「デジモンアドベンチャー02」の版間の差分
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2010年1月15日 (金) 09:06時点における版
デジモンアドベンチャー02 | |
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ジャンル | 冒険、アドベンチャー |
アニメ | |
原作 | 本郷あきよし |
シリーズ構成 | 前川淳、吉村元希 |
キャラクターデザイン | 中鶴勝祥 |
製作 | フジテレビ 読売広告社 東映アニメーション |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 2000年4月2日 - 2001年3月25日 |
話数 | 全50話 |
テンプレート - ノート |
『デジモンアドベンチャー02』(デジモンアドベンチャーゼロツー、DIGIMON ADVENTURE 02、通称:「デジモン02」、「02」)はテレビアニメ。前作品デジモンアドベンチャーの続編。ナレーションは平田広明。
あらすじ
太一達の冒険から3年後の2002年。デジタルワールドはデジモンカイザーと名乗る少年に支配されていた。デジモンカイザーは進化を抑えるダークタワー、デジモンを操るイービルリングを使い、デジモン達を混乱に陥れていた。
一方、お台場に引っ越したタケルは転校先の小学校の校庭で太一と似た少年と出会う。編入先のクラスでかつての仲間・ヒカリとも再会し、更に校庭で出会った少年・大輔とも知り合うが、何と大輔は新たなデジヴァイスを受け取り、新たな選ばれし子供へとなった。
一方デジタルワールドで太一がピンチに陥っていることを知り、大輔達はデジタルワールドへと向かう。そこで大輔は勇気のデジメンタルを引っこ抜く事で、自身のパートナー・ブイモンを目覚めさせる。更にデジメンタルを使いブイモンをフレイドラモンへとアーマー進化させ、操られていたモノクロモンのイービルリングを破壊、解放させた。そして大輔は太一からゴーグルを受け継ぎ、選ばれし子供として戦うことを誓う。
更に新たな仲間、京&ホークモン、伊織&アルマジモン、そして再び選ばれたタケル&パタモン・ヒカリ&テイルモンと共に、デジモンカイザー・一乗寺賢との戦いが始まった。
注意:以降の記述にはデジモンアドベンチャー02に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
概説
前作「デジモンアドベンチャー」から登場人物や世界観を受け継いでおり、純粋な続編となっている。次作「デジモンテイマーズ」以降は毎回世界設定が異なり、作品間での整合性は考えられていないが、ゲームなどではパラレルワールドとして扱われる場合がある。デジメンタルの力で進化するアーマー進化、デジモン同士が合体するジョグレス進化など古代の進化や、新しい進化が多種多様に登場することが特徴であり、デジモンアニメシリーズ中最も進化方法が多彩である。
話自体も、デジタルワールドを守るために選ばれし子供達が現実世界とデジタルワールドを往復する展開を取っており、前作のようなサバイバル要素は薄く、どちらかといえばヒーローもののようなコンセプトになっている。また本作では基本的に不殺のスタンスが徹底されている。前半に登場する敵デジモンの多くはデジモンカイザーによって操られた者たちであり、イービルリングやイービルスパイラルといった洗脳の道具を破壊する事で殺害する事無く決着がつけられる工夫がなされていた。また中盤からは『命』の無いと言われるダークタワーデジモンが数多く登場した。その他敵勢力内での同士討ちや異次元空間への追放などが多く、直接的に子供たちの陣営が敵対するデジモンを殺害する場面は極めて少ない。44話「暗黒デジモンとの死闘」はほとんど唯一生きたデジモンを殺害するエピソードであり、作中で子供たちの一人がショックを受ける場面が描かれている。
デジモン人気がピークの最中の作品で、玩具・関連グッズ売り上げ、映画興行等では大成功の数字を叩き出した。一方で、想像の余地のあるラストだった前作とは違って、本作では最終回において子供たちの将来の姿・職業・子供までハッキリ描き切り、物語を完結させている。
13話「ダゴモンの呼び声」の脚本は、小中千昭が執筆している事から、クトゥルー神話の色が濃い一風変わった話で、伝奇やクトゥルー神話をモチーフにした作品を多く手掛ける作家朝松健も絶賛する話であった。反面、児童向けらしからぬ異彩を放つ話であったためか、視聴率が他の回に比べやや低かった。また、13話のタイトルコールのときにデジモン文字でフングルイ ムグルウナフ クトウルウ ルルイエ ウガフナグル フタグン(『ルルイエの館にて死せるクトゥルフ夢見るままに待ちいたり』の意)と記されていた。
一時期Bパートとエンディング間のCMが省略されていたことがある。日曜9時枠のアニメとしては珍しく、関西テレビでも同時ネットされていた。
最高視聴率・12.7%、最低視聴率・6.2%、平均視聴率・11.0%、バンダイ総玩具売上144億円。
登場キャラクター
デジタルワールド・現実世界以外の世界
- 暗黒の海
- デジタルワールドの更に奥にある世界。現実世界やデジタルワールドと平行な世界だが、時々位相のずれが生してこの海に迷い込む者もいる(迷い込むのは主にヒカリや賢のような光や闇の力に敏感な人間だと思われる)。賢は、「ヒトの悲しみなどの感情が集まった世界」と推測した。及川はこの世界からダークタワーのデータを得た。『ダゴモンの海』とも呼ばれている。デーモンは最後にこの世界に送られる前にも、ここを知っていたようだ。
- デジモンなのかさえも不明な謎の存在が住み、彼らの神を崇めている。
- クトゥルー神話の色が濃く、デジモン文字でインスマウス(クトゥルー神話のダゴンの信者が住んでいる町)と書かれた看板があった。
- 異世界
- 想いを具現化する力がある。例えば、「勝ちたい。強くなりたい。負けない」という想いがあれば、それが戦闘力となる。3年前に子供達に敗れ、データとなったヴァンデモンはこの世界で及川の命と暗黒の花で蓄えた力を元に肉体を具現化した。
- 及川は、普段アルケニモン達をデジタルワールドへ送るのと同じく、いつもの様にデジモンカードを使ってデジタルワールドのへのゲートを開いたつもりが、ブラックウォーグレイモンが光が丘からデジタルワールドへのゲートを封印した為にデジタルワールドへのゲートが開かず、この世界に来てしまった。ヴァンデモン曰く、偶然着いた世界。
- この想いを具現化する現象により通常では有得ない、ほぼ全ての進化系が同時に出現するという状況が発生。(ベリアル)ヴァンデモンはその総攻撃に晒される羽目となった。
用語解説
アイテム
- D-3
- 大輔、京、伊織、タケル、ヒカリ、賢が手に入れた新型のデジヴァイス。光子郎のロサンゼルスの友人(恐らく、『ぼくらのウォーゲーム!』で光子郎が話していた大学に在籍している小学生)が分析した際、DIGITAL(デジタルの)・DETECT(検波する)・DISCOVER(発見する)の3つの単語を見つけ、以前のデジヴァイスと区別するために頭文字をとり、上記の名前で呼ばれている。同名の玩具も存在するが、それの正式名はDIGIMON DETECT AND DISCOVER。
- 以前のデジヴァイスとの大きな違いは、パソコンやゲートポイント(7年前にデジモンが現れた光が丘や、前作のサマーキャンプ場である御神渓谷など)などにかざせば、デジタルワールドへ続くゲートを開くことが出来る。以前のデジヴァイスでは、デジタルゲートが開いている時にゲートをくぐる事しかできない。
- 以前のデジヴァイスは超進化した後でなければ他のデジヴァイスを探知する事が出来なかったが、D-3は最初から他のD-3や旧型のデジヴァイス、そしてデジメンタルを探知する事ができる(賢のD-3にこの機能があるかは不明)。
- 作中で機能として説明された事はないが、このD-3を手に入れた子供は、デジタルワールドでの服装が自動的にイメージにより変わっている(例外として、タケルとヒカリは入手後に服装が変化せず、デジタルワールドに入るとD-3を手に入れた時に着ていた服装に変化するようになった)。
- D-3は一乗寺賢が自身の以前のデジヴァイスを暗黒の海に浸した時のイメージが形となったもので、大輔達5人は賢の暴走に対抗するために選ばれ、同じ形のデジヴァイスを手に入れる。大輔、京、伊織のD-3は勇気のデジメンタルから生み出されたもので、タケルとヒカリのものは希望と光のデジメンタルの力で彼等のデジヴァイスが変化したものである。賢のD-3はデジヴァイス特有の聖なる力と、闇の力を持ち合わせ、賢のD-3(カイザー時代は暗黒デジヴァイスともよばれていた)はダークタワーと同様、デジモンの通常進化を封じる機能を持ち、さらには自分のパートナーでないデジモンを暗黒進化させることができるが、改心後は使用してはいない(恐らくは、カイザー消滅と同時にこの能力も消滅したのではないかと思われる。)。他にも暗黒の海へのゲートを開くなど、オリジナルであるためかD-3の中でも特別な力を持っている。
- 後に他にもD-3を持ったパートナーデジモンを持つ子供が誕生するが、上記の6個のD-3は特別製らしく、後のドラマCDで少なくとも2003年の時点では大輔達以外はゲートを自由に開けない事が言われている。
- en:D3
- デジメンタル
- 古代種のデジモン、または古代種の遺伝子データを持つデジモンをアーマー進化させることが出来る力を持ったアイテム。ダークタワーによる通常進化妨害に対抗するため、『デジタルワールドの安定を望む者』が復活させ、古代種をパートナーに持つ新たな選ばれし子供達に使わせるためにパートナーと共に配置していた。本来は勇気、愛情、知識のデジメンタルのみしか使われないはずだったが、パタモンとテイルモンがアーマー進化可能だった事と、デジメンタルの情報を保存できるディーターミナルの存在によって、他のデジメンタルも、その力が必要とされた時に子供達に使わせるために贈られたり、一時的に、優しさの紋章を奇跡のデジメンタルへと変えられたりしていた。大輔、京、伊織は先代の選ばれし子ども達の紋章に対応したデジメンタルを、タケル、ヒカリは自身の紋章に対応したデジメンタルをディーターミナルに保存している。デジメンタルの種類はアニメに出てくる限りでは9つ(勇気、友情、愛情、純真、知識、誠実、希望、光、奇跡)、他にも優しさのデジメンタル(ドラマCDで登場)や運命のデジメンタル(劇場版)がある。
- 前作の紋章と違い、こちらは持ち主とそのパートナー専用のアイテムではなく、ドラマCDでは他の選ばれし子供の保存しているデジメンタルを使ったアーマー進化が多数見られた(ただし入手の際には『もっとも素晴らしい心の特質』以外に持ち主が持っている心の特質が影響してくる場合もあるようだ。また、携帯機の公式設定上はデジメンタルとデジモンの間には相性があり、無理に相性の合わない物を使うと暴走してしまう)。
- en:Digi-Eggs
- 紋章
- 心の特性がデジタルワールドに置いて図形として表された物。進化の道具としての意味は『デジモンアドベンチャー』の紋章を参照。02では進化の道具としての紋章はデジタルワールドの安定のために、前作の選ばれし子供達が2000年にデジタルワールドに放ち、消えてしまう。なお前作の53話で破壊された紋章が再構成されたものなのか、新たに作られた物なのかは不明。
- 前作に出てきた8つの紋章の内6つ、勇気、友情、愛情、純真、知識、誠実等は精神特質をあらわしている。残りの2つの紋章は特殊な紋章でそれぞれに、光は命を生みだす物、希望はどんな暗闇の中でも決して光を失わない物、の事を指し示しており、今作ではデジメンタルやアーマー体の身体に刻まれている。
- また、今作新たに登場した3つの紋章の内、恐らく優しさの紋章が前者の様な精神特質に属し、奇跡・運命の紋章が後者の様な特殊な紋章に類するものと思われる。
- 賢が手に入れ、02唯一の前作と同じ進化の道具として現れた紋章である優しさの紋章は、デジモンカイザーの要塞では動力である暗黒のエネルギーを制御するために使用され、ワームモンとはじまりの街での再会の際にも二人を導くなど、前作同様不思議な力が秘められている。またタグがないため進化の道具としては不完全で、スティングモンは単体では完全体や究極体に進化できない。優しさの紋章は、大輔達が紋章の力でデジモンカイザーの要塞の爆発を止めようとするが失敗し、その後は誰がいつ回収したかは不明だがディーターミナルに保存され、ドラマCDでは再び登場する。アニメでは奇跡のデジメンタル、ドラマCDでは優しさのデジメンタルに変化している。
- 大輔が一時的に優しさの紋章が変化して現れた奇跡のデジメンタルを手にしたこともある為か、一部のファンの間では大輔が奇跡の紋章の持ち主ではと言われているが、公式設定では特にそのことについては触れてはいない。また秋山遼がさまざまなデジモンと心を通わせることができる特殊な能力を有しており、不可能を可能に変えてしまうとも言われているがゆえに、彼が奇跡の紋章の所有者ではという憶測も一部にある。
- ディーターミナル
- デジメンタルの情報を保存することが出来る機械。デジメンタルをディーターミナルに保存したり、保存されたデジメンタルを使用する際にはD-3を介して(通信して)使用する。本来の機能はメール機能のみだが、上記の能力に加え、さらに光子郎や京の改良で色々な能力が備えられた。一部を除いた選ばれし子供達は全員持っている。ドラマCD『2年半の休暇』によると、前作の現実世界での戦いによって壊滅した後、再建されたお台場には無線通信網が張り巡らされ、ディーターミナルは実験的にお台場の子供達に配布された無線メール端末であるとの事。何故デジメンタルを保存できるか、また何故田町に住んでいるはずの賢が所有しているかは不明(賢がデジモンカイザーであった頃、大輔のディーターミナルを奪ったことがあった(2話)ため、独自に作った可能性もある)。
- ホーリーリング
- 一部の聖なる力を持ったデジモンの持つ聖なるリング。テイルモンの尾についていたホーリーリングは、一話冒頭にテイルモンがデジモンカイザーの襲撃から逃げている時に失くしてしまう。その後、デジモンカイザーの要塞で暗黒の力を制御するのに利用していたが、基地の崩壊後は放置され、それをゲンナイが回収しジョグレス進化のエネルギーとして無断で利用していた。最終回になってテイルモンに返却される。前作の劇場版に登場したパロットモンなども所有するが、今作では希少価値が上がっている。
- 劇場版ではオメガモンのボディ部分が皆(アグモン達)の希望の詰まったホーリーリングとなり、オメガブレードへと変化した。
- ホーリーストーン
- 壊されるとデジタルワールドに災いが起こるとされている石(ホーリーリングのようなものがついている)、ブラックウォーグレイモンが破壊し続けたもので全部で7つある。3つ目のホーリーストーンを壊してから位相の歪みの中からチンロンモンが現れるようになり、最後のホーリーストーンにデジヴァイスの光をかざしたらチンロンモンが現れた。ブラックウォーグレイモンが壊したホーリーストーンがあった場所には、チンロンモンによって光の種が植えられた。ホーリーストーンが破壊されてもチンロンモン以外の四聖獣に影響があった描写が見られなかったため、ホーリーストーンはチンロンモンが守護するデジタルワールドの東のエリアを安定させるものである可能性もある。
- 光の種
- チンロンモンが破壊されたホーリーストーンの跡地に植えた物。育てばホーリーストーンと同じ様な役目をするらしいが詳細不明。対照的な名前である暗黒の種との関連性も不明。
- ダークタワー
- オベリスクの様な形をした黒い塔。この塔が建っているデジタルマップのエリアは黒く染まり、塔を破壊すると白くなる。デジタルデータであるため、一瞬にして建てることができる。
- 元は暗黒の海に存在しているもの。02初期には通常進化抑制機能と暗黒デジヴァイスによるデジモン洗脳の電波塔的役割だった。シリーズ後半からはアルケニモンがこの塔からデジモンを生み出したり、クリスマスにこの塔が現実世界に現れたりしていた。進化抑制機能は、賢が改心した後はアルケニモン達などが傍に居ないと機能しなかったため、外部からの力がないと進化抑制機能は発揮できない模様。デジモン同様電子機器を狂わせる働きがある。及川悠紀夫いわく色々な使い道があり、最大の効力は世界のそのものに影響を与え位相を狂わし、環境を変えてしまうことで、及川は大人でもデジタルワールドに行けるようにするために賢やアルケニモン達を使ってダークタワーを建てさせた。ただし、結局すべてはヴァンデモンの策略の一環であったため、位相を狂わせデジタルワールドを守護する力を弱める以上の事ができたかは不明。
- イービルリング
- ヴァンデモンがコピーしておいた、ヒカリのテイルモンのホーリーリングのデータを反転させて作り出したリング。暗黒デジヴァイスやダークタワーのあるエリア内にいる幼年期から成熟期クラスのデジモンがこのリングをはめられてしまうと洗脳されてしまう。イービルリングでは完全体クラスを操るにはデータ処理能力が追いつかずにいたため、アンドロモンの洗脳は不十分だった。後に、デジモンカイザーはイービルリングを改良したイービルスパイラルで完全体であるメタルグレイモンを洗脳した。イービルスパイラルは、ダークタワーがなくても暗黒デジヴァイスの力を受信出来る。
- 暗黒の種
- 賢の体内に埋め込まれているデジタル物質。賢が秋山遼と2年前にした冒険でミレニアモンを倒した時に体内に埋め込まれた。暗黒系デジモンの力の糧となる闇の力を生み出す。前向きな心を持った人間には全く効果のない脆弱なものだが、心に影を持った人間には非常に厄介なもの。兄の死により心に影を落とした賢は、暗黒の種の力で頭脳・運動神経が超人並みになるが闇に支配され性格が変わってしまう。改心後は両親の自分への愛情に気付いたことで種の暗黒の力を防いでいる。また賢に埋め込まれたものはオリジナルであるためか、上手く賢の身体に適合したらしいがコピーした暗黒の種はそのままにしてしまうと暗黒の花が咲き、そのままその身体を蝕む。
- 及川がコピーした暗黒の種は誘拐された少年少女たちに埋め込まれたのち、闇の力の増大で花(彼岸花のような形を象っていた)が咲き、その花はベリアルヴァンデモンの餌となった。暗黒の花は精神的な物であるためか人間には見えない。
- また、前作の小説版ではエージェント・ゲンナイがピエモンに埋め込まれた黒い暗黒球は暗黒の種子であり、改良された物も暗黒の種子であると言われている(単なる文章のミスなのか、ミレニアモンの放った暗黒の種がゲンナイに埋め込まれた物より改良された物という事なのかは不明)。
進化
- 通常進化
- デジメンタルの力無しで、デジモン自身の力や人間の心の特質の力により行われる進化。完全体や究極体に進化する事が可能だった先代の選ばれし子供達のパートナーデジモン達は、子供達が紋章をデジタルワールドを安定させるために使ってしまったため、四聖獣の力を借りなければ完全体に進化しにくくなった上に、序盤ではダークタワーの影響で成熟期の進化の登場はあまりなかった。賢がカイザーでなくなった後はダークタワーの進化抑制能力がなくなり、アグモン達だけでなくブイモン達もこの進化が出来る様になる。
- クリスマスには現実世界に現れたダークタワー粉砕のためにチンロンモンから授かった力で先代の選ばれし子供達のパートナーは完全体に進化出来る様になり、パイルドラモンも究極体に進化できる様になった。ブラックウォーグレイモンが再び現れた際にはアグモンのみ更に力を与えられ、究極体に進化出来る様になった。
- アーマー進化
- デジメンタルの力を借りてアーマー体に進化する、古代デジタルワールドで古代のデジモン達が使っていた擬似的進化。「デジメンタルアップ!」とパートナーが叫ぶと進化する。現代では絶えて久しい進化だったが、02の前編ではダークタワーの影響で通常進化が出来なかったので、それに対抗するために『デジタルワールドの安定を望む者』が、アーマー進化可能な古代種のデジモンをデジメンタルと共に復活させた。通常進化に比べるとデジメンタルの力で進化するため、身体に負担が少ない。進化条件は進化するデジモンが古代種のデジモン、または古代種の遺伝子データを持つデジモンである事。進化する際に、キメ台詞がある(キャラクター紹介参照)。奇跡と運命のデジメンタルは黄金のデジメンタルと呼ばれている。
- ジョグレス進化
- デジモン同士の合体進化。進化条件は合体するデジモンが通常進化によって進化した成熟期クラス以上のデジモンであること。アニメではそれに加えて、選ばれし子供同士の心のシンクロが必要だった。ジョグレス進化の際は『ジョグレス進化』とパートナーデジモンが叫ぶ。劇中ではジョグレスはJOINT(合体)・PROGRESS(進歩)から来た言葉だと、光子郎によって推測されている。テイルモンのホーリーリングがジョグレス進化の力の源であると説明され、もうジョグレス進化は必要なくなったとして最終話でゲンナイにホーリーリングの返却と同時に言われるが、その後であるディアボロモンの逆襲でも問題なく使っているため、ホーリーリングはジョグレスのきっかけを後押しする様な物の可能性がある。
- アニメで成熟期同士のジョグレス進化で生まれた完全体デジモンを『ジョグレス体』と呼ぶことがあるが、これはおそらく、通常進化とアーマー進化で進化したデジモンと区別して呼びやすくしたもの(デジモンの世代に『ジョグレス体』と呼ばれるものは存在しない)。
出来事
- 光が丘爆弾テロ事件
- 現実世界では7年前の1995年の春に光が丘で起きたデジモン出現事件。詳しくはデジモンアドベンチャーの劇場版『デジモンアドベンチャー』を参照。太一たち1999年の選ばれし子供達はこの事件の目撃者という共通点がある。上記の名前は世間での呼称。
- この事件の目撃者は全て子供であったため、大人達はデジモンの存在を否定し、ヒカリ以外の子供は徐々にこの事件のことを忘れてしまった。この事件の後、タケル以外の1999年の選ばれし子供達の家はお台場に、タケルの家は三軒茶屋に引っ越した。
- お台場霧事件
- 現実世界では3年前の1999年の8月3日にお台場で起きた事件。詳しくはデジモンアドベンチャーを参照。ヴァンデモンによって交通機関等が遮断され、お台場が陸の孤島と化した。また、上空にデジタルワールドが現れたことも含まれる場合もある。上記の名前は世間での呼称。
- 本宮大輔はお台場でヴァンデモンに捕らえられていた子供達の内の一人だった。また、火田伊織は上空に現れたデジタルワールドの影響で墜落しそうだった飛行機に乗っていた(ガルダモンに助けられる)。
- 2000年のネット事件
- 現実世界では2年前の2000年の3月4日にインターネット上で起きた事件。詳しくはデジモンアドベンチャーの劇場版『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』を参照。核ミサイルが発射されるがオメガモンの活躍で不発に終わった。上記の名前は通称ではないが特定の通称はない。
- 八神太一・石田ヤマト・泉光子郎・高石タケルが事件の当事者、井ノ上京はこの事件の目撃者でありオメガモンに応援メールを送っていた(京らしき人物も確認できる)。
- 8/1(8月1日)計画
- 1999年の8月1日にサマーキャンプに来ていた選ばれし子供達、7人が初めてデジタルワールドへ行った記念日のこと(ヒカリは風邪で休んでいた)。02では17話に行われた。ファンの間でもこの日は記念日となり、通称『お台場メモリアル(17話タイトルより)』、『1/8(八分の一)計画(大輔の読み間違いから)』とも呼ばれている。
選ばれし子供達
- 選ばれし子供達
- デジタルワールドに何らかの不具合が生じた際に、不具合の修正のためにデジタルワールドの安定を望む者に選ばれ、パートナーデジモンを他の者より早く与えられた、「不具合の修正のために戦う事」を義務付けられた人間全般のこと。
- 狭義では特に紋章の持ち主である1999年の選ばれし子供達と、2002年にデジメンタルを所有する事になった選ばれし子供達のこと。
- 選ばれる基準や、何のために選ばれたかは、その時々のデジタルワールドの危機によって異なり、「選ばれた」ことで生まれる、為さねばならない義務も、その時々の危機によって大きく異なる。
- 例えば1999年の子供達はデビモン、エテモン、ヴァンデモン、ダークマスターズの四人といった強大で残酷な暗黒デジモンと、存在するだけで世界そのものに歪みを与え、暗黒の力をもたらした根源的な敵であるアポカリモンを倒すことと、暗黒の力によって封印されたデジタルワールドを守護する力である四聖獣を紋章によって復活させることであり、2002年の子供達は、通常進化を封じ、四聖獣の力を弱めるダークタワーの撤去と、それを世界に設置するデジモンカイザー、そしてその背後の存在する敵を倒すことである(チンロンモンの話から、デジモンカイザーとしての賢は異物として排除し、選ばれし子供としての賢は救済することが目的だった様子)。
- パートナーデジモンを持つ子供達
- 何らかの形でデジタルワールドやデジモンと接点を持ったことをきっかけにパートナーデジモンを与えられた子供達。クリスマスに選ばれし子供達に協力をした外国の選ばれし子供達や、最終回でパートナーとデジヴァイス (D-3)を与えられた暗黒の種を植え付けられた子供達のこと。及川由紀夫もこれに相当するので、子供が付いているとはいえ年齢制限はない。ドラマCDによると大輔の姉、京の姉たち、丈の兄にもパートナーデジモンが現れたため彼らのこれに相当する。
- デジタルワールドに行ったことがない子供や、選ばれた自覚がなく、為すべき事を把握していない子供も存在するが、基本的にデジタルワールドのためにデジタルワールドの安定を望む者によってパートナーデジモンを与えられた人間に変わりはないので、ほとんどのパートナーデジモンを持つ子供達は上記の選ばれし子供達と明確な差はなく、選ばれし子供達の予備軍や、現実世界にデジモンが現れた時の予防策として配置されていた選ばれし子供や、一見分からない場合もあるが、デジタルワールドの安定のために何かしら役に立つと見込まれた人間とも言える。
- 前作のドラマCDによると、選ばれし子供たちを含めた人数は、1995年から1年で倍のペースで増えている。
以上でデジモンアドベンチャー02に関する核心部分の記述は終わりです。
主題歌
- オープニングテーマ
- 『ターゲット~赤い衝撃~』
- 作詞 - 松木悠、作曲・編曲 - 太田美知彦、歌 - 和田光司
- エンディングテーマ
- 挿入歌
- 『brave heart』
- 作詞 - 大森祥子、作曲・編曲 - 太田美知彦、歌 - 宮崎歩
- 『Break up!』
- 作詞 - 山田ひろし、作曲・編曲 - 太田美知彦、歌 - 宮崎歩
- 『Beat Hit!』
- 作詞 - 山田ひろし、作曲・編曲 - 太田美知彦、歌 - 宮崎歩
- 『僕は僕だって』
- 作詞 - 松木悠、作曲 - 千綿偉功、編曲 - 渡部チェル、歌 - 和田光司
- 『Now is the time!!』
- 作詞 - 1171、作曲・編曲 - 渡部チェル、歌 - AiM
- 『僕らのデジタルワールド』
- 作詞 - 松木悠、作曲・編曲 - 太田美知彦、歌 - デジモンオールスターズ with 和田光司、AiM
スタッフ
- プロデューサー - 川上大輔(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)、関弘美(東映アニメーション)
- 原案 - 本郷あきよし
- 連載 - 「Vジャンプ」(集英社)
- シリーズ構成 - 前川淳、吉村元希
- 音楽 - 有澤孝紀
- 製作担当 - 岡田将介
- キャラクターデザイン - 中鶴勝祥
- 総作画監督 - 信実節子
- 美術デザイン - 飯島由樹子
- シリーズディレクター - 角銅博之
- 制作協力 - 東映
- 制作 - フジテレビ、読売広告社、東映アニメーション
サブタイトルと放送日
放送日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 美術 |
---|---|---|---|---|---|---|
2000年 4月2日 |
1 | 勇気を受け継ぐ者 | 前川淳 | 角銅博之 | 八島善孝 | 飯島由樹子 |
4月9日 | 2 | デジタルゲートオープン | 梅澤淳稔 | 清山滋崇 | 清水哲弘 | |
4月16日 | 3 | デジメンタルアップ | 吉村元希 | 吉沢孝男 | 信実節子 | 飯島由樹子 |
4月23日 | 4 | 闇の王デジモンカイザー | まさきひろ | 川田武範 | 出口としお | 清水哲弘 |
4月30日 | 5 | ダークタワーを倒せ | 吉田玲子 | 芝田浩樹 | 伊藤智子 | 飯島由樹子 |
5月7日 | 6 | 危険なピクニック | 浦沢義雄 | 今村隆寛 | 海老沢幸男 | |
5月14日 | 7 | ヒカリノキオク | 前川淳 | 角銅博之 | 竹田欣弘 | 清水哲弘 |
5月21日 | 8 | デジモンカイザーの孤独 | 西園悟 | 梅澤淳稔 | 八島善孝 | 飯島由樹子 |
5月28日 | 9 | イービルリング魔力の暴走 | 吉村元希 | 吉沢孝男 | 信実節子 | 清水哲弘 |
6月4日 | 10 | 敵はメタルグレイモン! | まさきひろ | 川田武範 | 清山滋崇 | 飯島由樹子 |
6月11日 | 11 | 青い稲妻ライドラモン | 吉村元希 | 芝田浩樹 | 出口としお | 清水哲弘 |
6月18日 | 12 | デジモン牧場の決闘 | 浦沢義雄 | 今村隆寛 | 伊藤智子 | 飯島由樹子 |
6月25日 | 13 | ダゴモンの呼び声 | 小中千昭 | 角銅博之 | 海老沢幸男 | 清水哲弘 |
7月2日 | 14 | 疾風(かぜ)のシュリモン | 吉村元希 | 梅澤淳稔 | 竹田欣弘 | 飯島由樹子 |
7月16日 | 15 | シュリモン武芸帳 | 前川淳 | 吉沢孝男 | 八島善孝 | 清水哲弘 |
7月23日 | 16 | サブマリモン海底からの脱出 | まさきひろ | 川田武範 | 信実節子 | 飯島由樹子 |
7月30日 | 17 | お台場メモリアル | 吉村元希 | 芝田浩樹 | 出口としお | 清水哲弘 |
8月6日 | 18 | カイザーの基地を追え! | 前川淳 | 今村隆寛 | 清山滋崇 | 飯島由樹子 |
8月13日 | 19 | 合成魔獣キメラモン | まさきひろ | 角銅博之 | 伊藤智子 | 清水哲弘 |
8月20日 | 20 | 超絶進化!黄金のマグナモン | 吉田玲子 | 梅澤淳稔 | 海老沢幸男 | 飯島由樹子 |
8月27日 | 21 | サヨナラ、賢ちゃん・・・・・・ | 前川淳 | 吉沢孝男 | 竹田欣弘 | |
9月3日 | 22 | 豪勇進化!エクスブイモン | 浦沢義雄 | 川田武範 | 八島善孝 | 清水哲弘 |
9月10日 | 23 | デジヴァイスが闇に染まる時 | 吉村元希 | 芝田浩樹 | 信実節子 | 飯島由樹子 |
9月17日 | 24 | 大地の装甲アンキロモン | 吉田玲子 | 今村隆寛 | 出口としお | |
9月24日 | 25 | 大空の騎士アクィラモン | まさきひろ | 梅澤淳稔 | 清山滋崇 | 清水哲弘 |
10月1日 | 26 | ジョグレス進化 今、心をひとつに | 吉村元希 | 角銅博之 | 伊藤智子 | 飯島由樹子 |
10月8日 | 27 | 無敵合体!パイルドラモン | 前川淳 | 吉沢孝男 | 海老沢幸男 | 清水哲弘 |
10月15日 | 28 | 昆虫(バグ)使いの罠!! | まさきひろ | 川田武範 | 竹田欣弘 | 飯島由樹子 |
10月22日 | 29 | アルケニモン蜘蛛女のミス | 芝田浩樹 | 八島善孝 | 清水哲弘 | |
10月29日 | 30 | 暗黒究極体 ブラックウォーグレイモン | 浦沢義雄 | 今村隆寛 | 直井正博 | 飯島由樹子 |
11月5日 | 31 | 愛の嵐 シルフィーモン | 吉田玲子 | 梅澤淳稔 | 伊藤智子 | |
11月12日 | 32 | 謎の遺跡ホーリーストーン | まさきひろ | 佐々木憲世 | 信実節子 | 清水哲弘 |
11月19日 | 33 | 今日のミヤコは京の都 | 吉村元希 | 角銅博之 | 出口としお | 飯島由樹子 |
11月26日 | 34 | ホーリーポイントを守れ | 吉田玲子 | 川田武範 | 清山滋崇 | 清水哲弘 |
12月3日 | 35 | 爆進!ブラックウォーグレイモン | 前川淳 | 吉沢孝男 | 海老沢幸男 | 飯島由樹子 |
12月10日 | 36 | 鋼の天使シャッコウモン | 浦沢義雄 | 芝田浩樹 | 竹田欣弘 | |
12月17日 | 37 | 巨大究極体チンロンモン | 吉村元希 | 梅澤淳稔 | 八島善孝 | 清水哲弘 |
12月24日 | 38 | ホーリーナイト・デジモン大集合! | 佐々木憲世 | 直井正博 | 飯島由樹子 | |
39 | 全員出動!インペリアルドラモン | 前川淳 | 角銅博之 | 出口としお | ||
2001年 1月14日 |
40 | ニューヨーク香港大混戦! | まさきひろ | 吉沢孝男 | 伊藤智子 | 清水哲弘 |
1月21日 | 41 | サンゴとベルサイユ大乱戦! | 浦沢義雄 | 川田武範 | 信実節子 | 飯島由樹子 |
1月28日 | 42 | 恋とボルシチ大激戦! | 吉田玲子 | 芝田浩樹 | 清山滋崇 | 清水哲弘 |
2月4日 | 43 | デーモン軍団の襲来 | 吉村元希 | 梅澤淳稔 | 竹田欣弘 | 飯島由樹子 |
2月11日 | 44 | 暗黒デジモンとの死闘 | まさきひろ | 佐々木憲世 | 海老沢幸男 | 清水哲弘 |
2月18日 | 45 | 暗黒のゲート | 前川淳 | 角銅博之 | 八島善孝 | 飯島由樹子 |
2月25日 | 46 | ブラックウォーグレイモンVSウォーグレイモン | まさきひろ | 吉沢孝男 | 直井正博 | 清水哲弘 |
3月4日 | 47 | ブラックウォーグレイモンの封印 | 吉村元希 | 川田武範 | 出口としお | 飯島由樹子 |
3月11日 | 48 | 恐怖!ベリアルヴァンデモン | まさきひろ | 芝田浩樹 | 清水哲弘 | |
3月18日 | 49 | 最後のアーマー進化 | 前川淳 | 梅澤淳稔 | 竹田欣弘 | 飯島由樹子 |
3月25日 | 50 | ぼくらのデジタルワールド | 吉村元希 | 角銅博之 | 信実節子 |
劇場版
デジモンアドベンチャー02 前編・デジモンハリケーン上陸!!/後編・超絶進化!! 黄金のデジメンタル
2000年夏の東映アニメフェアで上映された。興行収入12億円。
スタッフ
あらすじ
夏休みにアメリカのミミの元へ訪れたタケルとヒカリ。しかし、突如ミミが消えてしまう。同じ頃、日本にいた太一やヤマト達も姿を消してしまう。アメリカから送られてきたヒカリの救済のメールで、大輔、京、伊織はアメリカへ行く。そこでウォレスという少年と、そのパートナー・グミモンに出会うが…。
概要
- デジモン初の長編映画。そして初めての夏休み公開作品。
- 今作で初登場したテリアモンとロップモンは次回作『デジモンテイマーズ』にレギュラー登場した。またケルビモン・善とセラフィモンも『デジモンフロンティア』にて3大天使として再び登場している。
- 「戻れない過去」がキーワードとなっており、娯楽作品に徹した前作『ぼくらのウォーゲーム!』とは一変し、感傷深い1作となっている。
- パタモン・テイルモンの究極進化や、本編で世界中のパートナーデジモンを持つ子供達が協力する場面に出てこないウォレスなど、テレビ版と直接的にリンクしない設定もいくつか存在する。
主要登場人物
- ウォレス
- 声 - 宮原永海
- アメリカに住む少年。パートナーは母親のパソコンから現れた一つのデジタマから生まれたグミモンとチョコモン。少し生意気で女の子には優しいが(女好きとも見える)、母親には弱い。昔、日本人のガールフレンドがいた影響で日本語が上手。デジヴァイスは無印のものと同型である。七年前の光が丘事件以前にグミモンとチョコモンがいたため、描写で確認できる限りは一番早くパートナーデジモンを得た人間(ただし、「選ばれし子供」ではない模様。また、デジヴァイスを手に入れた時期も不明)。
- グミモン
- 声 - 多田葵
- ウォレスのパートナーデジモン。マイペースな性格。
- 本編ではずっと「グミモン」と呼ばれているが、実際はグミモンは幼年期の名前で、成長期の時の名前はテリアモン。通常進化で、ガルゴモン(成熟期)へ進化するほか、運命のデジメンタルを使い、ラピッドモンへとアーマー進化する。だが今作では通常進化ではなくアーマー進化のためか、「デジモンテイマーズ」のラピッドモンとは異なり、アーマーが緑色ではなく金色となっている。
- チョコモン
- 声 - 幼年期:能登麻美子 成熟期以降:西村知道
- グミモンと共に生まれたデジモンだったが、サマーメモリーで突如行方不明になってしまう。その後、成熟期の姿となりウォレスを求めてデジヴァイスを持っている子供(太一達)を次々と捕らえる。
- 本来の名前はウェンディモンだが以降の進化系も含めチョコモンで呼ばれた。エンディングにのみ成長期のロップモンも登場する。通常進化で、アンティラモン(完全体)、ケルビモン(究極体)へ進化する。
- セラフィモン
- 声 - 松本美和
- パタモンが究極体となった天使型デジモン。ホーリードラモンと共に奇跡と運命のデジメンタルを生み出し、大輔達に託した。なぜ究極体に進化できたかは謎である。
- ホーリードラモン
- 声 - 徳光由禾
- テイルモンが究極体となった聖獣型デジモン。セラフィモンと共に奇跡と運命のデジメンタルを生み出し、大輔達に託した。なぜ究極体に進化できたかは謎である。
主題歌
- 主題歌
- 『スタンド・バイ・ミー~ひと夏の冒険~』
- 作詞 - 1171、作曲 - 上田晃司、編曲 - 太田美知彦、歌 - AiM
- 挿入歌
- 『FOREVER FRIENDS』
- 作詞 - 橋爪恵子、作曲 - 村上正芳、編曲 - 有澤孝紀、歌 - hassy(現 橋爪恵子)
デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲
2001年春の東映アニメフェアで『ONE PIECE ねじまき島の冒険』と同時上映された。興行収入30億円。
スタッフ
あらすじ
太一達とネット上に現れた謎のデジモンの死闘から3年後の2003年3月25日。謎のメールを開くとクラモンが現実世界に現れる現象が各地で多発する。さらに太一とヤマトの名前・写真を大量にネット上に流され、それらの元凶が生き残っていたディアボロモンの仕業と発覚。ディアボロモンを倒すため、前作と今作の選ばれし子供達が総動員で撃退に挑む。
太一とヤマトは最強のデジモンオメガモンを生み出し、ネットで再びディアボロモンとの戦いを挑む。タケル、ヒカリの協力もありディアボロモンを倒すが、それはディアボロモンの真の逆襲の始まりに過ぎなかった。
そして戦いの舞台はネット世界から現実世界へ移っていく。
概要
- 前年に公開され、デジモンファンのみならず、多くの評論家にも絶賛された『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の続編。
- 興行収入はシリーズ最大の30億を打ち出し、『ONE PIECE』と共に人気絶頂期を彩った。
- 前作の監督、細田守がスタジオジブリへ出向してしまっていたため、今村隆寛に監督が変更し、作品の出来栄えが不安視されていた。しかし作画監督の中澤一登による画面作りをはじめ、音楽、映像技術に助けられて、ファン内では劇場版デジモン作品としては再び高い評価を受けた。
- ファン内で評価の高い戦闘シーンの絵コンテ、演出は、作画監督の中澤一登によるものである 。
- 前作を意識した展開、演出が多く、それが良い方向に働いた面もあるが、前作の二番煎じの域を出ていないと前作を観たファンに受け取られたり、ネットで配信されるデジモン達を見る人間の中に、3年前と全く変わらない姿で、全く同じ人数、全く同じ体勢で登場する人間達がいるなど、前作の画像の一部を流用したり組み替えたりしただけのシーンによる不自然な点が一部で発生しており、作品としての価値を下げかねない部分も存在する。
- AiMの歌う主題歌はデジモンに使用された楽曲の中でも特に人気が高い。
- 渋谷駅に飾ってあるポスターがこの映画の主題歌のCDジャケットのもの、スーパーの魚の賞味期限が関東圏での最終話放送日と同じ、前作の最終回で現実世界に戻るために使用された都電(東京都交通局7000形電車)がエンディングに登場しているなど遊び心も感じられる。
主要登場人物
- ディアボロモン
- 3年前にオメガモンにより倒されたはずだったが、生き残っていたデータが増殖し再び現れた。太一とヤマトの画像をネット上にばら撒き誘き出すとともに、現実世界にクラモンをメールで送り込んだ。エンジェモン・エンジェウーモンの援護を受けたオメガモンに倒されたが、京が直前に開けた大量のゲートから解凍したクラモンを現実世界に送り込んだ。
- オメガモン
- 声 - 坂本千夏、山口眞弓
- ディアボロモンを倒すため、再びネット内に入った太一達による融合で再び誕生した聖騎士型の究極体デジモン。砲撃の色が紫に変化しているなど、『ウォーゲーム』でのオメガモンとは差異がある。左記のほかにも、オメガモンが前作の活躍に比して余りに弱い、という意見もあるが、一部のファンからはこれはウォーゲームの時と違い皆の想い(メール)が無い通常の融合であり、またアーマゲモンがディアボロモンによって対オメガモン戦に特化された戦闘力を有していたためではないかと推測されている。
- アーマゲモン
- 現実世界に送り込まれた無数のクラモンが東京湾で巨大なデジタマを作り、産み落とされた究極体デジモン。膨大な数のクラモンが融合進化したその巨体の戦闘力はディアボロモンのそれを遥かに凌駕し、至近からのガルルキャノンの砲撃やメガデスの直撃を受けてもびくともしない驚異的な防御力と、オメガモン・インペリアルドラモンを数発で戦闘不能に追い込む程の圧倒的な攻撃力を併せ持つ。
- 凄まじい力で太一や大輔達を追い詰めたが、最後はオメガブレードの力によってクラモンに再分解され、戦いを見守っていた子供達の携帯を介してパソコンに回収された。
主題歌
- 主題歌
- 『フレンド~いつまでも忘れない~』
- 作詞 - 田中花乃、作曲・編曲 - 湯浅公一、歌 - AiM
CD
シングル
- 『ターゲット~赤い衝撃~』 歌 - 和田光司 2000.4.26発売
- 『アシタハアタシノカゼガフク』 歌 - AiM 2000.4.26発売
- 『Break up!』 歌 - 宮崎 歩 2000.5.10発売
- 『スタンド・バイ・ミー~ひと夏の冒険~』 歌 - AiM 2000.7.5発売
- 『いつも いつでも』 歌 - AiM 2000.10.25発売
- 『Beat Hit!/FOREVER FRIENDS』 歌 - 宮崎 歩/Hassy 2000.11.2発売
マキシシングル
- 『スタンド・バイ・ミー~ひと夏の冒険~』 歌 - AiM 2000.7.5発売
- 『いつも いつでも』 歌 - AiM 2000.10.25発売
- 『Beat Hit!/FOREVER FRIENDS』 歌 - 宮崎 歩/Hassy(橋爪恵子) 2000.11.2発売
- 『フレンド~いつまでも忘れない~』 歌 - AiM 2001.2.21発売
- 『ターゲット~赤い衝撃~』 歌 - 和田光司 2004.8.1発売
- 『アシタハアタシノカゼガフク』 歌 - AiM 2004.8.1発売
- 『Break up!』 歌 - 宮崎 歩 2004.8.1発売
アルバム
- 『デジモンアドベンチャー02 歌と音楽集Ver.1』 音楽 - 有澤孝紀 2000.7.5発売
- 『デジモンアドベンチャー02 シングルヒットパレード』 2000.9.21発売
- 『デジモンアドベンチャー02 クリスマスファンタジー』 2000.11.2発売
- 『デジモンアドベンチャー02 歌と音楽集 Ver.2』 音楽 - 有澤孝紀 2001.1.24発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲オリジナルサウンドトラック』 音楽 - 有澤孝紀 2001.3.7発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストヒットパレード』 2001.6.6発売
- 『デジモンアドベンチャー02前編:デジモンハリケーン上陸!! 後編:超絶進化!! 黄金のデジメンタルオリジナル サウンドトラック』 2001.7.25発売
キャラクターソング・シングル
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (1) 八神太一&アグモン』 2000.6.21発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (2)石田ヤマト&ガブモン』 2000.6.21発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (3) 泉 光子郎&テントモン』 2000.6.21発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (4) 城戸 丈&ゴマモン』 2000.6.21発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (5) 太刀川ミミ&パルモン』 2000.7.26発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (6) 武之内 空&ピヨモン』 2000.7.26発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (7) 本宮大輔&ブイモン』 2000.7.26発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (8) 井ノ上 京&ホークモン』 2000.7.26発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (9) 火田伊織&アルマジモン』 2000.8.23発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (10) 高石タケル&パタモン』 2000.8.23発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (11) 八神ヒカリ&テイルモン』 2000.8.23発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー (12) 一乗寺 賢&ワームモン』 2000.8.23発売
- 『扉 DOOR TEEN-AGE WOLVES』 2001.4.4発売
『デジモンアドベンチャー02 ベストパートナー』全12枚に封入されていた応募券をすべて集め応募すると、非売品CD『僕らのデジタルワールド』が入手できた。
キャラクターソング・アルバム
- 『デジモンアドベンチャー02 ベスト! ベスト! ベストパートナー~選ばれし子供たち編~』 2001.3.21発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベスト! ベスト! ベストパートナー~デジモン編~』 2001.3.21発売
- 『デジモンアドベンチャー02 ベスト! ベスト! ベストパートナー~デュエット編~』 2001.3.21発売
ドラマCD
- 『デジモンアドベンチャー02 未知へのアーマー進化』
- 2001.2.7発売。
- バレンタインをテーマにしたギャグストーリー。新旧選ばれし子供とパートナーデジモンが総出演。TV版には登場しないアーマー進化体も多数登場。また、この頃からヤマトと空は完全な恋人同士となっており、バカップルと言ってもいいほどの熱愛な描写がある(ただしここでも相手のどこが好きかなどには一切触れられていない)。
- 『デジモンアドベンチャー02 石田ヤマト 手紙 -Letter-』
- 2001.3.7発売。
- レギュラーキャラがヤマト&ガブモンしか出ないという異色作。ヤマト率いるバンド(TEEN-AGE WOLVES)の新曲を収録。ドラマではヤマトと目が不自由な少女の文通が主である。
- 『デジモンアドベンチャー02 夏への扉』
- 2001.10.3発売。
- 2003年夏のニューヨークを舞台とした物語で、大輔を中心に進む。ミミや映画に登場したウォレス&グミモンも登場する。ミュージカル仕立てになっている。大輔、チョコモン&グミモン、ミミ、ウォレスのキャラクターソングも収録。同名のSF小説の主人公の名がデイビス、英語版の大輔の名前でもある。
- 『デジモンアドベンチャー02 オリジナルストーリー 2003年 -春-』
- 2003.4.23発売。
- 大輔、京、伊織、タケル、ヒカリ、賢の後日談をそれぞれ描いた物語。オムニバス形式。
ゲーム
- タッグテイマーズ
- ディーワンテイマーズ
関連項目
注釈
外部リンク
フジテレビ 日曜朝9時枠のアニメ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
デジモンアドベンチャー02
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