開設するなど、PCやインターネットを媒体とするマルチメディア作品に早くから取り組んでいたことでも知られる。短大時代に上野俊哉の授業で「メディア・アクティビスト」という職業を知り、これをきっかけに自らもメディア・アクティビストと名乗っている。

1994年(平成6年)に渋谷パルコのフリーペーパー『GOMES』主催のGOMES漫画グランプリでGOMES賞を受賞(審査員は吉本ばなな)。これをきっかけに雑誌の連載などを始める[4]

2008年(平成20年)7月30日おおひなたごう主催の『第1回ギャグ漫画家大喜利バトル』に出演し、準優勝した[6]。2009年、Meets別冊『東京通本』では聖子ちゃんカットでカヴァーガールを務めた。

作風

アート作品は、自身が女性であることを逆手にとった作品や、「役にたたない珍発明」的な三次元作品などが主であるが、ほとんどが「人間関係についての強迫観念」をテーマとしている。草間彌生のファンである[7]

また、慇懃でおっとりとした文体とは裏腹に独特な画風と皮肉の効いたコラムで人気を博しており、「ガーリーな毒」と称される。現在、『週刊文春』の「ヨコモレ通信」、サイゾーの『女・一人修業』他、新聞・雑誌に多数の連載を抱えている。また、黒田清子(旧名:紀宮清子内親王)のファンであり、彼女の皇族時代には皇居新年一般参賀に出向いたこともあったほか、小冊子『Saaya & Me』も作製した[8]護憲派にして(以下の共著参照)、日本の歴史と伝統を重んじる保守皇室ウオッチャーの1人である。

女性向けの最新流行文化を自ら体験し、それに対する違和感を皮肉たっぷりに表現する仕事が多いが、「ソウルメイトを探している」とたびたび発言し展覧会のテーマにするなど、ニューエイジ文化の一部についてはビリーバーである。サイン会ではサインと共に好きな動物などのイラストを描いてくれる[9]

人物

SPEEDの曲で自らは体験できなかった青春を味わっている。ブリトニー・スピアーズのファンで、ブリトニーが経営するレストランに赴き、いずれはブリトニーの口に入るかもしれないという彼女ならではの発想で、出されたフォークなどをなめまくった、という逸話がある。

Quick Japan』上で「モーニング娘。は男遊びが激しくスレた感じがする、GAMも性行為のようなものを歌っていてはしたなさを覚える」と酷評したことがある。『BUBKA』紙上のイラスト付きコラムにて「日本軍のコスプレが似合う女優」としてインリン・オブ・ジョイトイを取り上げたところ、インリンに「台湾出身であり、反戦論者である私に対する侮辱である!」と名指しの上で猛烈に抗議される。その結果、インリン公式ホームページの掲示板で謝罪文を書かされた(現在は削除済み)。

パリス・ヒルトンリリー・アレンケイティ・ペリー[10]など海外セレブリティへのインタビューを行っている。アレンのシングル「スマイル」には、辛酸が手がけた公式の日本語訳も存在する[11]

2012年(平成24年)5月10日に、日活の創立100周年記念企画「生きつづけるロマンポルノ」の「女子限定 ロマンポルノ予習イベント」に登壇して、はじめてロマンポルノを鑑賞した際、「73年から75年のベビーブームは、このロマンポルノの影響で人々が性行為をしたくなって出生率が上がったんでしょうか」などの解釈を披露した[12]

横尾忠則を尊敬している。

「自分にはフランス人の、しかも貴族の血が流れていたらいいな」と思っていたが、病気のリスクを知ることができるというアメリカ合衆国の遺伝子検査「23andMe」を受けた際、祖先の人種構成は80.79%が日本人、祖先が居住していた国は日本・モンゴル中国で、白人の血は含まれていないという結果が出て落胆した[5]。また、心室細動アルツハイマーのリスクは平均値より高く[5]ノロウイルスへの抵抗は「耐性なし」[5]、筋肉パフォーマンスは「スプリンター並み」[5]などの結果が出た。

主な作品

漫画

エッセイ・コラムなど

小説

翻訳作品

その他

  • 写真集『Mermaid Love』(1999年1月、自費出版)池松江美名義
  • サイキック学院へようこそ[13](フラッシュアニメ メインプログラマー:古山啓一郎 フジテレビ 少年タケシ 1999年)
  • 『処女☆伝説 - オール・アバウト辛酸なめ子』(洋泉社、2004年 ISBN 4896918134
  • 井筒和幸ほか『憲法を変えて戦争に行こう―という世の中にしないための18人の発言』(岩波書店[岩波ブックレット],2005年,ISBN 4000093576
  • 『セレビッチ』:「セレブ」+「ビッチ」を組み合わせた、辛酸の造語。セレブでありながらビッチ(bitch=「雌犬」「みだらな女」)な女性のこと。ハリウッドのセレブ『パリス・ヒルトン』のように上流階級にありながらスキャンダルまみれになってしまっている人たち。[14]オークラ出版の創刊女性誌『セレビッチ』のタイトルとしても使われる[15]

電子書籍

  • 『辛酸なめ子「無銭ひとり散歩」番外編』 Byakuya-Planet Co.,Ltd.、2011年5月5日
  • 『男性不信』(池松江美名義) 太田出版、2011年5月16日
  • 『サバイバル女道』 サイゾー、2011年10月16日

展覧会

  • 池松江美物産展(タコシェ、1999年)
  • KAGEKI METONYMICS: Subversions and Transformations from the Japanese Fringe(STEFAN STUX GALLERY, New York、2002年)
  • ソウルメイトを探して・・・(ミヅマアートギャラリー、2003年)

出演

テレビ

ラジオ

映画

脚注

  1. ^ a b c 「QONVERSATIONS」『"QUOTATION" Worldwide Creative Journal』 No.13、MATOI PUBLISHING、2012年12月12日、84-85頁。 NCID AA12509339 
  2. ^ 辛酸なめ子. “プロフィール” (日本語). 辛酸なめ子の女一人マンション. スマッチ!. 2011年2月5日閲覧。
  3. ^ 木村尚子、我妻正清、遠藤敏文「専門家タレント解体新書」『日経エンタテインメント!』第10巻第16号、日経BP社東京都、2006年12月、pp.91、2011年2月5日閲覧 
  4. ^ a b c d 辛酸なめ子. "突撃型インタビューおしえて、センパイ!" (Interview). Interviewed by テツコ. 2011年2月5日閲覧 {{cite interview}}: 不明な引数|callsign=|subjectlink=が空白で指定されています。 (説明); 不明な引数|city=は無視されます。(もしかして:|location=) (説明); 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)
  5. ^ a b c d e 辛酸なめ子 遺伝子検査で白人の血混じってないと判明し衝撃」『女性セブン』2014年2月20日号、NEWSポストセブン、2014年2月10日、2014年3月24日閲覧 
  6. ^ 週刊ヤングジャンプ” (日本語). 集英社. 2011年2月5日閲覧。
  7. ^ 辛酸なめ子 (8 December 2004). "インタヴュー" (Interview). Interviewed by 岡部あおみ. 2011年2月5日閲覧 {{cite interview}}: 不明な引数|callsign=|subjectlink=が空白で指定されています。 (説明); 不明な引数|city=は無視されます。(もしかして:|location=) (説明); 不明な引数|program=は無視されます。 (説明)
  8. ^ 河上イチロー『サイバースペースからの挑戦状』雷韻出版、1999、pp.22-43「スーパーネットワーカーズ対談2 池松江美/辛酸なめ子」
  9. ^ 辛酸なめ子 (2008年11月21日). “再起動の合間に…” (日本語). 辛酸なめ子の女一人マンション. スマッチ!. 2011年2月5日閲覧。
  10. ^ 辛酸なめ子. “ケイティ・ペリー×辛酸なめ子SPECIAL KISS A GIRL CONTEST” (日本語). MTV JAPAN. 2011年2月5日閲覧。
  11. ^ 試聴:Lily Allen (りりー・あれん)(リリー・アレン)” (日本語). リッスンジャパン. 2011年2月5日閲覧。
  12. ^ ロマンポルノで少子化解消!? 辛酸なめ子が女子会で珍説披露! 2012年5月11日 ムービーコレクション
  13. ^ サイキック学院へようこそ
  14. ^ 『セレブになりたい貴女のための 速習!セレビッチ』 ニュースな本棚
  15. ^ 話題沸騰のアバズレ雑誌!? 『セレビッチ』の真意に迫る!!日刊サイゾー、2007年12月。

外部リンク